第二種電気工事士の技能試験では、工具を自分で用意して持っていきます。材料は試験で配られますが、工具は配られません。

何をそろえればよいかは、試験センターの受験案内に書かれています。「指定工具」として挙げられているのは6つです。

反対に、電動工具は使えません。充電式の小さなドライバーも、電動の機能を切っても使えない決まりです。

この記事で分かること

指定工具6つ … 何をする道具で、技能試験のどの作業で使うか

圧着工具の選び方 … 6つの中でこれだけにある決まり

あると作業しやすい工具・持っていってよい小物

使えない物 … 電動工具・改造した工具・計測器など

買うならこれ … 条件を満たす工具セットと、指定工具6つ・ストリッパの単品

けがを防ぐ注意と、工具を買うか借りるかの考え方

この記事は、ゼロパスのYouTube講座「技能試験編 第3回」の工具の話を文章にしたものです。

すぐに買う工具を決めたい人へ … 条件を満たすおすすめは、記事の後半にまとめています。

▶ 買うならこれ(工具セットと、工具ごとのおすすめ)へ進む

▶ 動画でも解説しています(約28分)

記事とあわせて、聞き流しや復習にどうぞ。

目次
  1. 結論 工具は自分で用意する。受験案内の指定工具は6つ
  2. 受験案内の指定工具6つ 何をする道具で、どの作業で使う?
  3. 圧着工具だけは選び方に決まりがある
  4. あると作業しやすい工具(なくてもかまいません)
  5. 持っていってよい小物
  6. 使えない物(受験案内・試験センターの資料から)
  7. けがに気をつける カッターナイフは控える
  8. 練習のうちから、本番で使う工具で手になじませる
  9. 買うならこれ 条件を満たす工具セットと単品
  10. 工具は買う?借りる? 練習材料のレンタルとあわせて考える
  11. まとめ 工具は「指定の6つ」と「使えない物」の確認から

結論 工具は自分で用意する。受験案内の指定工具は6つ

技能試験の工具は自分で用意する。材料は配られ、工具は配られない

技能試験は、配られた材料と自分の工具で、配線図のとおりに作品を1つ作る試験です。材料は箱に入って配られ、工具は配られません。

用語指定工具とは?

指定工具とは、受験案内で作業に最低限必要な工具として挙げられ、必ず持ってくるよう書かれている工具のことです。

6つの指定工具と、技能試験で出番になる作業を表にまとめました。表に出てくる言葉は、このあと1つずつ説明しています。

指定工具 何をする道具か 技能試験で使う作業
ペンチ 電線を切る・曲げる ケーブルを切る、ねじに巻き付ける輪を作る
ドライバー(プラス・マイナス) ねじを締める・ゆるめる 器具のねじに電線を締め付ける
電工ナイフ ケーブルの外装や絶縁被覆をむく刃物 外装・絶縁被覆をむいて心線を出す
スケール 長さを測る巻き尺などのものさし 配線図の寸法どおりに切るために測る
ウォーターポンププライヤー はさむ幅を変えられる大きなペンチのような道具 金属管の工事でロックナットを締める
リングスリーブ用圧着工具 リングスリーブをつぶして刻印を付ける ボックスの中で電線どうしをつなぐ

覚える工具について、公式が決めていること

工具は配られない … 自分で用意して持っていきます

借りるのは禁止 … ほかの受験者から工具を借りることはできません

電動工具以外は使える … ただし改造した工具・自作の工具・計測器などは使えません(あとで説明)

技能試験そのものの流れ(40分の使い方・候補問題・合否の決まり方)は、別の記事で順番に説明しています。

受験案内の指定工具6つ 何をする道具で、どの作業で使う?

受験案内の指定工具6つと、技能試験で使う作業

技能試験の作業は、おおまかに「測って切る・むく」→「器具につなぐ」→「ボックスの中でつなぐ」の3段階です。ここでは6つの工具を、この作業のどこで使うかとあわせて1つずつ見ていきます。

ペンチ 電線を切る・曲げる

ペンチは、電線を切ったり、曲げたりする道具です。技能試験では、スケールで長さを測ったケーブルを切るのが最初の出番です。

器具によっては、電線の先を丸めてねじに巻き付ける輪を作る作業があり、ここでもペンチを使います。

用語輪作りとは?

