この記事でわかること
- 法令の貯蔵・取扱いの基準、給油取扱所、移動タンク、消火設備、運搬の10テーマを予想問題でチェックできます
- 現場で守るルールや、消火設備の第1〜5種・運搬の混載など覚えにくい所を整理します
- 知識ゼロでも分かるよう、5択すべてをやさしく解説します
この記事の問題は、出題範囲と傾向をもとにつくったオリジナルの予想問題です。法令の中でも、貯蔵・取扱いの基準、給油取扱所・移動タンク貯蔵所、消火設備の区分、運搬の積載・混載といった実務に近いルールに絞っています。
消火設備の「第1〜5種」や運搬の「混載できる・できない」は、表で整理して覚えると得点源になります。
問1
分野:貯蔵・取扱いの基準重要度 ★★★
危険物の貯蔵・取扱いの共通基準について、次のうち誤っているものはどれか。
(1)みだりに火気を使用しない。
(2)常に整理・清掃に努め、みだりに空き箱などを置かない。
(3)許可や届出をした数量・指定数量の倍数を超えて貯蔵・取扱いをしない。
(4)危険物のくず・かす類は、まとめて1年に1回処理すればよい。
(5)可燃性の蒸気が滞留しないように換気する。
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⭕(1)みだりに火気を使用しない。
正しい記述です。火気の取扱いに注意するのが基本です。
⭕(2)常に整理・清掃に努め、みだりに空き箱などを置かない。
⭕(3)許可や届出をした数量・指定数量の倍数を超えて貯蔵・取扱いをしない。
❌(4)危険物のくず・かす類は、まとめて1年に1回処理すればよい。
「1年に1回」が誤りです。
危険物のくず・かす類は、1日に1回以上、安全な場所や方法で処理します。ためておくと危険なので頻度が高く定められています。
くず・かす類の処理とは?
危険物のくずやかす(こぼれた残りや廃液など)は、放置すると火災の危険があるため、1日1回以上、その危険物の性質に応じて安全な場所で廃棄・処理することが定められています。
この問題のまとめ
貯蔵・取扱いは火気注意・整理整頓・許可数量を超えない・換気が基本。くず・かすは「1日1回以上」処理が頻出の数字です。
問2
分野:取扱いの基準重要度 ★★☆
危険物の取扱いについて、次のうち誤っているものはどれか。
(1)危険物が漏れたり、あふれたり、飛び散らないように取り扱う。
(2)加熱・乾燥するときは、危険物が分解したり発火したりしない方法で行う。
(3)危険物を詰め替えるときは、火気の近くで手早く行えばよい。
(4)焼却して廃棄するときは、安全な場所で、見張りをつけて行う。
(5)取扱いは、決められた技術上の基準に従って行う。
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⭕(1)危険物が漏れたり、あふれたり、飛び散らないように取り扱う。
正しい記述です。漏らさない・こぼさないが原則です。
⭕(2)加熱・乾燥するときは、危険物が分解したり発火したりしない方法で行う。
正しい記述です。むやみに高温にしないよう注意します。
❌(3)危険物を詰め替えるときは、火気の近くで手早く行えばよい。
「火気の近くで手早く」が誤りです。
引火性の危険物を火気の近くで扱うのは非常に危険です。詰め替えは火気のない安全な場所で、静電気にも注意して行います。
⭕(4)焼却して廃棄するときは、安全な場所で、見張りをつけて行う。
⭕(5)取扱いは、決められた技術上の基準に従って行う。
この問題のまとめ
取扱いは漏らさない・むやみに加熱しない・火気から離す・静電気に注意。「火気の近くで手早く」は明らかに誤りです。
問3
分野:給油取扱所重要度 ★★★
給油取扱所(ガソリンスタンド)の基準について、次のうち誤っているものはどれか。
(1)自動車に給油するときは、固定給油設備を使う。
(2)自動車に給油するときは、エンジンをかけたままにする。
(3)給油するための空地(給油空地)を確保する。
(4)こぼれた危険物が浸み込まないよう、地盤面などを工夫する。
(5)給油空地には、給油の妨げになる物を置かない。
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⭕(1)自動車に給油するときは、固定給油設備を使う。
正しい記述です。固定給油設備(計量機)から給油します。
❌(2)自動車に給油するときは、エンジンをかけたままにする。
「エンジンをかけたまま」が誤りです。
給油中は自動車などの原動機(エンジン)を停止させます。エンジンの熱や火花が引火の原因になるためです。
給油取扱所とは?
