この記事でわかること

令和6年度・1級管工事施工管理技士「1次検定 B㉑〜㉙」の問題と、初学者にもわかるやさしい解説です。出題分野は、廃棄物処理法・施工管理・工程管理・品質管理・安全管理・機器据付・配管/ダクト施工・防食などです。

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問21

分野:廃棄物処理法重要度 ★★☆

次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)電子情報処理組織を使用する事業者は、産業廃棄物の運搬又は処分を他人に委託する場合、委託者に産業廃棄物を引き渡した後、3日以内に情報処理センターに登録する。
(2)事業者は、建設工事に伴い発生した産業廃棄物を事業場の外の300㎡以上の保管場所に保管する場合、非常災害のために必要な応急措置として行う場合を除き、あらかじめその旨を保健所長に届け出なければならない。
(3)産業廃棄物の処分受託者は、処分を終了した日から10日以内に、産業廃棄物管理票の写しを管理票交付者に送付しなければならない。
(4)産業廃棄物の運搬受託者は、運搬を終了した日から10日以内に、産業廃棄物管理票の写しを管理票交付者に送付しなければならない。
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正解
(2)が誤り
⭕(1)電子情報処理組織を使用する事業者は、産業廃棄物の運搬又は処分を他人に委託する場合、委託者に産業廃棄物を引き渡した後、3日以内に情報処理センターに登録する。

正しい記述です。
電子マニフェストでは、引き渡し後3日以内に情報処理センターへ登録します。

❌(2)事業者は、建設工事に伴い発生した産業廃棄物を事業場の外の300㎡以上の保管場所に保管する場合、非常災害のために必要な応急措置として行う場合を除き、あらかじめその旨を保健所長に届け出なければならない。

「保健所長に届け出る」が誤りです。
300㎡以上の場外保管は、あらかじめ都道府県知事に届け出ます。
保健所長ではありません。

⭕(3)産業廃棄物の処分受託者は、処分を終了した日から10日以内に、産業廃棄物管理票の写しを管理票交付者に送付しなければならない。

正しい記述です。
処分が終わったら、10日以内に管理票(マニフェスト)の写しを返します。

⭕(4)産業廃棄物の運搬受託者は、運搬を終了した日から10日以内に、産業廃棄物管理票の写しを管理票交付者に送付しなければならない。

正しい記述です。
運搬が終わったら、10日以内に管理票の写しを返します。

この問題のまとめ

この問題で誤っているのは(2)です。
300㎡以上の場外保管の届出先は、都道府県知事です。

問22

分野:施工管理重要度 ★★☆

次の記述のうち、適当でないものはどれか。適当でないものは二つあるので、二つとも答えなさい。

(1)予測できなかった大規模埋設物の撤去に要する費用は、設計図書等に特別な定めがない限り、受注者の負担ではない。
(2)仮設計画は、一般的に、設計図に示されていないが、施工中に必要となる諸設備を整えることで受注者がその責任において計画するものである。
(3)工事原価とは、純工事費と現場管理費を合わせた費用のことであり、現場従業員の給与等の現場経費は含まない。
(4)工種別施工計画書は受注者の責任において作成されるものであるため、監督員に提出する必要はない。
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正解
(3)(4)が誤り
⭕(1)予測できなかった大規模埋設物の撤去に要する費用は、設計図書等に特別な定めがない限り、受注者の負担ではない。

正しい記述です。あらかじめ予測できなかった大規模な埋設物の撤去費用は、設計図書などに特別な定めがない限り、受注者の負担にはなりません(発注者側で対応します)。

⭕(2)仮設計画は、一般的に、設計図に示されていないが、施工中に必要となる諸設備を整えることで受注者がその責任において計画するものである。

正しい記述です。仮設は設計図に示されないことが多く、施工に必要な設備として受注者が自分の責任で計画します。

❌(3)工事原価とは、純工事費と現場管理費を合わせた費用のことであり、現場従業員の給与等の現場経費は含まない。

「現場経費は含まない」が誤りです。工事原価は、純工事費と現場管理費を合わせた費用です。

そして現場管理費の中には、現場従業員の給与などの現場経費が含まれます

工事原価とは?

