この記事でわかること

令和5年度・1級管工事施工管理技士「1次検定 B①〜⑩」の問題と、初学者にもわかるやさしい解説です。出題分野は、法規の届出・工程管理(ネットワーク工程表)・品質管理・安全管理・機器据付・配管/ダクト/保温の施工・試運転・防食などです。

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問1

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正解
(1)が誤り

各種の申請書・届出と、その提出先の組合せ問題です。まちがい(適当でない)は(1)で、提出先がちがっています。

高圧ガス製造許可とは?

高圧ガスを扱う設備を設けるときに必要な許可です。事故が起きると周辺への影響が大きいため、地域全体の安全を見る都道府県知事(または指定都市の長)が審査して許可します。

(1)は提出先を「労働基準監督署長」としていますが、正しくは都道府県知事(または指定都市の長)です。労働基準監督署は、ボイラー設置届など働く人の安全に関わるものが担当で、高圧ガスの製造許可は範囲がちがいます。

提出先は「だれが安全を確認するか」で決まる(覚え方)

・高圧ガスの製造許可 → 都道府県知事(または指定都市の長)

・危険物など消防に関するもの → 消防長(消防署)

・ボイラー設置など働く人の安全 → 労働基準監督署長

(2)〜(4)は、この対応どおりの正しい組合せです。

ひっかけポイント…「労働基準監督署長」は働く人の安全に関する届出の定番の提出先なので、つい正しそうに見えます。高圧ガスは地域の安全=都道府県知事、と区別して覚えましょう。

この問題のまとめ

高圧ガス製造許可申請書の提出先は都道府県知事(または指定都市の長)です。「労働基準監督署長」とした(1)がまちがいです。

問2

分野:工程管理重要度 ★★★

下図のネットワーク工程表に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)クリティカルパスは①→②→⑤→⑦→⑧→⑨である。
(2)作業Dの作業日数を1日短縮しても、全体工期は1日短縮とはならない。
(3)イベント⑧の最早開始時刻、最遅完了時刻はともに18日である。
(4)作業Bのインターフェアリングフロートは3日である。
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正解
(1)が誤り
❌(1)クリティカルパスは①→②→⑤→⑦→⑧→⑨である。

「①→②→⑤→⑦→⑧→⑨」が誤りです。各ルートの所要日数を計算すると、いちばん時間のかかる経路は①→②→③→⑥→⑦→⑧→⑨で、22日かかります。

⑤を通る経路はこれより短いので、クリティカルパスではありません。

クリティカルパスとは?

作業の流れの中で、いちばん時間がかかり余裕のない経路のことです。ここが遅れると全体の工期がそのまま遅れるため、最も重点的に管理すべき経路になります。

⭕(2)作業Dの作業日数を1日短縮しても、全体工期は1日短縮とはならない。

正しい記述です。作業Dは、いちばん時間のかかる経路(クリティカルパス)の上にありません。

そのため作業Dを少し短くしても、全体工期(22日)は変わりません。

⭕(3)イベント⑧の最早開始時刻、最遅完了時刻はともに18日である。

正しい記述です。イベント⑧はクリティカルパス上にあるため、最も早く始められる時刻(最早開始)と、最も遅くてよい時刻(最遅完了)がどちらも18日で一致します。

余裕がないイベントは、この2つが同じ値になります。

⭕(4)作業Bのインターフェアリングフロートは3日である。

正しい記述です。インターフェアリングフロートは、全体の余裕(トータルフロート)から、後続作業に影響しない余裕(フリーフロート)を引いた残りの余裕です。

作業Bでは、この値が3日になります。

この問題のまとめ

この問題で誤っているのは(1)です。
クリティカルパスは①→②→③→⑥→⑦→⑧→⑨(22日)です。

問3

分野:品質管理重要度 ★★☆

次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)デミングサークルの目的は、作業において、計画(P)→実施(D)→点検(C)→改善(A)の4つの段階を繰り返し、品質を向上させ改善していくことである。
(2)品質計画を具現化するためのQC工程図は、一連の工程の流れに沿い、管理項目、管理水準、管理方法等を設定し、管理値を外れた場合の処置を定めたものである。
(3)特性要因図は、大きな不良項目、不良項目の順位、各不良項目が全体に占める割合等を読み取ることができる。
(4)品質管理を行うことによる効果には、品質の向上以外にも、手直しの減少、工事原価の低減等がある。
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正解
(3)が誤り
⭕(1)デミングサークルの目的は、作業において、計画(P)→実施(D)→点検(C)→改善(A)の4つの段階を繰り返し、品質を向上させ改善していくことである。

正しい記述です。デミングサークルは、計画(P)→実施(D)→点検(C)→改善(A)の4段階をぐるぐる繰り返す考え方です。

これを回し続けることで、品質を少しずつ高めていきます。

デミングサークル(PDCA)とは?

