危険物・乙4って何?|「第4類」「引火性液体」をゼロからやさしく解説
この記事でわかること
- そもそも「危険物」って何なのかが、言葉を知らなくてもわかります
- 危険物乙4が扱う「第4類」がどんな物かがわかります
- 「乙種第4類」という名前の意味と、取るとできることがわかります
問題集を開くと、いきなり「第4類」「引火性液体」と出てきて、つまずきますよね。この記事では、その言葉の意味を一番のはじめから、ゆっくり説明します。
ここが分かると、ほかの解説がぐっと読みやすくなります。
「危険物」って、そもそも何のこと?

普段「危険な物」と聞くと、刃物や爆弾などいろいろ思いうかびます。でも危険物乙4でいう「危険物」は、もっとせまい意味です。
危険物とは、「火がつきやすい」「燃えやすい」など、火事のもとになりやすい物のことで、消防法という法律で決められたものだけを指します。
つまり「なんとなく危ない物」ではなく、法律が「これは危険物です」とリストにした物、ということです。
🔰 簡単なたとえ
学校で「持ち込み禁止リスト」が決まっているのと同じです。あぶなそうでもリストになければ対象外、リストにあれば対象。危険物も法律のリストに載っているかどうかで決まります。
消防法とは?
火事を防いだり、火事のときの被害を小さくしたりするためのルールを定めた法律。危険物をどう保管・取扱いするかも、この法律で決められています。
危険物は「6つのグループ」に分かれている
危険物は、その性質によって第1類から第6類までの6つのグループに分けられています。
たとえば、固体(かたまり)で燃えやすい物のグループもあれば、液体で火がつきやすい物のグループもあります。性質が違うと、保管のしかたも消火のしかたも変わるので、グループ分けされているのです。
- 第1類 … まわりの物を燃やす手助けをする固体
- 第2類 … 火がつきやすい固体
- 第3類 … 空気や水にふれると危ない物
- 第4類 … 火がつきやすい液体(ここが乙4!)
- 第5類 … 自分の中に燃える元を持つ物
- 第6類 … まわりの物を燃やす手助けをする液体
6つすべてを深く覚える必要はありません。乙4で主役になるのは「第4類」だけだからです。
乙4の主役「第4類」=火がつきやすい液体
引火性液体とは?
火(ライターやたばこの火など)を近づけると燃え出す液体のこと。正確には、液体そのものより、液体から出る『蒸気』が空気と混ざって燃えます。ガソリンや灯油が代表です。
身近な例でいうと、ガソリン・灯油・軽油・重油・アルコールなどが第4類です。どれも「火のそばで使うと危ない液体」ですよね。それがまさに引火性液体です。
🔰 簡単なたとえ
水たまりに火を近づけても燃えません。でもガソリンのこぼれた所に火を近づけると、ボッと燃えます。この「火を近づけると燃えるか」の違いが、ふつうの液体と引火性液体の分かれ目です。
「乙種第4類」という名前の意味
資格の名前「乙種第4類」を分解すると、意味が見えてきます。
まず「乙種」の部分。危険物取扱者の資格には甲種(こうしゅ)・乙種(おつしゅ)・丙種(へいしゅ)の3レベルがあります。
- 甲種… すべてのグループ(第1〜6類)を扱える、一番上の資格
- 乙種… 合格したグループだけを扱える資格(乙4なら第4類だけ)
- 丙種… 第4類の中でも、決められた物(ガソリン・灯油など)だけを扱える資格
つぎに「第4類」の部分。これは今まで見てきた「火がつきやすい液体」のグループのことです。
つまり「乙種第4類」=第4類(引火性液体)を専門に扱える資格、という意味になります。これが「乙4」と略して呼ばれています。
💡 覚え方
甲・乙・丙は「1位・2位・3位」のような順位を表す言葉です(昔の成績表でも甲乙丙が使われました)。だから1位の甲はすべての類を扱え、最下位の丙はガソリンなど一部だけ。「甲乙丙=順位」と知っておくと、どれが一番上か迷いません。
乙4を取ると、何ができる?
乙4に合格すると、第4類(ガソリン・灯油など引火性液体)を仕事として扱ったり、その作業に立ち会ったりできるようになります。
たとえばセルフのガソリンスタンドでの監視、タンクローリーでの運搬、工場やビルでの燃料管理など、活躍できる場面がたくさんあります。
働く場所が多く、受験もしやすいので、はじめての国家資格として人気No.1クラス。最初の一歩にぴったりの資格です。
このページのまとめ
- 危険物=消防法で決められた、火事のもとになりやすい物
- 危険物は6グループ。乙4の主役は第4類=引火性液体(火がつきやすい液体)
- ガソリン・灯油・軽油・重油・アルコールなどが第4類
- 乙種第4類=第4類を専門に扱える資格(甲は全部・乙はひとつ・丙はちょっと)