工事を仕上げるのに直接かかる費用で、純工事費(材料費・労務費など)と現場管理費(現場従業員の給与など)を合わせたものです。

❌(4)工種別施工計画書は受注者の責任において作成されるものであるため、監督員に提出する必要はない。

「監督員に提出する必要はない」が誤りです。工種別施工計画書は受注者が作成しますが、監督員に提出して確認を受ける必要があります。

この問題のまとめ

この問題で誤っているのは(3)と(4)の2つです。(3)工事原価には、現場従業員の給与などの現場経費(現場管理費)も含まれます(含まないは誤り)。(4)工種別施工計画書は受注者が作成しますが、監督員に提出して確認を受ける必要があります

問23

分野:工程管理重要度 ★★☆

次の記述のうち、適当でないものはどれか。適当でないものは二つあるので、二つとも答えなさい。

(1)バーチャート工程表は、建設工事で広く利用されるものであり、縦軸に作業名、横軸に達成度をとり、作業間の関係が分かりやすい。
(2)施工速度を速めると、直接費(労務費、材料費、仮設費等)と間接費(管理費、共通仮設費等)は、ともに増加する。
(3)ネットワーク工程表は、進捗の障害となる作業が明確になり、工事手順の検討が可能である。
(4)計画された工程に対して、工事途中で進捗を考慮し調整することをフォローアップという。
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正解
(1)(2)が誤り
❌(1)バーチャート工程表は、建設工事で広く利用されるものであり、縦軸に作業名、横軸に達成度をとり、作業間の関係が分かりやすい。

「横軸に達成度をとり、作業間の関係が分かりやすい」が誤りです。バーチャート工程表は、横軸に「時間(日数など)」をとります。

また、作業どうしの前後関係は分かりにくく、それが分かりやすいのはネットワーク工程表です。

バーチャート工程表とは?

縦に作業名、横に時間(日付)をとり、各作業の予定期間を棒で表す工程表です。見やすい反面、作業どうしの関係は表しにくいのが特徴です。

❌(2)施工速度を速めると、直接費(労務費、材料費、仮設費等)と間接費(管理費、共通仮設費等)は、ともに増加する。

「ともに増加する」が誤りです。施工速度を速めると、人や材料を多く投入するため直接費は増えます。

一方、工期が短くなるので、時間に比例する間接費(管理費など)は減ります。両方が増えるわけではありません。

⭕(3)ネットワーク工程表は、進捗の障害となる作業が明確になり、工事手順の検討が可能である。

正しい記述です。ネットワーク工程表は、どの作業が遅れの原因になるかが分かり、工事手順の検討もしやすい工程表です。

⭕(4)計画された工程に対して、工事途中で進捗を考慮し調整することをフォローアップという。

正しい記述です。計画した工程を、工事の途中で進み具合に合わせて見直し調整することをフォローアップといいます。

この問題のまとめ

この問題で誤っているのは(1)と(2)の2つです。(1)バーチャート工程表は横軸に時間(日数など)をとり、作業間の関係は分かりにくい(達成度ではない)。(2)施工速度を速めると直接費は増え、間接費は減ります(ともに増加は誤り)。

問24

分野:品質管理重要度 ★★☆

次の記述のうち、適当でないものはどれか。適当でないものは二つあるので、二つとも答えなさい。

(1)品質基準が明確であり、再現性が確保されている製品には、抜取検査を適用する。
(2)建設工事における品質管理には、水圧試験等の施工検査、試運転調整等が含まれない。
(3)ISO 9000ファミリー規格はあらゆる組織に適用可能であり、この規格の要求事項のすべての事項を必ず守るものとして規定されている。
(4)計量抜取検査を適用するには、ロットの特性値がほぼ正規分布とみなせることが前提条件である。
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正解
(2)(3)が誤り
⭕(1)品質基準が明確であり、再現性が確保されている製品には、抜取検査を適用する。

