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この記事で分かること
令和7年度 1級管工事施工管理技士「第一次検定」B問題①〜⑩を、選択肢ごとに⭕❌でやさしく解説します。B問題のうちNo.1〜9は必須問題です。正答は公式の正答肢で確認済みです。
問1
分野:設備関連法規重要度 ★★☆
工事の「申請・届出書類」と「提出先」の組合せのうち、適当でないものはどれか。
(1)道路交通法の道路使用許可申請書 ── 道路管理者
(2)消防法の工事整備対象設備等着工届出書 ── 消防長又は消防署長
(3)振動規制法の特定建設作業実施届出書 ── 市町村長
(4)高圧ガス保安法の高圧ガス製造事業届書 ── 都道府県知事
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❌(1)道路交通法の道路使用許可申請書 ── 道路管理者
「道路管理者」が誤りです。道路交通法の道路使用許可申請書の提出先は、所轄の警察署長です。
道路管理者(国・都道府県・市町村など)に出すのは、道路法の「道路占用許可申請書」の方です。混同しやすいので注意です。
⭕(2)消防法の工事整備対象設備等着工届出書 ── 消防長又は消防署長
正しい組合せです。スプリンクラーなどの消防用設備等の工事を始める前に出す着工届は、消防長又は消防署長に提出します。
着工の10日前までに出すのが決まりです。
⭕(3)振動規制法の特定建設作業実施届出書 ── 市町村長
正しい組合せです。くい打ちなど振動の大きい特定建設作業を行うときの届出は、市町村長に提出します。
騒音規制法の特定建設作業の届出も同じく市町村長です。
⭕(4)高圧ガス保安法の高圧ガス製造事業届書 ── 都道府県知事
正しい組合せです。高圧ガスの製造に関する届出は、都道府県知事(又は指定都市の長)に提出します。
冷凍能力の大きい冷凍設備などが対象になります。
この問題のまとめ
道路使用許可(道路交通法)は警察署長、道路占用許可(道路法)は道路管理者。提出先が入れかわりやすいので、セットで覚えましょう。
問2
分野:施工管理(工程)重要度 ★★★
下図に示すネットワーク工程表に関する記述のうち、適当でないものはどれか。ただし、イベント間のA〜Jは作業内容、日数は作業日数を示す。
(1)クリティカルパスのルートは、2本で所要日数は20日である。
(2)作業内容Eのトータルフロートは、1日である。
(3)イベント⑥の最早開始時刻、最遅完了時刻は、ともに9日である。
(4)作業Dの作業日数を2日短縮すると、全体工期も2日短縮される。
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⭕(1)クリティカルパスのルートは、2本で所要日数は20日である。
正しい記述です。各イベントの最早時刻を計算すると、完了(イベント⑨)は20日になります。
所要日数が最長(余裕ゼロ)のルートは、①→②→④→⑤→⑦→⑨ と ①→②→④→⑥→⑧→⑨ の2本で、どちらも20日です。
⭕(2)作業内容Eのトータルフロートは、1日である。
正しい記述です。作業E(③→⑥)のトータルフロートは「イベント⑥の最遅時刻 − イベント③の最早時刻 − 作業日数」で求めます。
9 − 4 − 4 = 1日。余裕が1日ある、という意味です。
⭕(3)イベント⑥の最早開始時刻、最遅完了時刻は、ともに9日である。
正しい記述です。イベント⑥は、①→②→④→⑥(4+5=9日)が最も遅く着くルートなので、最早開始時刻は9日。
後ろから計算した最遅完了時刻も9日で、ともに9日です(余裕のない通過点)。
❌(4)作業Dの作業日数を2日短縮すると、全体工期も2日短縮される。
「2日短縮される」が誤りです。作業Dを2日縮めても、全体の工期は1日(20日→19日)しか短くなりません。
Dを縮めると、今度は別のルート ①→③→⑥→⑧→⑨(4+4+8+3=19日)が最長になり、それ以上は縮まないためです。
この問題のまとめ
クリティカルパス上の作業を縮めても、別のルートが最長に変わると、そこで工期短縮は止まります。Dは1日しか効きません。
問3
分野:施工管理(品質)重要度 ★★☆
品質管理に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
(1)ヒストグラムは、計量したデータをいくつかの区間に分けて柱状図で示すことにより、大体の平均値やばらつきの状態を把握することができる。
