この記事でわかること
- 物理・化学の熱・気体・酸とアルカリ・消火剤の10テーマを予想問題でチェックできます
- 熱の伝わり方、比熱、状態変化、単体と化合物、自然発火など基礎の取りこぼしをなくします
- 理科が苦手でも分かるよう、5択すべてをやさしく解説します
この記事の問題は、出題範囲と傾向をもとにつくったオリジナルの予想問題です。物理・化学の中でも、熱の移動・比熱・状態変化、気体の性質、酸とアルカリ、消火剤の種類など、1問目の記事で扱えなかった基礎を補います。
用語の意味を身近なイメージに置きかえると、計算が苦手でも確実に得点できます。
問1
分野:熱の移動重要度 ★★☆
熱の移動について、次のうち誤っているものはどれか。
(1)熱の伝わり方には、伝導・対流・放射(輻射)の3つがある。
(2)金属のように熱を伝えやすい物質は、熱伝導率が大きい。
(3)液体や気体が動いて熱を運ぶ伝わり方を、対流という。
(4)放射(輻射)は、空気などの物質がないと熱が伝わらない。
(5)太陽の熱が地球に届くのは、放射によるものである。
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⭕(1)熱の伝わり方には、伝導・対流・放射(輻射)の3つがある。
正しい記述です。熱の伝わり方は伝導・対流・放射の3種類です。
⭕(2)金属のように熱を伝えやすい物質は、熱伝導率が大きい。
正しい記述です。金属は熱を伝えやすい(熱伝導率が大きい)です。
⭕(3)液体や気体が動いて熱を運ぶ伝わり方を、対流という。
正しい記述です。お湯がぐるぐる回って温まるのが対流です。
❌(4)放射(輻射)は、空気などの物質がないと熱が伝わらない。
「物質がないと伝わらない」が誤りです。
放射は電磁波で熱が伝わるため、間に物質がなくても(真空でも)伝わります。太陽の熱が宇宙空間を越えて地球に届くのが放射です。
伝導・対流・放射とは?
伝導=物にふれて熱が伝わる(主に固体)。対流=液体や気体が動いて熱を運ぶ。放射(輻射)=電磁波で熱が伝わり、間に物質がなくても伝わる(太陽の熱など)。
⭕(5)太陽の熱が地球に届くのは、放射によるものである。
この問題のまとめ
熱の移動は伝導(固体)・対流(液体気体)・放射(電磁波)。放射は物質がなくても伝わるのがポイントです。
問2
分野:比熱・熱量重要度 ★★☆
比熱・熱量について、次のうち誤っているものはどれか。
(1)比熱とは、物質1gの温度を1℃上げるのに必要な熱量である。
(2)水は比熱が大きく、温まりにくく冷めにくい。
(3)比熱が大きい物質ほど、少しの熱で温度が大きく上がる。
(4)必要な熱量は、質量×比熱×温度差で求められる。
(5)熱容量は、比熱に質量をかけたものである。
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⭕(1)比熱とは、物質1gの温度を1℃上げるのに必要な熱量である。
⭕(2)水は比熱が大きく、温まりにくく冷めにくい。
正しい記述です。水は比熱が大きいので、温度が変わりにくいです。
❌(3)比熱が大きい物質ほど、少しの熱で温度が大きく上がる。
「少しの熱で大きく上がる」が誤りです。
比熱が大きいほど、温めるのにたくさんの熱が必要=温まりにくいです。少しの熱で大きく上がるのは比熱が小さい物質です。
比熱と熱容量とは?