Plan(計画)・Do(実施)・Check(点検)・Act(改善)の頭文字をとった、仕事を良くしていくための基本サイクルです。回すたびに改善が積み重なります。

⭕(2)品質計画を具現化するためのQC工程図は、一連の工程の流れに沿い、管理項目、管理水準、管理方法等を設定し、管理値を外れた場合の処置を定めたものである。

正しい記述です。QC工程図は、工程の流れに沿って、管理項目・管理水準・管理方法を決めた図です。

管理値から外れたときにどう対処するかも、あらかじめ定めておきます。

❌(3)特性要因図は、大きな不良項目、不良項目の順位、各不良項目が全体に占める割合等を読み取ることができる。

「不良項目の順位、割合等を読み取る」が誤りです。不良項目の多い順や全体に占める割合を読み取れるのは「パレート図」です。

特性要因図は、結果(特性)とその原因(要因)の関係を、魚の骨のような形で整理する図です。役割が入れかわっています。

特性要因図・パレート図とは?

特性要因図は、ある結果に対して原因を魚の骨のように枝分かれさせて整理する図です。パレート図は、不良などを多い順に棒で並べ、どれが影響大かを見つける図です。

⭕(4)品質管理を行うことによる効果には、品質の向上以外にも、手直しの減少、工事原価の低減等がある。

正しい記述です。品質管理を行うと、品質の向上や安定、手直しの減少、コスト低減などの効果が得られます。

この問題のまとめ

この問題で誤っているのは(3)です。
不良項目の順位や割合を読み取るのは、パレート図です。

問4

分野:安全管理重要度 ★★☆

次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)リスクアセスメントとは、事業場に潜在する危険性又は有害性を見つけ出し、それによるリスクを見積り、リスクレベルから優先度を定めリスク低減措置を検討することである。
(2)金属アーク溶接作業時は特定化学物質作業主任者を選任して、呼吸用保護具の使用状況を監視させる。
(3)事業者は、解体作業前に対象建築物内で使用されているすべての材料について、石綿等の使用の有無の調査を行わなければならない。
(4)安全データシート(SDS)は、化学物質等を使用する際の安全性を確保するため、取り扱う側から供給者側に危険性・有害性に関する情報を提供するものである。
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正解
(4)が誤り
⭕(1)リスクアセスメントとは、事業場に潜在する危険性又は有害性を見つけ出し、それによるリスクを見積り、リスクレベルから優先度を定めリスク低減措置を検討することである。

正しい記述です。リスクアセスメントは、まず職場にひそむ危険・有害性を見つけ出します。

次にそのリスクの大きさを見積もり、優先度をつけて、低減のための対策を検討する手法です。

リスクアセスメントとは?

作業にひそむ危険を前もって洗い出し、その大きさを評価して、対策の優先順位を決める一連の手順です。事故が起きる前に手を打つための考え方です。

⭕(2)金属アーク溶接作業時は特定化学物質作業主任者を選任して、呼吸用保護具の使用状況を監視させる。

正しい記述です。金属アーク溶接では有害な溶接ヒュームが出るため、特定化学物質作業主任者を選任します。

作業主任者は、呼吸用保護具が正しく使われているかを監視します。

⭕(3)事業者は、解体作業前に対象建築物内で使用されているすべての材料について、石綿等の使用の有無の調査を行わなければならない。

正しい記述です。解体作業の前には、対象建築物で使われているすべての材料について、石綿(アスベスト)の有無を調査しなければなりません。

❌(4)安全データシート(SDS)は、化学物質等を使用する際の安全性を確保するため、取り扱う側から供給者側に危険性・有害性に関する情報を提供するものである。

「取り扱う側から供給者側に」が誤りです。SDSは、化学物質を供給する側から、それを取り扱う側へ、危険性・有害性の情報を提供する文書です。

情報を渡す向きが逆になっています。

安全データシート(SDS)とは?