(2)散布図は、グラフに点をプロットしたもので、関係のある2つのデータの相関関係がわかる。
(3)パレート図は、データをプロットして結んだ折れ線を管理限界線により、データの時間的変化や異常などがわかる。
(4)層別とは、データの特性を適当な範囲別にいくつかのグループに分けることをいい、データ全体の傾向や管理対象範囲の把握がしやすくなる。
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⭕(1)ヒストグラムは、計量したデータをいくつかの区間に分けて柱状図で示すことにより、大体の平均値やばらつきの状態を把握することができる。
正しい記述です。ヒストグラムは、データを区間ごとに棒(柱)の高さで表したグラフです。
山の形や広がりから、平均のあたりやばらつき具合をひと目でつかめます。
⭕(2)散布図は、グラフに点をプロットしたもので、関係のある2つのデータの相関関係がわかる。
正しい記述です。散布図は、2つのデータを縦軸・横軸にとって点で表したものです。
点の並び方から、2つの関係(相関)が強いか弱いかがわかります。
❌(3)パレート図は、データをプロットして結んだ折れ線を管理限界線により、データの時間的変化や異常などがわかる。
これは「管理図」の説明で、パレート図ではありません。ここが誤りです。
パレート図は、不良や欠点を項目別に件数の多い順に棒グラフで並べ、累積の曲線を加えた図です。どの項目を重点的に対策すべきかを見るために使います。
⭕(4)層別とは、データの特性を適当な範囲別にいくつかのグループに分けることをいい、データ全体の傾向や管理対象範囲の把握がしやすくなる。
正しい記述です。層別は、データを機械別・作業者別などのグループに分けることです。
分けて見ることで、どこに問題があるのかを見つけやすくなります。
この問題のまとめ
折れ線と管理限界線で時間的な変化・異常を見るのは「管理図」。パレート図は項目別の棒グラフ+累積曲線で重点を見る図です。
問4
分野:施工管理(安全)重要度 ★★☆
建設工事における安全管理に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
(1)ツールボックスミーティングは、危険予知活動の一環として作業班単位が行う短時間のミーティングで、1週間に1回程度行われる。
(2)作業場の屋外に設ける通路は、用途に応じた幅を有し、通路面は、つまずき、すべり、踏抜きの危険のない状態に保持する。
(3)5S活動とは、安全で健全な職場づくりと生産性の向上を目指す活動のことで、「整理、整頓、清掃、清潔、しつけ」の5つをいう。
(4)年千人率は、労働者1,000人当たり1年間に発生した死傷者の割合を表したもので、発生頻度を表す。
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❌(1)ツールボックスミーティングは、危険予知活動の一環として作業班単位が行う短時間のミーティングで、1週間に1回程度行われる。
「1週間に1回程度」が誤りです。ツールボックスミーティング(TBM)は、毎日の作業を始める前に行う短時間の打合せです。
その日の作業内容や危険のポイントを、作業班でその都度(毎作業日)確認します。
⭕(2)作業場の屋外に設ける通路は、用途に応じた幅を有し、通路面は、つまずき、すべり、踏抜きの危険のない状態に保持する。
正しい記述です。通路は使い方に合った幅をとり、つまずき・すべり・踏み抜きが起きないように保ちます。
通行の安全を確保するための基本です。
⭕(3)5S活動とは、安全で健全な職場づくりと生産性の向上を目指す活動のことで、「整理、整頓、清掃、清潔、しつけ」の5つをいう。
正しい記述です。5Sは「整理・整頓・清掃・清潔・しつけ」の頭文字(ローマ字のS)をとったものです。
職場を整えることが、安全と生産性の向上につながります。
⭕(4)年千人率は、労働者1,000人当たり1年間に発生した死傷者の割合を表したもので、発生頻度を表す。
正しい記述です。年千人率は、労働者1,000人あたり1年間に何人の死傷者が出たかを表す数値です。
労働災害がどれくらいの頻度で起きているかの目安になります。
この問題のまとめ
TBM(ツールボックスミーティング)は、毎日の作業前に行う短時間の打合せ。「週1回程度」ではありません。
問5
分野:施工(機器据付)重要度 ★★☆
機器の据付けに関する記述のうち、適当でないものはどれか。
(1)あと施工のメカニカルアンカーボルトは、めねじ型よりおねじ型の方が許容引抜き力が大きい。
