この記事で分かること

令和6年度(後期)2級管工事施工管理技士「第一次検定」の問題No.31〜40を、選択肢ごとに⭕❌でやさしく解説します。No.29〜38は施工管理法、No.39〜48は関連法規で、いずれも選択問題です。正答は公式の正答肢で確認済みです。

問31

分野:施工管理(品質管理)重要度 ★★☆

品質管理に関する記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)品質管理の目的は、設計図書等で要求された品質を満足するように施工することである。
(2)品質管理を行うと品質は向上するが、手直しが増加し原価が上がる。
(3)品質管理において、4つの段階(PDCA)を繰り返すことをデミングサークルという。
(4)主要機器の試験や防火区画の貫通処理は、全数検査とする。
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正解

(2)が誤り
📘 PDCAサイクル(デミングサークル)とは?

PDCAサイクルは、Plan(計画)→Do(実施)→Check(検討)→Act(処置)の4つの段階をくり返して品質を高めていく管理の進め方です。

この4段階を回し続けることで、悪い点を見つけて直し、だんだんと良くしていけます。品質管理をすれば手直しが減り、結果として原価も下がります。

⭕(1)品質管理の目的は、設計図書等で要求された品質を満足するように施工することである。

正しい。品質管理の目的は、設計図書などで求められた品質を満たすように施工することです。

❌(2)品質管理を行うと品質は向上するが、手直しが増加し原価が上がる。

これが誤り。品質管理をきちんと行うと、不良ややり直し(手直し)が減って原価は下がります。「手直しが増えて原価が上がる」は逆で誤りです。

⭕(3)品質管理において、4つの段階(PDCA)を繰り返すことをデミングサークルという。

正しい。計画(P)→実施(D)→検討(C)→処置(A)の4段階をくり返すことをデミングサークル(PDCAサイクル)といいます。

⭕(4)主要機器の試験や防火区画の貫通処理は、全数検査とする。

正しい。主要機器の試験や防火区画の貫通処理など、失敗が許されない重要なものは全数検査とします。

問32

分野:施工管理(安全管理)重要度 ★★☆

建設工事における安全管理に関する記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)建設工事の死亡災害は、墜落・転落よりも飛来・落下による事故が多い。
(2)労働災害の発生原因には、人的原因である不安全な行動と、物的要因である不安全な状態がある。
(3)建設工事に伴う災害には、被害が工事関係者に限定される労働災害と、被害が工事関係者以外の第三者に及ぶ公衆災害とがある。
(4)重大災害とは、一時に3人以上の労働者が、業務上死傷又は罹病した災害をいう。
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正解

(1)が誤り
📘 建設業の死亡災害で多いものとは?

