この記事でわかること
- 第4類のうち第2石油類・第3石油類・第4石油類・動植物油類の各論10テーマを予想問題でチェックできます
- 酢酸・アニリン・グリセリン・乾性油など、品目ごとの性質と数値を整理します
- 知識ゼロでも分かるよう、5択すべてをやさしく解説します
この記事の問題は、出題範囲と傾向をもとにつくったオリジナルの予想問題です。ガソリン・灯油・重油より一歩進んで、第2〜第4石油類・動植物油類・特殊引火物の各論を補います。
品目ごとに「水に溶ける?」「引火点はどのくらい?」「指定数量は?」を結びつけると、得点源にできます。
問1
分野:第2石油類重要度 ★★☆
第2石油類について、次のうち誤っているものはどれか。
(1)灯油・軽油・キシレン・酢酸などが第2石油類である。
(2)非水溶性のもの(灯油・軽油など)の指定数量は1,000Lである。
(3)酢酸は水によく溶け、指定数量は2,000Lである。
(4)酢酸は刺激臭のある液体で、食酢にも含まれる。
(5)第2石油類は、常温(20℃)でガソリンと同じくらい引火しやすい。
答え・解説を見る
⭕(1)灯油・軽油・キシレン・酢酸などが第2石油類である。
正しい記述です。灯油・軽油・キシレン・酢酸などが第2石油類です。
⭕(2)非水溶性のもの(灯油・軽油など)の指定数量は1,000Lである。
⭕(3)酢酸は水によく溶け、指定数量は2,000Lである。
正しい記述です。酢酸は水溶性で2,000L(非水溶性の2倍)です。
⭕(4)酢酸は刺激臭のある液体で、食酢にも含まれる。
正しい記述です。酢酸は刺激臭があり、薄めたものが食酢です。
❌(5)第2石油類は、常温(20℃)でガソリンと同じくらい引火しやすい。
「ガソリンと同じくらい引火しやすい」が誤りです。
第2石油類の引火点は21℃以上70℃未満で、引火点−40℃以下のガソリンよりずっと引火しにくいです。
第2石油類とは?
引火点が21℃以上70℃未満の引火性液体。非水溶性(灯油・軽油・キシレンなど)は指定数量1,000L、水溶性(酢酸・アクリル酸など)は2,000Lです。
この問題のまとめ
第2石油類は引火点21〜70℃未満。非水溶性1,000L/水溶性(酢酸など)2,000L。ガソリンほど引火しやすくはありません。
問2
分野:第3石油類(非水溶性)重要度 ★★☆
第3石油類について、次のうち誤っているものはどれか。
(1)重油・クレオソート油・アニリン・ニトロベンゼンなどが第3石油類である。
(2)非水溶性のものの指定数量は2,000Lである。
(3)アニリンやニトロベンゼンは、毒性のある液体である。
(4)第3石油類は、引火点が0℃以下で常温でも非常に引火しやすい。
(5)クレオソート油は、暗褐色で防腐剤などに使われる。
答え・解説を見る
⭕(1)重油・クレオソート油・アニリン・ニトロベンゼンなどが第3石油類である。
正しい記述です。重油・クレオソート油・アニリン・ニトロベンゼンなどです。
⭕(2)非水溶性のものの指定数量は2,000Lである。
⭕(3)アニリンやニトロベンゼンは、毒性のある液体である。
正しい記述です。アニリン・ニトロベンゼンは有毒です。
❌(4)第3石油類は、引火点が0℃以下で常温でも非常に引火しやすい。
「引火点0℃以下」が誤りです。
第3石油類の引火点は70℃以上200℃未満と高めで、常温では引火しにくい液体です。加熱されると危険になります。
第3石油類とは?
