この記事でわかること
令和4年度・1級管工事施工管理技士「1次検定 B①〜⑩」の問題と、初学者にもわかるやさしい解説です。出題分野は、法規の届出・工程管理(ネットワーク工程表)・品質管理・安全管理・機器据付・配管/ダクト施工・保温・試運転・防食などです。
問1
分野:法規(届出・許可)重要度 ★★☆
次の記述のうち、適当でないものはどれか。
(1)屋内消火栓設備の設置に係る工事の場合、工事整備対象設備等着工届出書を消防長又は消防署長に届け出なければならない。
(2)搬入のための工事用車両を道路上に停めて一時的に作業を行う場合、警察署長に道路占用許可申請書を提出しなければならない。
(3)高圧ガス保安法で定められている高圧ガス製造届出書は、都道府県知事あるいは指定都市の長に届出なければならない。
(4)原動機の定格出力が7.5kW以上の送風機を設置する場合、騒音規制法の特定施設設置届出書(騒音)を市町村長に提出しなければならない。
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⭕(1)屋内消火栓設備の設置に係る工事の場合、工事整備対象設備等着工届出書を消防長又は消防署長に届け出なければならない。
正しい記述です。消火設備の工事は、着工前に工事整備対象設備等着工届出書を消防長などへ提出します。
❌(2)搬入のための工事用車両を道路上に停めて一時的に作業を行う場合、警察署長に道路占用許可申請書を提出しなければならない。
「道路占用許可」が誤りです。正しくは、道路を一時的に使って作業する場合は、警察署長への道路使用許可です。道路を一時的に使って作業する場合は、警察署長への道路使用許可です。
道路使用許可と道路占用許可とは?
道路使用許可は、一時的に道路で作業するときに警察署長へ申請します。道路占用許可は、足場などで継続的に道路を占有するときに道路管理者へ申請します。
道路占用許可は、足場など継続して道路を占有する場合に、道路管理者へ申請するものです。
⭕(3)高圧ガス保安法で定められている高圧ガス製造届出書は、都道府県知事あるいは指定都市の長に届出なければならない。
正しい記述です。高圧ガスは事故のリスクが大きいため、高圧ガス製造届出書を都道府県知事などへ届け出ます。
⭕(4)原動機の定格出力が7.5kW以上の送風機を設置する場合、騒音規制法の特定施設設置届出書(騒音)を市町村長に提出しなければならない。
正しい記述です。定格出力7.5kW以上の送風機は特定施設にあたり、騒音規制法の届出を市町村長へ提出します。
この問題のまとめ
この問題で誤っているのは(2)です。
一時的な道路上の作業は「道路使用許可」(警察署長)が必要です。
問2
分野:工程管理重要度 ★★★
下図のネットワーク工程表に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
(1)クリティカルパスは1本で、所要日数は30日である。
(2)作業内容Bのトータルフロートは、3日である。
(3)作業内容Iのフリーフロートは、1日である。
(4)作業内容Iの作業日数が3日遅延すれば、クリティカルパスが変更となり所要日数は1日遅延する。
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⭕(1)クリティカルパスは1本で、所要日数は30日である。
正しい記述です。最も時間のかかる経路は1→2→4→5→6→7→8で、所要日数は30日です。
⭕(2)作業内容Bのトータルフロートは、3日である。
正しい記述です。作業B(①→③)のトータルフロート=9−0−6=3日です。
❌(3)作業内容Iのフリーフロートは、1日である。
「1日」が誤りです。正しくは2日です(最終⑧の最早30−⑥の最早21−作業日数7=2)。作業I(⑥→⑧)のフリーフロート=最終⑧の最早30−⑥の最早21−作業日数7=2日です。
フリーフロートとは?
後続作業の最早開始時刻を遅らせずに使える余裕時間です。トータルフロート(工期全体への余裕)より小さいか同じになります。
⭕(4)作業内容Iの作業日数が3日遅延すれば、クリティカルパスが変更となり所要日数は1日遅延する。
正しい記述です。作業Iには2日の余裕があるので、3日遅れると2日は吸収され、残り1日ぶん全体が遅れて経路も変わります。
この問題のまとめ
この問題で誤っているのは(3)です。
作業Iのフリーフロートは2日です(クリティカルパスは1本・30日)。
問3
分野:品質管理重要度 ★★☆
QC手法に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
(1)パレート図は、データをプロットして結んだ折れ線と管理限界線により、データの時間的変化や異常なばらつきがわかる。
(2)特性要因図とは、問題としている特性とそれに影響を与えると想定される要因との関係を魚の骨のような図に体系的に整理したものである。
(3)散布図とは、グラフに点をプロットしたもので、点の分布状態より2つのデータの相関関係がわかる。
(4)層別とは、データの特性を適当な範囲別にいくつかのグループに分けることをいい、データ全体の傾向や管理対象範囲の把握が容易になる。
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❌(1)パレート図は、データをプロットして結んだ折れ線と管理限界線により、データの時間的変化や異常なばらつきがわかる。
「管理限界線により…時間的変化や異常なばらつき」が誤りです。これは管理図の説明です。
パレート図と管理図とは?