(2)防振基礎は、地震時における機器の移動や転倒防止のために、ストッパーボルトを堅固に締め付ける。
(3)Vベルト駆動の送風機は、Vベルトの下側が張り側となるような回転方向とする。
(4)設備機器に対する地震力の計算には、震度法や応力解析によるものがあるが、一般的に、震度法で行われている。
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⭕(1)あと施工のメカニカルアンカーボルトは、めねじ型よりおねじ型の方が許容引抜き力が大きい。
正しい記述です。あと施工アンカーのうち、おねじ型は深く確実に効くため、めねじ型より許容引抜き力が大きくなります。
重い機器の固定には、引抜きに強いおねじ型が向きます。
❌(2)防振基礎は、地震時における機器の移動や転倒防止のために、ストッパーボルトを堅固に締め付ける。
「堅固に締め付ける」が誤りです。防振基礎のストッパーボルトは、すき間(クリアランス)をもたせて取り付けます。
堅く締めてしまうと振動がそのまま伝わり、防振の意味がなくなります。ストッパーは、地震など大きな力が働いたときだけ移動・転倒を止める役目です。
⭕(3)Vベルト駆動の送風機は、Vベルトの下側が張り側となるような回転方向とする。
正しい記述です。Vベルトは、下側を張り側(ピンと張る側)、上側をゆるみ側にします。
こうするとベルトのプーリーへの巻き付きが大きくなり、すべりにくくなります。
⭕(4)設備機器に対する地震力の計算には、震度法や応力解析によるものがあるが、一般的に、震度法で行われている。
正しい記述です。機器にかかる地震力の計算は、設計用の標準震度を使う「震度法」が一般的です。
機器の重さに震度を掛けて、必要な耐震強度を求めます。
この問題のまとめ
防振基礎のストッパーは、普段は効かないようすき間を空け、地震時だけ機器を止める部品。堅固に締めると防振になりません。
問6
分野:施工(配管)重要度 ★★☆
配管及び配管附属品の施工に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
(1)突合せ溶接の開先はV形開先、I形開先等があり、鋼管の管厚が4mm以上の場合は、一般的に、V形開先とする。
(2)鋼管の溶接部接合は目視検査のほかに、溶込み不足の確認としては、必要に応じ放射線透過検査を行う。
(3)鋼管の差込み接合は、鋼管の差込み部の外面と管継手の受口にフラックスを薄く均一に塗布する。
(4)排水管の満水試験は、系統中の最高開口部から下へ3mの配管を除き、30kPa以上の圧力で行う。
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⭕(1)突合せ溶接の開先はV形開先、I形開先等があり、鋼管の管厚が4mm以上の場合は、一般的に、V形開先とする。
正しい記述です。開先(溶接のために管端を削る形)は、薄い管はI形、厚い管はV形にします。
管厚4mm以上では、奥までしっかり溶け込ませるためにV形にするのが一般的です。
⭕(2)鋼管の溶接部接合は目視検査のほかに、溶込み不足の確認としては、必要に応じ放射線透過検査を行う。
正しい記述です。溶接部は、まず目視で確認し、内部の溶込み不足などは、必要に応じて放射線透過検査(レントゲンのような検査)で調べます。
見えない内部の欠陥も確認できます。
❌(3)鋼管の差込み接合は、鋼管の差込み部の外面と管継手の受口にフラックスを薄く均一に塗布する。
これは「銅管」のろう付け接合の説明で、鋼管には当てはまりません。ここが誤りです。
フラックスを塗って差し込み、ろう付けするのは銅管の接合方法です。鋼管の差込み接合は溶接で行い、フラックスは塗りません。
⭕(4)排水管の満水試験は、系統中の最高開口部から下へ3mの配管を除き、30kPa以上の圧力で行う。
正しい記述です。排水管の満水試験は、水を満たして漏れを調べる試験です。
最上部に近い部分を除き、配管に30kPa以上の圧力(水の重さ)がかかる状態で確認します。
この問題のまとめ
フラックスを塗って差し込む接合は「銅管」のろう付け。鋼管の差込み接合は溶接で、フラックスは使いません。
問7
分野:施工(ダクト)重要度 ★★☆
ダクト及びダクト附属品の施工に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
(1)アングルフランジ工法ダクトは、フランジ接合部分の鉄板の折込みを5mm以上とする。
