この記事でわかること

令和3年度・1級管工事施工管理技士「1次検定 B㉑〜㉙」の問題と、初学者にもわかるやさしい解説です。出題分野は、騒音規制法・廃棄物処理法・施工管理・工程管理・品質管理・安全管理・機器据付・配管/ダクト施工などです。

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問21

分野:騒音規制法重要度 ★★☆

次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)特定建設作業とは、建設工事として行われる作業のうち、くい打機を使用する作業等の著しい騒音を発生する作業であって、2日以上にわたるものをいう。
(2)特定建設作業に伴って発生する騒音についての規制は、都道府県知事が定める指定地域内においてのみ行われる。
(3)指定地域内において、特定建設作業の騒音は、当該特定建設作業の場所において連続して5日を超えて行われるものについて、規制される。
(4)指定地域内において、特定建設作業の騒音は、特定建設作業の場所の敷地の境界線において、85デシベルを超えてはならない。
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正解
(3)が誤り
⭕(1)特定建設作業とは、建設工事として行われる作業のうち、くい打機を使用する作業等の著しい騒音を発生する作業であって、2日以上にわたるものをいう。

正しい記述です。くい打機など大きな騒音を出す作業で、2日以上にわたるものが特定建設作業です。

特定建設作業とは?

くい打機などを使う、著しい騒音や振動を出す建設作業です。住宅地などの指定地域では、作業時間や日数、騒音の大きさが規制されます。

⭕(2)特定建設作業に伴って発生する騒音についての規制は、都道府県知事が定める指定地域内においてのみ行われる。

正しい記述です。騒音規制は、住宅地など、都道府県知事が定めた指定地域内で行われます。

❌(3)指定地域内において、特定建設作業の騒音は、当該特定建設作業の場所において連続して5日を超えて行われるものについて、規制される。

「5日を超えて」が誤りです。特定建設作業は、同じ場所で連続して6日を超えて行ってはならない、と定められています。

5日ではありません。

⭕(4)指定地域内において、特定建設作業の騒音は、特定建設作業の場所の敷地の境界線において、85デシベルを超えてはならない。

正しい記述です。敷地の境界線で、騒音は85デシベルを超えてはいけません。

この問題のまとめ

この問題で誤っているのは(3)です。
特定建設作業は、同じ場所で連続して6日を超えて行ってはなりません。

問22

分野:廃棄物処理法重要度 ★★☆

次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)事業者は、産業廃棄物の運搬又は処分を委託する場合には、契約は書面で行い、委託契約書及び書面を契約終了の日から5年間保存しなければならない。
(2)事業者は、電子情報処理組織を使用して産業廃棄物の運搬又は処分を委託する場合、委託者に産業廃棄物を引き渡した後、3日以内に情報処理センターに登録する。
(3)事業者は、排出した産業廃棄物の運搬又は処分を委託する場合、電子情報処理組織を使用して産業廃棄物の種類、数量、受託者の氏名等を情報処理センターに登録したときは、産業廃棄物管理票を交付しなければならない。
(4)事業者は、特別管理産業廃棄物の運搬又は処分を委託する場合、あらかじめ、当該委託しようとする特別管理産業廃棄物の種類、数量等を文書で通知しなければならない。
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正解
(3)が誤り
⭕(1)事業者は、産業廃棄物の運搬又は処分を委託する場合には、契約は書面で行い、委託契約書及び書面を契約終了の日から5年間保存しなければならない。

正しい記述です。産業廃棄物の委託契約は書面で行い、契約書を契約終了の日から5年間保存します。

⭕(2)事業者は、電子情報処理組織を使用して産業廃棄物の運搬又は処分を委託する場合、委託者に産業廃棄物を引き渡した後、3日以内に情報処理センターに登録する。

正しい記述です。電子マニフェストでは、廃棄物を引き渡した後3日以内に、情報処理センターへ登録します。

❌(3)事業者は、排出した産業廃棄物の運搬又は処分を委託する場合、電子情報処理組織を使用して産業廃棄物の種類、数量、受託者の氏名等を情報処理センターに登録したときは、産業廃棄物管理票を交付しなければならない。

「産業廃棄物管理票を交付しなければならない」が誤りです。電子マニフェストに登録した場合は、紙の産業廃棄物管理票(マニフェスト)を交付する必要はありません。

マニフェスト(産業廃棄物管理票)とは?