正しい記述です。品質が安定して再現性のある製品は、一部を調べる抜取検査で十分に管理できます。

❌(2)建設工事における品質管理には、水圧試験等の施工検査、試運転調整等が含まれない。

「含まれない」が誤りです。水圧試験などの施工検査や、試運転調整も品質管理に含まれます

でき上がりだけでなく、施工の過程も品質管理の対象です。

❌(3)ISO 9000ファミリー規格はあらゆる組織に適用可能であり、この規格の要求事項のすべての事項を必ず守るものとして規定されている。

「すべての事項を必ず守るものとして規定されている」が誤りです。ISO 9000は組織の実態に合わせて適用でき、業種によっては適用を除外できる要求事項もあります。

すべてを必ず守る、というものではありません。

ISO 9000ファミリー規格とは?

品質マネジメントシステム(品質を保つ仕組み)の国際規格です。あらゆる組織に使えますが、組織に合わせて適用範囲を決められます。

⭕(4)計量抜取検査を適用するには、ロットの特性値がほぼ正規分布とみなせることが前提条件である。

正しい記述です。計量抜取検査は、データのばらつきがほぼ正規分布とみなせることが前提になります。

この問題のまとめ

この問題で誤っているのは(2)と(3)の2つです。(2)水圧試験などの施工検査や試運転調整も品質管理に含まれます(3)ISO9000は組織の実態に合わせて適用でき、適用できない要求事項は除外できます(すべて必ず守る、は誤り)。

問25

分野:安全管理重要度 ★★☆

次の記述のうち、適当でないものはどれか。適当でないものは二つあるので、二つとも答えなさい。

(1)災害発生の頻度を示すものを強度率、災害の規模程度を示すものを度数率という。
(2)災害及び事故が発生した場合は、人命の安全確保を最優先するとともに、作業を中止して、工事現場の安全確保に努め、二次災害を防止する。
(3)ハインリッヒの法則では、1件の重大事故の背後には29件の軽度の事故、さらに300件のヒヤリ・ハットがあるといわれている。
(4)建設工事に伴う労働災害とは、工事関係者及び工事関係者以外の第三者の生命、身体及び財産に関する危害並びに迷惑をいう。
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正解
(1)(4)が誤り
❌(1)災害発生の頻度を示すものを強度率、災害の規模程度を示すものを度数率という。

「強度率」「度数率」が逆で誤りです。災害の発生頻度(どれだけ多く起きたか)を示すのが度数率、災害の規模程度(どれだけ重いか)を示すのが強度率です。

度数率・強度率とは?

度数率は「どれだけ頻繁に」労働災害が起きたか、強度率は「どれだけ重い(休業が長い)」災害かを表す指標です。

⭕(2)災害及び事故が発生した場合は、人命の安全確保を最優先するとともに、作業を中止して、工事現場の安全確保に努め、二次災害を防止する。

正しい記述です。災害や事故が起きたら、まず人命の安全を最優先し、作業を止めて現場の安全を確保し、二次災害を防ぎます。

⭕(3)ハインリッヒの法則では、1件の重大事故の背後には29件の軽度の事故、さらに300件のヒヤリ・ハットがあるといわれている。

正しい記述です。1件の重大事故の裏に29件の軽い事故、300件のヒヤリ・ハットがある、という「1:29:300」の経験則です。

ハインリッヒの法則とは?

