この記事で分かること
令和6年度(後期)2級管工事施工管理技士「第一次検定」の問題No.41〜52を、選択肢ごとに⭕❌でやさしく解説します。No.39〜48は関連法規(選択問題)、No.49〜52は施工管理法(基礎的な能力)で、答えを2つ選ぶ「四肢択二」の必須問題です。正答は公式の正答肢で確認済みです。
問41
分野:関連法規(建築基準法)重要度 ★★☆
建築物の面積、高さ及び階に関する記述のうち、「建築基準法」上、誤っているものはどれか。
(1)建築物の外壁又はこれに代わる柱の中心線から水平距離1m突き出たひさしの水平投影面積は、当該建築物の建築面積に算入しない。
(2)建築物のエレベーター機械室、装飾塔その他これらに類する屋上部分は、その部分の面積にかかわらず建築物の階数に算入しない。
(3)地階とは、床が地盤面下にある階で、床面から地盤面までの高さがその階の天井の高さの1/3以上のものをいう。
(4)建築物の階段室、エレベーター機械室その他これらに類する屋上部分は、その部分の面積の合計が所定の条件を満たせば、建築物の高さに算入しない場合がある。
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📘 塔屋(屋上突出部)の扱いとは?
建物の屋上に出っぱった階段室・エレベーター機械室・塔屋などを塔屋(ペントハウス)といいます。これらは条件しだいで階数や高さの計算から外せます。
水平投影面積が建築面積の8分の1以下なら階数に算入せず、高さも一定条件で算入しません。「面積にかかわらず」ではなく、面積の条件がある点がポイントです。
⭕(1)建築物の外壁又はこれに代わる柱の中心線から水平距離1m突き出たひさしの水平投影面積は、当該建築物の建築面積に算入しない。
正しい。外壁の中心線から1m突き出たひさしは、その1m分は建築面積に算入しません(1mを超えた部分だけが対象)。
❌(2)建築物のエレベーター機械室、装飾塔その他これらに類する屋上部分は、その部分の面積にかかわらず建築物の階数に算入しない。
これが誤り。屋上のエレベーター機械室や塔屋は、水平投影面積が建築面積の8分の1以下なら階数に算入しません。「面積にかかわらず算入しない」は誤りです。
⭕(3)地階とは、床が地盤面下にある階で、床面から地盤面までの高さがその階の天井の高さの1/3以上のものをいう。
正しい。地階とは、床が地盤面より下にあり、床から地盤面までの高さが天井高さの1/3以上ある階です。
⭕(4)建築物の階段室、エレベーター機械室その他これらに類する屋上部分は、その部分の面積の合計が所定の条件を満たせば、建築物の高さに算入しない場合がある。
正しい。屋上の階段室・機械室などは、面積の合計が所定の条件を満たせば、建築物の高さに算入しない場合があります。
問42
分野:関連法規(建築基準法)重要度 ★★☆
建築物に設ける排水設備に関する記述のうち、「建築基準法」上、誤っているものはどれか。
(1)雨水排水管(雨水排水立て管を除く。)を汚水排水のための配管設備に連結する場合においては、当該雨水排水管に排水トラップを設けなければならない。
(2)排水トラップの深さは、阻集器を兼ねない場合、5cm以上10cm以下としなければならない。
(3)排水管は、給水ポンプ、空気調和機その他これらに類する機器の排水管に直接連結してはならない。
(4)排水槽に設けるマンホールは、直径50cm以上の円が内接することができるものとしなければならない。
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📘 排水槽のマンホールとは?
