この記事でわかること

令和元年度・1級管工事施工管理技士「1次検定 A①〜⑩」の問題と、初学者にもわかるやさしい解説です。出題分野は、日射・室内空気・水質・流体・熱・燃焼・湿り空気・金属の腐食です。

独学がつらい人へ|1級管工事施工管理技士のスキマ時間対策

講座を見てみる →

問1

分野:環境工学重要度 ★★☆

次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)日射の大気透過率は、大気中に含まれる水蒸気の量に影響される。
(2)天空日射とは、大気を通過して直接地表に到達する日射をいう。
(3)日射のエネルギーは、紫外線部よりも赤外線部及び可視部に多く含まれている。
(4)太陽定数とは、大気上端で、太陽光線に対して垂直な面で受けた単位面積当たりの太陽放射エネルギーの強さをいう。
答え・解説を見る
正解
(2)が誤り

環境工学の基礎、とくに日射(太陽からの放射)に関する問題です。「直達日射」と「天空日射」の違いがカギになります。

⭕(1)日射の大気透過率は、大気中に含まれる水蒸気の量に影響される。

正しい記述です。大気を通る日射は水蒸気やちり・雲に吸収・散乱されて弱まり、とくに水蒸気が多いほど通りにくくなります。

だから大気透過率(日射がどれだけ通るか)は、水蒸気の量に影響されます。湿度の高い日にじりじり感が弱まるのも同じ理由です。

❌(2)天空日射とは、大気を通過して直接地表に到達する日射をいう。

「直接地表に到達する日射」が誤りです。大気を通って直接届くのは直達日射。天空日射は別物です。

天空日射とは?

太陽光が大気中の水蒸気やちりにぶつかって散乱し、空全体から降りそそぐ日射です。晴れた日に日かげでも明るいのは、この天空日射のおかげです。

まっすぐ届くのが直達日射、空全体から散らばって届くのが天空日射。問題文はこの2つを取りちがえています。

⭕(3)日射のエネルギーは、紫外線部よりも赤外線部及び可視部に多く含まれている。

正しい記述です。日射のエネルギーは、波長の短い紫外線部より目に見える可視部や赤外線部に多く含まれます。

日なたで暖かさ(赤外線)を強く感じるのはこのためです。問題文は正しい内容です。

⭕(4)太陽定数とは、大気上端で、太陽光線に対して垂直な面で受けた単位面積当たりの太陽放射エネルギーの強さをいう。

正しい記述です。太陽定数は、地球の大気のすぐ外側で、太陽光に垂直な1㎡が受ける放射エネルギーです。

太陽定数とは?

大気の外側で、太陽光に垂直な1㎡の面が1秒間に受け取る放射エネルギーです。約1.37kW/㎡で、ほぼ一定とされています。

「大気の外で」「垂直な面で」という条件がポイントです。問題文は正しい内容です。

この問題のまとめ

この問題で誤っているのは(2)です。まっすぐ届くのが直達日射、空全体から散らばって届くのが天空日射です。

問2

分野:室内環境重要度 ★★☆

次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)燃焼において、酸素濃度が18%近くに低下すると不完全燃焼が著しくなり、一酸化炭素の発生量が多くなる。
(2)ホルムアルデヒド及び揮発性有機化合物(VOCs)のうちのいくつかは、発がん性物質である可能性が高いとされている。
(3)浮遊粉じんは、在室者の活動により、衣類の繊維、ほこり等が原因で発生し、その量は空気の乾燥によって減少する傾向がある。
(4)臭気は、臭気強度や臭気指数で表され、空気汚染を知る指標とされている。
答え・解説を見る
正解
(3)が誤り

室内の空気環境に関する問題です。燃焼と酸素濃度・VOCs・浮遊粉じん・臭気など、それぞれの性質を押さえましょう。

⭕(1)燃焼において、酸素濃度が18%近くに低下すると不完全燃焼が著しくなり、一酸化炭素の発生量が多くなる。

正しい記述です。酸素が18%近くまで減ると燃焼に必要な酸素が足りず、不完全燃焼が進んで有害な一酸化炭素(CO)が増えます

ふだんの空気の酸素は約21%です。わずかに減っただけでも不完全燃焼が起こる点に注意しましょう。

⭕(2)ホルムアルデヒド及び揮発性有機化合物(VOCs)のうちのいくつかは、発がん性物質である可能性が高いとされている。

正しい記述です。ホルムアルデヒドやVOCsの一部には発がん性が指摘されているものがあり、シックハウス症候群の原因にもなります。

VOCs(揮発性有機化合物)とは?