産業廃棄物が正しく処理されたかを追跡する伝票です。紙のほか電子マニフェストがあり、電子で登録すれば紙の交付は不要です。

⭕(4)事業者は、特別管理産業廃棄物の運搬又は処分を委託する場合、あらかじめ、当該委託しようとする特別管理産業廃棄物の種類、数量等を文書で通知しなければならない。

正しい記述です。危険性の高い特別管理産業廃棄物は、あらかじめ種類や数量を文書で通知します。

この問題のまとめ

この問題で誤っているのは(3)です。
電子マニフェストを使えば、紙の産業廃棄物管理票の交付は不要です。

問23

分野:施工管理重要度 ★★☆

次の記述のうち、適当でないものはどれか。適当でないものは二つあるので、二つとも答えなさい。

(1)仮設、施工方法等は、工事の受注者がその責任において定めるものであり、発注者が設計図書において特別に定めることはできない。
(2)工事材料の品質は設計図書で定められたものとするが、設計図書にその品質が明示されていない場合は、均衡を得た中等の品質を有するものとする。
(3)工事原価は共通仮設費と直接工事費を合わせた費用であり、現場従業員の給料、諸手当等の現場管理費は直接工事費に含まれる。
(4)総合試運転調整では、各機器単体の試運転を行うとともに、配管系、ダクト系に異常がないことを確認した後、システム全体の調整が行われる。
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正解
(1)(3)が誤り
❌(1)仮設、施工方法等は、工事の受注者がその責任において定めるものであり、発注者が設計図書において特別に定めることはできない。

「発注者が…特別に定めることはできない」が誤りです。仮設や施工方法は、ふだんは受注者が責任をもって定めます。

ただし、発注者が設計図書において特別に定めることもできます。「できない」と言い切るのが誤りです。

⭕(2)工事材料の品質は設計図書で定められたものとするが、設計図書にその品質が明示されていない場合は、均衡を得た中等の品質を有するものとする。

正しい記述です。品質が明示されていない材料は、釣り合いのとれた中等の品質のものとします。

❌(3)工事原価は共通仮設費と直接工事費を合わせた費用であり、現場従業員の給料、諸手当等の現場管理費は直接工事費に含まれる。

誤りです。工事原価は、純工事費(直接工事費+共通仮設費)と現場管理費を合わせた費用です。

そして、現場従業員の給料などの現場管理費は、直接工事費とは別の費目で、直接工事費には含まれません。

工事原価とは?

工事を仕上げるのに直接かかる費用で、純工事費(直接工事費+共通仮設費)と、現場管理費(現場従業員の給与など)を合わせたものです。

⭕(4)総合試運転調整では、各機器単体の試運転を行うとともに、配管系、ダクト系に異常がないことを確認した後、システム全体の調整が行われる。

正しい記述です。総合試運転調整では、機器単体の試運転と、配管系・ダクト系の異常確認を行ったうえで、システム全体を調整します。

この問題のまとめ

この問題で誤っているのは(1)と(3)の2つです。(1)仮設・施工方法はふだん受注者が定めますが、発注者が設計図書で特別に定めることもできます(「できない」が誤り)。(3)現場従業員の給料などの現場管理費は、直接工事費には含まれません(別の費目)。

問24

分野:工程管理重要度 ★★★

次の記述のうち、適当でないものはどれか。適当でないものは二つあるので、二つとも答えなさい。

(1)ネットワーク工程表において、作業の出発結合点の最早開始時刻から到着結合点の最遅完了時刻までの時間から、当該作業の所要時間を引いた余裕時間をトータルフロートという。
(2)バーチャート工程表は、各作業の着手日と終了日の間を横線で結ぶもので、各作業の所要日数と施工順序が分かりやすい。
(3)ネットワーク工程表において、後続作業の最早開始時刻に影響を及ぼすことなく使用できる余裕時間をインターフェアリングフロートという。
(4)総工事費が最少となる最も経済的な工期を最適工期といい、このときの施工速度を採算速度という。
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正解
(3)(4)が誤り
⭕(1)ネットワーク工程表において、作業の出発結合点の最早開始時刻から到着結合点の最遅完了時刻までの時間から、当該作業の所要時間を引いた余裕時間をトータルフロートという。

正しい記述です。その作業に使える最大の余裕時間がトータルフロートです。

⭕(2)バーチャート工程表は、各作業の着手日と終了日の間を横線で結ぶもので、各作業の所要日数と施工順序が分かりやすい。

正しい記述です。バーチャート工程表は、各作業の所要日数や大まかな施工順序が分かりやすい工程表です。

❌(3)ネットワーク工程表において、後続作業の最早開始時刻に影響を及ぼすことなく使用できる余裕時間をインターフェアリングフロートという。

「インターフェアリングフロート」が誤りです。後続作業の最早開始時刻に影響を与えずに使える余裕時間は、フリーフロートといいます。

名称が違います。

フリーフロートとは?