パレート図は不良項目を多い順に並べ、重点的に対策する項目を見つける図です。管理図は時間的な変化や異常なばらつきを見る図で、目的が異なります。
パレート図は、不良項目を発生件数の多い順に並べ、重点的に対策すべき項目を見つける図です。
⭕(2)特性要因図とは、問題としている特性とそれに影響を与えると想定される要因との関係を魚の骨のような図に体系的に整理したものである。
正しい記述です。特性要因図は、結果(特性)と原因(要因)の関係を、魚の骨の形に整理した図です。
⭕(3)散布図とは、グラフに点をプロットしたもので、点の分布状態より2つのデータの相関関係がわかる。
正しい記述です。散布図は点をプロットして、2つのデータの関係(相関)の有無を見るものです。
⭕(4)層別とは、データの特性を適当な範囲別にいくつかのグループに分けることをいい、データ全体の傾向や管理対象範囲の把握が容易になる。
正しい記述です。層別は、データを機械別・人別などのグループに分けることで、傾向がつかみやすくなります。
この問題のまとめ
この問題で誤っているのは(1)です。
パレート図は不良項目を多い順に並べた図で、時間的変化を見るのは管理図です。
問4
分野:安全管理重要度 ★★☆
次の記述のうち、適当でないものはどれか。
(1)事業者は、建設工事において重大災害が発生した場合は、労働基準監督署に速やかに報告しなければならない。
(2)事業者は、既設汚水ピット内で作業を行う場合は、その日の作業を開始する前に当該作業場における空気中の酸素及び硫化水素の濃度を測定する。
(3)ハインリッヒの法則では、1件の重大事故の背後には29件の軽度の事故、さらに300件のヒヤリ・ハットがあるといわれている。
(4)送配電線の近くでクレーン作業を行う場合、特別高圧電線からは1.2m以上の離隔距離を確保しなければならない。
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⭕(1)事業者は、建設工事において重大災害が発生した場合は、労働基準監督署に速やかに報告しなければならない。
正しい記述です。重大災害が起きたら、速やかに労働基準監督署へ報告します。
⭕(2)事業者は、既設汚水ピット内で作業を行う場合は、その日の作業を開始する前に当該作業場における空気中の酸素及び硫化水素の濃度を測定する。
正しい記述です。汚水ピットは酸欠や硫化水素の危険があるため、その日の作業前に酸素と硫化水素の濃度を測定します。
⭕(3)ハインリッヒの法則では、1件の重大事故の背後には29件の軽度の事故、さらに300件のヒヤリ・ハットがあるといわれている。
正しい記述です。1:29:300の割合で、重大事故の裏に多くの軽い事故やヒヤリ・ハットがある、という法則です。
❌(4)送配電線の近くでクレーン作業を行う場合、特別高圧電線からは1.2m以上の離隔距離を確保しなければならない。
「1.2m以上」が誤りです。正しくは、特別高圧電線では2m以上の離隔距離が必要です。電圧が高い特別高圧電線では、2m以上の離隔距離が必要です。
特別高圧と離隔距離とは?
特別高圧は7,000Vを超える高い電圧です。感電や放電を防ぐため、クレーン作業などでは2m以上の離隔距離をとります。
1.2mでは足りません(電圧が高いほど、離隔を大きくとります)。
この問題のまとめ
この問題で誤っているのは(4)です。
特別高圧電線からは、2m以上の離隔距離を確保します。
問5
分野:機器据付重要度 ★★☆
次の記述のうち、適当でないものはどれか。
(1)排水用水中モーターポンプの据付け位置は、排水槽への排水流入口から離れた場所とする。
(2)防振基礎の場合は、大きな揺れに対応するために耐震ストッパーは設けない。
(3)横形
ポンプを2台以上並べて設置する場合、各ポンプ基礎の間隔は、一般的に、500mm以上とする。
(4)ポンプ本体とモータの軸の水平は、カップリング面、ポンプの吐出し及び吸込みフランジ面の水平及び垂直を水準器で確認する。
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⭕(1)排水用水中モーターポンプの据付け位置は、排水槽への排水流入口から離れた場所とする。
正しい記述です。流入口の近くは乱流で空気を巻き込みやすいため、水中モーターポンプは流入口から離れた位置に据え付けます。
❌(2)防振基礎の場合は、大きな揺れに対応するために耐震ストッパーは設けない。
「耐震ストッパーは設けない」が誤りです。正しくは、防振基礎こそ地震時の動きすぎを抑えるため耐震ストッパーを設けます。防振基礎は揺れやすいため、地震時に機器が動きすぎないよう、耐震ストッパーを設けます。
防振基礎と耐震ストッパーとは?