SDSは「Safety Data Sheet(安全データシート)」の略です。化学物質の危険性・有害性や取り扱い上の注意を、供給者がまとめて使う側へ渡す文書です。

この問題のまとめ

この問題で誤っているのは(4)です。
SDSは、供給者側から取り扱う側へ情報を提供します。

問5

分野:機器据付重要度 ★★☆

次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)床置形ファンコイルユニットは、壁面より60mm程度離して据え付ける。
(2)吸収冷温水機は、基礎コンクリート打込み後適切な養生を行い、5日経過した後に据え付ける。
(3)冷凍機は、凝縮器のチューブ引出し用として有効な空間を確保するとともに、周囲に保守点検スペースを確保して据え付ける。
(4)機器の据付において、耐震計算をする場合、地震力は機器の重心に作用するものとして計算を行う。
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正解
(2)が誤り
⭕(1)床置形ファンコイルユニットは、壁面より60mm程度離して据え付ける。

正しい記述です。床置形ファンコイルユニットは、点検や空気の流れを確保するため、壁面から60mm程度離して据え付けます。

❌(2)吸収冷温水機は、基礎コンクリート打込み後適切な養生を行い、5日経過した後に据え付ける。

「5日経過した後」が誤りです。基礎コンクリートは、十分な強度が出るまで養生する必要があります。

重い吸収冷温水機の据付けは、打込み後おおむね10日程度たってから行います。5日では早すぎます。

⭕(3)冷凍機は、凝縮器のチューブ引出し用として有効な空間を確保するとともに、周囲に保守点検スペースを確保して据え付ける。

正しい記述です。冷凍機は、凝縮器のチューブ(伝熱管)を引き抜くための空間と、周囲の保守点検スペースを確保して据え付けます。

⭕(4)機器の据付において、耐震計算をする場合、地震力は機器の重心に作用するものとして計算を行う。

正しい記述です。機器の耐震計算では、地震の力は機器の重心に働くものとして計算します。

この問題のまとめ

この問題で誤っているのは(2)です。
吸収冷温水機は、基礎コンクリートを十分に養生してから据え付けます。

問6

分野:配管施工重要度 ★★☆

次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)蒸気管の横走り管を、形鋼振れ止め支持により下方より支持する場合には、ローラ金物等を使用する。
(2)硬質塩化ビニルライニング鋼管の切断は、チップソーカッターを使用する。
(3)周囲の気温が0℃以下の場合は、原則として溶接作業を行わない。
(4)空気調和機への冷温水量を調整する混合型電動三方弁は、一般的に、冷温水管の還り管に設ける。
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正解
(2)が誤り
⭕(1)蒸気管の横走り管を、形鋼振れ止め支持により下方より支持する場合には、ローラ金物等を使用する。

正しい記述です。蒸気管は熱で大きく伸び縮みします。

下から支える場合は、その動きを妨げないように、転がって動けるローラ金物などを使います。

❌(2)硬質塩化ビニルライニング鋼管の切断は、チップソーカッターを使用する。

「チップソーカッターを使用する」が誤りです。高速回転や摩擦熱は、管の内面のライニング(樹脂の被膜)を焼いたり傷めたりします。

そのため切断は、熱の出にくい自動金のこ盤(バンドソー)などで行います。

硬質塩化ビニルライニング鋼管とは?

鋼管の内側に塩化ビニルの膜を貼り、さびを防いだ管です。内面の膜を傷めないよう、切断や接合のしかたに決まりがあります。

⭕(3)周囲の気温が0℃以下の場合は、原則として溶接作業を行わない。

正しい記述です。周囲の気温が0℃以下だと、溶接部が急に冷えて割れやすく、品質が落ちます。

そのため、0℃以下では原則として溶接作業を行いません。

⭕(4)空気調和機への冷温水量を調整する混合型電動三方弁は、一般的に、冷温水管の還り管に設ける。

正しい記述です。冷温水量を調整する混合型電動三方弁は、一般にコイルの還り管(戻りの管)側に設けて流量を調整します。

この問題のまとめ

この問題で誤っているのは(2)です。
ライニング鋼管の切断は、熱の出ないバンドソー等で行います。

問7

分野:ダクト施工重要度 ★★☆

次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)コーナーボルト工法ダクトのフランジ押さえ金具は再使用しない。
(2)低圧ダクトは、常用圧力(運転時におけるダクト内圧)が±700Pa以下の部分に使用する。
(3)アングルフランジ工法ダクトは、フランジ接合部分の鉄板の折り返しを5mm以上とする。
(4)共板フランジ工法ダクトは、フランジ用ガスケットの厚さが5mm以上のものを使用する。
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正解
(2)が誤り
⭕(1)コーナーボルト工法ダクトのフランジ押さえ金具は再使用しない。

正しい記述です。コーナーボルト工法ダクトのフランジ押さえ金具は、一度使うといたんで気密性が落ちるため、再使用しません。

❌(2)低圧ダクトは、常用圧力(運転時におけるダクト内圧)が±700Pa以下の部分に使用する。

「±700Pa以下」が誤りです。低圧ダクトは、運転時のダクト内の圧力が、正圧・負圧ともに±500Pa以下の部分に使います。

700Paではなく500Paが基準です。

低圧ダクトとは?