その作業で使っても、後に続く作業の最も早い開始時刻に影響しない余裕時間のことです。

❌(4)総工事費が最少となる最も経済的な工期を最適工期といい、このときの施工速度を採算速度という。

「採算速度」が誤りです。総工事費が最少となる最適工期のときの施工速度は、経済速度といいます。

採算速度は、損も得もしない(採算が合う)ぎりぎりの速度のことで、別物です。

この問題のまとめ

この問題で誤っているのは(3)と(4)の2つです。(3)後続作業の最早開始時刻に影響を与えずに使える余裕はフリーフロート(インターフェアリングフロートではない)。(4)最も経済的な工期のときの施工速度は経済速度(採算速度ではない)。

問25

分野:品質管理重要度 ★★☆

QC手法に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。適当でないものは二つあるので、二つとも答えなさい。

(1)散布図では、対応する2つのデータの関係の有無が分かる。
(2)管理図では、問題としている特性とその要因の関係が体系的に分かる。
(3)パレート図では、各不良項目の発生件数や順位が分かる。
(4)ヒストグラムでは、データの時間的な変化が分かる。
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正解
(2)(4)が誤り
⭕(1)散布図では、対応する2つのデータの関係の有無が分かる。

正しい記述です。散布図は、2つのデータに関係があるかどうか(相関)を点の散らばりで見る図です。

❌(2)管理図では、問題としている特性とその要因の関係が体系的に分かる。

誤りです。特性と要因の関係を体系的に表すのは「特性要因図」(魚の骨の図)です。

管理図は、工程が安定しているか(時間的なばらつき)を見るための図です。

管理図とは?

データを時間順に打点し、上下の管理限界線と比べて、工程が安定しているか・異常がないかを見る図です。

⭕(3)パレート図では、各不良項目の発生件数や順位が分かる。

正しい記述です。パレート図は、不良などを多い順に棒で並べ、件数や順位、全体に占める割合が分かる図です。

❌(4)ヒストグラムでは、データの時間的な変化が分かる。

「時間的な変化が分かる」が誤りです。ヒストグラムは、データのばらつき(分布の形)を見る図です。

時間的な変化を見るのは、管理図や折れ線グラフです。

この問題のまとめ

この問題で誤っているのは(2)と(4)の2つです。(2)特性と要因の関係を体系的に表すのは特性要因図(管理図ではない)。(4)ヒストグラムは分布の形を見る図で、時間的な変化は分かりません。

問26

分野:安全管理重要度 ★★☆

次の記述のうち、適当でないものはどれか。適当でないものは二つあるので、二つとも答えなさい。

(1)建設工事に伴う公衆災害とは、工事関係者及び第三者の生命、身体及び財産に関する危害並びに迷惑をいう。
(2)年千人率は、重大災害発生の頻度を示すもので、労働者1,000人当たりの1年間に発生した死者数である。
(3)建設業労働安全衛生マネジメントシステム(COHSMS)は、組織的かつ継続的に安全衛生管理を実施するための仕組みである。
(4)災害の発生頻度を示す度数率は、延べ実労働時間100万時間当たりの労働災害による死傷者数である。
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正解
(1)(2)が誤り
❌(1)建設工事に伴う公衆災害とは、工事関係者及び第三者の生命、身体及び財産に関する危害並びに迷惑をいう。

「工事関係者及び第三者」が誤りです。公衆災害とは、工事関係者以外の第三者が受ける危害や迷惑のことです。

工事関係者が受けるものは労働災害であって、公衆災害には含めません。

❌(2)年千人率は、重大災害発生の頻度を示すもので、労働者1,000人当たりの1年間に発生した死者数である。

誤りです。年千人率は、労働者1,000人当たり、1年間に発生した死傷者数(死亡+負傷)の割合です。

「死者数」だけでもなく、「重大災害の頻度」を示すものでもありません。

年千人率とは?

