第4章 法令 | 第16回 | 学習カリキュラムの目次を見る

この記事でわかること

  • 「製造所等」という言葉の意味がわかります
  • 製造所・貯蔵所・取扱所の3グループと12の区分が言えるようになります
  • 給油取扱所(ガソリンスタンド)の決まりがわかります
  • どれがどのグループかを見分けられるようになります

法令15問のうち2〜3問がこの区分から出題されることがあります。名前が似ていて覚えにくいところですが、「作る・置く・使う」の3つに分けると、ぐっと整理しやすくなります。

まず「製造所等」という言葉

製造所等の12区分

用語製造所等とは?

製造所等とは、指定数量(危険物ごとに法令で決められた、規制の基準となる量)以上の危険物を扱うために、市町村長などの許可を受けた施設をまとめた呼び方です。「製造所」そのものだけを指す言葉ではないので注意してください。製造所・貯蔵所・取扱所の3グループ、あわせて12種類あります。

覚える覚え方

「製造所等」=許可を受けた施設ぜんぶの総称。法令の文章で「製造所等においては…」と出てきたら、12種類すべてに当てはまる話だと読んでください。

3つのグループ=作る・置く・使う

製造所・貯蔵所・取扱所の3グループ
製造所等は「つくる・置く・つかう」の3グループ
グループ何をするところ数
製造所危険物を作る1
貯蔵所危険物を置いておく7
取扱所危険物を使う・売る・運ぶ4

合計で1+7+4=12種類です。「1・7・4」という数だけでも覚えておくと、「貯蔵所は全部で何種類か」という問題に答えられます。

貯蔵所は7種類

  • ①屋内貯蔵所 … 建物の中に容器で置く
  • ②屋外貯蔵所 … 屋根のない場所に容器で置く(置けるものが限られる。後述)
  • ③屋内タンク貯蔵所 … 建物の中のタンク
  • ④屋外タンク貯蔵所 … 屋外の大きなタンク(石油基地など)
  • ⑤地下タンク貯蔵所 … 地面の下に埋めたタンク
  • ⑥簡易タンク貯蔵所 … 600L以下の小さなタンク
  • ⑦移動タンク貯蔵所 … タンクローリー

覚える覚え方

「屋内・屋外」×「容器・タンク」で4つ、そこに地下・簡易・移動を足して7つ。この組み立てで思い出すと、抜けにくくなります。

覚える屋外貯蔵所は「置けるもの」が限られる

  • 屋根がなく雨ざらしなので、危険なものは置けません。
  • 第4類で置けるのは第一石油類(引火点0℃以上のもの)・アルコール類・第二石油類・第三石油類・第四石油類・動植物油類。
  • 特殊引火物は置けません。ガソリン(引火点−40℃以下)も置けません——ここは出題されやすいポイントです。

なぜ?なぜガソリンは屋外貯蔵所に置けないのか?

引火点が0℃より低いからです。屋外は温度が管理できません。引火点0℃以上なら、寒い日には引火しない状態を保てますが、ガソリンは−40℃でも蒸気を出すので一年中いつでも引火する状態になってしまいます。

取扱所は4種類

名前どんな場所か
給油取扱所ガソリンスタンド。自動車などに直接給油する
販売取扱所塗料店など、容器のまま売る店。第1種(指定数量15倍以下)と第2種(15倍超40倍以下)に分かれる
移送取扱所配管(パイプライン)で危険物を送る設備
一般取扱所上の3つに当てはまらない取扱所。ボイラー室・塗装工場など

覚える覚え方

取扱所は「給油・販売・移送・一般」の4つ。「入れる・売る・送る・その他」と考えると意味で覚えられます。

給油取扱所(ガソリンスタンド)の決まり

身近な施設だからこそ、具体的な数字を問う問題が出されやすくなっています。

  • 給油空地 … 間口10m以上・奥行6m以上の、給油のための空き地が必要
  • 地盤面はコンクリート等で舗装し、こぼれた危険物が流れ出ないよう傾斜と溝・油分離装置(水に混じった油を分けて取り除く装置)を設ける
  • 専用タンクの容量に制限はない(地下タンク)。ただし廃油タンクは10,000L以下
  • 建物の用途は限られる(給油の作業場・事務所・点検整備の作業場・店舗など)
  • 見やすい位置に「給油中エンジン停止」の掲示板

覚えるここが出る

  • 給油空地は10m×6m以上 … 数字がそのまま問われることがあります。
  • 「専用タンクの容量制限はない」 … 「30,000L以下」などの選択肢は誤りです。
  • 廃油タンクは10,000L以下 … こちらには制限があります。

よくある質問

Q.「製造所」と「一般取扱所」は何が違うのですか?

A.危険物を作っているかどうかです。製造所は、原料から危険物そのものを製造する施設。一般取扱所は、できあがった危険物を使う施設です。重油を燃やすボイラー室は「使っている」だけなので一般取扱所、石油を精製してガソリンを作る工場は製造所、という分かれ方になります。

Q.タンクローリーが「貯蔵所」なのはなぜですか?運んでいるのに。

A.タンクに入れて保持している点をとらえて、移動タンク貯蔵所という貯蔵所に分類されています。「運ぶ」ほうの取扱所は移送取扱所(配管)です。タンクローリー=貯蔵所、パイプライン=取扱所——直感と少しずれるので、ここは意識して覚えてください。

Q.12区分を全部覚えないと解けませんか?

A.名前だけは全部言えるようにしておくのが安全です。ただし、細かい基準まで問われるのは屋外貯蔵所・給油取扱所・移動タンク貯蔵所・地下タンク貯蔵所あたりに集中する傾向があります。まず12の名前 → 次にこの4つの中身、の順で進めると効率的です。

試験ではこう出る

例出題のされ方

  • ①区分の数 … 「貯蔵所は何種類か」→7種類。
  • ②屋外貯蔵所に置けるもの … 「ガソリンを屋外貯蔵所で貯蔵できる」→誤り。
  • ③タンクローリーの区分 … 移動タンク貯蔵所(貯蔵所)。取扱所ではない。
  • ④給油取扱所 … 給油空地は間口10m以上・奥行6m以上。
問題で確かめる▶ 法令の予想問題10問①(頻出ポイント)

まとめこのページのまとめ

  • 製造所等=許可を受けた12種類の施設の総称
  • 製造所1+貯蔵所7+取扱所4=12
  • 貯蔵所は屋内・屋外・屋内タンク・屋外タンク・地下タンク・簡易タンク・移動タンク
  • 取扱所は給油・販売・移送・一般
  • 屋外貯蔵所に特殊引火物とガソリンは置けない(引火点0℃以上のみ)
  • 給油空地は間口10m以上・奥行6m以上。廃油タンクは10,000L以下
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