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この記事で分かること
令和7年度 1級管工事施工管理技士「第一次検定」B問題⑪〜⑳を、選択肢ごとに⭕❌でやさしく解説します。No.11〜21は選択問題(12問のうちから10問を選んで解答)です。正答は公式の正答肢で確認しています。
問11
分野:労働安全衛生法重要度 ★★☆
建設工事における安全衛生管理に関する記述のうち、「労働安全衛生法」上、誤っているものはどれか。
(1)事業者は、建築物の解体等の作業を行うときは、解体等対象建築物等の全ての材料について石綿等の使用の有無を調査しなければならない。
(2)事業者は、可燃性ガス及び酸素を用いて行う金属の溶接、溶断又は加熱の業務に使用するガス等の容器は、温度を40℃以下に保たなければならない。
(3)勾配が10度を超える架設通路には、踏桟その他の滑止めを設けなければならない。
(4)事業者は、屋内に設ける通路については、通路面から高さ1.8m以内に障害物を置いてはならない。
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⭕(1)事業者は、建築物の解体等の作業を行うときは、解体等対象建築物等の全ての材料について石綿等の使用の有無を調査しなければならない。
正しい記述です。解体作業の前に、すべての材料について石綿(アスベスト)の有無を調査します。
⭕(2)事業者は、可燃性ガス及び酸素を用いて行う金属の溶接、溶断又は加熱の業務に使用するガス等の容器は、温度を40℃以下に保たなければならない。
正しい記述です。ガスの容器は破裂を防ぐため、温度を40℃以下に保ちます。
❌(3)勾配が10度を超える架設通路には、踏桟その他の滑止めを設けなければならない。
「10度」が誤りです。踏桟その他の滑止めを設けるのは、勾配が15度を超える架設通路です。
10度ではありません。
⭕(4)事業者は、屋内に設ける通路については、通路面から高さ1.8m以内に障害物を置いてはならない。
正しい記述です。頭をぶつけないよう、通路面から高さ1.8m以内に障害物を置いてはなりません。
この問題のまとめ
誤りは(3)です。架設通路の滑止め(踏桟など)は、勾配が15度を超える場合に設けます。
問12
分野:労働基準法重要度 ★★☆
労働に関する記述のうち、「労働基準法」上、誤っているものはどれか。
(1)労働基準法で定める基準に達しない労働条件であっても、その部分を労働契約に含めれば有効となる。
(2)使用者は、労働契約に附随して貯蓄の契約をさせてはならない。
(3)労働者が、退職の場合において、使用期間、業務の種類、その事業における地位、賃金又は退職の事由について証明書を請求した場合においては、使用者は、遅滞なくこれを交付しなければならない。
(4)使用者は、満18才に満たない者について、その年齢を証明する戸籍証明書を事業場に備え付けなければならない。
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❌(1)労働基準法で定める基準に達しない労働条件であっても、その部分を労働契約に含めれば有効となる。
「含めれば有効となる」が誤りです。労働基準法の基準に達しない労働条件は、その部分が無効になります。
無効になった部分は、労働基準法の基準まで引き上げられます。
⭕(2)使用者は、労働契約に附随して貯蓄の契約をさせてはならない。
正しい記述です。賃金を強制的に貯蓄させるような契約は禁止されています。
⭕(3)労働者が、退職の場合において、使用期間、業務の種類、その事業における地位、賃金又は退職の事由について証明書を請求した場合においては、使用者は、遅滞なくこれを交付しなければならない。
正しい記述です。退職する人が請求したら、使用者は遅滞なく証明書(退職時の証明)を交付します。
⭕(4)使用者は、満18才に満たない者について、その年齢を証明する戸籍証明書を事業場に備え付けなければならない。
正しい記述です。18歳未満の人を雇うときは、年齢を証明する書類を備え付けます。
この問題のまとめ
誤りは(1)です。労基法の基準に満たない労働条件はその部分が無効となり、労基法の基準が適用されます。
問13
分野:建築基準法重要度 ★★☆
建築に関する記述のうち、「建築基準法」上、誤っているものはどれか。
(1)避難階とは、直接地上へ通ずる出入口のある階をいう。
(2)建築物の給水配管全体の更新のみを行う工事の場合は、建築の確認の申請書を提出しなくてよい。
