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この記事でわかること

第三種冷凍機械責任者(冷凍三種)の令和7年度「法令」問1〜10を、知識ゼロからでも分かるようにやさしく解説します。イ・ロ・ハを1つずつ⭕❌で判定し、なぜそうなるのか理由まで説明するので、丸暗記せずに得点源にできます。

冷凍三種の法令は「組合せ五択」です。“次のイ・ロ・ハのうち正しいものはどれか”という形式で、3つの記述を1つずつ正確に〇×できれば、自然と正解の組合せが選べます。だから攻略のコツは“丸暗記”より“1文ずつの判断”です。

試験は法令20問・保安管理技術15問で、法令は6割(12問)以上が合格ラインの目安。本記事で1問ずつ、理由からていねいに押さえていきましょう。

問1

分野:高圧ガス保安法の目的・定義重要度 ★★★

次のイ、ロ、ハの記述のうち、正しいものはどれか。

高圧ガス保安法は、高圧ガスによる災害を防止して公共の安全を確保する目的のため、民間事業者及び高圧ガス保安協会による高圧ガスの保安に関する自主的な活動を促進することも定めている。

常用の温度35度において圧力が1メガパスカルとなる圧縮ガス(圧縮アセチレンガスを除く。)であって、現在の圧力が0.9メガパスカルのものは高圧ガスではない。

圧力が0.2メガパスカルとなる場合の温度が32度である液化ガスは、現在の圧力が0.1メガパスカルであっても高圧ガスである。

【選択肢】
(1) イ (2) イ・ロ (3) イ・ハ (4) ロ・ハ (5) イ・ロ・ハ
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正解(3) イ・ハ
⭕(イ)高圧ガス保安法は、高圧ガスによる災害を防止して公共の安全を確保する目的のため、民間事業者及び高圧ガス保安協会による高圧ガスの保安に関する自主的な活動を促進することも定めている。

正しい記述です。法律の目的(第1条)には「災害を防止し、公共の安全を確保する」だけでなく、民間事業者と高圧ガス保安協会による“自主的な保安活動の促進”も書かれています。

試験では「自主的な活動の促進は目的に入らない」というひっかけが定番です。きちんと目的に含まれる、と覚えておきましょう。

高圧ガス保安法の目的(第1条)とは?

柱は「災害を防止し、公共の安全を確保する」こと。そのために①国による規制(製造・貯蔵・販売・移動など)と、②民間事業者・高圧ガス保安協会の自主的な保安活動の促進、の両輪を定めています。

❌(ロ)常用の温度35度において圧力が1メガパスカルとなる圧縮ガス(圧縮アセチレンガスを除く。)であって、現在の圧力が0.9メガパスカルのものは高圧ガスではない。

「高圧ガスではない」が誤りです。これは高圧ガスに当てはまります。

圧縮ガスは「常用の温度で1メガパスカル以上」または「温度35度で1メガパスカル以上」のどちらかを満たせば高圧ガスです。今の圧力が0.9メガパスカルでも、35度にしたとき1メガパスカルに“なる”なら、35度の基準を満たすので高圧ガスになります。

「“今”の圧力だけで判断しない」のがポイント。35度にしたときの圧力で見る条文があります。

圧縮ガスが高圧ガスになる条件とは?

「常用の温度で圧力1メガパスカル以上」または「温度35度で圧力1メガパスカル以上」のいずれかに当てはまれば高圧ガスです(圧縮アセチレンガスを除く)。“以上”なので、ちょうど1メガパスカルも含みます。

⭕(ハ)圧力が0.2メガパスカルとなる場合の温度が32度である液化ガスは、現在の圧力が0.1メガパスカルであっても高圧ガスである。

正しい記述です。液化ガスは「常用の温度で0.2メガパスカル以上」または「圧力が0.2メガパスカルとなる温度が35度以下」のどちらかで高圧ガスになります。

この設備は0.2メガパスカルになる温度が32度(=35度以下)なので、今が0.1メガパスカルでも高圧ガスに当たります。

液化ガスが高圧ガスになる条件とは?