比熱=物質1gを1℃上げるのに必要な熱量。比熱が大きいほど温まりにくく冷めにくい。熱容量=ある物全体の温度を1℃上げるのに必要な熱量で、比熱×質量で表されます。
⭕(4)必要な熱量は、質量×比熱×温度差で求められる。
正しい記述です。熱量=質量×比熱×温度差で計算します。
この問題のまとめ
比熱=1gを1℃上げる熱量。比熱が大きい=温まりにくい(水が代表)。熱量=質量×比熱×温度差。
問3
分野:状態変化・潜熱重要度 ★★☆
物質の状態変化について、次のうち誤っているものはどれか。
(1)物質には固体・液体・気体の3つの状態(三態)がある。
(2)液体が気体になることを、蒸発(気化)という。
(3)固体が液体にならず直接気体になることを、昇華という。
(4)状態変化に使われ、温度を変えない熱を潜熱という。
(5)水が沸騰している間は、加熱し続けると水の温度はどんどん上がる。
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⭕(1)物質には固体・液体・気体の3つの状態(三態)がある。
⭕(2)液体が気体になることを、蒸発(気化)という。
⭕(3)固体が液体にならず直接気体になることを、昇華という。
正しい記述です。ドライアイスのように固体→気体が昇華です。
⭕(4)状態変化に使われ、温度を変えない熱を潜熱という。
正しい記述です。潜熱は状態変化に使われ、その間は温度が上がりません。
❌(5)水が沸騰している間は、加熱し続けると水の温度はどんどん上がる。
「温度がどんどん上がる」が誤りです。
沸騰中に加えた熱は蒸発(状態変化)に使われる(潜熱)ため、沸騰している間は温度がほぼ一定のままです。
💡 覚え方
「状態が変わっている間は温度は止まる」。氷が解けている間も、水が沸いている間も温度は一定。動いた熱は“形を変える仕事(潜熱)”に使われる、と覚えましょう。
この問題のまとめ
三態=固体・液体・気体。状態変化中は温度一定(その熱=潜熱)。「沸騰中も温度が上がり続ける」は誤りです。
問4
分野:熱膨張重要度 ★☆☆
物質の熱膨張について、次のうち誤っているものはどれか。
(1)多くの物質は、温度が上がると体積が増える。
(2)液体の危険物も、温度が上がると体積が増える。
(3)気体は、液体や固体に比べて熱膨張が大きい。
(4)液体を容器いっぱいに満たしておけば、温度が上がっても問題はない。
(5)温度が下がると、多くの物質は体積が減る。
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⭕(1)多くの物質は、温度が上がると体積が増える。
⭕(2)液体の危険物も、温度が上がると体積が増える。
正しい記述です。だから容器は満タンにせず空間を残します。
⭕(3)気体は、液体や固体に比べて熱膨張が大きい。
❌(4)液体を容器いっぱいに満たしておけば、温度が上がっても問題はない。
「いっぱいに満たしても問題ない」が誤りです。
液体は温度が上がると膨張するため、容器いっぱいに満たすとあふれたり容器が破損したりします。必ず膨張のための空間を残します。
この問題のまとめ
温度が上がると体積は増える(熱膨張)。気体>液体>固体の順で大きい。液体危険物の容器は満タンにせず空間を残す。
問5
分野:気体の性質重要度 ★☆☆
気体の性質について、次のうち誤っているものはどれか。
(1)温度が一定のとき、気体の体積は圧力に反比例する(ボイルの法則)。
(2)圧力が一定のとき、気体の体積は温度が上がると小さくなる。
(3)気体は、温度が上がると膨張する。
(4)気体には決まった形も体積もなく、容器全体に広がる。
(5)可燃性蒸気は空気と混ざって、燃焼範囲の濃さになると燃える。
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⭕(1)温度が一定のとき、気体の体積は圧力に反比例する(ボイルの法則)。
正しい記述です。押すと縮む(圧力↑で体積↓)のがボイルの法則です。
❌(2)圧力が一定のとき、気体の体積は温度が上がると小さくなる。
「温度が上がると小さくなる」が誤りです。
圧力が一定なら、温度が上がると気体の体積は大きくなります(シャルルの法則)。温めると膨らみます。
ボイル・シャルルの法則とは?
ボイルの法則=温度一定で、気体の体積は圧力に反比例(押すと縮む)。シャルルの法則=圧力一定で、気体の体積は絶対温度に比例(温めると膨らむ)。2つを合わせたのがボイル・シャルルの法則です。
⭕(4)気体には決まった形も体積もなく、容器全体に広がる。
正しい記述です。容器いっぱいに広がるのが気体です。
⭕(5)可燃性蒸気は空気と混ざって、燃焼範囲の濃さになると燃える。
この問題のまとめ
ボイル=押すと縮む/シャルル=温めると膨らむ。「温度が上がると体積が小さくなる」は逆で誤りです。
問6
分野:単体・化合物・混合物重要度 ★★☆
単体・化合物・混合物について、次のうち誤っているものはどれか。
(1)単体は、1種類の元素だけからできている物質である。
(2)化合物は、2種類以上の元素が結びついてできた物質である。
(3)混合物は、2種類以上の物質が混ざり合ったものである。
(4)ガソリンは、1種類の物質だけからできた化合物である。
(5)水は、水素と酸素からできた化合物である。
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⭕(1)単体は、1種類の元素だけからできている物質である。
正しい記述です。鉄や酸素のように1種類の元素だけの物です。
⭕(2)化合物は、2種類以上の元素が結びついてできた物質である。
正しい記述です。水(H₂O)のように結びついた物が化合物です。
⭕(3)混合物は、2種類以上の物質が混ざり合ったものである。
正しい記述です。空気やガソリンのように混ざっただけが混合物です。
❌(4)ガソリンは、1種類の物質だけからできた化合物である。
「ガソリンは化合物」が誤りです。
ガソリンはいろいろな炭化水素が混ざった混合物です。だから決まった引火点・沸点ではなく幅があります。
単体・化合物・混合物とは?