引火点が70℃以上200℃未満の引火性液体。非水溶性(重油・クレオソート油・アニリン・ニトロベンゼンなど)は2,000L、水溶性(グリセリン・エチレングリコールなど)は4,000Lです。
⭕(5)クレオソート油は、暗褐色で防腐剤などに使われる。
正しい記述です。クレオソート油は暗褐色で木材の防腐などに使われます。
この問題のまとめ
第3石油類は引火点70〜200℃未満で常温では引火しにくい。非水溶性2,000L。アニリン・ニトロベンゼンは有毒です。
問3
分野:第3石油類(水溶性)重要度 ★★☆
グリセリン・エチレングリコールについて、次のうち誤っているものはどれか。
(1)どちらも水によく溶ける、第3石油類の水溶性液体である。
(2)水溶性のものの指定数量は4,000Lである。
(3)エチレングリコールは、引火点が−20℃で常温でも引火しやすい。
(4)グリセリンは粘り気のある液体で、甘味がある。
(5)エチレングリコールは、自動車の不凍液などに使われる。
答え・解説を見る
⭕(1)どちらも水によく溶ける、第3石油類の水溶性液体である。
⭕(2)水溶性のものの指定数量は4,000Lである。
正しい記述です。水溶性は4,000L(非水溶性2,000Lの2倍)です。
❌(3)エチレングリコールは、引火点が−20℃で常温でも引火しやすい。
「引火点−20℃」が誤りです。
エチレングリコールの引火点は約111℃と高く、常温では引火しにくい液体です(自動車の不凍液などに使われます)。
⭕(4)グリセリンは粘り気のある液体で、甘味がある。
正しい記述です。グリセリンは粘性があり甘味があります。
⭕(5)エチレングリコールは、自動車の不凍液などに使われる。
この問題のまとめ
グリセリン・エチレングリコールは水溶性の第3石油類(4,000L)で、引火点が高く常温では引火しにくい。グリセリンは甘く粘性あり。
問4
分野:第4石油類重要度 ★★☆
第4石油類について、次のうち誤っているものはどれか。
(1)ギヤー油・シリンダー油・潤滑油・可塑剤などが第4石油類である。
(2)第4石油類の指定数量は200Lである。
(3)引火点が高く、常温では引火しにくい。
(4)一般に粘り気があり、水に溶けない。
(5)加熱されて引火点以上になると、引火の危険が生じる。
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⭕(1)ギヤー油・シリンダー油・潤滑油・可塑剤などが第4石油類である。
正しい記述です。潤滑油や可塑剤などが第4石油類です。
❌(2)第4石油類の指定数量は200Lである。
「200L」が誤りです。
第4石油類の指定数量は6,000Lです。引火点が高く燃えにくいので、規制される量も多くなっています。
第4石油類とは?
引火点が200℃以上250℃未満の引火性液体。ギヤー油・シリンダー油などの潤滑油や可塑剤が代表で、指定数量は6,000Lです。粘り気があり水に溶けません。
⭕(3)引火点が高く、常温では引火しにくい。
正しい記述です。引火点は200℃以上と高く、常温では引火しにくいです。
⭕(5)加熱されて引火点以上になると、引火の危険が生じる。
この問題のまとめ
第4石油類(潤滑油・可塑剤)は指定数量6,000L・引火点200℃以上で、常温では引火しにくい。「200L」は第1石油類との取り違えです。
問5
分野:動植物油類重要度 ★★★
動植物油類について、次のうち誤っているものはどれか。
(1)動植物油類の指定数量は10,000Lである。
(2)引火点は一般に高く、250℃未満のものをいう。
(3)乾性油は、空気中の酸素と結びついて固まりやすい油である。
(4)乾性油は、自然発火する危険がまったくない。
(5)動植物油類は、加熱しなければ常温で引火する危険は小さい。
答え・解説を見る
⭕(1)動植物油類の指定数量は10,000Lである。
正しい記述です。動植物油類は10,000Lと第4類で最も多い量です。
⭕(2)引火点は一般に高く、250℃未満のものをいう。
正しい記述です。引火点は250℃未満で、普段は引火しにくい油です。
⭕(3)乾性油は、空気中の酸素と結びついて固まりやすい油である。
正しい記述です。乾性油は空気で酸化して固まりやすい油(アマニ油など)です。
❌(4)乾性油は、自然発火する危険がまったくない。
「自然発火の危険がまったくない」が誤りです。
乾性油をしみ込ませた布などは、酸化のときの熱がたまって自然発火する危険があります。ヨウ素価が大きい油ほど自然発火しやすくなります。
乾性油とヨウ素価とは?
乾性油=空気中の酸素と結びついて固まりやすい油(アマニ油など)。ヨウ素価=油の固まりやすさ(不飽和度)を表す数値で、これが大きい油ほど酸化しやすく、酸化熱がたまって自然発火しやすくなります。
💡 覚え方
「ヨウ素価が大きい乾性油は自然発火しやすい」。“よく乾く油(乾性油)は、よく酸化して熱を出す”=自然発火に注意、とつなげて覚えましょう。
⭕(5)動植物油類は、加熱しなければ常温で引火する危険は小さい。
正しい記述です。引火点が高いので常温での危険は小さいです。
この問題のまとめ
動植物油類は10,000L・引火点250℃未満。乾性油(ヨウ素価大)は自然発火の危険ありが最頻出のポイントです。
問6
分野:二硫化炭素重要度 ★★★
二硫化炭素について、次のうち誤っているものはどれか。
(1)特殊引火物に分類され、指定数量は50Lである。
(2)水より軽く、水に浮くので水面に広がって保存する。
(3)発火点が非常に低く、約90℃で発火する。
(4)蒸気は有毒である。
(5)燃えると有毒なガスを発生する。
答え・解説を見る
⭕(1)特殊引火物に分類され、指定数量は50Lである。
❌(2)水より軽く、水に浮くので水面に広がって保存する。
「水より軽い」が誤りです。
二硫化炭素は液比重が約1.26で水より重く、水に溶けません。そのため水中に沈めて(水中保存)蒸気の発生を抑えます。
二硫化炭素の水中保存とは?
