OA・SA・EA・RAとは?空調の「4つの空気(外気・給気・還気・排気)」を初心者にもやさしく図解
空調の図面や換気の解説を読むと、必ず出てくるのが OA・SA・EA・RA という記号です。これは空気の“呼び名(どこの空気か)”で、空調を理解するうえでの「一丁目一番地」。ここを押さえると、AHU・換気・全熱交換器の話がぐっと分かりやすくなります。
むずかしくありません。空気が「外から入って→整えられて→部屋を通って→外へ出る」までの各段階に名前をつけただけです。まず全体像を図で見てみましょう。
4つをまとめると、次のとおりです。
| 記号 | 英語 | 日本語 | 意味 |
|---|---|---|---|
| OA | Outside Air | 外気 | 外から取り入れる新鮮な空気 |
| SA | Supply Air | 給気 | 整えて部屋へ送る空気 |
| RA | Return Air | 還気 | 部屋から戻ってくる空気 |
| EA | Exhaust Air | 排気 | 外へ捨てる空気 |
1つずつ見てみよう
OA(外気/Outside Air)…建物の外から取り入れる新鮮な空気です。人がいると二酸化炭素やにおいが増えるので、外の新しい空気を入れて室内の空気を保ちます。
SA(給気/Supply Air)…AHUなどでろ過・冷暖・加湿して整えた空気を、ダクトで部屋へ送るのがSAです。私たちが「エアコンの風」として受け取るのはこれです。
RA(還気/Return Air)…部屋を通って戻ってくる空気。まだ冷たさ(暖かさ)が残っているので、多くは捨てずにOAと混ぜて再利用します(省エネ)。
EA(排気/Exhaust Air)…戻ってきた空気のうち、再利用しない分を外へ捨てるのがEAです。新しく入れたOAと量のつじつまを合わせる役目もあります。
ポイントは「空気はぐるぐる回る」こと
💡 流れをひと言で
OA(外の新しい空気)+RA(戻った空気)→ AHUで整える → SA(部屋へ)→ 部屋 → RA(戻る)。戻ったRAは一部を再利用し、余りをEAとして外へ。入れたOAと出したEAの量がつり合うように調整されています。
だから、OAを多く入れるほど新鮮ですが、その分のEAも増え、冷暖房のエネルギーは余分にかかります。ここを上手に回収するのが「全熱交換器」です。
換気の基本との関係
OAを入れEAを出す——これがまさに「換気」です。必要なOAの量(必要換気量)は、人数や部屋の使い方で決まります。給気と排気のどちらを機械で行うかで、第1種・第2種・第3種換気に分かれます。
AHU・FCU・全熱交換器とのつながり
この4つの空気を実際にやりとりしているのがAHU(空調機)です。各部屋を個別に冷暖するFCUや、捨てる空気の熱を回収する全熱交換器も、この流れの中で働いています。
👉 くわしく知りたい方はこちらAHU(空調機)とは?空気を整えてダクトで送る仕組みを初心者にもやさしく図解
👉 くわしく知りたい方はこちら全熱交換器とは?換気で省エネできる仕組みを初心者にもやさしく図解
👉 くわしく知りたい方はこちらFCU(ファンコイルユニット)とは?各部屋を冷暖する仕組みを初心者にもやさしく図解
試験で問われるポイント
- OA=外気・SA=給気・RA=還気・EA=排気。記号と日本語・意味をセットで。
- 空気の流れ:OA+RA→(処理)→SA→室→RA→再利用+EA。
- OAを入れEAを出す=換気。回収の工夫が全熱交換器。
よくある質問(FAQ)
Q. RA(還気)はなぜ捨てずに使うの?
A. 戻った空気にはまだ冷たさ・暖かさが残っているからです。全部捨てて外気だけにすると、その分を冷暖房し直すムダが出ます。だから一部を再利用します。
Q. OAとSAは何が違うの?
A. OAは“外から入れたまだ整えていない空気”、SAは“ろ過・冷暖・加湿して整えてから部屋へ送る空気”です。OAを処理したものがSAになります。