自動車などに燃料を給油するための取扱所(ガソリンスタンド)。固定給油設備を使い、給油するための一定の空地(給油空地)を確保し、給油中はエンジンを停止させるなどの基準が定められています。
⭕(3)給油するための空地(給油空地)を確保する。
正しい記述です。安全に給油できる給油空地を設けます。
⭕(4)こぼれた危険物が浸み込まないよう、地盤面などを工夫する。
正しい記述です。漏れた油が地下に浸み込まない構造にします。
⭕(5)給油空地には、給油の妨げになる物を置かない。
この問題のまとめ
給油取扱所は固定給油設備・給油空地・給油中はエンジン停止が要点。「エンジンをかけたまま給油」は誤りです。
問4
分野:移動タンク貯蔵所重要度 ★★★
移動タンク貯蔵所(タンクローリー)について、次のうち誤っているものはどれか。
(1)危険物を移送するときは、その危険物を取り扱える危険物取扱者が乗車する。
(2)乗車する危険物取扱者は、免状を携帯する。
(3)車両には、完成検査済証や点検記録などの書類を備え付ける。
(4)車両の前後の見やすい位置に、「危」の標識を掲げる。
(5)移送中は、危険物取扱者は乗車しなくても、免状を事務所に置いておけばよい。
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⭕(1)危険物を移送するときは、その危険物を取り扱える危険物取扱者が乗車する。
正しい記述です。移送には取扱者の乗車が必要です(運搬との大きな違い)。
⭕(3)車両には、完成検査済証や点検記録などの書類を備え付ける。
⭕(4)車両の前後の見やすい位置に、「危」の標識を掲げる。
❌(5)移送中は、危険物取扱者は乗車しなくても、免状を事務所に置いておけばよい。
「乗車しなくてもよい・免状は事務所」が誤りです。
移送では危険物取扱者が必ず乗車し、免状を携帯しなければなりません。事務所に置いておくのではありません。
💡 覚え方
タンクローリーの「移送」は取扱者が乗って免状を携帯します。容器で運ぶ「運搬」は人が乗らなくてOK。タンク=人が乗る/容器=乗らない、と対でイメージしましょう。
この問題のまとめ
移動タンク貯蔵所=移送は取扱者が乗車+免状携帯+書類備付け+「危」標識。容器で運ぶ「運搬」(取扱者不要)との違いが頻出です。
問5
分野:消火設備の区分重要度 ★★★
消火設備の区分について、次のうち誤っているものはどれか。
(1)第1種消火設備は、屋内消火栓設備・屋外消火栓設備である。
(2)第2種消火設備は、スプリンクラー設備である。
(3)第3種消火設備は、泡・不活性ガス・粉末などの固定式消火設備である。
(4)第4種消火設備は、大型消火器である。
(5)第5種消火設備は、屋内消火栓設備である。
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⭕(1)第1種消火設備は、屋内消火栓設備・屋外消火栓設備である。
⭕(2)第2種消火設備は、スプリンクラー設備である。
⭕(3)第3種消火設備は、泡・不活性ガス・粉末などの固定式消火設備である。
正しい記述です。第3種=泡や粉末などの固定設備です。
❌(5)第5種消火設備は、屋内消火栓設備である。
「第5種=屋内消火栓」が誤りです。
第5種は小型消火器・乾燥砂・膨張ひる石などです。屋内消火栓は第1種にあたります。
消火設備の第1〜5種とは?