(3)共同住宅の共用の廊下に供する部分は、容積率算定の基礎となる延べ面積に算入しない。
(4)建築物の壁や柱は主要構造部であるが、屋根は主要構造部ではない。
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⭕(1)避難階とは、直接地上へ通ずる出入口のある階をいう。
正しい記述です。避難階は、直接地上へ出られる出入口がある階のことです。
⭕(2)建築物の給水配管全体の更新のみを行う工事の場合は、建築の確認の申請書を提出しなくてよい。
正しい記述です。配管の更新だけなら大規模の修繕に当たらないため、確認申請は不要です。
⭕(3)共同住宅の共用の廊下に供する部分は、容積率算定の基礎となる延べ面積に算入しない。
正しい記述です。共同住宅の共用廊下や共用階段は、容積率の延べ面積に算入しません。
❌(4)建築物の壁や柱は主要構造部であるが、屋根は主要構造部ではない。
「屋根は主要構造部ではない」が誤りです。主要構造部は、壁・柱・床・はり・屋根・階段をいいます。屋根も主要構造部に含まれます。
この問題のまとめ
誤りは(4)です。主要構造部には屋根も含まれます(壁・柱・床・はり・屋根・階段)。
問14
分野:建築基準法重要度 ★★☆
建築設備に関する記述のうち、「建築基準法」上、誤っているものはどれか。
(1)防火区画を貫通する天井又は壁内の隠ぺい部の風道に防火ダンパーを設ける場合は、一辺の長さが45cm以上の保守点検が容易に行える点検口並びに防火ダンパーの開閉及び作動状態を確認できる検査口を設ける。
(2)換気設備の風道が準耐火構造の防火区画を貫通する部分に近接する部分に防火ダンパーを設ける場合、防火ダンパーと防火区画の間の風道は、厚さ1.5mm以上の鉄板とするか、又は鉄網モルタル塗その他の不燃材料で被覆する。
(3)地上11階以上の建築物の屋上に2台の冷却塔(容量2,200kW以下)を設置する場合、冷却塔の間の距離については、間に防火上有効な隔壁が設けられている場合を除いて、2m以上とする。
(4)建築物に設けるボイラーの煙突の地盤面からの高さは、ガスを使用するボイラーにあっては、6m以上とする。
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⭕(1)防火区画を貫通する天井又は壁内の隠ぺい部の風道に防火ダンパーを設ける場合は、一辺の長さが45cm以上の保守点検が容易に行える点検口並びに防火ダンパーの開閉及び作動状態を確認できる検査口を設ける。
正しい記述です。防火ダンパーの点検・作動確認ができるよう、45cm以上の点検口などを設けます。
⭕(2)換気設備の風道が準耐火構造の防火区画を貫通する部分に近接する部分に防火ダンパーを設ける場合、防火ダンパーと防火区画の間の風道は、厚さ1.5mm以上の鉄板とするか、又は鉄網モルタル塗その他の不燃材料で被覆する。
正しい記述です。貫通部近くの風道は、厚さ1.5mm以上の鉄板などで造ります。
⭕(3)地上11階以上の建築物の屋上に2台の冷却塔(容量2,200kW以下)を設置する場合、冷却塔の間の距離については、間に防火上有効な隔壁が設けられている場合を除いて、2m以上とする。
正しい記述です。火が燃え移らないよう、冷却塔の間は2m以上(隔壁がある場合を除く)あけます。
❌(4)建築物に設けるボイラーの煙突の地盤面からの高さは、ガスを使用するボイラーにあっては、6m以上とする。
「6m以上」が誤りです。ガスを使用するボイラーの煙突の高さは、原則として地盤面から9m以上とします。6mでは足りません。
この問題のまとめ
誤りは(4)です。ガスボイラーの煙突は、原則として地盤面から9m以上とします。
問15
分野:建設業法重要度 ★★☆
建設業の種類のうち、「建設業法」上、指定建設業に該当するものの組合せとして、正しいものはどれか。(A:管工事業/B:土木工事業/C:水道施設工事業/D:電気通信工事業)
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⭕(1)AとB
正しい組合せです。指定建設業は7業種(土木・建築・電気・管・鋼構造物・舗装・造園)。管工事業(A)と土木工事業(B)が該当します。
❌(3)BとD
電気通信工事業(D)は指定建設業ではありません(電気工事業は該当しますが、電気通信工事業は別です)。
❌(4)CとD
水道施設工事業(C)・電気通信工事業(D)とも指定建設業ではありません。
この問題のまとめ
正解は(1)です。指定建設業7業種=土木・建築・電気・管・鋼構造物・舗装・造園。管工事業と土木工事業が該当します。