排水槽(汚水などをためる地下の槽)は、内部の清掃や点検のためにマンホール(出入口)を設けます。人や器材が出入りできる大きさが必要です。
そのため、マンホールは直径60cm以上の円が内接できる大きさと決められています。数字(60cm)をそのまま覚えましょう。
⭕(1)雨水排水管(雨水排水立て管を除く。)を汚水排水のための配管設備に連結する場合においては、当該雨水排水管に排水トラップを設けなければならない。
正しい。雨水排水管を汚水排水の配管につなぐときは、下水の臭気が上がってこないよう排水トラップを設けます。
⭕(2)排水トラップの深さは、阻集器を兼ねない場合、5cm以上10cm以下としなければならない。
正しい。排水トラップの封水の深さ(封水深)は、阻集器を兼ねない場合5cm以上10cm以下とします。
⭕(3)排水管は、給水ポンプ、空気調和機その他これらに類する機器の排水管に直接連結してはならない。
正しい。機器の排水管を排水管に直接つなぐと逆流の危険があるので、間接排水とします(直接連結しない)。
❌(4)排水槽に設けるマンホールは、直径50cm以上の円が内接することができるものとしなければならない。
これが誤り。排水槽のマンホールは、直径60cm以上の円が内接できるものとします。「50cm以上」は小さすぎで誤りです。
問43
分野:関連法規(建設業法)重要度 ★★★
管工事を施工する現場における下図に示す施工体系の下請負人のうち、「建設業法」上、管工事業の許可を受けた者でなければならない社の組合せとして正しいものはどれか。
(1)A社、B社、C社ともに許可を受けていなくてもよい
(2)A社
(3)A社、B社
(4)A社、B社、C社
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📘 建設業の許可が必要な工事とは?
建設業は、請負金額が500万円以上の工事(建築一式以外)を請け負うとき、建設業の許可が必要です。500万円未満の軽微な工事は、許可がなくてもできます。
この図ではA社(2500万円)とB社(1600万円)が許可必要、C社(400万円)は許可不要です。「500万円以上なら許可がいる」と金額で判断します。
❌(1)A社、B社、C社ともに許可を受けていなくてもよい
誤り。請負金額が500万円以上のA社・B社は許可が必要なので、「全社不要」は誤りです。
❌(2)A社
誤り。A社(2500万円)だけでなく、B社(1600万円)も500万円以上なので許可が必要です。
⭕(3)A社、B社
これが正しい。A社(2500万円)とB社(1600万円)は500万円以上なので許可が必要です。C社(400万円)は500万円未満の軽微な工事なので許可は不要です。
❌(4)A社、B社、C社
誤り。C社(400万円)は500万円未満の軽微な工事なので、許可がなくても施工できます。
問44
分野:関連法規(建設業法)重要度 ★★☆
建設業の許可を受けた建設業者が、現場に置く主任技術者等に関する記述のうち、「建設業法」上、誤っているものはどれか。
(1)請負人が請負契約の履行に関し工事現場に置く主任技術者は、現場代理人を兼ねることができる。
(2)一定金額以上で請け負った共同住宅の建設工事に置く主任技術者は、工事現場ごとに、専任の者でなければならない。
(3)発注者から直接建設工事を請け負った特定建設業者は、その工事の下請契約の請負代金の総額が一定金額以上の場合、主任技術者の代わりに監理技術者を置かなければならない。
(4)主任技術者は、請負契約の履行を確保するため、請負人に代わって工事の施工に関する一切の事項を処理しなければならない。
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📘 主任技術者と現場代理人のちがいとは?