「常用の温度で圧力0.2メガパスカル以上」または「圧力0.2メガパスカルとなる温度が35度以下」のいずれかで高圧ガス。圧縮ガスは“1メガパスカル・35度”、液化ガスは“0.2メガパスカル・35度”と数字が違うので混同に注意です。

この問題のまとめ

正解は(3)イ・ハ。圧縮ガスは35度で1メガパスカル以上、液化ガスは0.2メガパスカルになる温度が35度以下なら高圧ガスです。“今の圧力”に惑わされないのがコツです。

問2

分野:適用除外(政令第2条)重要度 ★★☆

次のイ、ロ、ハのうち、高圧ガス保安法の適用が除外される高圧ガスはどれか。

1日の冷凍能力が3トン未満の冷凍設備内における高圧ガス

1日の冷凍能力が3トン以上5トン未満の冷凍設備内におけるフルオロカーボン(難燃性を有するものとして所定の燃焼性の基準に適合するものに限る。)

フルオロカーボン回収装置内におけるフルオロカーボン(特に定めるものに限る。)

【選択肢】
(1) イ (2) イ・ロ (3) イ・ハ (4) ロ・ハ (5) イ・ロ・ハ
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正解(5) イ・ロ・ハ
⭕(イ)1日の冷凍能力が3トン未満の冷凍設備内における高圧ガス

正しい記述です。冷凍能力が小さい設備は危険性が低いため、法律の適用から外れます。冷媒の種類を問わず、1日の冷凍能力が3トン未満の冷凍設備内の高圧ガスは適用除外です。

1日の冷凍能力とは?

冷凍機が1日に取り除ける熱の量を「トン」で表したものです(おおまかに、1日に0度の水1トンを0度の氷にする能力が1トン)。法令では、この数値が大きいほど規制が重くなります。

⭕(ロ)1日の冷凍能力が3トン以上5トン未満の冷凍設備内におけるフルオロカーボン(難燃性を有するものとして所定の燃焼性の基準に適合するものに限る。)

正しい記述です。不活性のフルオロカーボン(燃えにくい冷媒)は、3トン以上5トン未満なら適用除外になります。

同じ3〜5トンでも、アンモニアのように燃える・毒性のあるガスは除外されません。“冷媒の性質”で線引きが変わります。

不活性ガスとは?

燃えず、毒性もないガスのこと。冷凍では不活性のフルオロカーボンや二酸化炭素が代表です。危険性が低いぶん、許可や除外の境界となる数値が、アンモニアより緩く決められています。

⭕(ハ)フルオロカーボン回収装置内におけるフルオロカーボン(特に定めるものに限る。)

正しい記述です。冷媒を回収する装置の中にあるフルオロカーボンも、所定のものは適用除外とされています。

この問題のまとめ

正解は(5)。3トン未満は冷媒を問わず除外、不活性フルオロは3〜5トン未満も除外、回収装置内の所定フルオロも除外。“小さい・燃えない”ほど除外されやすい、と押さえましょう。

問3

分野:製造の許可・届出重要度 ★★★

次のイ、ロ、ハのうち、高圧ガスの製造について都道府県知事等の許可を受けなければならない者はどれか。

1日の冷凍能力が300トンである認定指定設備のみを使用して、冷凍のため高圧ガスの製造をしようとする者

アンモニアを冷媒ガスとする1日の冷凍能力が50トンである製造設備のみを使用して、冷凍のため高圧ガスの製造をしようとする者

フルオロカーボンを冷媒ガスとする1日の冷凍能力が40トンである製造設備(認定指定設備を除く。)のみを使用して、冷凍のため高圧ガスの製造をしようとする者

【選択肢】
(1) イ (2) ロ (3) ハ (4) イ・ロ (5) イ・ロ・ハ
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正解(2) ロ
❌(イ)1日の冷凍能力が300トンである認定指定設備のみを使用して、冷凍のため高圧ガスの製造をしようとする者

「許可を受けなければならない」が誤りです。認定指定設備だけを使う場合は、冷凍能力が大きくても、都道府県知事等の許可は不要です。

あらかじめ国の基準で安全性が認定された設備なので、手続きが軽くなっているからです。

認定指定設備とは?