輪作りとは、むいた電線の先を丸めて、器具のねじに巻き付けられる輪の形にする作業のことです。ねじで電線を締め付ける器具につなぐときに行います。

ドライバー(プラス・マイナス) ねじを締める・ゆるめる

ドライバーは、ねじを締めたり、ゆるめたりする道具です。受験案内で挙げられているのは、プラスとマイナスの両方です。

技能試験では、輪にした電線を器具のねじに巻き付けて、ドライバーで締め付けます。指定工具なので、2本とも用意しておきましょう。

電工ナイフ ケーブルの外装や絶縁被覆をむく

電工ナイフは、ケーブルの外側のビニールや、電線を包むビニールをむくための刃物です。

用語外装・絶縁被覆・心線とは?

ケーブルは外側から、外装→絶縁被覆→心線の順に重なっています。

外装 … いちばん外側のビニール

絶縁被覆 … 1本ずつの電線を包む、電気を通さない色つきのビニール

心線 … 電気が流れる金属の部分

器具やリングスリーブにつなぐ前には、外装と絶縁被覆をむいて、心線を出す作業が欠かせません。このむく作業に使うのが電工ナイフです。

スケール 配線図の寸法どおりに切るために長さを測る

スケールは、長さを測る巻き尺などのものさしです。配線図に書かれた寸法どおりにケーブルを切るために使います。

用語寸法とは?

寸法とは、配線図に書かれた器具と器具のあいだの電線の長さのことです。器具については、器具の中心からの長さで測ります。

仕上がりの長さが寸法の半分以下になると欠陥です。電線は追加でもらえないので、器具につなぐ分やむく分も考えて、短くしすぎないようにしましょう。

注意スケールを机に貼りたいときは?

スケールは机に直接貼らず、試験が始まってから、配られる厚紙(保護板)に貼ります。机を傷めると弁償になるためです。

ウォーターポンププライヤー 金属管のロックナットを締める

ウォーターポンププライヤーは、はさむ幅を変えられる、大きなペンチのような道具です。技能試験では、金属管の工事でロックナットをしっかり締めるのに使います。

用語金属管・ロックナットとは?

金属管は、電線を中に通して守る金属の管です。ロックナットは、その金属管をボックスに留めるためのナットを指します。

管の工事は、候補問題の一部にしか出ない作業です。それでも当日どの問題が出るかは分からないので、指定工具として用意しておきます。

リングスリーブ用圧着工具 リングスリーブをつぶして刻印を付ける

用語リングスリーブとは?

リングスリーブとは、電線どうしをつなぐための金属の筒のことです。使い方は、数本の電線を筒に差し込み、圧着工具で強くつぶして固定する、という流れです。

つぶした跡には、刻印(つぶした印)が残ります。リングスリーブ用の圧着工具でつぶすと、「○・小・中・大」のどれかの刻印が付く作りです。

技能試験では、ボックスの中で電線どうしをつなぐときに使います。ボックスとは、電線どうしをつなぎ合わせる所のことです。

つなぎ方は、問題用紙の施工条件(作り方の決まり)で決められています。リングスリーブのほかに、差込形コネクタ(電線を差し込むだけでつなげる部品)を使う所もあるので、必ず確かめましょう。

一度つぶしたスリーブは、そのままでは直せません。電線を切って新しいスリーブでつなぎ直すので、時間と電線の長さを使ってしまいます。

圧着工具だけは選び方に決まりがある

圧着工具を買うときに確かめる3つ(リングスリーブ用・握りが黄色・JIS C 9711適合)

6つの中で、選び方に決まりがあるのは圧着工具だけです。決まりに合わない工具でつぶすと、それだけで欠陥になります。

覚える圧着工具を買うときに確かめる3つ

リングスリーブ用であること

握りの部分が黄色であること

JIS C 9711 に適合していること … 1982年・1990年・1997年の規格に合う物

あわせて、つぶすと「○・小・中・大」の刻印がはっきり出る物を用意します

用語JIS(ジス)とは?

JISとは、日本産業規格のことで、国が決めた工業製品の決まりです。JIS C 9711 は、その決まりの1つに付けられた番号です。

注意欠陥になる圧着工具の例

使い古して、刻印がはっきり出ない工具 … 刻印が読めないと欠陥になります

圧着端子用の工具(握りがオレンジや赤など、黄色以外) … 見た目は似ていますが、別の用途の工具です。数字の刻印が付くと欠陥になります

なぜ?なぜ見た目が似た工具だと欠陥になるのか?