防振基礎は振動を伝えないようバネなどで支える基礎です。地震で大きく動きやすいため、動きすぎを抑える耐震ストッパーをあわせて設けます。
⭕(3)横形ポンプを2台以上並べて設置する場合、各ポンプ基礎の間隔は、一般的に、500mm以上とする。
正しい記述です。点検スペースのため、横形ポンプを並べる基礎の間隔は500mm以上とります。
⭕(4)ポンプ本体とモータの軸の水平は、カップリング面、ポンプの吐出し及び吸込みフランジ面の水平及び垂直を水準器で確認する。
正しい記述です。水準器で各面の水平・垂直を確認し、ポンプとモータの軸の芯を合わせます。
この問題のまとめ
この問題で誤っているのは(2)です。
防振基礎こそ、地震対策として耐震ストッパーを設けます。
問6
分野:配管施工重要度 ★★☆
次の記述のうち、適当でないものはどれか。
(1)冷温水横走り配管(上り勾配の往き管)の径違い管を偏心レジューサーで接続する場合、管内の下面に段差ができないように施工する。
(2)建物のエキスパンションジョイント部を跨ぐ配管においては、変位を吸収するためフレキシブルジョイントを設置する。
(3)冷温水配管の主管から枝管を分岐する場合、エルボを3個以上用いて、管の伸縮を吸収できるようにする。
(4)飲料用高置タンクからの給水配管の完了後、管内の洗浄において末端部で遊離
残留塩素が0.2mg/L以上検出されるまで行う。
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❌(1)冷温水横走り配管(上り勾配の往き管)の径違い管を偏心レジューサーで接続する場合、管内の下面に段差ができないように施工する。
「管内の下面に段差ができないように」が誤りです。正しくは、上り勾配の往き管では空気がたまらないよう管内の上面をそろえます。上り勾配の往き管では、空気がたまらないように管内の上面をそろえます。
偏心レジューサーとは?
径の違う管をつなぐ、芯が片寄った継手です。向きを変えることで管内の上面または下面をそろえられ、空気や水がたまるのを防ぎます。
偏心レジューサーを、上面がフラットになる向きで取り付けます。
⭕(2)建物のエキスパンションジョイント部を跨ぐ配管においては、変位を吸収するためフレキシブルジョイントを設置する。
正しい記述です。建物の継ぎ目(エキスパンションジョイント)は動くので、フレキシブルジョイントで変位を吸収します。
⭕(3)冷温水配管の主管から枝管を分岐する場合、エルボを3個以上用いて、管の伸縮を吸収できるようにする。
正しい記述です。エルボを3個以上組み合わせて、配管の伸縮による力を逃がします。
⭕(4)飲料用高置タンクからの給水配管の完了後、管内の洗浄において末端部で遊離残留塩素が0.2mg/L以上検出されるまで行う。
正しい記述です。衛生のため、末端で遊離残留塩素が0.2mg/L以上になるまで洗浄します。
この問題のまとめ
この問題で誤っているのは(1)です。
上り勾配の往き管は、偏心レジューサーで管内の上面をそろえます。
問7
分野:ダクト施工重要度 ★★☆
次の記述のうち、適当でないものはどれか。
(1)コイルの上流側のダクトが30度を超える急拡大となる場合は、整流板を設けて風量の分布を平均化する。
(2)排煙ダクトと排煙機との接続は、フランジ接合とする。
(3)亜鉛鉄板製スパイラルダクトは、亜鉛鉄板をらせん状にはぜ機械掛けしたもので、高圧ダクトには使用できない。
(4)パネル形の排煙口は、排煙ダクト内の気流方向と開閉の動作が干渉しないように取り付ける。
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⭕(1)コイルの上流側のダクトが30度を超える急拡大となる場合は、整流板を設けて風量の分布を平均化する。
正しい記述です。急に広がると風が偏るため、30度を超える急拡大では整流板を設けて風量を均一にします。
⭕(2)排煙ダクトと排煙機との接続は、フランジ接合とする。
正しい記述です。高温で確実性が必要なので、排煙ダクトと排煙機はフランジでしっかり接合します。
❌(3)亜鉛鉄板製スパイラルダクトは、亜鉛鉄板をらせん状にはぜ機械掛けしたもので、高圧ダクトには使用できない。
「高圧ダクトには使用できない」が誤りです。正しくは、スパイラルダクトははぜが補強となり強度が高く、高圧ダクトにも使用できます。スパイラルダクトは、らせん状のはぜが補強となり強度が高いため、高圧ダクトにも使用できます。
スパイラルダクトとは?