単体=1種類の元素だけ(鉄、酸素)。化合物=2種類以上の元素が結合した物(水、二酸化炭素)。混合物=複数の物質が混ざっただけの物(空気、ガソリン、食塩水)で、結合はしていません。
💡 覚え方
「ガソリン・空気・食塩水は混合物」。身近な“混ざりもの”は混合物。水や二酸化炭素のように元素が結びついた物が化合物、と例で覚えましょう。
この問題のまとめ
単体=1元素/化合物=結合した物(水)/混合物=混ざっただけ(ガソリン・空気)。ガソリンは混合物(化合物ではない)。
問7
分野:酸とアルカリ重要度 ★★☆
酸とアルカリ(塩基)について、次のうち誤っているものはどれか。
(1)酸性の水溶液は、青色リトマス紙を赤色に変える。
(2)アルカリ性(塩基性)の水溶液は、赤色リトマス紙を青色に変える。
(3)pHが7より大きいほど、酸性が強い。
(4)酸とアルカリが反応して、たがいの性質を打ち消し合うことを中和という。
(5)pH7は中性である。
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⭕(1)酸性の水溶液は、青色リトマス紙を赤色に変える。
⭕(2)アルカリ性(塩基性)の水溶液は、赤色リトマス紙を青色に変える。
❌(3)pHが7より大きいほど、酸性が強い。
「pHが7より大きいほど酸性が強い」が誤りです。
pH7が中性で、7より小さいほど酸性、7より大きいほどアルカリ性(塩基性)が強くなります。
pH(ピーエッチ)とは?
水溶液の酸性・アルカリ性の強さを0〜14の数字で表したもの。pH7が中性、7より小さいと酸性、7より大きいとアルカリ性(塩基性)です。
💡 覚え方
pH7が真ん中(中性)です。数直線で7を中心に、7より小さいほど酸性、大きいほどアルカリ性と左右でイメージすると、どちらが酸性か迷いません。
⭕(4)酸とアルカリが反応して、たがいの性質を打ち消し合うことを中和という。
正しい記述です。中和でたがいの性質が打ち消されます。
この問題のまとめ
pH7が中性/7未満が酸性/7超がアルカリ性。酸は青→赤、アルカリは赤→青。「7より大きいほど酸性」は逆で誤りです。
問8
分野:金属とイオン化傾向重要度 ★☆☆
金属の性質について、次のうち誤っているものはどれか。
(1)金属が陽イオンになろうとする性質の強さを、イオン化傾向という。
(2)イオン化傾向が大きい金属ほど、さびにくく安定している。
(3)鉄は、湿った空気中でさびる(酸化される)。
(4)金属は、一般に熱や電気をよく通す。
(5)金や白金は、さびにくく安定している。
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⭕(1)金属が陽イオンになろうとする性質の強さを、イオン化傾向という。
正しい記述です。陽イオンへのなりやすさがイオン化傾向です。
❌(2)イオン化傾向が大きい金属ほど、さびにくく安定している。
「大きいほどさびにくい」が誤りです。
イオン化傾向が大きい金属ほど反応しやすく、さびやすい(腐食しやすい)です。さびにくいのはイオン化傾向の小さい金(金・白金など)です。
イオン化傾向とは?