第1種=消火栓、第2種=スプリンクラー、第3種=泡・粉末などの固定式、第4種=大型消火器、第5種=小型消火器・乾燥砂など。番号が大きいほど小規模・簡易な設備になります。
💡 覚え方
消火設備は番号が大きくなるほど小規模・簡易になります。第1種=消火栓、第2種=スプリンクラー、第3種=泡などの固定設備、第4種=大型消火器、第5種=小型消火器・乾燥砂。大がかり→簡易の順とイメージ。
この問題のまとめ
消火設備は1種=消火栓/2種=スプリンクラー/3種=泡など固定式/4種=大型消火器/5種=小型消火器・乾燥砂。番号と中身の組合せが頻出です。
問6
分野:所要単位・能力単位重要度 ★★☆
所要単位・能力単位について、次のうち誤っているものはどれか。
(1)所要単位は、製造所等にどれだけの消火能力が必要かを表す単位である。
(2)能力単位は、消火設備の消火能力を表す単位である。
(3)所要単位と能力単位は、まったく同じ意味で使い分けはない。
(4)危険物は、指定数量の10倍を1所要単位として計算する。
(5)必要な所要単位を満たすように、消火設備を設ける。
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⭕(1)所要単位は、製造所等にどれだけの消火能力が必要かを表す単位である。
正しい記述です。施設の規模=必要な消火量の目安が所要単位です。
⭕(2)能力単位は、消火設備の消火能力を表す単位である。
正しい記述です。設備側の消火する力が能力単位です。
❌(3)所要単位と能力単位は、まったく同じ意味で使い分けはない。
「同じ意味」が誤りです。
所要単位=必要な量(施設側)、能力単位=消火する力(設備側)で、別の意味です。必要な所要単位を満たすように設備の能力単位をそろえます。
所要単位と能力単位とは?
所要単位=その製造所等を消火するのに必要な消火能力の量(施設の規模で決まる)。能力単位=消火設備が持つ消火能力の大きさ。必要な所要単位以上の能力単位の設備を備える必要があります。
⭕(4)危険物は、指定数量の10倍を1所要単位として計算する。
正しい記述です。危険物では指定数量10倍=1所要単位で考えます。
⭕(5)必要な所要単位を満たすように、消火設備を設ける。
この問題のまとめ
所要単位=必要な消火量(施設側)/能力単位=消火する力(設備側)。危険物は指定数量10倍で1所要単位。同じ意味ではありません。
問7
分野:第4類火災に適応する消火設備重要度 ★★☆
第4類危険物の火災に適応する消火設備について、次のうち誤っているものはどれか。
(1)棒状の水を放射する屋内消火栓設備が最も適している。
(2)泡を放射する消火設備は適している。
(3)二酸化炭素(不活性ガス)を放射する消火設備は適している。
(4)粉末を放射する消火設備は適している。
(5)乾燥砂は、第4類を含む多くの危険物の火災に使える。
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❌(1)棒状の水を放射する屋内消火栓設備が最も適している。
「棒状の水が最も適している」が誤りです。
第4類は水より軽く水に溶けないため、棒状の水(注水)は油が浮いて燃え広がり不適切です。泡・粉末・不活性ガスなどを使います。
⭕(3)二酸化炭素(不活性ガス)を放射する消火設備は適している。
⭕(5)乾燥砂は、第4類を含む多くの危険物の火災に使える。
正しい記述です。乾燥砂は覆って窒息でき、広く使えます。
この問題のまとめ
第4類火災に有効なのは泡・二酸化炭素・粉末・乾燥砂。棒状の水(注水)は不適切です。
問8
分野:警報設備重要度 ★★☆
警報設備について、次のうち誤っているものはどれか。
(1)一定規模以上の製造所等には、警報設備を設ける。
(2)警報設備として、消火器を設ければよい。
(3)自動火災報知設備は、警報設備に含まれる。
(4)警報設備は、火災の発生を早く知らせるためのものである。
(5)消火設備と警報設備は、役割が異なる。
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⭕(1)一定規模以上の製造所等には、警報設備を設ける。
正しい記述です。指定数量の10倍以上を扱う施設などに必要です(移動タンク貯蔵所を除く)。
❌(2)警報設備として、消火器を設ければよい。
「消火器を設ければよい」が誤りです。
消火器は消火設備であって警報設備ではありません。警報設備は自動火災報知設備・拡声装置・非常ベル・警鐘・消防機関へ通報する設備などです。
警報設備とは?