亜鉛鉄板をらせん状に巻いて、はぜでつないだ円形ダクトです。はぜが補強リブの役目をして強度が高く、高圧ダクトにも使えます。
⭕(4)パネル形の排煙口は、排煙ダクト内の気流方向と開閉の動作が干渉しないように取り付ける。
正しい記述です。パネル形の排煙口は、ダクト内の気流方向と開閉動作がぶつからないように取り付けます。
この問題のまとめ
この問題で誤っているのは(3)です。
スパイラルダクトは、高圧ダクトにも使用できます。
問8
分野:保温・材料重要度 ★★☆
次の記述のうち、適当でないものはどれか。
(1)ホルムアルデヒド放散量は、「F☆☆☆☆」のように表示され、☆の数が多いほどホルムアルデヒド放散量が少ないことを示す。
(2)ポリスチレンフォーム保温材は、優れた独立気泡体を有し、吸水、吸湿がほとんどないため、水分による断熱性能の低下が小さい。
(3)グラスウール保温板の24K、32K、40K等の表示は、保温材の耐熱温度を表すもので、数値が大きいほど耐熱温度が高い。
(4)ステンレス鋼板製(SUS444製を除く。)貯湯タンクを保温する際は、タンク本体にエポキシ系塗装等を施すことにより、タンク本体と保温材の接触腐食を防止する。
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⭕(1)ホルムアルデヒド放散量は、「F☆☆☆☆」のように表示され、☆の数が多いほどホルムアルデヒド放散量が少ないことを示す。
正しい記述です。☆が多いほどホルムアルデヒドの放散量が少なく、F☆☆☆☆が最高等級(最も安全)です。
⭕(2)ポリスチレンフォーム保温材は、優れた独立気泡体を有し、吸水、吸湿がほとんどないため、水分による断熱性能の低下が小さい。
正しい記述です。ポリスチレンフォームは独立した気泡で水を吸いにくいため、湿気による断熱性能の低下が小さい保温材です。
❌(3)グラスウール保温板の24K、32K、40K等の表示は、保温材の耐熱温度を表すもので、数値が大きいほど耐熱温度が高い。
「耐熱温度を表す」が誤りです。正しくは、24・32・40などの数値は保温材の密度(kg/㎥)を表します。24K・32K・40Kなどの数値は、保温材の密度(kg/㎥)を表します。
グラスウールのK(密度)とは?
24K・32K・40Kなどの数値は、グラスウール保温材の密度(1㎥あたりの重さ・kg/㎥)を表します。大きいほど密で、断熱性や硬さが増します。
数値が大きいほど密度が高く、断熱性や剛性が高くなります。
⭕(4)ステンレス鋼板製(SUS444製を除く。)貯湯タンクを保温する際は、タンク本体にエポキシ系塗装等を施すことにより、タンク本体と保温材の接触腐食を防止する。
正しい記述です。エポキシ系塗装で絶縁し、タンク本体と保温材の接触による腐食を防ぎます。
この問題のまとめ
この問題で誤っているのは(3)です。
グラスウールの24K・32K等は密度を表します(耐熱温度ではありません)。
問9
分野:試運転調整重要度 ★★☆
次の記述のうち、適当でないものはどれか。
(1)ボイラーの試運転では、地震感知装置による燃料停止を確認する。
(2)軸封装置がメカニカルシールのポンプの試運転では、しゅう動部からほとんど漏水がないことを確認する。
(3)
冷凍機の試運転では、温度調節器による自動発停の作動を確認する。
(4)揚水ポンプの試運転では、高置タンクの満水警報の発報により、揚水ポンプが停止することを確認する。
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⭕(1)ボイラーの試運転では、地震感知装置による燃料停止を確認する。
正しい記述です。ボイラーの試運転では、地震を感知したら燃料が止まることを確認します。
⭕(2)軸封装置がメカニカルシールのポンプの試運転では、しゅう動部からほとんど漏水がないことを確認する。
正しい記述です。メカニカルシールは、しゅう動部からほとんど水漏れがないのが正常です。
⭕(3)冷凍機の試運転では、温度調節器による自動発停の作動を確認する。
正しい記述です。冷凍機は、設定温度で自動的に発停(入り切り)するかを確認します。
❌(4)揚水ポンプの試運転では、高置タンクの満水警報の発報により、揚水ポンプが停止することを確認する。
「満水警報の発報により停止」が誤りです。正しくは、揚水ポンプの通常の停止は、満水位(電極など)の検知で行います。揚水ポンプの発停は、高置タンクの満水位(電極など)を検知して行います。
満水位と満水警報とは?