ダクト内の圧力が低い(±500Pa以下)一般的な空調用ダクトです。これより圧力が高い場合は高圧ダクトとして、より丈夫な作りにします。

⭕(3)アングルフランジ工法ダクトは、フランジ接合部分の鉄板の折り返しを5mm以上とする。

正しい記述です。アングルフランジ工法ダクトは、フランジ接合部分の鉄板の折り返しを5mm以上とって、しっかり接合します。

⭕(4)共板フランジ工法ダクトは、フランジ用ガスケットの厚さが5mm以上のものを使用する。

正しい記述です。共板フランジ工法ダクトは、密着性を補うため、厚さ5mm以上のフランジ用ガスケット(パッキン)を使います。

この問題のまとめ

この問題で誤っているのは(2)です。
低圧ダクトは、常用圧力±500Pa以下で使用します。

問8

分野:保温施工重要度 ★★☆

次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)横走り配管に取り付ける保温筒の抱合せ目地は、管の横側に位置するように取り付ける。
(2)蒸気管が壁又は床を貫通する場合、伸縮を考慮し貫通部及びその前後25mm程度は保温を行わない。
(3)保温材の熱伝導率は、温度の上昇に伴い大きくなる。
(4)グラスウール保温材は、密度が大きい方が熱伝導率は大きい。
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正解
(4)が誤り
⭕(1)横走り配管に取り付ける保温筒の抱合せ目地は、管の横側に位置するように取り付ける。

正しい記述です。保温筒の抱合せ目地(合わせ目)を管の上にすると、すき間から水が入りやすくなります。

そのため目地は、管の横側にくるよう取り付けます。

⭕(2)蒸気管が壁又は床を貫通する場合、伸縮を考慮し貫通部及びその前後25mm程度は保温を行わない。

正しい記述です。蒸気管は熱で伸び縮みします。

壁や床の貫通部とその前後25mm程度は、動きを妨げないよう保温を行いません。

⭕(3)保温材の熱伝導率は、温度の上昇に伴い大きくなる。

正しい記述です。保温材の熱伝導率は、温度が上がるにつれて大きくなります。

つまり高温になるほど、断熱の効きは少し弱くなります。

熱伝導率とは?

材料が熱をどれだけ伝えやすいかを表す値です。保温材は値が小さい(熱を伝えにくい)ほど、断熱性が高いことになります。

❌(4)グラスウール保温材は、密度が大きい方が熱伝導率は大きい。

「密度が大きい方が熱伝導率は大きい」が誤りです。グラスウールは、密度が大きいほうが内部の空気の動きが少なくなり、熱伝導率は小さくなります。

密度が大きいほうが断熱性は高い、ということで、説明が逆です。

この問題のまとめ

この問題で誤っているのは(4)です。
グラスウールは、密度が大きいほど熱伝導率が小さくなります。

問9

分野:試運転調整重要度 ★★☆

次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)冷凍機は、冷水ポンプ、冷却水ポンプ、冷却塔とのインターロックを確認する。
(2)冷却塔は、冷却水の運転水位や散水状態、ボールタップの作動状況等を確認する。
(3)ポンプの軸受部の温度は、周囲の空気温度より40℃以上高くなっていないことを確認する。
(4)排水用水中モーターポンプは、排水槽の満水警報の発報により、自動交互運転することを確認する。
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正解
(4)が誤り
⭕(1)冷凍機は、冷水ポンプ、冷却水ポンプ、冷却塔とのインターロックを確認する。

正しい記述です。冷凍機は、冷水ポンプ・冷却水ポンプ・冷却塔が動いていないと起動しないよう、インターロックを確認します。

これで空運転による故障を防ぎます。

インターロックとは?