刻印は、決められた工具で、決められた大きさにつぶしたことを、見て確かめるための印だからです。試験センターの資料でも、上の2つは欠陥の例として挙げられています。

圧着工具は使い込むと、刻印が出にくくなることがあるため注意が必要です。試験の前の日には1回つぶしてみて、刻印がはっきり出るかを確かめておくと安心です。

圧着の刻印のほかにも、欠陥になる例は12の分類に分けて決められています。

あると作業しやすい工具(なくてもかまいません)

あると作業しやすい工具(ケーブルストリッパ・電線を外す薄いドライバー)

受験案内の6つのほかに、あると作業しやすい工具もあります。どれも必須ではないので、練習で使ってみてから決めましょう。

ケーブルストリッパ はさむだけで外装や絶縁被覆をむける

用語ケーブルストリッパとは?

ケーブルストリッパとは、ケーブルをはさむだけで、外装や絶縁被覆をむける工具のことです。学科で出てくるワイヤストリッパ(絶縁被覆をむく工具)の仲間です。

慣れると、いつも同じ長さでむきやすくなるのがよいところです。

注意ストリッパでむきにくいケーブルもある

エコケーブル(EM-EEF)や丸い形のケーブルは、ふつうのストリッパでうまくむけないことがあります。試験センターの資料に書かれている注意です。どちらも候補問題の一部で使われるケーブルです。電工ナイフなどでむく練習を、前もってしておきましょう。

電線を外すための薄いドライバー

埋込のスイッチやコンセントのような差し込む器具は、電線を穴に差し込んでつなぐ作りです。差し込んだ電線を外すときは、電線外しの穴に薄いドライバーをまっすぐ差し込みます。

注意強くこじると器具が欠ける

無理にこじると、器具が欠けて欠陥になることがあります。器具が欠けても交換には応じてもらえないので、外す練習も一度しておきましょう。

持っていってよい小物

技能試験に持っていってよい小物

工具のほかに、作業を助ける小物も使ってよいとされています。受験案内と試験センターの資料に書かれているのは、次のような物です。

覚える使ってよいとされている小物

音の出ないストップウォッチ … 作業の時間を測る

色ペン … 複線図を色分けして描く

手袋

工具を入れる腰ベルト

クリップ … 電線を一時的に束ねる。ただし試験が終わるまでに必ず外す

工具箱・工具袋 … 机の上に置いてよい(ほかの人の迷惑にならないように)

用語複線図とは?

複線図とは、問題の配線図を、実際の電線の本数どおりに描き直した図のことです。どの電線をどこにつなぐか、電線の色まで書き込みます。

使えない物(受験案内・試験センターの資料から)

技能試験で使えない物(電動工具・改造した工具・計測器など)

反対に、持っていっても使えない物もあります。受験案内と試験センターの資料から、まとめると次のとおりです。

注意技能試験で使えない物

電動工具 … 充電式のドライバーなども含みます。電動の機能を切っても使えません

改造した工具 … 持ち手を延ばした、目盛りを書き込んだ、なども改造にあたります

自分で作った工具

テスタなどの電気を測る道具

数字が表示される工具 … 電子ノギスなど

部品を入れておく小箱や皿

配られる厚紙(保護板)以外の下敷き・作業用シート

用語テスタ・電子ノギスとは?