国の基準で安全性が事前に認定された冷凍設備のこと。これだけを使って製造する場合は、規模が大きくても許可が要らないなど、手続きが大きく軽くなります。

⭕(ロ)アンモニアを冷媒ガスとする1日の冷凍能力が50トンである製造設備のみを使用して、冷凍のため高圧ガスの製造をしようとする者

正しい記述です。アンモニアのような不活性でないガスは、1日の冷凍能力が20トン以上で「第一種製造者」となり、知事等の許可が必要です。

50トンは20トン以上なので、許可が要ります。

第一種製造者とは?

大きな冷凍設備で高圧ガスを製造する人で、知事等の“許可”が必要です。境界は冷媒で違い、不活性ガス(不活性フルオロ・二酸化炭素)は50トン以上、それ以外(アンモニア等)は20トン以上が第一種になります。

❌(ハ)フルオロカーボンを冷媒ガスとする1日の冷凍能力が40トンである製造設備(認定指定設備を除く。)のみを使用して、冷凍のため高圧ガスの製造をしようとする者

「許可」が誤りです。不活性のフルオロカーボンは50トン以上で許可(第一種)。40トンは20トン以上50トン未満なので「第二種製造者」にあたり、許可ではなく“届出”で足ります。

この問題のまとめ

正解は(2)ロのみ。許可の境界はアンモニア等=20トン、不活性フルオロ等=50トン。認定指定設備だけなら規模が大きくても許可は不要、と整理しましょう。

問4

分野:貯蔵の方法(一般則)重要度 ★★☆

次のイ、ロ、ハの記述のうち、冷凍のため高圧ガスの製造をする事業所における冷媒ガスの補充用としての容器による高圧ガス(質量1.5キログラムを超えるもの)の貯蔵の方法に係る技術上の基準について、一般高圧ガス保安規則上正しいものはどれか。

車両に固定した容器により高圧ガスを貯蔵することは禁じられているが、車両に積載した容器により高圧ガスを貯蔵することはいかなる場合でも禁じられていない。

液化アンモニアを充塡容器及び残ガス容器により貯蔵する場合は、通風の良い場所で行わなければならないが、特定不活性ガスである液化フルオロカーボンについては、その定めはない。

液化アンモニアを充塡容器及び残ガス容器により貯蔵する場合は、その容器を常に所定の温度以下に保たなければならないが、不活性ガスである液化フルオロカーボンについては、いかなる場合であっても、その定めはない。

【選択肢】
(1) ロ (2) イ・ロ (3) イ・ハ (4) ロ・ハ (5) イ・ロ・ハ
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正解(1) ロ
❌(イ)車両に固定した容器により高圧ガスを貯蔵することは禁じられているが、車両に積載した容器により高圧ガスを貯蔵することはいかなる場合でも禁じられていない。

「積載した容器による貯蔵はいかなる場合でも禁じられていない」が誤りです。車両に固定した容器だけでなく、車両に積載した容器による貯蔵も原則禁止です(消火などの特定の場合を除く)。

⭕(ロ)液化アンモニアを充塡容器及び残ガス容器により貯蔵する場合は、通風の良い場所で行わなければならないが、特定不活性ガスである液化フルオロカーボンについては、その定めはない。

正しい記述です。可燃性・毒性をもつ液化アンモニアは、ガスがこもらないよう通風の良い場所で貯蔵する必要があります。

一方、わずかに燃える程度の特定不活性ガス(液化フルオロカーボン)には、この通風の定めは設けられていません。

特定不活性ガスとは?