ポンプの通常の停止は、タンクの満水位を電極などで検知して行います。満水警報は、止まらず水があふれそうな異常時に知らせる、非常用の警報です。
満水警報は、それでも止まらない異常時に知らせる警報で、通常の停止に使うものではありません。
この問題のまとめ
この問題で誤っているのは(4)です。
揚水ポンプの停止は、満水警報ではなく満水位の検知で行います。
問10
分野:防食重要度 ★★☆
次の記述のうち、適当でないものはどれか。
(1)蒸気配管系統に配管用炭素鋼鋼管(黒)を使用する場合、蒸気管(往き管)は、還水管よりも腐食が発生しやすい。
(2)電気防食法における外部電源方式では、直流電源装置のマイナス端子に被防食体を接続する。
(3)溶融めっきは、金属を高温で溶融させた槽中に被処理材を浸漬したのち引き上げ、被処理材の表面に金属被覆を形成させる防食方法である。
(4)密閉系冷温水配管では、ほとんど酸素が供給されないので配管の腐食速度は遅い。
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❌(1)蒸気配管系統に配管用炭素鋼鋼管(黒)を使用する場合、蒸気管(往き管)は、還水管よりも腐食が発生しやすい。
「蒸気管(往き管)は、還水管よりも腐食が発生しやすい」が誤りです。正しくは逆で、還水管(戻り管)のほうが腐食しやすくなります。逆で、還水管(戻り管)のほうが腐食しやすくなります。
蒸気が冷えて戻る還水管は、空気(酸素)や凝縮水を含みやすく、腐食が進みやすいためです。
⭕(2)電気防食法における外部電源方式では、直流電源装置のマイナス端子に被防食体を接続する。
正しい記述です。外部電源方式では、守りたい金属(被防食体)を直流電源のマイナス端子につなぎ、腐食を防ぎます。
電気防食(外部電源方式)とは?
金属に外部から電気を流し、腐食(金属が溶け出す反応)を起こさせないようにする防食法です。守りたい金属を電源のマイナス側につなぎます。
⭕(3)溶融めっきは、金属を高温で溶融させた槽中に被処理材を浸漬したのち引き上げ、被処理材の表面に金属被覆を形成させる防食方法である。
正しい記述です。溶融めっきは、溶かした金属の槽に浸けて引き上げ、表面に金属被膜を作る方法です(亜鉛めっきなど)。
⭕(4)密閉系冷温水配管では、ほとんど酸素が供給されないので配管の腐食速度は遅い。
正しい記述です。密閉系は新しい酸素が入らないため、配管の腐食が進みにくくなります。
この問題のまとめ
この問題で誤っているのは(1)です。
蒸気配管では、還水管の方が往き管より腐食しやすくなります。
この10問の要点(直前チェック用)
- 問1:一時的な道路上の作業は「道路使用許可」(警察署長)が必要
- 問2:作業Iのフリーフロートは2日(クリティカルパスは1本・30日)
- 問3:パレート図は不良項目を多い順に並べた図(時間変化を見るのは管理図)
- 問4:特別高圧電線からは、2m以上の離隔距離を確保する
- 問5:防振基礎こそ、地震対策として耐震ストッパーを設ける
- 問6:上り勾配の往き管は、偏心レジューサで管内の上面をそろえる
- 問7:スパイラルダクトは、高圧ダクトにも使用できる
- 問8:グラスウールの24K・32K等は密度を表す(耐熱温度ではない)
- 問9:揚水ポンプの停止は、満水警報ではなく満水位の検知で行う
- 問10:蒸気配管では、還水管の方が往き管より腐食しやすい
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