主任技術者は、工事現場で施工の技術上の管理(品質・工程・安全など)を担う技術者です。建設業の許可業者はすべての現場に置きます。
現場代理人は、契約の履行に関して請負人に代わって一切の事項を処理する事務・契約上の代表者です。この2つは役割が別で、兼任はできますが同じではありません。
⭕(1)請負人が請負契約の履行に関し工事現場に置く主任技術者は、現場代理人を兼ねることができる。
正しい。主任技術者は、契約や事務を担う現場代理人を兼ねることができます。
⭕(2)一定金額以上で請け負った共同住宅の建設工事に置く主任技術者は、工事現場ごとに、専任の者でなければならない。
正しい。一定金額以上の共同住宅など公共性のある工事の主任技術者は、その現場に専任(かけもち不可)でなければなりません。
⭕(3)発注者から直接建設工事を請け負った特定建設業者は、その工事の下請契約の請負代金の総額が一定金額以上の場合、主任技術者の代わりに監理技術者を置かなければならない。
正しい。元請の特定建設業者は、下請総額が一定金額以上のとき、主任技術者に代えて監理技術者を置きます。
❌(4)主任技術者は、請負契約の履行を確保するため、請負人に代わって工事の施工に関する一切の事項を処理しなければならない。
これが誤り。「請負人に代わって工事の一切の事項を処理する」のは現場代理人の役割です。主任技術者は施工の技術上の管理を担う人で、役割が違うため誤りです。
問45
分野:関連法規(消防法)重要度 ★★☆
消防用設備のうち、「消防法」上、非常電源を附置する必要のないものはどれか。
(1)連結散水設備
(2)屋内消火栓設備
(3)スプリンクラー設備
(4)ハロゲン化物消火設備
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📘 連結散水設備とは?
連結散水設備は、地下街などの天井に散水ヘッドを付けておき、火災時に消防隊が消防車から送水口を通して水を送り消火する設備です。
建物側のポンプではなく消防車の力で放水するので、建物の非常電源は必要ありません。同じ「連結」でも仕組みを押さえておきましょう。
❌(1)連結散水設備
これが必要ありません。連結散水設備は、火災時に消防隊が消防車から送水して使う設備なので、建物側の非常電源は必要ありません。
⭕(2)屋内消火栓設備
必要です。屋内消火栓設備はポンプを動かすため、停電時にそなえた非常電源が必要です。
⭕(3)スプリンクラー設備
必要です。スプリンクラー設備もポンプを動かすため、非常電源が必要です。
⭕(4)ハロゲン化物消火設備
必要です。ハロゲン化物消火設備も、起動・制御のために非常電源が必要です。
問46
分野:関連法規(フロン排出抑制法)重要度 ★★☆
冷媒としてフロン類が充填されている機器のうち、「フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律」における第一種特定製品に該当しないものはどれか。
(1)業務用マルチエアコンディショナー
(2)業務用スクリュー冷凍機
(3)家庭用エアコンディショナー
(4)業務用冷水機
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📘 第一種特定製品とは?
第一種特定製品とは、フロン排出抑制法で定める業務用のエアコンや冷凍・冷蔵機器のことです。フロンの漏れを防ぐため、定期点検などが義務づけられています。
対象は「業務用」に限られ、家庭用エアコンや家庭用冷蔵庫は含まれません。「業務用だけが第一種特定製品」と覚えます。
⭕(1)業務用マルチエアコンディショナー
該当します。業務用のマルチエアコンは第一種特定製品で、定期点検などの管理義務があります。
⭕(2)業務用スクリュー冷凍機
該当します。業務用のスクリュー冷凍機も第一種特定製品です。
❌(3)家庭用エアコンディショナー
これが該当しません。第一種特定製品は業務用の機器だけが対象です。家庭用エアコンは含まれないので該当しません。
問47
分野:関連法規(環境関連法)重要度 ★★☆
測定項目と法律の組合せのうち、当該測定項目がその法律に規定されていないものはどれか。
(1)化学的酸素要求量(COD) ── 大気汚染防止法
(2)二酸化炭素の含有率 ── 建築物における衛生的環境の確保に関する法律
(3)生物化学的酸素要求量(BOD) ── 浄化槽法
(4)水素イオン濃度 ── 水質汚濁防止法
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📘 BOD・CODとは?