火災の発生をいち早く知らせるための設備。自動火災報知設備、消防機関へ通報する設備、非常ベル、拡声装置、警鐘などがあります。火を消す「消火設備」とは役割が違います。
⭕(3)自動火災報知設備は、警報設備に含まれる。
正しい記述です。自動火災報知設備は代表的な警報設備です。
⭕(4)警報設備は、火災の発生を早く知らせるためのものである。
⭕(5)消火設備と警報設備は、役割が異なる。
正しい記述です。消す(消火)と知らせる(警報)は別です。
この問題のまとめ
警報設備=火災を知らせる設備(自動火災報知設備など)。消火器は警報設備ではない。指定数量10倍以上で設置が頻出です。
問9
分野:運搬容器・積載方法重要度 ★★☆
危険物の運搬容器・積載方法について、次のうち誤っているものはどれか。
(1)運搬容器は、収納する危険物と反応しない材質のものを使う。
(2)運搬中に危険物がこぼれないよう、容器を密封して収納する。
(3)運搬容器は、すき間なくぎりぎりまで液体を満たして収納する。
(4)積み重ねるときは、荷崩れや転倒・落下を防ぐようにする。
(5)運搬容器には、危険物の品名・数量・注意事項などを表示する。
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⭕(1)運搬容器は、収納する危険物と反応しない材質のものを使う。
正しい記述です。容器と中身が反応しないようにします。
⭕(2)運搬中に危険物がこぼれないよう、容器を密封して収納する。
❌(3)運搬容器は、すき間なくぎりぎりまで液体を満たして収納する。
「ぎりぎりまで満たす」が誤りです。
液体の危険物は温度が上がると膨張するため、容器には一定の空間(空容積)を残して収納します。満タンにすると容器が破裂するおそれがあります。
収納率(空容積)とは?
液体の危険物を容器に入れるとき、温度上昇による膨張に備えて少し空間を残すこと。いっぱいに詰めると、温まって膨張したときに容器が破損・漏えいするおそれがあります。
⭕(4)積み重ねるときは、荷崩れや転倒・落下を防ぐようにする。
⭕(5)運搬容器には、危険物の品名・数量・注意事項などを表示する。
正しい記述です。品名・数量・注意事項を表示します。
この問題のまとめ
運搬容器は反応しない材質・密封・空間を残す(満タンにしない)・荷崩れ防止・表示。「ぎりぎりまで満たす」は誤りです。
問10
分野:運搬の混載重要度 ★★★
危険物を同じ車両で運ぶ「混載」について、次のうち誤っているものはどれか。
(1)第4類危険物は、第1類危険物といっしょに積んで運ぶことができる。
(2)第4類危険物は、第2類危険物といっしょに積んで運ぶことができる。
(3)第4類危険物は、第3類危険物といっしょに積んで運ぶことができる。
(4)第4類危険物は、第5類危険物といっしょに積んで運ぶことができる。
(5)指定数量の10分の1以下の危険物は、混載の制限を受けない。
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❌(1)第4類危険物は、第1類危険物といっしょに積んで運ぶことができる。
「第4類と第1類を混載できる」が誤りです。
第4類は、第1類・第6類(酸化性のなかま)とは混載できません。酸化性の物といっしょに積むと危険だからです。
運搬の混載制限とは?
性質が反応しやすい危険物どうしを同じ車両に積むのを禁じるルール。第4類は第2類・第3類・第5類とは混載できますが、第1類・第6類(酸化性)とは混載できません。なお指定数量の10分の1以下のときはこの制限を受けません。
💡 覚え方
「4類が組めるのは2・3・5、ダメなのは1・6」。第4類(燃える液体)と第1・6類(酸化させる物)は“火に油”の組合せなので混ぜない、とイメージしましょう。
⭕(2)第4類危険物は、第2類危険物といっしょに積んで運ぶことができる。
⭕(3)第4類危険物は、第3類危険物といっしょに積んで運ぶことができる。
⭕(4)第4類危険物は、第5類危険物といっしょに積んで運ぶことができる。
⭕(5)指定数量の10分の1以下の危険物は、混載の制限を受けない。
正しい記述です。ごく少量(指定数量の10分の1以下)は混載制限の対象外です。
この問題のまとめ
第4類が混載できるのは第2類・第3類・第5類。第1類・第6類(酸化性)とは混載できない。指定数量10分の1以下は制限を受けません。
この10問の最重要ポイント(直前チェック)
- 貯蔵・取扱いは火気注意・整理整頓・許可数量を超えない・換気。くず・かすは1日1回以上処理
- 給油取扱所は固定給油設備・給油空地・給油中エンジン停止
- 移動タンク貯蔵所=移送は取扱者乗車+免状携帯+書類備付け+「危」標識
- 消火設備=1栓・2スプリンクラー・3固定式・4大型消火器・5小型消火器/乾燥砂
- 所要単位=必要量/能力単位=消火する力。危険物は指定数量10倍で1所要単位
- 第4類火災に有効=泡・二酸化炭素・粉末・乾燥砂(棒状注水はNG)
- 警報設備=知らせる設備(消火器ではない)。指定数量10倍以上で設置
- 第4類の混載=2・3・5類はOK、1・6類はNG(10分の1以下は制限外)
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