金属が水や酸の中で陽イオンになろうとする性質の強さ。イオン化傾向が大きい金属ほど反応しやすく、さびたり酸に溶けたりしやすい。金や白金などイオン化傾向の小さい金属は安定でさびにくいです。
⭕(3)鉄は、湿った空気中でさびる(酸化される)。
この問題のまとめ
イオン化傾向が大きい=反応しやすい・さびやすい/小さい=安定(金・白金)。「大きいほどさびにくい」は逆で誤りです。
問9
分野:自然発火・混合危険重要度 ★★☆
自然発火・混合危険について、次のうち誤っているものはどれか。
(1)自然発火とは、外から火を近づけたときにだけ発火する現象である。
(2)発生した熱が逃げずに蓄積されると、自然発火が起こりやすい。
(3)乾性油をしみ込ませた布などは、自然発火を起こすことがある。
(4)酸化性の物質と還元性(可燃性)の物質を混ぜると、発火・爆発の危険がある。
(5)混合危険を避けるため、性質の異なる危険物はむやみに混ぜない。
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❌(1)自然発火とは、外から火を近づけたときにだけ発火する現象である。
「火を近づけたときだけ」が誤りです。
自然発火は、火を近づけなくても、物質が空気中で酸化などによって自分で発熱し、その熱がたまって発火点に達して燃え出す現象です。
自然発火とは?
火を近づけなくても、物質がゆっくり酸化・分解して発熱し、その熱が逃げずにたまって温度が上がり、発火点に達して燃え出す現象。乾性油をしみ込ませた布や、石炭・ゴム粉などで起こりやすいです。
⭕(2)発生した熱が逃げずに蓄積されると、自然発火が起こりやすい。
正しい記述です。熱がこもると発火しやすくなります。
⭕(3)乾性油をしみ込ませた布などは、自然発火を起こすことがある。
正しい記述です。乾性油(植物油)は自然発火の代表例です。
⭕(4)酸化性の物質と還元性(可燃性)の物質を混ぜると、発火・爆発の危険がある。
⭕(5)混合危険を避けるため、性質の異なる危険物はむやみに混ぜない。
この問題のまとめ
自然発火=火がなくても酸化熱などがたまって発火(乾性油の布が代表)。混合危険=酸化性+可燃性で発火・爆発。
問10
分野:消火剤と火災区分重要度 ★★★
消火剤と火災の区分について、次のうち誤っているものはどれか。
(1)火災は、普通火災(A火災)・油火災(B火災)・電気火災(C火災)に分けられる。
(2)第4類危険物の火災は、油火災(B火災)にあたる。
(3)電気火災(C火災)には、棒状の水で消火するのが最も適している。
(4)水(冷却消火)は、普通火災(A火災)に適している。
(5)粉末消火剤や二酸化炭素は、油火災・電気火災に使える。
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⭕(1)火災は、普通火災(A火災)・油火災(B火災)・電気火災(C火災)に分けられる。
⭕(2)第4類危険物の火災は、油火災(B火災)にあたる。
❌(3)電気火災(C火災)には、棒状の水で消火するのが最も適している。
「電気火災に棒状の水が最適」が誤りです。
電気火災に水(とくに棒状の水)を使うと感電のおそれがあり危険です。電気火災には二酸化炭素や粉末などが適しています。
A・B・C火災と消火剤とは?
A火災(木・紙などの普通火災)=水・強化液など。B火災(油火災)=泡・粉末・二酸化炭素など(水は不適)。C火災(電気火災)=二酸化炭素・粉末など(感電のおそれで水は不適)。
💡 覚え方
「Aは水OK、B(油)は水ダメ、C(電気)は水ダメ」。油と電気には水を使わない、と2つまとめて覚えると失点しません。
⭕(4)水(冷却消火)は、普通火災(A火災)に適している。
⭕(5)粉末消火剤や二酸化炭素は、油火災・電気火災に使える。
正しい記述です。粉末・二酸化炭素はB・C火災に有効です。
この問題のまとめ
A=普通(水OK)/B=油(第4類・水ダメ)/C=電気(感電で水ダメ)。油・電気は泡・粉末・二酸化炭素で消火します。
この10問の最重要ポイント(直前チェック)
- 熱の移動=伝導・対流・放射。放射は物質がなくても伝わる
- 比熱が大きい=温まりにくい(水)。熱量=質量×比熱×温度差
- 状態変化中は温度一定(潜熱)。気体は熱膨張が大きい
- ボイル=押すと縮む/シャルル=温めると膨らむ
- 単体/化合物/混合物(ガソリン・空気は混合物)
- pH7が中性・7未満が酸性・7超がアルカリ性。イオン化傾向大=さびやすい
- 自然発火=火がなくても酸化熱がたまって発火(乾性油)
- 火災区分A普通(水OK)・B油・C電気(油と電気は水ダメ)
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