BOD(生物化学的酸素要求量)とCOD(化学的酸素要求量)は、どちらも水のよごれ具合を表す指標です。値が大きいほど水が汚れています。
どちらも水質の指標なので、扱うのは浄化槽法や水質汚濁防止法などの水の法律です。空気の法律である大気汚染防止法には出てきません。
❌(1)化学的酸素要求量(COD) ── 大気汚染防止法
これが規定されていません。COD(化学的酸素要求量)は水のよごれの指標で、水質の法律で扱います。空気を対象とする大気汚染防止法には規定がなく、組合せが不適当です。
⭕(2)二酸化炭素の含有率 ── 建築物における衛生的環境の確保に関する法律
規定されています。二酸化炭素の含有率は、建築物衛生法で室内空気環境の基準として定められています。
⭕(3)生物化学的酸素要求量(BOD) ── 浄化槽法
規定されています。BOD(生物化学的酸素要求量)は、浄化槽の性能を表す水質指標として浄化槽法で扱います。
⭕(4)水素イオン濃度 ── 水質汚濁防止法
規定されています。水素イオン濃度(pH)は、水質汚濁防止法の排水基準の項目です。
問48
分野:関連法規(廃棄物処理法)重要度 ★★☆
廃棄物の処理に関する記述のうち、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」上、誤っているものはどれか。
(1)廃棄物とは、ごみ、粗大ごみ、燃え殻、汚泥、ふん尿、廃油等その他の汚物又は不要物であって、固形状又は液状のもの(放射性物質及びこれによって汚染された物を除く。)をいう。
(2)事業活動に伴って生じた廃棄物のうち、木くず(建設業に係るもの(工作物の新築、改築又は除去に伴って生じたものに限る。))は、一般廃棄物である。
(3)廃エアコンディショナー(国内における日常生活に伴って生じたものに限る。)に含まれるポリ塩化ビフェニルを使用する部品は、特別管理一般廃棄物である。
(4)建築物の改築に伴って生じた産業廃棄物であって、石綿をその重量の0.1%を超えて含有する場合(廃石綿等を除く。)、石綿含有産業廃棄物として処理する。
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📘 建設業の木くずは産業廃棄物とは?
廃棄物は、家庭などから出る一般廃棄物と、事業活動から出る産業廃棄物に分かれます。産業廃棄物は種類が法律で定められています。
建設業に係る木くず(建物の新築・改築・解体で出るもの)は産業廃棄物です。事業者が責任をもって適正に処理する必要があります。
⭕(1)廃棄物とは、ごみ、粗大ごみ、燃え殻、汚泥、ふん尿、廃油等その他の汚物又は不要物であって、固形状又は液状のもの(放射性物質及びこれによって汚染された物を除く。)をいう。
正しい。廃棄物とは、ごみ・燃え殻・汚泥・廃油などの汚物または不要物(固形状・液状。放射性物質等は除く)をいいます。
❌(2)事業活動に伴って生じた廃棄物のうち、木くず(建設業に係るもの(工作物の新築、改築又は除去に伴って生じたものに限る。))は、一般廃棄物である。
これが誤り。建設業に係る木くず(工作物の新築・改築・除去で生じたもの)は産業廃棄物です。「一般廃棄物」は誤りです。
⭕(3)廃エアコンディショナー(国内における日常生活に伴って生じたものに限る。)に含まれるポリ塩化ビフェニルを使用する部品は、特別管理一般廃棄物である。
正しい。廃エアコンに含まれるPCB(ポリ塩化ビフェニル)使用部品は、特別管理一般廃棄物として扱います。
⭕(4)建築物の改築に伴って生じた産業廃棄物であって、石綿をその重量の0.1%を超えて含有する場合(廃石綿等を除く。)、石綿含有産業廃棄物として処理する。
正しい。石綿を重量の0.1%を超えて含む産業廃棄物は、石綿含有産業廃棄物として処理します。
問49
分野:施工管理法(基礎的な能力)重要度 ★★★
工程表に関する記述のうち、適当でないものはどれか。適当でないものは二つあるので、二つとも答えなさい。
⚠ この問題は「適当でないもの」が2つあります。2つとも選びます(四肢択二)。
(1)同一作業を繰り返し行う工事では、タクト工程表を作成する。
(2)ガントチャート工程表は、縦軸に作業名、横軸に暦日(工期)をとったものである。
(3)総合工程表の作成では、季節・天候についての考慮は必要ない。
(4)ネットワーク工程表は、各作業の相互関係が把握しやすい。
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📘 ガントチャートとバーチャートのちがいとは?