テスタは、電圧などの電気を測る道具です。電子ノギスは、長さを細かく測って、数字で表示する道具を指します。

電動工具は、電源を切っても使えない

電動工具を試験中に使うと、不正行為として失格になります。不正行為とは試験の決まりを破る行為のことで、作品は採点されません。

練習で充電式のドライバーを使っていても、本番のかばんには入れないようにしましょう。

工具に印を書き込むと「改造」になる

練習していると、ストリッパに「ここまでむく」という印を書き込みたくなるかもしれません。でも工具への書き込みは改造になり、本番で使えなくなります。

試験センターの資料によれば、改造は大小にかかわらず認められません。長さの目安は、ケーブルのほうに付けましょう。

覚える長さの印を付けてよい所・いけない所

⭕ ケーブルにペンで印を付ける … かまわないとされています

❌ 工具(ストリッパなど)に目盛りや印を書き込む … 改造になり、使えません

けがに気をつける カッターナイフは控える

カッターナイフは控え、電工ナイフかケーブルストリッパでむく

試験センターは、カッターナイフの使用を控えるよう呼びかけています。けがをして、手当てのために退出する人が増えているためです。

外装や絶縁被覆をむく作業には、指定工具の電工ナイフや、ケーブルストリッパを使いましょう。

注意けがや体調の変化はすぐに伝える

試験中にけがをしたり、具合が悪くなったりしたときは、すぐに申し出ます。

練習のうちから、本番で使う工具で手になじませる

試験の前の日に確かめる4つ

練習のときから、本番に持っていく工具で作業しましょう。同じ工具をくり返し使うと、手になじんで作業が安定しやすくなります。

覚える試験の前の日に確かめること

指定工具6つがそろっているか

圧着工具で1回つぶして、刻印がはっきり出るか

工具に書き込みや改造がないか

かばんに電動工具が入っていないか

買うならこれ 条件を満たす工具セットと単品

条件を満たす工具セットと単品の選び方

ここからは、受験案内の条件に合っていることを、メーカーの公式ページで確かめられた工具を紹介します。値段は時期によって変わるため、販売ページで確かめてください。

まず1つ選ぶなら ホーザン 工具セット DK-17

工具を何もそろえていないなら、指定工具がまとめて入ったセットがいちばん手軽です。中でもホーザンの DK-17 は、公式ページで次の3つを確かめられました。

ここが決め手DK-17 を選ぶ理由

指定工具6つが全部入っている … ペンチ・ドライバー・電工ナイフ・スケール・ウォーターポンププライヤー・圧着工具

圧着工具(P-77)が「JIS C 9711 適合」で、○・小・中・大の全部に対応 … 受験案内の「刻印がはっきり出る物」に合う

ケーブルストリッパ(P-958)も入っている … 外装や被覆を同じ長さでむきやすい

注意よく売れているセットでも「大」がない物がある

工具セットの中には、圧着工具が「小・中」までで「大」に対応していない物もあります(公式ページで確認)。受験案内は「○・小・中・大の刻印がはっきり出る物」を求めているので、買う前に、圧着工具が「大」まで対応しているかを確かめましょう。

単品でそろえるなら 工具ごとのおすすめ

セットではなく、足りない工具だけを買い足したい人もいます。ここからは、工具ごとに1つずつ紹介します。第一候補は、上のセット DK-17 に入っている物と同じ単品です。

ペンチ ホーザン P-59-175(VVFペンチ)

ペンチは、電線を切る・曲げるときに使います。P-59-175 は、VVFの2.0mm・3本入りのケーブルも切れると公式ページにある、電線用のペンチです。

もう少し安いペンチを選ぶなら、同じホーザンの P-43-175 もあります。ただし公式ページでは、切れる太さがVVFの1.6mm・3本入りまでです。2.0mmのケーブルも切るなら、P-59-175 のほうが安心です。

ドライバー ホーザン D-332-100(プラス)・D-655-100(マイナス)

ドライバーは、器具の端子のねじを締めるときに使います。受験案内の指定はプラスとマイナスの2本です。D-332-100 は公式ページに「電工試験推奨」と書かれたプラスのドライバーで、D-655-100 は先の幅が5.5mmのマイナスのドライバーです。

電工ナイフ ホーザン Z-680

電工ナイフは、ケーブルの外側のカバーや、電線の被覆をむくときに使います。Z-680 は、刃を取り替えられるステンレスの電工ナイフです。

ストリッパでむく人も、電工ナイフは指定工具なので必ず持っていきます。ストリッパでむきにくいケーブルが出たときに使えるからです。

スケール タジマ ロック13(2m前後なら何でもよい)

スケールは、配線図の寸法どおりに電線を切るために、長さを測る道具です。特別な決まりはなく、メートル目盛り(cm・mm)で2m前後の巻尺があれば十分です。

セット DK-17 には布製の巻尺(布尺)が入っています。単品で買うなら、ホームセンターなどで売っているテープ幅が細めで、ロック付きのコンベックス(金属の巻尺)が扱いやすいでしょう。試験では、スケールを机に直接貼らず、配られる保護板に貼る決まりがあります。