わずかに燃える性質をもつフルオロカーボン(R32など)のこと。「不活性ガス」と「可燃性ガス」の中間的な扱いで、一部の規定がふつうの可燃性ガスより緩められています。

❌(ハ)液化アンモニアを充塡容器及び残ガス容器により貯蔵する場合は、その容器を常に所定の温度以下に保たなければならないが、不活性ガスである液化フルオロカーボンについては、いかなる場合であっても、その定めはない。

「いかなる場合であっても、その定めはない」が誤りです。充塡容器・残ガス容器は、ガスの種類にかかわらず常に温度40度以下に保つ必要があり、不活性のフルオロカーボンも例外ではありません。

この問題のまとめ

正解は(1)ロのみ。容器の温度管理(40度以下)はガスを問わず必要。車両に積んだ容器での貯蔵も原則禁止です。通風の定めはアンモニアにあり、特定不活性ガスにはありません。

問5

分野:移動の基準(一般則)重要度 ★★☆

車両に積載した容器(内容積が48リットルのもの)による冷凍設備の冷媒ガスの補充用の高圧ガスの移動に係る技術上の基準等について、一般高圧ガス保安規則上正しいものはどれか。

不活性ガスである液化フルオロカーボンを移動するときは、その車両の見やすい箇所に警戒標を掲げる必要がある。

可燃性ガス、毒性ガス又は特定不活性ガスを移動するときは、その高圧ガスの名称、性状及び移動中の災害防止のために必要な注意事項を記載した書面を運転者に交付し、移動中携帯させ、これを遵守させなければならない。

液化アンモニアを移動するときは、その充塡容器に転落、転倒等による衝撃及びバルブの損傷を防止する措置を講じ、かつ、粗暴な取扱いをしてはならないが、不活性ガスである液化フルオロカーボンを移動するときは、その定めはない。

【選択肢】
(1) イ (2) ロ (3) イ・ロ (4) ロ・ハ (5) イ・ロ・ハ
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正解(3) イ・ロ
⭕(イ)不活性ガスである液化フルオロカーボンを移動するときは、その車両の見やすい箇所に警戒標を掲げる必要がある。

正しい記述です。高圧ガスを移動する車両には、原則として見やすい所に警戒標を掲げます。不活性の液化フルオロカーボンでも必要です。

警戒標とは?

高圧ガスを運んでいることを周囲に知らせる標識です。万一の事故での二次災害を防ぐため、移動する車両に掲示します。

⭕(ロ)可燃性ガス、毒性ガス又は特定不活性ガスを移動するときは、その高圧ガスの名称、性状及び移動中の災害防止のために必要な注意事項を記載した書面を運転者に交付し、移動中携帯させ、これを遵守させなければならない。

正しい記述です。危険性の高い可燃性ガス・毒性ガス・特定不活性ガスを運ぶときは、ガスの名称・性状・注意事項を書いた書面を運転者に渡し、携帯・遵守させます。

❌(ハ)液化アンモニアを移動するときは、その充塡容器に転落、転倒等による衝撃及びバルブの損傷を防止する措置を講じ、かつ、粗暴な取扱いをしてはならないが、不活性ガスである液化フルオロカーボンを移動するときは、その定めはない。

「不活性のフルオロカーボンには、その定めはない」が誤りです。転落・転倒・バルブ損傷を防ぐ措置や、粗暴な取扱いの禁止は、容器に充塡した高圧ガス全般に求められ、不活性フルオロも対象です。

この問題のまとめ

正解は(3)イ・ロ。警戒標と書面の交付は移動の基本セット。衝撃防止・粗暴な取扱いの禁止は、ガスを問わず必要です。

問6

分野:容器保安規則(塗色・刻印・充塡量)重要度 ★★★

冷凍設備の冷媒ガスの補充用の高圧ガスを充塡するための容器(再充塡禁止容器を除く。)について、容器保安規則上正しいものはどれか。

容器に充塡することができる液化フルオロカーボン32の質量Gは、所定の算式(G=V÷C。V:容器の内容積の数値、C:容器保安規則で定める定数)で求められる。

容器の外面の塗色は高圧ガスの種類に応じて定められており、液化アンモニアの容器の場合は、ねずみ色である。

容器検査に合格した容器に刻印をすべき事項の一つに、その容器が受けるべき次回の容器再検査の年月がある。

【選択肢】
(1) イ (2) ハ (3) イ・ロ (4) ロ・ハ (5) イ・ロ・ハ
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正解(1) イ
⭕(イ)容器に充塡することができる液化フルオロカーボン32の質量Gは、所定の算式(G=V÷C。V:容器の内容積の数値、C:容器保安規則で定める定数)で求められる。

正しい記述です。液化ガスを容器に詰められる質量は、容器保安規則の計算式 G=V÷C で求めます。

液化ガスの充塡量 G=V÷C とは?