労働者1,000人あたり、1年間に何人が労働災害で死傷したかを表す指標です。職場の災害の起こりやすさを示します。

⭕(3)建設業労働安全衛生マネジメントシステム(COHSMS)は、組織的かつ継続的に安全衛生管理を実施するための仕組みである。

正しい記述です。COHSMSは、建設業で組織的・継続的に安全衛生管理を進めるための仕組みです。

⭕(4)災害の発生頻度を示す度数率は、延べ実労働時間100万時間当たりの労働災害による死傷者数である。

正しい記述です。度数率は、延べ実労働時間100万時間あたりの死傷者数で、災害の発生頻度を表します。

この問題のまとめ

この問題で誤っているのは(1)と(2)の2つです。(1)公衆災害は工事関係者以外の第三者が受ける危害・迷惑のこと(工事関係者は含めない)。(2)年千人率は労働者1,000人当たり1年間の死傷者数(死者数だけではない)。

問27

分野:機器据付重要度 ★★☆

次の記述のうち、適当でないものはどれか。適当でないものは二つあるので、二つとも答えなさい。

(1)防振基礎に設ける耐震ストッパーは、地震時における機器の横移動の自由度を確保するため、機器本体との間の隙間を極力大きくとって取り付ける。
(2)天井スラブの下面において、あと施工アンカーを上向きで施工する場合、接着系アンカーは使用しない。
(3)軸封部がメカニカルシール方式の冷却水ポンプをコンクリート基礎上に設置する場合、コンクリート基礎上面に排水目皿及び当該目皿からの排水管を設けないこととしてよい。
(4)機器を吊り上げる場合、ワイヤーロープの吊り角度を大きくすると、ワイヤーロープに掛かる張力は小さくなる。
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正解
(1)(4)が誤り
❌(1)防振基礎に設ける耐震ストッパーは、地震時における機器の横移動の自由度を確保するため、機器本体との間の隙間を極力大きくとって取り付ける。

「隙間を極力大きくとって」が誤りです。耐震ストッパーは、地震時に機器が動きすぎるのを防ぐためのものです。

そのため機器本体との隙間はわずか(小さく)します。大きくとると役目を果たせません。

⭕(2)天井スラブの下面において、あと施工アンカーを上向きで施工する場合、接着系アンカーは使用しない。

正しい記述です。上向きの施工では接着剤が垂れて効きが悪くなるため、接着系アンカーは使いません。

⭕(3)軸封部がメカニカルシール方式の冷却水ポンプをコンクリート基礎上に設置する場合、コンクリート基礎上面に排水目皿及び当該目皿からの排水管を設けないこととしてよい。

正しい記述です。メカニカルシール方式は水漏れがほとんどないため、排水目皿や排水管を省略してもかまいません。

❌(4)機器を吊り上げる場合、ワイヤーロープの吊り角度を大きくすると、ワイヤーロープに掛かる張力は小さくなる。

「張力は小さくなる」が誤りです。吊り角度(ロープの開き角)を大きくすると、ワイヤーロープに掛かる張力は大きくなります。

角度を開くほど一本一本に無理がかかる、というイメージです。

この問題のまとめ

この問題で誤っているのは(1)と(4)の2つです。(1)耐震ストッパーと機器本体との隙間はわずか(小さく)とります(大きくとるは誤り)。(4)吊り角度を大きくすると、ワイヤーロープの張力は大きくなります。

問28

分野:配管施工重要度 ★★☆

次の記述のうち、適当でないものはどれか。適当でないものは二つあるので、二つとも答えなさい。

(1)複式伸縮管継手を使用する場合は、当該伸縮管継手が伸縮を吸収する配管の両端を固定し、伸縮管継手本体は固定しない。
(2)水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管の切断には、パイプカッターや、高速砥石切断機は使用しない。
(3)空気調和機への冷温水量を調整する混合形電動三方弁は、一般的に、空調機コイルの往き管に設ける。
(4)開放系の冷温水配管において、鋼管とステンレス鋼管を接合する場合は、絶縁継手を介して接合する。
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正解
(1)(3)が誤り
❌(1)複式伸縮管継手を使用する場合は、当該伸縮管継手が伸縮を吸収する配管の両端を固定し、伸縮管継手本体は固定しない。

固定の仕方が逆で誤りです。複式伸縮管継手は、継手本体を固定(アンカー)し、その両側の配管が伸縮を吸収します(両端はガイドで支持し固定しない)。

記述は「両端を固定・本体は固定しない」となっていて、逆です。

複式伸縮管継手とは?