1件の重大事故の背後に、29件の軽い事故と300件のヒヤリ・ハット(事故になりかけ)があるという経験則です。小さな芽のうちに対策する大切さを示します。

❌(4)建設工事に伴う労働災害とは、工事関係者及び工事関係者以外の第三者の生命、身体及び財産に関する危害並びに迷惑をいう。

「第三者の…危害並びに迷惑」を含めるのが誤りです。労働災害は、工事関係者(働く人)が受ける災害のことです。

工事関係者以外の第三者への危害や迷惑は「公衆災害」であり、労働災害とは区別されます。

この問題のまとめ

この問題で誤っているのは(1)と(4)の2つです。(1)災害の頻度=度数率/規模=強度率です(説明が逆)。(4)労働災害は工事関係者(働く人)が受ける災害で、第三者への危害は「公衆災害」です(労働災害に含めない)。

問26

分野:機器据付重要度 ★★☆

次の記述のうち、適当でないものはどれか。適当でないものは二つあるので、二つとも答えなさい。

(1)飲料用タンクの基礎は、コンクリート基礎と鋼製架台で、高さを600mm以上とする。
(2)防振基礎に設置された振動機器は、地震力が作用したときに過大に移動しないよう基礎に耐震ストッパーをボルト等で堅固に取り付ける。
(3)ゲージ圧が0.2MPaを超える温水ボイラーを設置する場合、安全弁その他の附属品の検査及び取扱いに支障がない場合を除き、ボイラーの最上部から上部にある構造物までの距離は、0.8m以上とする。
(4)真空又は窒素加圧の状態で据え付けられた冷凍機は、機内を大気に開放した後、配管を接続する。
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正解
(3)(4)が誤り
⭕(1)飲料用タンクの基礎は、コンクリート基礎と鋼製架台で、高さを600mm以上とする。

正しい記述です。飲料用タンクの下は点検や清掃ができるよう、基礎の高さを600mm以上とします。

⭕(2)防振基礎に設置された振動機器は、地震力が作用したときに過大に移動しないよう基礎に耐震ストッパーをボルト等で堅固に取り付ける。

正しい記述です。耐震ストッパーは、地震時に機器が動きすぎないよう、基礎側にボルトで堅固に取り付けます(機器との間にはすき間を設けます)。

❌(3)ゲージ圧が0.2MPaを超える温水ボイラーを設置する場合、安全弁その他の附属品の検査及び取扱いに支障がない場合を除き、ボイラーの最上部から上部にある構造物までの距離は、0.8m以上とする。

「0.8m以上」が誤りです。検査や取扱いに支障がない場合を除き、ボイラーの最上部から上部にある構造物までの距離は1.2m以上必要です。

0.8mでは足りません。

❌(4)真空又は窒素加圧の状態で据え付けられた冷凍機は、機内を大気に開放した後、配管を接続する。

「機内を大気に開放した後」が誤りです。真空や窒素加圧は、輸送中に漏れがないかを確かめるためのものです。

大気に開放してしまわず、気密が保たれていることを確認してから配管を接続します。

この問題のまとめ

この問題で誤っているのは(3)と(4)の2つです。(3)温水ボイラー最上部から上部の構造物までの距離は、原則1.2m以上です(0.8mは誤り)。(4)真空・窒素加圧で据え付けた冷凍機は、大気に開放せず気密が保たれていることを確認してから配管を接続します。

問27

分野:配管施工重要度 ★★☆

次の記述のうち、適当でないものはどれか。適当でないものは二つあるので、二つとも答えなさい。

(1)イオン化傾向が大きく異なる異種金属管を接合する場合は、フレキシブルジョイントを介して接合する。
(2)管径が100mmの屋内排水管の直管部には、15m以内の間隔で掃除口を設ける。
(3)通気横走り管を通気立て管に接続する場合は、通気立て管に向かって下がり勾配とする。
(4)冷温水配管に自動エア抜弁を設ける場合は、管内が正圧になる箇所に設ける。
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正解
(1)(3)が誤り
❌(1)イオン化傾向が大きく異なる異種金属管を接合する場合は、フレキシブルジョイントを介して接合する。

「フレキシブルジョイントを介して」が誤りです。性質(イオン化傾向)が大きく違う金属を直接つなぐと、電気的な腐食(電食)が起きます。

これを防ぐには絶縁継手を介してつなぎます。フレキシブルジョイントは振動や変位を吸収するもので、電食は防げません。

絶縁継手とは?