G=詰められる質量(kg)、V=容器の内容積(L)、C=ガスごとに決まる定数。液化ガスは温まると膨張するため、容器いっぱいには詰めず、この式で上限を決めます。

❌(ロ)容器の外面の塗色は高圧ガスの種類に応じて定められており、液化アンモニアの容器の場合は、ねずみ色である。

「ねずみ色」が誤りです。液化アンモニアの容器の塗色は白色です。ねずみ色は“その他のガス”用の色です。

容器の塗色(代表例)とは?

ガスの種類が一目で分かるよう、容器外面の色が決められています。酸素=黒、水素=赤、液化炭酸ガス=緑、液化塩素=黄、液化アンモニア=白、その他=ねずみ色。“アンモニア=白”は頻出です。

❌(ハ)容器検査に合格した容器に刻印をすべき事項の一つに、その容器が受けるべき次回の容器再検査の年月がある。

「次回の容器再検査の年月」が刻印事項にある、が誤りです。刻印するのは“容器検査に合格した年月”です。次回の再検査の時期は刻印しません。

この問題のまとめ

正解は(1)イのみ。液化アンモニア容器=白色、刻印は“合格年月”。充塡量は G=V÷C で上限を決める、と覚えましょう。

問7

分野:冷凍能力の算定基準(冷凍則)重要度 ★★★

次のイ、ロ、ハの記述のうち、冷凍能力の算定基準について、冷凍保安規則上正しいものはどれか。

圧縮機の原動機の定格出力の数値は、遠心式圧縮機を使用する製造設備の1日の冷凍能力の算定に必要な数値の一つである。

蒸発器の冷媒ガスに接する側の表面積の数値は、吸収式冷凍設備の1日の冷凍能力の算定に必要な数値の一つである。

冷媒ガスの種類に応じて定められた数値又は所定の算式により得られた数値(C)は、容積圧縮式(往復動式)圧縮機を使用する製造設備の1日の冷凍能力の算定に必要な数値の一つである。

【選択肢】
(1) ハ (2) イ・ロ (3) イ・ハ (4) ロ・ハ (5) イ・ロ・ハ
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正解(3) イ・ハ
⭕(イ)圧縮機の原動機の定格出力の数値は、遠心式圧縮機を使用する製造設備の1日の冷凍能力の算定に必要な数値の一つである。

正しい記述です。遠心式(ターボ)圧縮機の冷凍能力は、原動機(モーター)の定格出力をもとに計算します。

冷凍能力の算定に使う数値(方式別)とは?

設備の方式ごとに必要な数値が決まっています。遠心式=原動機の定格出力、往復動式=気筒の体積と冷媒の定数C、自然環流式・自然循環式=蒸発器の表面積、吸収式=発生器の入熱量。これを結びつけるのが攻略のコツです。

❌(ロ)蒸発器の冷媒ガスに接する側の表面積の数値は、吸収式冷凍設備の1日の冷凍能力の算定に必要な数値の一つである。

「吸収式」が誤りです。蒸発器の表面積を使うのは“自然環流式・自然循環式”の冷凍設備です。吸収式は発生器の入熱量で算定します。

⭕(ハ)冷媒ガスの種類に応じて定められた数値又は所定の算式により得られた数値(C)は、容積圧縮式(往復動式)圧縮機を使用する製造設備の1日の冷凍能力の算定に必要な数値の一つである。