(2)多翼送風機の吐出し直後に風量調整ダンパーを取り付ける場合、風量調整ダンパーの軸が送風機の羽根の軸に対して平行となるようにする。
(3)コーナーボルト工法ダクトのフランジ押さえ金具は、再使用しない。
(4)サプライチャンバーやレタンチャンバーの保温は、原則として、チャンバー内が負圧の場合は外巻き、正圧の場合は内巻きとする。
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⭕(1)アングルフランジ工法ダクトは、フランジ接合部分の鉄板の折込みを5mm以上とする。
正しい記述です。アングルフランジ工法では、フランジ(つなぎ目の枠)部分の鉄板の折り込みを5mm以上とります。
しっかり折り込むことで、接合部の強度と気密性を確保します。
❌(2)多翼送風機の吐出し直後に風量調整ダンパーを取り付ける場合、風量調整ダンパーの軸が送風機の羽根の軸に対して平行となるようにする。
「平行」が誤りです。ダンパーの軸は、送風機の羽根の軸(回転軸)に対して直角になるように取り付けます。
吐出し直後の風は片側に寄りやすいので、軸を直角にすると風量を均等に調整しやすくなります。
⭕(3)コーナーボルト工法ダクトのフランジ押さえ金具は、再使用しない。
正しい記述です。コーナーボルト工法の押さえ金具(クリップ類)は、一度使うと変形するため、再使用しません。
使い回すと気密や強度が落ちてしまいます。
⭕(4)サプライチャンバーやレタンチャンバーの保温は、原則として、チャンバー内が負圧の場合は外巻き、正圧の場合は内巻きとする。
正しい記述です。チャンバー(空気だまり)の保温は、内部の圧力で巻き方を変えます。
負圧(吸い込み側)なら外巻き、正圧(吹き出し側)なら内巻きが原則です。
この問題のまとめ
送風機の吐出し直後のダンパーは、軸を羽根の回転軸に「直角」に。平行では風量を均等に調整できません。
問8
分野:施工(保温)重要度 ★★☆
保温、保冷、塗装に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
(1)保温材相互の間隔はできるだけ少なくし、重ね部の継目は同一線上に合わせて取り付ける。
(2)ホルムアルデヒド放散量は、「F☆☆☆☆」のように表示され、☆の数が多いほどホルムアルデヒド放散量が少ないことを表す。
(3)塗装場所の気温が5℃以下、湿度が85%以上、換気が十分でなく結露する等、塗料の乾燥に不適当な場合は、塗装を行ってはならない。
(4)人造鉱物繊維保温材には、ガラスや鉱物等から製造され、ロックウール保温材及びグラスウール保温材がある。
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❌(1)保温材相互の間隔はできるだけ少なくし、重ね部の継目は同一線上に合わせて取り付ける。
「同一線上に合わせて」が誤りです。重ね部の継目は、同一線上に合わせず、互い違い(千鳥状)にずらして取り付けます。
継目を一直線にそろえると、そこが熱の通り道(熱橋)になり、保温の効果が落ちてしまいます。
⭕(2)ホルムアルデヒド放散量は、「F☆☆☆☆」のように表示され、☆の数が多いほどホルムアルデヒド放散量が少ないことを表す。
正しい記述です。建材のホルムアルデヒド放散量は「F☆☆☆☆」のように星の数で表します。
星が多いほど放散量が少なく、より安全(使用制限がない)ことを示します。
⭕(3)塗装場所の気温が5℃以下、湿度が85%以上、換気が十分でなく結露する等、塗料の乾燥に不適当な場合は、塗装を行ってはならない。
正しい記述です。気温が低すぎる・湿度が高すぎる・結露するといった、塗料が乾きにくい条件では塗装をしてはいけません。
乾燥不良は、はがれやふくれの原因になります。
⭕(4)人造鉱物繊維保温材には、ガラスや鉱物等から製造され、ロックウール保温材及びグラスウール保温材がある。
正しい記述です。人造鉱物繊維保温材は、鉱物やガラスを細い繊維にしたもので、ロックウールとグラスウールが代表です。
どちらも繊維系の保温材です。
この問題のまとめ
保温材の継目は、一直線にそろえず千鳥状にずらすのが原則。そろえると継目が熱橋になって保温が効きにくくなります。
問9
分野:施工(防食)重要度 ★★☆
腐食・防食に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
(1)溝状腐食は、管の長手方向に溝状に連続して腐食損傷を受けるもので、電縫鋼管の溶接部溶接線に沿ってV字状に深く侵食されるものである。
