結論からいうと、「BOD」と「COD」は、水がどれくらい汚れているか(有機物の多さ)を表す数値です。どちらも数値が大きいほど汚れていることを意味します。「汚れを分解するのに必要な酸素の量」で測る、という共通の考え方があります。2つの違いもふくめて、図解でやさしく解説します。

BOD・CODってなに?

水の汚れの正体は、おもに有機物(生きものの死がい・食べ残し・排水中の汚れなど)です。この有機物を分解する(きれいにする)には酸素が必要になります。

そして汚れが多いほど、分解にたくさんの酸素が要ります。そこで「分解に必要な酸素の量」を測れば、水の汚れ具合が分かる——これがBOD・CODの考え方です。

BOD・COD:水のよごれを“酸素の量”ではかる汚れを分解するのに必要な酸素の量で、水のよごれ具合を表します。多いほど汚い水。きれいな水O₂汚れた水O₂O₂O₂O₂汚れが多い=必要な酸素も多いBOD=微生物が分解に使う酸素/COD=薬品で酸化する酸素(数値が大きい=汚い)
よごれを分解するのに必要な酸素が多いほど、水がよごれている=数値が大きい、という目安がBOD・CODです。

📘 BOD・CODとは?

水中の有機物を分解するのに必要な酸素の量で、水の汚れを表す指標。BOD=微生物に分解させたときの酸素量、COD=薬品(酸化剤)で分解させたときの酸素量。

どちらも数値が大きいほど汚れている(単位はmg/L)。

なぜ「酸素の量」で汚れが分かるの?

BOD・COD(水のよごれの指標)のイメージ

🔧 🤔 汚れなのに、なぜ酸素を測るの?

汚れ(有機物)を食べて分解してくれるのが微生物で、その微生物が働くには酸素を吸う必要があります。

つまり汚れが多い=微生物がたくさん働く=酸素をたくさん使う。だから「どれだけ酸素が消費されるか」を測れば、汚れの量を“間接的に”知ることができるのです。

汚れそのものを1つずつ数えるより、ずっと簡単で実用的な方法です。

💡 たとえ:汚れは“エサ”、酸素は微生物の“食事量”

汚れ(有機物)をエサ、微生物を食べる人だと考えてください。エサが多いほど、食べる人はたくさん食べて(酸素を使って)処理します。

だから「使った酸素の量」を見れば、エサ(汚れ)がどれだけあったかが分かる、というわけです。

BODとCODの違い

どちらも汚れの指標ですが、分解のさせ方がちがいます。BOD(生物化学的酸素要求量)微生物に分解させて測るため、結果が出るまで5日間(20℃)かかります(BOD5と書きます)。

おもに河川や下水に使います。一方COD(化学的酸素要求量)薬品(酸化剤)で分解させるので短時間で測れ、おもに海・湖沼や工場排水に使います。

BOD と COD のちがいどうやって“汚れを酸化させるか”が違います。BOD微生物が分解に使う酸素(時間がかかる)COD薬品で酸化する酸素(短時間で測れる)
BODは微生物が分解に使う酸素、CODは薬品で分解するときの酸素で、水のよごれをはかります。

⚠️ 数値が大きい=汚い、BODは微生物・5日間

BOD・CODともに、数値が大きいほど水は汚れています(小さいほどキレイ)。逆に覚えないこと。

またBODは微生物、CODは薬品で分解する点、BODは5日間(20℃)で測る(BOD5)点がよく問われます。

なぜ設備で大事なの?

🔧 現場での使いどころ:浄化槽・排水処理の性能評価

浄化槽や下水処理場では、汚れた水をどれだけキレイにできたかをBODで評価します。入ってくる水と放流する水のBODを比べ、BODが十分下がっていれば、ちゃんと処理できていると判断します。

また川や海に流す水にはBOD・CODの基準値(放流水質基準)が決められており、汚れたまま流すと水中の酸素(溶存酸素DO)が減って魚がすめなくなるため、水質管理の基本指標として欠かせません。

試験で問われるポイント

  • BOD・COD=水の汚れ(有機物)の指標。分解に必要な酸素量で表す。数値大=汚い。
  • BOD=微生物で分解(5日間・20℃)、河川・下水に使う。
  • COD=薬品で分解(短時間)、海・湖沼・工場排水に使う。
  • 浄化槽・下水処理の性能評価や放流水質基準に使われる。汚れるとDO(溶存酸素)が下がる。

BOD・COD・浄化槽の処理性能は給排水衛生分野の頻出テーマです。過去問で確認しましょう。

過去問解説(1級管工事)を見る →

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✅ この記事のまとめ

  • BOD・COD=水の汚れ(有機物)を、分解に必要な酸素量で表した指標
  • 数値が大きいほど汚れている(単位 mg/L)。
  • BOD=微生物で分解(5日間)/COD=薬品で分解(短時間)
  • 汚れを“エサ”、酸素を微生物の“食事量”と考えると分かりやすい。
  • 浄化槽・下水処理の性能評価や放流基準に使う基本指標。

よくある質問(FAQ)

Q. BODが大きいとどういう意味?

A. 水が汚れている(有機物が多い)という意味です。数値が小さいほどキレイな水です。

Q. BODとCODはどう使い分ける?

A. BOD(微生物・5日間)は河川や下水、COD(薬品・短時間)は海・湖沼や工場排水でよく使われます。

Q. なぜ酸素の量で汚れが分かるの?

A. 汚れ(有機物)を分解するのに酸素が使われ、汚れが多いほど多くの酸素が必要になるためです。

Q. 溶存酸素(DO)との関係は?

A. 水が汚れて分解が進むと、水中の酸素(DO)が消費されて減ります。DOが下がると魚などがすめなくなります。

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