ガントチャートは、縦に作業名、横に達成度(%)をとり、各作業がどこまで進んだかを棒で示します。進み具合は分かりますが、日程や作業の前後関係は分かりません。
バーチャートは、縦に作業名、横に暦日(日付)をとり、各作業の期間を棒で示します。日程が分かりやすいのが特長です。横軸が「%か日付か」で見分けます。
⭕(1)同一作業を繰り返し行う工事では、タクト工程表を作成する。
正しい。各階が同じ間取りのビルなど、同じ作業をくり返す工事にはタクト工程表が向いています。
❌(2)ガントチャート工程表は、縦軸に作業名、横軸に暦日(工期)をとったものである。
これが誤り(1つめ)。横軸に暦日(工期)をとるのはバーチャートです。ガントチャートの横軸は作業の達成度(%)です。
❌(3)総合工程表の作成では、季節・天候についての考慮は必要ない。
これが誤り(2つめ)。総合工程表では、梅雨や台風、寒さなどの季節・天候の影響も考慮が必要です。「必要ない」は誤りです。
⭕(4)ネットワーク工程表は、各作業の相互関係が把握しやすい。
正しい。ネットワーク工程表は矢印で作業のつながりを示すので、各作業の相互関係が分かりやすいです。
問50
分野:施工管理法(基礎的な能力)重要度 ★★★
機器の据付けに関する記述のうち、適当でないものはどれか。適当でないものは二つあるので、二つとも答えなさい。
⚠ この問題は「適当でないもの」が2つあります。2つとも選びます(四肢択二)。
(1)小型温水ボイラーをボイラー室内に設置する場合、ボイラー側面からボイラー室の壁面までの距離は、300mm以上とする。
(2)遠心送風機の据付け時の調整において、ベルトの張りが強すぎると軸受の過熱の原因になる。
(3)冷水ポンプのコンクリート基礎は、基礎表面に排水溝を設け、間接排水できるものとする。
(4)排水用水中モーターポンプは、ピットの壁から50mm程度離して設置する。
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📘 機器の据付け間隔とは?
機器は、点検・保守や安全のために、まわりに必要な空きスペース(離隔距離)をとって据え付けます。機器ごとに目安が決まっています。
小型ボイラーの側面は壁から0.45m以上、排水用水中ポンプはピット壁から200mm以上離します。狭すぎると点検も冷却もできません。
❌(1)小型温水ボイラーをボイラー室内に設置する場合、ボイラー側面からボイラー室の壁面までの距離は、300mm以上とする。
これが誤り(1つめ)。小型ボイラーの側面から壁面までの距離は、点検や安全のため0.45m(450mm)以上必要です。「300mm以上」では不足で誤りです。
⭕(2)遠心送風機の据付け時の調整において、ベルトの張りが強すぎると軸受の過熱の原因になる。
正しい。ベルトの張りが強すぎると軸受に負担がかかり、過熱の原因になります。
⭕(3)冷水ポンプのコンクリート基礎は、基礎表面に排水溝を設け、間接排水できるものとする。
正しい。冷水ポンプの基礎は、結露水などを流せるよう排水溝を設けて間接排水にします。
❌(4)排水用水中モーターポンプは、ピットの壁から50mm程度離して設置する。
これが誤り(2つめ)。排水用水中ポンプは、点検や吸込みのじゃまにならないよう、ピットの壁から200mm以上離して設置します。「50mm程度」は近すぎで誤りです。
問51
分野:施工管理法(基礎的な能力)重要度 ★★★
配管の施工に関する記述のうち、適当でないものはどれか。適当でないものは二つあるので、二つとも答えなさい。
⚠ この問題は「適当でないもの」が2つあります。2つとも選びます(四肢択二)。
(1)冷温水配管の熱伸縮を吸収するために、フレキシブルジョイントを使用する。
(2)鋼管のねじ接合においては、余ねじ部に錆止めペイントを塗布する。
(3)排水立て管は、下層階に行くに従い、途中で合流する排水量に応じて管径を大きくする。
(4)屋外からの配管の建築物導入部には、地盤沈下等の変位を吸収できる継手又は装置を設ける。
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📘 伸縮管継手とフレキシブルジョイントとは?