建設業の死亡災害でいちばん多いのは墜落・転落です。高い所での作業が多いため、足場や開口部からの墜落が後を絶ちません。

だから安全帯(墜落制止用器具)や手すり、作業床のすき間対策などが特に重視されます。「建設業の死亡災害No.1は墜落・転落」と覚えます。

❌(1)建設工事の死亡災害は、墜落・転落よりも飛来・落下による事故が多い。

これが誤り。建設工事の死亡災害は墜落・転落が最も多いです。飛来・落下より墜落・転落の方が多いので、逆になっており誤りです。

⭕(2)労働災害の発生原因には、人的原因である不安全な行動と、物的要因である不安全な状態がある。

正しい。労働災害の原因は、人の不安全な行動(人的)と、設備などの不安全な状態(物的)に分けられます。

⭕(3)建設工事に伴う災害には、被害が工事関係者に限定される労働災害と、被害が工事関係者以外の第三者に及ぶ公衆災害とがある。

正しい。被害が工事関係者に限られる労働災害と、通行人など第三者に及ぶ公衆災害があります。

⭕(4)重大災害とは、一時に3人以上の労働者が、業務上死傷又は罹病した災害をいう。

正しい。重大災害とは、一度に3人以上の労働者が業務上で死傷または罹病した災害をいいます。

問33

分野:施工管理(機器の据付け)重要度 ★★☆

機器の据付けに関する記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)汚物排水槽に設ける排水用水中モーターポンプは、点検、引き上げに支障がないように、マンホールの真下付近に設置する。
(2)遠心ポンプを設置する場合、床からの高さは、一般的に300mm以上とする。
(3)軸流送風機をダクトの途中に取り付ける場合は、吸込み側、吐出し側共に、たわみ継手を介して設置する。
(4)機器の据付け後、アンカーボルトの頂部のねじ山は、ナットから出ないようにする。
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正解

(4)が誤り
📘 アンカーボルトのねじ山とは?

アンカーボルトは、機器を基礎に固定するボルトです。ナットを締めて機器を押さえますが、ねじがナットにしっかりかみ合っている必要があります。

そのため、締めたあとにボルトのねじ山がナットから2〜3山ほど出る長さにします。出ていないとナットが最後までかからず、固定が不十分になります。

⭕(1)汚物排水槽に設ける排水用水中モーターポンプは、点検、引き上げに支障がないように、マンホールの真下付近に設置する。

正しい。水中ポンプは点検や引き上げがしやすいよう、マンホールの真下付近に設置します。

⭕(2)遠心ポンプを設置する場合、床からの高さは、一般的に300mm以上とする。

正しい。遠心ポンプは点検・排水のため、床からの高さを一般に300mm以上とります。

⭕(3)軸流送風機をダクトの途中に取り付ける場合は、吸込み側、吐出し側共に、たわみ継手を介して設置する。

正しい。軸流送風機の振動をダクトに伝えないよう、吸込み側・吐出し側の両方にたわみ継手を入れます。

❌(4)機器の据付け後、アンカーボルトの頂部のねじ山は、ナットから出ないようにする。

これが誤り。アンカーボルトの頂部のねじ山は、しっかり締結するためナットから2〜3山出るようにします。「ナットから出ないように」では締め付けが不十分で誤りです。

問34

分野:施工管理(配管施工)重要度 ★★☆

配管の施工に関する記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)ビニル管を切断する場合は、専用のカッタ又は、目の細かいのこぎりを使用する。
(2)飲料用給水管と井水管を接続する場合は、絶縁フランジ接合とする。
(3)排水横枝管から通気管を取り出す場合は、排水横枝管の中心線から垂直上方ないし垂直上方から45°以内の角度で取り出す。
(4)機器や器具の構造により、吐水口空間が確保できない場合には、バキュームブレーカーを設置する。
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正解

(2)が誤り
📘 クロスコネクションの禁止とは?