異なる金属の配管を電気的に切り離してつなぐ継手です。電気の流れを断つことで、電食(ガルバニック腐食)を防ぎます。

⭕(2)管径が100mmの屋内排水管の直管部には、15m以内の間隔で掃除口を設ける。

正しい記述です。管径100mm以下の屋内排水管の直管部には、つまりに備えて15m以内ごとに掃除口を設けます。

❌(3)通気横走り管を通気立て管に接続する場合は、通気立て管に向かって下がり勾配とする。

「下がり勾配」が誤りです。通気管にたまった水滴が排水管側へ流れ落ちるよう、通気立て管に向かって上がり勾配(先上がり)とします。

下がり勾配では水がたまってしまいます。

⭕(4)冷温水配管に自動エア抜弁を設ける場合は、管内が正圧になる箇所に設ける。

正しい記述です。管内が負圧の箇所だと空気を吸い込んでしまうため、自動エア抜弁は正圧になる箇所に設けます。

この問題のまとめ

この問題で誤っているのは(1)と(3)の2つです。(1)イオン化傾向が大きく異なる異種金属管は、絶縁継手を介して接合します(フレキシブルジョイントではない)。(3)通気横走り管は、たまった水滴が排水管側へ流れるよう、通気立て管に向かって上がり勾配(先上がり)とします(下がり勾配は誤り)。

問28

分野:ダクト施工重要度 ★★☆

次の記述のうち、適当でないものはどれか。適当でないものは二つあるので、二つとも答えなさい。

(1)横走りダクトの振れ止め支持は、12m以下の間隔で行い、立てダクトは各階1か所以上に振れ止め支持を行う。
(2)コーナーボルト工法ダクトのコーナー部のシール(Nシール)は、コーナー金物とフランジ押さえ金具にシールを行う。
(3)長方形ダクトの角部の継目は、ピッツバーグはぜ又はボタンパンチスナップはぜ等とし、原則として継目箇所は2か所以上とする。
(4)コーナーボルト工法ダクトに使用するフランジ用ガスケットの継目は、コーナー部においてオーバーラップさせる。
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正解
(2)(4)が誤り
⭕(1)横走りダクトの振れ止め支持は、12m以下の間隔で行い、立てダクトは各階1か所以上に振れ止め支持を行う。

正しい記述です。横走りダクトの振れ止め支持は12m以下の間隔、立てダクトは各階1か所以上に行います。

❌(2)コーナーボルト工法ダクトのコーナー部のシール(Nシール)は、コーナー金物とフランジ押さえ金具にシールを行う。

「フランジ押さえ金具にシールを行う」が誤りです。Nシール(コーナーシール)は、ダクト四隅のコーナー部の継目に施して気密を保つものです。

あとから締め付けるフランジ押さえ金具に施すものではありません

⭕(3)長方形ダクトの角部の継目は、ピッツバーグはぜ又はボタンパンチスナップはぜ等とし、原則として継目箇所は2か所以上とする。

正しい記述です。長方形ダクトの角の継目(はぜ)は、ピッツバーグはぜなどとし、原則として2か所以上に設けます。

❌(4)コーナーボルト工法ダクトに使用するフランジ用ガスケットの継目は、コーナー部においてオーバーラップさせる。

「コーナー部においてオーバーラップさせる」が誤りです。ガスケットの継目は、コーナー部を避けて設けるのが正しい施工です。

四隅で重ねる(オーバーラップ)と、角から空気が漏れやすくなります。

この問題のまとめ

この問題で誤っているのは(2)と(4)の2つです。(2)Nシール(コーナーシール)はダクト四隅のコーナー部の継目に施します(フランジ押さえ金具ではない)。(4)フランジ用ガスケットの継目は、コーナー部を避けて直線部に設けます(四隅でオーバーラップは漏れの原因で誤り)。