伸縮管継手(エキスパンションジョイント)は、配管が温度で軸方向に伸び縮みするのを吸収する部品です。冷温水管など温度差の大きい配管に使います。
フレキシブルジョイントは、ポンプなどの振動を配管に伝えないための部品です。「熱伸縮は伸縮管継手、振動はフレキシブルジョイント」と役割を分けて覚えます。
❌(1)冷温水配管の熱伸縮を吸収するために、フレキシブルジョイントを使用する。
これが誤り(1つめ)。配管の熱による伸び縮み(軸方向)を吸収するのは伸縮管継手です。フレキシブルジョイントは振動を吸収する部品なので、目的が違い誤りです。
⭕(2)鋼管のねじ接合においては、余ねじ部に錆止めペイントを塗布する。
正しい。ねじ接合で余ったねじ部(余ねじ部)は、さびやすいので錆止めペイントを塗ります。
❌(3)排水立て管は、下層階に行くに従い、途中で合流する排水量に応じて管径を大きくする。
これが誤り(2つめ)。排水立て管は、最下部の最大流量に合わせた同じ管径で上から下まで通します(途中で細くも太くもしない)。合流ごとに大きくするのは誤りです。
⭕(4)屋外からの配管の建築物導入部には、地盤沈下等の変位を吸収できる継手又は装置を設ける。
正しい。屋外配管が建物に入る導入部は、地盤沈下で配管が折れないよう、変位を吸収できる継手を設けます。
問52
分野:施工管理法(基礎的な能力)重要度 ★★★
ダクト及びダクト附属品の施工に関する記述のうち、適当でないものはどれか。適当でないものは二つあるので、二つとも答えなさい。
⚠ この問題は「適当でないもの」が2つあります。2つとも選びます(四肢択二)。
(1)風量調整ダンパーは、気流の整流されたところに取り付ける。
(2)防火区画貫通部と防火ダンパーとの間のダクトは、厚さ1.2㎜以上の鋼板製とする。
(3)フレキシブルダクトを使用する場合は、有効断面を損なわないよう施工する。
(4)スパイラルダクトの差込み接合では、継目をダクト用テープで一重巻きをする。
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📘 防火ダンパー回りのダクトとは?
防火ダンパーは、火災時に閉じてダクトの延焼を防ぐ器具です。防火区画を貫通する部分と防火ダンパーの間のダクトは、火に耐える必要があります。
そのため、この区間のダクトは厚さ1.5mm以上の鋼板製とします。防火にかかわる部分は板厚を厚くする、と覚えます。
⭕(1)風量調整ダンパーは、気流の整流されたところに取り付ける。
正しい。風量調整ダンパーは、気流が乱れていると正しく調整できないので、整流された場所に取り付けます。
❌(2)防火区画貫通部と防火ダンパーとの間のダクトは、厚さ1.2㎜以上の鋼板製とする。
これが誤り(1つめ)。防火区画貫通部と防火ダンパーの間のダクトは、火に耐えるよう厚さ1.5mm以上の鋼板製とします。「1.2mm以上」は薄すぎで誤りです。
⭕(3)フレキシブルダクトを使用する場合は、有効断面を損なわないよう施工する。
正しい。フレキシブルダクトは、つぶれて断面が狭くならないよう、有効断面を損なわずに施工します。
❌(4)スパイラルダクトの差込み接合では、継目をダクト用テープで一重巻きをする。
これが誤り(2つめ)。スパイラルダクトの差込み接合は、継目をダクト用テープで二重巻きします。「一重巻き」では気密が不十分で誤りです。
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