二硫化炭素は水より重く水に溶けないため、容器の上に水を張って液面を水でおおい、有毒で引火しやすい蒸気が出るのを抑えて保存します。これを水中保存といいます。
⭕(3)発火点が非常に低く、約90℃で発火する。
正しい記述です。発火点が約90℃と非常に低く、熱い物に触れるだけでも発火する危険があります。
⭕(4)蒸気は有毒である。
正しい記述です。蒸気は有毒なので吸い込まないよう注意します。
⭕(5)燃えると有毒なガスを発生する。
正しい記述です。燃えると有毒な二酸化硫黄などを発生します。
この問題のまとめ
二硫化炭素は特殊引火物(50L)・水より重い・発火点約90℃・有毒。水中保存が定番の出題です。
問7
分野:ジエチルエーテル重要度 ★★☆
ジエチルエーテルについて、次のうち誤っているものはどれか。
(1)特殊引火物に分類され、引火点が非常に低い。
(2)燃焼範囲が広く、引火の危険が大きい。
(3)直射日光や空気に長くさらしても、まったく変化しない。
(4)麻酔性があり、蒸気を吸い込まないよう注意する。
(5)容器は密栓し、冷暗所に保管する。
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⭕(1)特殊引火物に分類され、引火点が非常に低い。
正しい記述です。引火点は−45℃ととても低く、危険な液体です。
⭕(2)燃焼範囲が広く、引火の危険が大きい。
正しい記述です。燃焼範囲が広いため、いろいろな濃さで燃え、危険です。
❌(3)直射日光や空気に長くさらしても、まったく変化しない。
「まったく変化しない」が誤りです。
ジエチルエーテルは、日光や空気に長くさらされると過酸化物ができ、加熱や衝撃で爆発する危険があります。冷暗所で密栓して保管します。
過酸化物とは?
ジエチルエーテルなどが空気や日光にさらされてできる、不安定で爆発しやすい物質。加熱や衝撃で爆発する危険があるため、容器を密栓し冷暗所で保管して生成を防ぎます。
⭕(4)麻酔性があり、蒸気を吸い込まないよう注意する。
正しい記述です。麻酔性があるため吸い込みに注意します。
この問題のまとめ
ジエチルエーテルは特殊引火物・引火点−45℃・燃焼範囲が広い・麻酔性。過酸化物ができるので密栓・冷暗所が要点です。
問8
分野:引火点の比較重要度 ★★☆
次の危険物を引火点の低い順(引火しやすい順)に並べたとき、正しいものはどれか。
(1)ガソリン < 灯油 < 重油
(2)灯油 < ガソリン < 重油
(3)重油 < 灯油 < ガソリン
(4)灯油 < 重油 < ガソリン
(5)重油 < ガソリン < 灯油
答え・解説を見る
⭕(1)ガソリン < 灯油 < 重油
正しい順序です。
ガソリン(第1石油類)は−40℃以下、灯油(第2石油類)は40℃以上、重油(第3石油類)は60〜150℃。
つまり石油類の番号が大きくなるほど引火点が高く(引火しにくく)なるので、ガソリン→灯油→重油の順です。
❌(2)灯油 < ガソリン < 重油
誤りです。ガソリンが最も引火点が低いので、先頭はガソリンです。
❌(3)重油 < 灯油 < ガソリン
誤りです。順序が逆です。重油が最も引火点が高いので最後になります。
❌(4)灯油 < 重油 < ガソリン
誤りです。ガソリンが最も引火点が低く、先頭にくるべきです。
❌(5)重油 < ガソリン < 灯油
誤りです。重油が最も引火点が高いので、先頭にはきません。
この問題のまとめ
引火点はガソリン(第1)<灯油(第2)<重油(第3)。石油類の番号が大きいほど引火点が高いと覚えると並べ替え問題に強くなります。
問9
分野:水溶性と消火重要度 ★★★
水溶性の危険物の消火について、次のうち正しいものはどれか。
(1)アルコールやアセトンの火災には、ふつうのたん白泡が最も効果的である。
(2)アルコールやアセトンなど水溶性の危険物には、耐アルコール泡(水溶性液体用泡)を用いる。
(3)水溶性の危険物は、棒状の水をかければすぐ消える。
(4)アセトンは水に溶けないので、ふつうの泡でよい。
(5)水溶性かどうかは、消火方法に関係しない。
答え・解説を見る
❌(1)アルコールやアセトンの火災には、ふつうのたん白泡が最も効果的である。
「ふつうの泡が最も効果的」が誤りです。水溶性の危険物にふつうの泡を使うと、泡が溶けて壊れてしまい消火できません。
⭕(2)アルコールやアセトンなど水溶性の危険物には、耐アルコール泡(水溶性液体用泡)を用いる。
正しい記述です。水に溶ける危険物には、溶けにくい耐アルコール泡(水溶性液体用泡)を使います。
水溶性液体用泡(耐アルコール泡)とは?