クロスコネクションとは、飲み水の配管と、井戸水や雑用水など飲めない水の配管がつながってしまうことです。汚れた水が飲み水に逆流する危険があります。

たとえ弁や絶縁フランジをはさんでも、直接つなぐこと自体が禁止です。飲料水系統は、必ず他の系統と物理的に切り離します。

⭕(1)ビニル管を切断する場合は、専用のカッタ又は、目の細かいのこぎりを使用する。

正しい。ビニル管は、専用カッタや目の細かいのこぎりで、断面をきれいに切ります。

❌(2)飲料用給水管と井水管を接続する場合は、絶縁フランジ接合とする。

これが誤り。飲料用給水管と井水管は、どんな方法でも接続してはいけません(クロスコネクションの禁止)。絶縁フランジでもつないではならず、誤りです。

⭕(3)排水横枝管から通気管を取り出す場合は、排水横枝管の中心線から垂直上方ないし垂直上方から45°以内の角度で取り出す。

正しい。通気管は、排水が入り込まないよう、排水横枝管の中心線から上方45°以内の角度で取り出します。

⭕(4)機器や器具の構造により、吐水口空間が確保できない場合には、バキュームブレーカーを設置する。

正しい。吐水口空間がとれない場合は、逆流を防ぐバキュームブレーカーを設けます。

問35

分野:施工管理(ダクト施工)重要度 ★★☆

ダクト及びダクト附属品の施工に関する記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)フレキシブルダクトは、一般的に、ダクトと制気口ボックスの接続等に用いられる。
(2)シーリングディフューザー形吹出口は、内コーンを上下させることにより、冷房時や暖房時に適した気流に変更できる。
(3)ユニバーサル形吹出口は、シャッターを開閉させて風向調整を行う。
(4)風量測定口は、送風機の吐出し部、ダンパー等のすぐ下流部には取り付けない。
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正解

(3)が誤り
📘 ユニバーサル形吹出口とは?

ユニバーサル形吹出口は、格子状の羽根(ベーン)を並べた吹出口で、羽根の向きを手で変えて風の向きを調整できます。

風量を絞るのは、うしろに付けたシャッター(ダンパー)の役目です。「風向は羽根、風量はシャッター」と役割を分けて覚えます。

⭕(1)フレキシブルダクトは、一般的に、ダクトと制気口ボックスの接続等に用いられる。

正しい。フレキシブルダクト(自在に曲がるダクト)は、ダクトと吹出口ボックスをつなぐ部分などに使います。

⭕(2)シーリングディフューザー形吹出口は、内コーンを上下させることにより、冷房時や暖房時に適した気流に変更できる。

正しい。シーリングディフューザーは内コーンを上下させて、冷房・暖房それぞれに合った気流にできます。

❌(3)ユニバーサル形吹出口は、シャッターを開閉させて風向調整を行う。

これが誤り。ユニバーサル形吹出口の風向調整は、羽根(ベーン)の向きを変えて行います。シャッターは風量の調整用で、風向調整ではないので誤りです。

⭕(4)風量測定口は、送風機の吐出し部、ダンパー等のすぐ下流部には取り付けない。

正しい。風量測定口は、気流が乱れている送風機吐出し部やダンパーのすぐ下流には付けません。

問36

分野:施工管理(保温・塗装)重要度 ★★☆

保温及び塗装に関する記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)保温の厚さは、保温材のみの厚さとし、補助材及び外装材の厚さは含まない。
(2)塗装場所の相対湿度が85%以上の場合、原則として塗装を行わない。
(3)冷水配管を吊りバンドで支持する場合は、合成樹脂製支持受けを使用する。
(4)給水ポンプ回りの防振継手は、原則として保温を行う。
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正解

(4)が誤り
📘 防振継手とは?

防振継手(フレキシブルジョイント)は、ポンプなどの振動が配管に伝わらないよう、間にはさむやわらかく動く継手です。

動くことが役目なので、まわりを固い保温材でおおうと動けなくなってしまいます。そのため防振継手は原則として保温しません

⭕(1)保温の厚さは、保温材のみの厚さとし、補助材及び外装材の厚さは含まない。

正しい。保温の厚さは保温材そのものの厚さで表し、外装材などの厚さは含めません。

⭕(2)塗装場所の相対湿度が85%以上の場合、原則として塗装を行わない。

正しい。湿度が高い(相対湿度85%以上)と塗料がうまく乾かないので、原則として塗装しません。

⭕(3)冷水配管を吊りバンドで支持する場合は、合成樹脂製支持受けを使用する。

正しい。冷たい冷水配管は、金属の吊りバンドが直接触れると結露するので、合成樹脂製の支持受けを使います。

❌(4)給水ポンプ回りの防振継手は、原則として保温を行う。

これが誤り。防振継手は振動を吸収するために動く部分なので、原則として保温を行いません。保温するとその動きを妨げてしまい、誤りです。

問37

分野:施工管理(試運転調整)重要度 ★★☆

試運転調整に関する記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)多翼送風機は、軸受の温度を確認する。
(2)渦巻ポンプは、吐出し側の弁を全開から徐々に閉じて流量調整を行う。
(3)ボイラーは、地震感知装置による燃料停止の作動を確認する。
(4)冷凍機は、関連機器とのインターロックを確認してから起動する。
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正解

(2)が誤り
📘 渦巻ポンプの流量調整とは?