問16
分野:建設業法重要度 ★★☆
建設工事における施工体制に関する記述のうち、「建設業法」上、誤っているものはどれか。
(1)施工体制台帳の作成を要する建設工事を請け負った建設業者は、当該建設工事における各下請負人の施工の分担関係を表示した施工体系図を作成しなければならない。
(2)施工体制台帳の作成を要する建設工事を請け負った建設業者は、下請負人が請け負った建設工事に従事する者に関する事項として、氏名、性別及び住所を施工体制台帳に記載しなければならない。
(3)監理技術者の専任が必要な建設工事で、選任された監理技術者は、発注者から請求があったときは、監理技術者資格者証を提示しなければならない。
(4)主任技術者の専任が必要な建設工事で、密接な関係のある二つの建設工事を同一の建設業者が同一の場所で施工する場合は、同一の専任の主任技術者がこれらの建設工事を管理することができる。
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⭕(1)施工体制台帳の作成を要する建設工事を請け負った建設業者は、当該建設工事における各下請負人の施工の分担関係を表示した施工体系図を作成しなければならない。
正しい記述です。各下請の分担関係を表した施工体系図を作成します。
❌(2)施工体制台帳の作成を要する建設工事を請け負った建設業者は、下請負人が請け負った建設工事に従事する者に関する事項として、氏名、性別及び住所を施工体制台帳に記載しなければならない。
誤りです。施工体制台帳には、下請負人の商号や許可番号、各下請の社会保険の加入状況などを記載します。
従事者について「性別及び住所」を記載するという定めはありません。
⭕(3)監理技術者の専任が必要な建設工事で、選任された監理技術者は、発注者から請求があったときは、監理技術者資格者証を提示しなければならない。
正しい記述です。発注者から請求があれば、監理技術者は資格者証を提示します。
⭕(4)主任技術者の専任が必要な建設工事で、密接な関係のある二つの建設工事を同一の建設業者が同一の場所で施工する場合は、同一の専任の主任技術者がこれらの建設工事を管理することができる。
正しい記述です。密接な関係のある工事を同じ場所で行う場合は、1人の専任主任技術者が兼ねられます。
※ 法改正の補足
技術者の配置(専任)に関する現在のルールの補足です。①技術者(主任技術者・監理技術者)を専任で置く必要がある工事は、令和7年2月から請負金額1億円(建築一式は2億円)以上が対象です(金額の基準は近年たびたび引き上げられているため、受験時は最新の基準を確認してください)。②監理技術者は、専任で補佐する「監理技術者補佐」(1級技士補など)を現場に置けば、2つの現場まで兼任できます(令和2年10月〜)。
この問題のまとめ
誤りは(2)です。施工体制台帳の従事者の記載事項に「性別・住所」は含まれません。
問17
分野:消防法重要度 ★★☆
易操作性1号消火栓を用いた屋内消火栓設備に関する記述のうち、「消防法」上、誤っているものはどれか。
(1)主配管の立上り管は、呼び径50mm以上のものとする。
(2)消防用ホースのノズルは、容易に開閉できる装置付きとする。
(3)加圧送水装置には、定格負荷運転時のポンプ性能を試験するための配管設備を設ける。
(4)加圧送水装置の放水圧力は、消防用ホースのノズル先端において0.7MPaを超えるようにしなければならない。
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⭕(1)主配管の立上り管は、呼び径50mm以上のものとする。
正しい記述です。主配管の立上り管は、呼び径50mm以上とします。
⭕(2)消防用ホースのノズルは、容易に開閉できる装置付きとする。
正しい記述です。1人でも操作しやすいよう、ノズルは開閉装置付きとします。
⭕(3)加圧送水装置には、定格負荷運転時のポンプ性能を試験するための配管設備を設ける。
正しい記述です。ポンプの性能を点検できるよう、試験用の配管設備を設けます。
❌(4)加圧送水装置の放水圧力は、消防用ホースのノズル先端において0.7MPaを超えるようにしなければならない。
誤りです。放水圧力は、ノズル先端で0.7MPaを超えないようにします(0.7MPa以下)。
圧力が高すぎると、反動が大きく扱いにくく危険になるためです。
この問題のまとめ
誤りは(4)です。放水圧力は0.7MPaを超えないようにします(高すぎると反動で危険)。
問18
分野:消防法重要度 ★★☆