アルコールやアセトンなど水に溶ける危険物の火災に使う特殊な泡。ふつうの泡だと溶けて消えてしまうため、溶けにくい専用の泡を使って表面を覆い、窒息消火します。
❌(3)水溶性の危険物は、棒状の水をかければすぐ消える。
「棒状の水ですぐ消える」が誤りです。水で薄めても燃え続けることがあり、棒状注水は飛散の危険もあります。
❌(4)アセトンは水に溶けないので、ふつうの泡でよい。
「アセトンは水に溶けない」が誤りです。アセトンは水溶性なので、耐アルコール泡を使います。
❌(5)水溶性かどうかは、消火方法に関係しない。
「消火方法に関係しない」が誤りです。水に溶けるかどうかで使う泡が変わります。
この問題のまとめ
水溶性の危険物(アルコール・アセトンなど)には耐アルコール泡。ふつうの泡は溶けて効きません。水溶性かどうかは消火方法に直結します。
問10
分野:品名と指定数量の総まとめ重要度 ★★★
第4類の品名と指定数量の組合せについて、次のうち誤っているものはどれか。
(1)特殊引火物 ── 50L
(2)第1石油類(非水溶性・ガソリンなど) ── 200L
(3)アルコール類 ── 2,000L
(4)第4石油類(潤滑油など) ── 6,000L
(5)動植物油類 ── 10,000L
答え・解説を見る
⭕(1)特殊引火物 ── 50L
正しい組合せです。特殊引火物は50L(最も少ない=最も危険)です。
⭕(2)第1石油類(非水溶性・ガソリンなど) ── 200L
正しい組合せです。第1石油類(非水溶性)は200Lです。
❌(3)アルコール類 ── 2,000L
「アルコール類 ── 2,000L」が誤りです。
アルコール類は400Lです。2,000Lは第2石油類(水溶性)や第3石油類(非水溶性)の数量です。
第4類の指定数量まとめとは?
特殊引火物50L/第1石油類200L(水溶性400L)/アルコール類400L/第2石油類1,000L(水溶性2,000L)/第3石油類2,000L(水溶性4,000L)/第4石油類6,000L/動植物油類10,000L。危険なものほど数量が小さくなります。
💡 覚え方
指定数量は危険なものほど少なく、特殊引火物50→第1石油類200→アルコール類400→第2石油類1,000→第3石油類2,000→第4石油類6,000→動植物油類10,000とだんだん増えます。水溶性はその2倍とイメージしましょう。
⭕(4)第4石油類(潤滑油など) ── 6,000L
⭕(5)動植物油類 ── 10,000L
正しい組合せです。動植物油類は10,000Lです。
この問題のまとめ
指定数量は特殊50・第1石油200・アルコール400・第2石油1,000・第3石油2,000・第4石油6,000・動植物油10,000(いずれも非水溶性。水溶性は2倍)。アルコール類は400Lです。
この10問の最重要ポイント(直前チェック)
- 第2石油類=引火点21〜70℃未満(灯油軽油1,000L/酢酸など水溶性2,000L)
- 第3石油類=引火点70〜200℃未満(重油等2,000L/グリセリン等水溶性4,000L)。アニリン・ニトロベンゼンは有毒
- 第4石油類(潤滑油等)=6,000L・引火点200℃以上
- 動植物油類=10,000L。乾性油(ヨウ素価大)は自然発火の危険
- 二硫化炭素=水より重い・発火点約90℃・有毒・水中保存
- ジエチルエーテル=引火点−45℃・燃焼範囲広い・過酸化物に注意
- 引火点はガソリン<灯油<重油(石油類の番号が大きいほど高い)
- 水溶性(アルコール・アセトン)は耐アルコール泡。アルコール類は400L
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