渦巻ポンプを始動するときは、吐出し側の弁をいったん閉じた状態(全閉)で起動し、そのあと少しずつ開いて流量を合わせます。

弁を開けたまま起動すると、大きな電流が流れたり水撃(ウォーターハンマー)が起きたりします。「渦巻ポンプは全閉起動→徐々に開く」と覚えます。

⭕(1)多翼送風機は、軸受の温度を確認する。

正しい。多翼送風機の試運転では、軸受(ベアリング)が熱くなりすぎていないか温度を確認します。

❌(2)渦巻ポンプは、吐出し側の弁を全開から徐々に閉じて流量調整を行う。

これが誤り。渦巻ポンプは、吐出し側の弁を全閉から徐々に開いて流量を調整します。始動時に弁を閉じておくのは、過大な電流や水撃を防ぐためです。「全開から閉じる」は逆で誤りです。

⭕(3)ボイラーは、地震感知装置による燃料停止の作動を確認する。

正しい。ボイラーでは、地震を感知したら燃料を止める装置が正しく働くか確認します。

⭕(4)冷凍機は、関連機器とのインターロックを確認してから起動する。

正しい。冷凍機は、関連機器と連動して安全に動くようインターロックを確認してから起動します。

問38

分野:施工管理(測定機器)重要度 ★★☆

測定対象と測定機器の組合せのうち、適当でないものはどれか。

(1)室内気流 ── 熱線風速計
(2)温湿度 ── アスマン通風乾湿計
(3)浮遊粉じん ── デジタル粉じん計
(4)騒音 ── 検知管
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正解

(4)が誤り
📘 検知管とは?

検知管は、ガラス管に薬品を詰めたもので、空気を通すとガスの濃度(一酸化炭素や二酸化炭素など)に応じて色が変わる測定器具です。

測るのはガスの濃度で、騒音(音の大きさ)は測れません。騒音を測るのは「騒音計」です。対象と機器の組合せに注意します。

⭕(1)室内気流 ── 熱線風速計

正しい。室内のゆるやかな気流は、熱線風速計で測ります。

⭕(2)温湿度 ── アスマン通風乾湿計

正しい。温度と湿度は、アスマン通風乾湿計で測ります。

⭕(3)浮遊粉じん ── デジタル粉じん計

正しい。空気中の浮遊粉じんは、デジタル粉じん計で測ります。

❌(4)騒音 ── 検知管

これが誤り。騒音は騒音計で測ります。検知管は空気中のガス濃度を測る道具なので、組合せが不適当です。

問39

分野:関連法規(労働安全衛生法)重要度 ★★☆

建設工事における安全衛生管理に関する記述のうち、「労働安全衛生法」上、誤っているものはどれか。

(1)事業者は、高所作業車を用いて作業を行うときは、当該作業の指揮者を定め、その者に作業計画に基づき作業の指揮を行わせなければならない。
(2)事業者は、労働者を雇い入れたときは、当該労働者に対し、その従事する業務に関する安全又は衛生のための教育を行わなければならないが、作業内容を変更した場合は行う必要はない。
(3)事業者は、明り掘削の作業を行う場合において、運搬機械等が、労働者の作業箇所に後進して接近するときは、誘導者を配置し、その者にこれらの機械を誘導させなければならない。
(4)事業者は、中高年齢者その他労働災害の防止上その就業に当たって特に配慮を必要とする者については、これらの者の心身の条件に応じて適正な配置を行うように努めなければならない。
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正解

(2)が誤り
📘 雇入れ時・作業内容変更時の安全衛生教育とは?