(2)蒸気配管に使用した配管用炭素鋼鋼管(黒)では、還水管より蒸気管(往き管)に腐食が発生しやすい。
(3)常用しない密閉系の冷温水配管では、ほとんど酸素が供給されないので、配管の腐食速度は遅い。
(4)溶融めっきは、金属を高温で溶融させた槽内に被処理材を浸漬したのち引き上げ、被処理材の表面に金属被覆を形成させる防食方法である。
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⭕(1)溝状腐食は、管の長手方向に溝状に連続して腐食損傷を受けるもので、電縫鋼管の溶接部溶接線に沿ってV字状に深く侵食されるものである。
正しい記述です。溝状腐食は、管の長さ方向に溝のように連続して進む腐食です。
電縫鋼管(板を丸めて溶接した管)の溶接線に沿って、V字状に深く侵食されます。
❌(2)蒸気配管に使用した配管用炭素鋼鋼管(黒)では、還水管より蒸気管(往き管)に腐食が発生しやすい。
「蒸気管に腐食が発生しやすい」が逆で、誤りです。腐食しやすいのは、還水管(戻り側・ドレン側)の方です。
戻りの凝縮水(ドレン)には酸素や炭酸ガスが溶け込みやすく、これが腐食を進めるためです。
⭕(3)常用しない密閉系の冷温水配管では、ほとんど酸素が供給されないので、配管の腐食速度は遅い。
正しい記述です。閉じた(密閉系の)冷温水配管は、新しい水=酸素が入ってこないため、腐食はあまり進みません。
逆に、空気にふれる開放系は酸素が補給され続けるので腐食しやすくなります。
⭕(4)溶融めっきは、金属を高温で溶融させた槽内に被処理材を浸漬したのち引き上げ、被処理材の表面に金属被覆を形成させる防食方法である。
正しい記述です。溶融めっきは、溶かした金属(亜鉛など)の槽に材料を浸してから引き上げ、表面に金属の膜をつくる方法です。
いわゆる「どぶづけめっき」で、さびを防ぎます。
この問題のまとめ
蒸気配管で腐食しやすいのは、戻り側の還水管(ドレン)。凝縮水に溶けた酸素・炭酸ガスが原因です。往き(蒸気管)と逆なので注意。
問10
分野:設備関連法規重要度 ★★★
建設工事における安全管理体制に関する記述のうち、「労働安全衛生法」上、誤っているものはどれか。
(1)事業者は、選任した産業医に、労働者の健康管理等を行わせなければならない。
(2)特定元方事業者は、選任した統括安全衛生責任者に、元方安全衛生管理者の指揮をさせなければならない。
(3)統括安全衛生責任者を選任すべき事業者以外の請負人で、当該仕事を自ら行うものは、安全衛生推進者を選任しなければならない。
(4)統括安全衛生管理者が統括管理しなければならない業務には、労働災害の原因の調査及び再発防止対策に関することがある。
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⭕(1)事業者は、選任した産業医に、労働者の健康管理等を行わせなければならない。
正しい記述です。事業者は、選んだ産業医に、労働者の健康管理などを行わせなければなりません(労働安全衛生法)。
一定規模以上の事業場では、産業医の選任が義務づけられています。
⭕(2)特定元方事業者は、選任した統括安全衛生責任者に、元方安全衛生管理者の指揮をさせなければならない。
正しい記述です。特定元方事業者(大きな現場の元請)は、統括安全衛生責任者に、元方安全衛生管理者を指揮させなければなりません。
現場全体の安全をまとめる体制です。
❌(3)統括安全衛生責任者を選任すべき事業者以外の請負人で、当該仕事を自ら行うものは、安全衛生推進者を選任しなければならない。
「安全衛生推進者」が誤りです。正しくは「安全衛生責任者」を選任しなければなりません。
下請などの請負人は、元請の統括安全衛生責任者と連絡を取り合う「安全衛生責任者」を選びます。
❌(4)統括安全衛生管理者が統括管理しなければならない業務には、労働災害の原因の調査及び再発防止対策に関することがある。
「統括安全衛生管理者」という名称が誤りです。労働災害の原因調査や再発防止対策をまとめるのは「総括安全衛生管理者」です。
名前のよく似た役職(総括/統括)が混同されており、この問題は公式に(3)とともに正解(誤り)として扱われました。
この問題のまとめ
(3)は「安全衛生推進者→安全衛生責任者」が誤り。(4)は「総括安全衛生管理者」の名称の誤り。この問題は公式に2つとも正解(誤り)として扱われました。
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