たとえば、タジマのコンベックス「ロック13」は長さ2m・テープ幅13mm・ロック付きで、目盛りはメートル(cm・mm)です。同じ条件の物なら、ほかのメーカーでもかまいません。

ウォーターポンププライヤー ホーザン P-244

ウォーターポンププライヤーは、金属管をボックスに固定するロックナットを締めるときに使います。P-244 は全長195mmの小型で、ボックスの中で電線管やロックナットを押さえる用途として公式ページで紹介されています。

リングスリーブ用圧着工具 ホーザン P-77

圧着工具は、上で説明したとおり選び方に決まりがある工具です。P-77 は、公式ページに「JIS C 9711 適合品」と、○・小・中・大の全部への対応が書かれています。

注意小さめの P-738 は「大」に対応していない

同じホーザンの P-738 も JIS C 9711 適合品ですが、公式ページでは「小」と「中」までです。受験案内は「○・小・中・大の刻印が明確にでるもの」を求めているので、迷ったら「大」まで対応した P-77を選びましょう。

ケーブルストリッパ ホーザン P-958

ストリッパは指定工具ではありませんが、むく長さがそろいやすく、作業が速くなる工具です。P-958 は、VVFやEM-EEFの外側のカバーをはがしたり切ったりでき、芯線の被覆も3本まとめてむけると公式ページにあります。

別のメーカーなら、ベッセルの VA線ストリッパー 3200VA-1 もあります。公式ページでは、VVFとEM-EEFの1.6mm・2.0mmに対応し、刃の深さを5段階で変えられる作りです。ベッセルの技能試験用セットにも入っています。

差込形コネクタを外す道具 専用の物は要らない

差込形コネクタに電線を差しまちがえたときは、コネクタを引っ張りながら、左右に何度かねじって電線を抜く方法が、ホーザンのよくある質問で案内されています。専用の工具を買う必要はありません。

ただし、抜いた電線の先は傷んでいることがあります。コネクタの下で切って、新しいコネクタでつなぎ直すのが確実です。足りなくなった差込形コネクタは、試験中でも追加でもらえます。

どの工具も、買ったら本番の前に何度も練習で使って、手になじませておくのがおすすめです。

工具は買う?借りる? 練習材料のレンタルとあわせて考える

工具は買うか借りるか

技能試験の練習に要るのは、材料と工具の2つです。本番では材料が配られますが、練習用の材料は自分でそろえます。

電線や器具、リングスリーブなどの材料は、切って使うので、練習するほど減っていくものです。一方、工具は何度でも使えます。

練習材料をそろえる方法は、買うことと、レンタル(借りる)の2つです。ただし、材料のレンタルには工具が含まれないことが多い点に注意が必要です。

工具は、自分で買うか、工具を貸している別の会社で借りることができます。試験のあとも電気の仕事などで使うなら買う、試験だけなら借りる、と決めるのも1つの方法です。

レンタルの料金や返す期限、借りられる時期は毎年変わることがあります。調べた内容は、下の記事にまとめました。

まとめ 工具は「指定の6つ」と「使えない物」の確認から

まとめ 指定工具6つと使えない物の確認

この記事のまとめ

工具は配られないので自分で用意する。ほかの受験者から借りるのは禁止

指定工具は6つ。ペンチ・ドライバー・電工ナイフ・スケール・ウォーターポンププライヤー・リングスリーブ用圧着工具

圧着工具はリングスリーブ用・握りが黄色・JIS C 9711 適合。使い古しや圧着端子用の工具は欠陥のもと

電動工具・改造した工具・自作の工具・計測器・数字が出る工具・小箱や皿は使えない

クリップは使えるが終わるまでに外す。長さの印はケーブルにペンで付ける

カッターナイフは控える。練習のうちから本番の工具で手になじませる

工具がそろったら、次は何を作ると欠陥になるかを知っておきましょう。

この記事の情報について

この記事は、一般財団法人 電気技術者試験センターの次の資料をもとに、2026年10月時点でまとめたものです。

・第二種電気工事士試験 受験案内(令和8年度)

・電気工事士技能試験の概要と注意すべきポイント(令和8年3月)

・電気工事士技能試験(第一種・第二種)欠陥の判断基準

工具や持ち物の決まりは、年度によって変わることがあります。受験する年の受験案内と、試験センターの公式サイトで、最新の決まりを必ず確かめてください。