事業者は、労働者を雇い入れたときに、その仕事の安全・衛生についての教育をしなければなりません。

さらに、作業内容を変更したときも、新しい作業の危険を教えるために同じ教育が必要です。「雇入れ時だけでよい」は誤りで、変更時も必要です。

⭕(1)事業者は、高所作業車を用いて作業を行うときは、当該作業の指揮者を定め、その者に作業計画に基づき作業の指揮を行わせなければならない。

正しい。高所作業車での作業では、指揮者を定めて作業計画にそって指揮させます。

❌(2)事業者は、労働者を雇い入れたときは、当該労働者に対し、その従事する業務に関する安全又は衛生のための教育を行わなければならないが、作業内容を変更した場合は行う必要はない。

これが誤り。安全衛生教育は雇い入れたときだけでなく、作業内容を変更したときにも行わなければなりません。「変更した場合は行う必要はない」は誤りです。

⭕(3)事業者は、明り掘削の作業を行う場合において、運搬機械等が、労働者の作業箇所に後進して接近するときは、誘導者を配置し、その者にこれらの機械を誘導させなければならない。

正しい。明り掘削で運搬機械が労働者に後進接近するときは、誘導者を配置して誘導させます。

⭕(4)事業者は、中高年齢者その他労働災害の防止上その就業に当たって特に配慮を必要とする者については、これらの者の心身の条件に応じて適正な配置を行うように努めなければならない。

正しい。中高年齢者など配慮が必要な人は、心身の条件に応じて適正な配置に努めます。

問40

分野:関連法規(労働基準法)重要度 ★★☆

災害補償に関する記述のうち、「労働基準法」上、誤っているものはどれか。

(1)労働者が重大な過失によって業務上負傷し、又は疾病にかかり、且つ使用者がその過失について行政官庁の認定を受けた場合においては、休業補償又は障害補償を行わなくてもよい。
(2)労働者が業務上負傷し、又は疾病にかかった場合においては、使用者は、その費用で必要な療養を行い、又は必要な療養の費用を負担しなければならない。
(3)労働者が業務上負傷し、又は疾病にかかり、治った場合において、その身体に障害が存するときは、使用者は、その障害の程度に応じて、障害補償を行わなければならない。
(4)労働者が業務上負傷し、又は疾病にかかった場合に、療養のため、労働することができないために賃金を受けない場合においては、使用者は、労働者の療養中平均賃金の全額の休業補償を行わなければならない。
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正解

(4)が誤り
📘 休業補償とは?

休業補償は、業務上のケガや病気で働けず賃金をもらえないときに、使用者が支払う補償です。

その額は平均賃金の60%(100分の60)と決められています。「全額」ではありません。数字(6割)をそのまま覚えましょう。

⭕(1)労働者が重大な過失によって業務上負傷し、又は疾病にかかり、且つ使用者がその過失について行政官庁の認定を受けた場合においては、休業補償又は障害補償を行わなくてもよい。

正しい。労働者の重大な過失について行政官庁の認定を受けた場合は、休業補償や障害補償を行わなくてもよいとされています。

⭕(2)労働者が業務上負傷し、又は疾病にかかった場合においては、使用者は、その費用で必要な療養を行い、又は必要な療養の費用を負担しなければならない。

正しい。業務上の負傷・疾病では、使用者がその費用で必要な療養を行います(療養補償)。

⭕(3)労働者が業務上負傷し、又は疾病にかかり、治った場合において、その身体に障害が存するときは、使用者は、その障害の程度に応じて、障害補償を行わなければならない。

正しい。治ったあとに障害が残るときは、その程度に応じて障害補償を行います。

❌(4)労働者が業務上負傷し、又は疾病にかかった場合に、療養のため、労働することができないために賃金を受けない場合においては、使用者は、労働者の療養中平均賃金の全額の休業補償を行わなければならない。

これが誤り。休業補償は、平均賃金の100分の60(6割)です。「全額」は誤りです。

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