中央の継手本体を固定し、その両側の配管の伸び縮みを継手が吸収するタイプの伸縮継手です。

⭕(2)水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管の切断には、パイプカッターや、高速砥石切断機は使用しない。

正しい記述です。パイプカッターや高速砥石は、摩擦熱や変形で内面のライニングを傷めるため使いません(帯のこ盤などを使います)。

❌(3)空気調和機への冷温水量を調整する混合形電動三方弁は、一般的に、空調機コイルの往き管に設ける。

「往き管に設ける」が誤りです。混合形電動三方弁は、一般に空調機コイルの還り管側に設けて流量を調整します。

往き管ではありません。

⭕(4)開放系の冷温水配管において、鋼管とステンレス鋼管を接合する場合は、絶縁継手を介して接合する。

正しい記述です。性質の違う金属どうしの電食を防ぐため、鋼管とステンレス鋼管は絶縁継手を介して接合します。

この問題のまとめ

この問題で誤っているのは(1)と(3)の2つです。(1)複式伸縮管継手は本体を固定し、両側の配管が伸縮を吸収します(記述は固定の仕方が逆)。(3)混合形電動三方弁は空調機コイルの還り管に設けます(往き管ではない)。

問29

分野:ダクト施工重要度 ★★☆

次の記述のうち、適当でないものはどれか。適当でないものは二つあるので、二つとも答えなさい。

(1)送風機の吐出し口とダクトを接続する場合、吐出し口断面からダクト断面への変形における拡大角は15°以下とする。
(2)排煙ダクトを亜鉛鉄板製長方形ダクトとする場合、かどの継目にピッツバーグはぜを用いてはならない。
(3)横走りする主ダクトには、振れを防止するため、形鋼振れ止め支持を15m以下の間隔で設ける。
(4)給気ダクトに消音エルボを使用する場合、風量調整ダンパーの取付け位置は、消音エルボの上流側とする。
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正解
(2)(3)が誤り
⭕(1)送風機の吐出し口とダクトを接続する場合、吐出し口断面からダクト断面への変形における拡大角は15°以下とする。

正しい記述です。急に広げると流れが乱れるため、吐出し口からダクトへの拡大角は15°以下とします。

❌(2)排煙ダクトを亜鉛鉄板製長方形ダクトとする場合、かどの継目にピッツバーグはぜを用いてはならない。

「用いてはならない」が誤りです。ピッツバーグはぜは、長方形ダクトの角の継目に一般的に使われる丈夫な継目で、排煙ダクトでも用いることができます

❌(3)横走りする主ダクトには、振れを防止するため、形鋼振れ止め支持を15m以下の間隔で設ける。

「15m以下」が誤りです。横走り主ダクトの形鋼振れ止め支持は、12m以下の間隔で設けます。

15mでは間隔が広すぎます。

⭕(4)給気ダクトに消音エルボを使用する場合、風量調整ダンパーの取付け位置は、消音エルボの上流側とする。

正しい記述です。ダンパーは風切り音が出るため、消音エルボの上流側に取り付け、出た音を消音エルボで抑えます。

この問題のまとめ

この問題で誤っているのは(2)と(3)の2つです。(2)ピッツバーグはぜは排煙ダクトの角の継目にも使えます(「用いてはならない」が誤り)。(3)横走り主ダクトの形鋼振れ止め支持は12m以下の間隔で設けます(15mは誤り)。

この9問の要点(直前チェック用)

  • 問21:特定建設作業は、同じ場所で連続して6日を超えて行ってはならない
  • 問22:電子マニフェストを使えば、紙の産業廃棄物管理票の交付は不要
  • 問23:現場管理費は、直接工事費には含まれない(別枠)
  • 問24:最も経済的な工期のときの速度は「経済速度」(採算速度ではない)
  • 問25:ヒストグラムは分布が分かり、時間的変化は分からない
  • 問26:年千人率は、労働者1,000人当たりの1年間の死傷者数
  • 問27:吊り角度を大きくすると、ワイヤーロープの張力は大きくなる
  • 問28:混合型電動三方弁は、空調機コイルの還り管に設ける
  • 問29:横走り主ダクトの振れ止め支持は、12m以下の間隔で設ける
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