正しい記述です。往復動式(容積圧縮式)の冷凍能力は R=V÷C で計算し、冷媒ごとに決まる定数Cが必要です。

この問題のまとめ

正解は(3)イ・ハ。方式ごとの“必要な数値”を結びつけましょう。遠心式=定格出力、往復動式=定数C、表面積=自然循環式、入熱量=吸収式です。

問8

分野:第二種製造者重要度 ★★☆

次のイ、ロ、ハの記述のうち、冷凍のため高圧ガスの製造をする第二種製造者について正しいものはどれか。

「第二種製造者」とは、その製造をする高圧ガスの種類に関係なく、1日の冷凍能力が3トン以上50トン未満である製造設備を使用して高圧ガスの製造をする者である。

第二種製造者は、製造設備の変更の工事が完成したとき、許容圧力以上の圧力で行う所定の気密試験を行った後に高圧ガスの製造をすることができる。

第二種製造者のうちには、製造施設について定期自主検査を行わなければならない者がある。

【選択肢】
(1) イ (2) ロ (3) ハ (4) ロ・ハ (5) イ・ロ・ハ
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正解(4) ロ・ハ
❌(イ)「第二種製造者」とは、その製造をする高圧ガスの種類に関係なく、1日の冷凍能力が3トン以上50トン未満である製造設備を使用して高圧ガスの製造をする者である。

「高圧ガスの種類に関係なく」が誤りです。第二種製造者になる冷凍能力の範囲は冷媒で変わります。不活性ガスは20トン以上50トン未満、それ以外(アンモニア等)は3トン以上20トン未満が第二種です。

⭕(ロ)第二種製造者は、製造設備の変更の工事が完成したとき、許容圧力以上の圧力で行う所定の気密試験を行った後に高圧ガスの製造をすることができる。

正しい記述です。製造設備の変更工事が終わったら、許容圧力以上での気密試験に合格してから製造を再開します。

気密試験とは?

設備に圧力をかけて、ガス漏れがないかを確かめる試験です。工事のあと、安全を確認してから使い始めます。

⭕(ハ)第二種製造者のうちには、製造施設について定期自主検査を行わなければならない者がある。

正しい記述です。第二種製造者の中にも、製造施設について定期に自主検査を行わなければならない人がいます。

この問題のまとめ

正解は(4)ロ・ハ。第二種の範囲は冷媒で変わる(不活性20〜50未満/それ以外3〜20未満)。工事後は気密試験、定期自主検査の義務がある者もいます。

問9

分野:冷凍保安責任者・代理者重要度 ★★★

冷凍保安責任者を選任すべき事業所(認定高度保安実施者に係る事業所を除く。)における冷凍保安責任者及びその代理者について正しいものはどれか。

1日の冷凍能力が100トンである製造施設の冷凍保安責任者には、第三種冷凍機械責任者免状の交付を受け、かつ、高圧ガスの製造に関する所定の経験を有する者を選任することができる。

冷凍保安責任者が旅行、疾病その他の事故によってその職務を行うことができない場合は、直ちに、所定の高圧ガスに関する知識を有する者のうちから代理者を選任し、都道府県知事等に届け出なければならない。

選任していた冷凍保安責任者を解任し、新たに選任したときは、遅滞なく、その解任及び選任の旨を都道府県知事等に届け出なければならない。

【選択肢】
(1) イ (2) ロ (3) ハ (4) ロ・ハ (5) イ・ロ・ハ
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正解(3) ハ
❌(イ)1日の冷凍能力が100トンである製造施設の冷凍保安責任者には、第三種冷凍機械責任者免状の交付を受け、かつ、高圧ガスの製造に関する所定の経験を有する者を選任することができる。

「第三種…を選任することができる」が誤りです。第三種冷凍機械責任者免状で選任できるのは1日の冷凍能力が100トン未満の施設まで。ちょうど100トンの施設は対象外で、第二種以上の免状が必要です。

冷凍保安責任者に必要な免状とは?