問29

分野:防食重要度 ★★☆

次の記述のうち、適当でないものはどれか。適当でないものは二つあるので、二つとも答えなさい。

(1)ステンレス鋼管に接続する青銅製仕切弁は、弁棒を黄銅製として脱亜鉛腐食を防止する。
(2)防食テープ巻きを施した鋼管は、施工時に被覆が損傷しても、鉄部が露出する陽極部面積が小さい場合、腐食によって短期間に穴があく可能性は小さい。
(3)給湯管に銅管を用いる場合、曲がり部直近で、かい食が発生しないように管内流速に留意する必要がある。
(4)鋼管が土中から鉄筋コンクリートの外壁を貫通する場合、鋼管が鉄筋に触れていなくてもマクロセルを形成し腐食する。
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正解
(1)(2)が誤り
❌(1)ステンレス鋼管に接続する青銅製仕切弁は、弁棒を黄銅製として脱亜鉛腐食を防止する。

「弁棒を黄銅製として」が誤りです。黄銅は亜鉛を含むため、かえって脱亜鉛腐食を起こしやすくなります。

脱亜鉛腐食を防ぐには、亜鉛を含まない(または耐脱亜鉛性の)材料を使います。

脱亜鉛腐食とは?

黄銅(銅と亜鉛の合金)から亜鉛だけが溶け出して、もろくなる腐食です。亜鉛を含む黄銅で起こりやすくなります。

❌(2)防食テープ巻きを施した鋼管は、施工時に被覆が損傷しても、鉄部が露出する陽極部面積が小さい場合、腐食によって短期間に穴があく可能性は小さい。

「短期間に穴があく可能性は小さい」が誤りです。露出した鉄部(陽極部)の面積が小さいと、そこに腐食の電流が集中します。

そのため、かえって短期間で深い穴があきやすくなります。

⭕(3)給湯管に銅管を用いる場合、曲がり部直近で、かい食が発生しないように管内流速に留意する必要がある。

正しい記述です。銅管は流速が速すぎると、曲がり部の直後などで「かい食(流れによる潰食)」が起きます。そのため管内流速に注意します。

⭕(4)鋼管が土中から鉄筋コンクリートの外壁を貫通する場合、鋼管が鉄筋に触れていなくてもマクロセルを形成し腐食する。

正しい記述です。土の中とコンクリートの中では環境が違うため、鉄筋に触れていなくても電池のような状態(マクロセル)ができて腐食します。

この問題のまとめ

この問題で誤っているのは(1)と(2)の2つです。(1)黄銅は亜鉛を含むため、弁棒を黄銅製にするとかえって脱亜鉛腐食を起こしやすくなります(防止にならない)。(2)露出した鉄部(陽極部)の面積が小さいほど腐食電流が集中し、短期間で穴があきます(可能性が小さい、は誤り)。

この9問の要点(直前チェック用)

  • 問21:300㎡以上の場外保管の届出先は、都道府県知事
  • 問22:工種別施工計画書は、監督員に提出する
  • 問23:施工速度を速めると、直接費は増え、間接費は減る
  • 問24:ISO9000は、適用できない要求事項を除外できる
  • 問25:労働災害は労働者の災害(第三者への危害は公衆災害)
  • 問26:真空・窒素加圧の冷凍機は、気密保持を確認してから接続する
  • 問27:通気横走り管は、排水管に向かって下がり勾配とする
  • 問28:ガスケットの継目は、コーナー部を避け直線部に設ける
  • 問29:被覆が傷つくと、陽極部が小さいほど腐食が集中して早く穴があく
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