ある条件がそろわないと機器が動かないようにする、安全のための連動のしくみです。たとえばポンプが回っていないと冷凍機が起動しない、といった制御です。

⭕(2)冷却塔は、冷却水の運転水位や散水状態、ボールタップの作動状況等を確認する。

正しい記述です。冷却塔は、冷却水の運転水位や散水の状態、補給水を入れるボールタップの作動などを確認します。

⭕(3)ポンプの軸受部の温度は、周囲の空気温度より40℃以上高くなっていないことを確認する。

正しい記述です。ポンプの軸受部が異常に熱くなっていないか、周囲の空気温度より40℃以上高くなっていないことを確認します。

❌(4)排水用水中モーターポンプは、排水槽の満水警報の発報により、自動交互運転することを確認する。

「満水警報の発報により、自動交互運転」が誤りです。排水ポンプの自動交互運転は、ふだんの始動・停止水位で行います。

満水警報は、それでも水位が下がらない異常時に知らせる(または複数台を同時運転させる)ためのものです。役割が違います。

この問題のまとめ

この問題で誤っているのは(4)です。
排水ポンプの自動交互運転は、通常の水位で行います。

問10

分野:防食重要度 ★★☆

次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)冷温水管に用いる配管用炭素鋼鋼管(白)は、溝状腐食が発生しにくい鍛接鋼管や耐溝状腐食電縫鋼管を使用する。
(2)電気防食法における流電陽極方式は、マグネシウム合金等を犠牲陽極として使用する。
(3)配管用炭素鋼鋼管(白)は、pH値が低くなるほど腐食は進行せず、pH値が高くなるほど腐食が進行する。
(4)自然電位が大きく相違する配管を接続する場合は、絶縁物を介して接続し、ガルバニック腐食を防止する。
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正解
(3)が誤り
⭕(1)冷温水管に用いる配管用炭素鋼鋼管(白)は、溝状腐食が発生しにくい鍛接鋼管や耐溝状腐食電縫鋼管を使用する。

正しい記述です。冷温水管に使う配管用炭素鋼鋼管(白)は、溶接部に沿ってできる溝状腐食を防ぐため、鍛接鋼管や耐溝状腐食電縫鋼管を使います。

⭕(2)電気防食法における流電陽極方式は、マグネシウム合金等を犠牲陽極として使用する。

正しい記述です。流電陽極方式は、守りたい金属より先にさびる金属(マグネシウム合金など)を犠牲陽極として取り付ける方法です。

身代わりがさびることで、本体を守ります。

電気防食(流電陽極方式)とは?

金属のさびを電気の力で防ぐ方法です。流電陽極方式では、よりさびやすい金属を身代わり(犠牲陽極)として取り付け、守りたい金属の代わりに腐食させます。

❌(3)配管用炭素鋼鋼管(白)は、pH値が低くなるほど腐食は進行せず、pH値が高くなるほど腐食が進行する。

記述が逆になっていて誤りです。炭素鋼は、pH値が低い(酸性が強い)ほど腐食が進みます。

逆に、pH値が高い(アルカリ性)ほうが腐食しにくくなります。

pH値とは?

水の酸性・アルカリ性の度合いを表す数字です。7が中性で、小さいほど酸性、大きいほどアルカリ性です。金属は酸性側ほどさびやすくなります。

⭕(4)自然電位が大きく相違する配管を接続する場合は、絶縁物を介して接続し、ガルバニック腐食を防止する。

正しい記述です。電位の大きく違う金属を直接つなぐと、電気的な腐食(ガルバニック腐食)が起こります。

そのため、間に絶縁物をはさんで電気的に切り離します。

この問題のまとめ

この問題で誤っているのは(3)です。
炭素鋼は、pHが低い(酸性)ほど腐食が進みます。

この10問の要点(直前チェック用)

  • 問1:高圧ガス製造許可申請書の提出先は、都道府県知事
  • 問2:クリティカルパスは①→②→③→⑥→⑦→⑧→⑨(22日)
  • 問3:不良項目の順位や割合を読み取るのはパレート図(特性要因図ではない)
  • 問4:SDSは、供給者側から取り扱う側へ危険性などの情報を提供する
  • 問5:吸収冷温水機は、基礎コンクリートを十分に養生してから据え付ける
  • 問6:ライニング鋼管の切断は、熱の出ないバンドソー等で行う
  • 問7:低圧ダクトは、常用圧力±500Pa以下で使用する
  • 問8:グラスウールは、密度が大きいほど熱伝導率が小さい
  • 問9:排水ポンプの自動交互運転は、通常の水位で行う(満水警報ではない)
  • 問10:炭素鋼は、pHが低い(酸性)ほど腐食が進む
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