次の消防用設備等のうち、「消防法」上、消火活動上必要な施設に該当しないものはどれか。
(1)連結送水管
(2)排煙設備
(3)屋外消火栓設備
(4)連結散水設備
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⭕(1)連結送水管
消火活動上必要な施設です。消防隊が高い階で放水するために使います。
⭕(2)排煙設備
消火活動上必要な施設です。煙を排出して、消火活動や避難を助けます。
❌(3)屋外消火栓設備
これが該当しません。屋外消火栓設備は「消火設備」であって、消火活動上必要な施設ではありません。
⭕(4)連結散水設備
消火活動上必要な施設です。地下街などで、消防隊の消火活動に使います。
この問題のまとめ
該当しないのは(3)です。屋外消火栓設備は『消火設備』です。消火活動上必要な施設=排煙設備・連結散水設備・連結送水管・非常コンセント設備・無線通信補助設備。
問19
分野:騒音規制法重要度 ★★☆
騒音の規制に関する記述のうち、「騒音規制法」上、誤っているものはどれか。
(1)建設工事として行われる作業のうち、2日以上にわたるびょう打機を使用する作業は、特定建設作業である。
(2)指定地域内における特定建設作業が行われる場所において、特定建設作業に伴って騒音を発生させることができるのは、連続して10日までである。
(3)指定地域内における特定建設作業の騒音は、特定建設作業の場所の敷地の境界線において、85dBを超えてはならない。
(4)指定地域内において、特定建設作業を伴う建設工事を施工しようとする者が市町村長に届け出なければならない事項の中には、特定建設作業の場所及び実施の期間が含まれている。
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⭕(1)建設工事として行われる作業のうち、2日以上にわたるびょう打機を使用する作業は、特定建設作業である。
正しい記述です。2日以上にわたるびょう打機を使用する作業は、特定建設作業に当たります。
❌(2)指定地域内における特定建設作業が行われる場所において、特定建設作業に伴って騒音を発生させることができるのは、連続して10日までである。
「連続して10日まで」が誤りです。同じ場所での特定建設作業の騒音は、連続して6日を超えてはなりません。10日ではありません。
⭕(3)指定地域内における特定建設作業の騒音は、特定建設作業の場所の敷地の境界線において、85dBを超えてはならない。
正しい記述です。敷地の境界線で85dBを超えてはなりません。
⭕(4)指定地域内において、特定建設作業を伴う建設工事を施工しようとする者が市町村長に届け出なければならない事項の中には、特定建設作業の場所及び実施の期間が含まれている。
正しい記述です。届出には、作業の場所や実施の期間などを記載します。
この問題のまとめ
誤りは(2)です。同じ場所での特定建設作業の騒音は、連続6日を超えてはなりません。
問20
分野:設備関連法規重要度 ★★☆
「フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律」の目的に関する文中、[A][B]に当てはまる用語の組合せとして、正しいものはどれか。(…フロン類の[A]するため、…特定製品に使用されるフロン類の[B]に関する指針…を定める…)
(1)[A]使用を制限 [B]製造の制限
(2)[A]使用を制限 [B]管理の適正化
(3)[A]大気中への排出を抑制 [B]製造の制限
(4)[A]大気中への排出を抑制 [B]管理の適正化
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❌(1)[A]使用を制限 [B]製造の制限
あてはまりません。Aは「大気中への排出を抑制」が入ります。
❌(2)[A]使用を制限 [B]管理の適正化
Bは正しいですが、Aは「大気中への排出を抑制」が入ります。
❌(3)[A]大気中への排出を抑制 [B]製造の制限
Aは正しいですが、Bは「管理の適正化」が入ります。
⭕(4)[A]大気中への排出を抑制 [B]管理の適正化
正しい組合せです。この法律は、フロン類の『大気中への排出を抑制』し、『管理の適正化』を図ることを目的としています。法律名からも推測できます。
この問題のまとめ
正解は(4)です。A=大気中への排出を抑制、B=管理の適正化。法律名(使用の合理化及び管理の適正化)がヒントになります。
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