施設の冷凍能力で必要な免状が変わります。100トン未満=第三種、100トン以上300トン未満=第二種、300トン以上=第一種(いずれも所定の製造経験も必要)。“100トンは三種では足りない”が頻出です。

❌(ロ)冷凍保安責任者が旅行、疾病その他の事故によってその職務を行うことができない場合は、直ちに、所定の高圧ガスに関する知識を有する者のうちから代理者を選任し、都道府県知事等に届け出なければならない。

代理者を“その時に選任する”が誤りです。代理者は、事故が起きてから選ぶのではなく、あらかじめ選任しておきます。職務を行えないときは、その代理者に職務を代行させます。

⭕(ハ)選任していた冷凍保安責任者を解任し、新たに選任したときは、遅滞なく、その解任及び選任の旨を都道府県知事等に届け出なければならない。

正しい記述です。冷凍保安責任者を解任して新たに選任したときは、遅滞なくその旨を都道府県知事等に届け出ます。

この問題のまとめ

正解は(3)ハのみ。第三種は100トン未満まで、代理者は“あらかじめ”選任、交代したら遅滞なく届出、と覚えましょう。

問10

分野:保安検査重要度 ★★☆

次のイ、ロ、ハの記述のうち、冷凍のため高圧ガスの製造をする第一種製造者(認定保安検査実施者又は認定高度保安実施者である者を除く。)が受ける保安検査について正しいものはどれか。

特定施設について、定期に、都道府県知事等、高圧ガス保安協会又は指定保安検査機関が行う保安検査を受けなければならない。

高圧ガス保安協会又は指定保安検査機関が行う保安検査を受け、その旨を都道府県知事等に届け出た場合は、都道府県知事等が行う保安検査を受けなくてよい。

保安検査は、特定施設についてその位置、構造及び設備が所定の技術上の基準に適合しているかどうかについて行われる。

【選択肢】
(1) イ (2) イ・ロ (3) イ・ハ (4) ロ・ハ (5) イ・ロ・ハ
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正解(5) イ・ロ・ハ
⭕(イ)特定施設について、定期に、都道府県知事等、高圧ガス保安協会又は指定保安検査機関が行う保安検査を受けなければならない。

正しい記述です。第一種製造者の特定施設は、定期に、都道府県知事等・高圧ガス保安協会・指定保安検査機関のいずれかが行う保安検査を受けます。

保安検査とは?

第一種製造者の“特定施設”が、位置・構造・設備を技術上の基準に適合させ続けているかを、定期的に確認する検査です。検査をするのは知事等/協会/指定保安検査機関です。

⭕(ロ)高圧ガス保安協会又は指定保安検査機関が行う保安検査を受け、その旨を都道府県知事等に届け出た場合は、都道府県知事等が行う保安検査を受けなくてよい。

正しい記述です。協会や指定保安検査機関の保安検査を受け、その旨を知事等に届け出た場合は、知事等の保安検査を重ねて受ける必要はありません。

⭕(ハ)保安検査は、特定施設についてその位置、構造及び設備が所定の技術上の基準に適合しているかどうかについて行われる。

正しい記述です。保安検査は、特定施設の位置・構造・設備が所定の技術上の基準に合っているかどうかを確認するものです。

この問題のまとめ

正解は(5)。保安検査は“特定施設”が対象で、知事等・協会・指定機関が実施。協会等で受けて届け出れば知事の検査は不要、見るのは位置・構造・設備の基準適合です。

この10問の要点(直前チェック用)

  • 問1 圧縮ガスは35度で1メガパスカル以上、液化ガスは0.2メガパスカルになる温度が35度以下なら高圧ガス
  • 問2 3トン未満は冷媒を問わず適用除外、不活性フルオロは3〜5トン未満も除外
  • 問3 許可の境界はアンモニア等=20トン、不活性フルオロ等=50トン。認定指定設備だけなら許可不要
  • 問4 容器の温度管理(40度以下)はガスを問わず必要。車両積載の容器での貯蔵も原則禁止
  • 問5 移動は警戒標+書面交付が基本。衝撃防止・粗暴取扱い禁止はガスを問わず必要
  • 問6 液化アンモニア容器=白色、刻印は“合格年月”、充塡量は G=V÷C
  • 問7 遠心式=定格出力、往復動式=定数C、表面積=自然循環式、入熱量=吸収式
  • 問8 第二種の範囲は冷媒で変わる(不活性20〜50未満/それ以外3〜20未満)
  • 問9 第三種は100トン未満まで、代理者はあらかじめ選任、交代は遅滞なく届出
  • 問10 保安検査は特定施設が対象、協会等で受け届け出れば知事検査は不要

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