常温で気体になりやすい有機化合物をまとめた呼び方です。塗料や接着剤・建材などから出て、室内空気を汚す原因になります。

新築や改修の直後に問題になりやすく、十分な換気が対策になります。問題文は正しい内容です。

❌(3)浮遊粉じんは、在室者の活動により、衣類の繊維、ほこり等が原因で発生し、その量は空気の乾燥によって減少する傾向がある。

「空気の乾燥によって減少する」が誤りです。正しくは、空気が乾燥すると粉じんは舞い上がりやすくなり、むしろ増える傾向です。

湿度が高いと、粉じんは水分を含んで重くなり床に落ちやすくなります。逆に乾燥すると軽いまま舞い続けます。「乾燥=舞いやすい=増える」と覚えましょう。

⭕(4)臭気は、臭気強度や臭気指数で表され、空気汚染を知る指標とされている。

正しい記述です。臭気は、においの強さを示す臭気強度や臭気指数で表され、空気の汚れを知る指標の一つです。

数値化することで、主観的なにおいを客観的に評価できるようにしています。問題文は正しい内容です。

この問題のまとめ

この問題で誤っているのは(3)です。浮遊粉じんは、空気が乾燥するほど舞いやすくなり、増える傾向にある点がひっかけです。

問3

分野:水質重要度 ★★☆

次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)CODは、主に水中に含まれる有機物を酸化剤で化学的に酸化したときに消費される酸素量である。
(2)DOは、水中に存在する有機物に含まれる炭素量のことで、水中の総炭素量から無機性炭素量を差し引いて求める。
(3)大腸菌は、病原菌が存在する可能性を示す指標として用いられる。
(4)SSは、浮遊物質量のことで、水の汚濁度を視覚的に判断する指標として使用される。
答え・解説を見る
正解
(2)が誤り

水質を表す指標(COD・DO・大腸菌・SS)に関する問題です。アルファベットの略語が何を指すかを正確に押さえましょう。

⭕(1)CODは、主に水中に含まれる有機物を酸化剤で化学的に酸化したときに消費される酸素量である。

正しい記述です。COD(化学的酸素要求量)は、水中の有機物を酸化剤で化学的に酸化したときに消費される酸素量です。

数値が大きいほど有機物による汚れが多いことを示します。問題文は正しい内容です。

❌(2)DOは、水中に存在する有機物に含まれる炭素量のことで、水中の総炭素量から無機性炭素量を差し引いて求める。

「有機物に含まれる炭素量」が誤りです。DOは溶存酸素(水に溶けている酸素の量)のことです。問題文の説明は、TOC(全有機炭素量)の内容です。

DO(溶存酸素)とは?

水に溶けている酸素の量です。魚や微生物が生きるのに必要で、少ないほど水質が悪いことを示します。

「DO=溶けた酸素」「TOC=有機物の炭素量」と、別の指標を入れかえたひっかけです。アルファベットの意味(DO=Dissolved Oxygen)から覚えると確実です。

⭕(3)大腸菌は、病原菌が存在する可能性を示す指標として用いられる。

正しい記述です。大腸菌は、病原菌が存在する可能性を示す指標として用いられます。

大腸菌そのものより、「ふん便による汚染=他の病原菌もいるかも」という目印になる点が大切です。問題文は正しい内容です。

⭕(4)SSは、浮遊物質量のことで、水の汚濁度を視覚的に判断する指標として使用される。

正しい記述です。SS(浮遊物質量)は、水中に漂う細かい固形物の量で、水の濁り具合を判断する指標です。

数値が大きいほど水が濁って見える、という見た目に直結する指標です。問題文は正しい内容です。

この問題のまとめ

この問題で誤っているのは(2)です。DOは溶存酸素(溶けた酸素)で、問題文の説明はTOC(全有機炭素量)の内容です。

問4

分野:流体工学重要度 ★★★

次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)密閉容器内に静止している流体の一部に加えた圧力は、流体のすべての部分にそのまま伝わる。
(2)管路に流れる液体の密度が小さいほど、管路閉止時の水撃圧は高くなる。
(3)ニュートン流体とは、粘性による摩擦応力が速度勾配に比例する流体をいう。
(4)レイノルズ数は、流体に作用する慣性力と粘性力の比で表される無次元数で、流体の平均流速に比例する。
答え・解説を見る
正解
(2)が誤り

流体の基本性質に関する問題です。パスカルの原理・水撃圧・ニュートン流体・レイノルズ数など、用語の意味を押さえましょう。

⭕(1)密閉容器内に静止している流体の一部に加えた圧力は、流体のすべての部分にそのまま伝わる。

正しい記述です。これはパスカルの原理です。密閉した流体の一部に加えた圧力は、弱まらずにすべての部分へ同じ大きさで伝わります

油圧ジャッキが小さな力で重いものを持ち上げられるのは、この原理を利用しているからです。問題文は正しい内容です。

❌(2)管路に流れる液体の密度が小さいほど、管路閉止時の水撃圧は高くなる。

「密度が小さいほど高くなる」が誤りです。正しくは、水撃圧(ウォーターハンマー)は密度が大きいほど高くなります。

水撃圧(ウォーターハンマー)とは?

流れている水を急に止めたときに発生する圧力の急上昇です。バルブを急に閉めたときの「ガン」という衝撃音がこれにあたります。

重い(密度が大きい)流体ほど止まるときの勢いが大きく、衝撃も大きくなります。だから密度が小さいほど水撃圧はむしろ小さくなります。大小が逆のひっかけです。

⭕(3)ニュートン流体とは、粘性による摩擦応力が速度勾配に比例する流体をいう。

正しい記述です。ニュートン流体とは、粘性による摩擦応力が速度勾配(速さの差の度合い)に比例する流体です。

水や空気など多くの身近な流体がこれにあたります。問題文は正しい内容です。

⭕(4)レイノルズ数は、流体に作用する慣性力と粘性力の比で表される無次元数で、流体の平均流速に比例する。

正しい記述です。レイノルズ数は慣性力と粘性力の比を表す無次元数で、流れが層流か乱流かの判断に使います。

レイノルズ数とは?

流れの「サラサラ(層流)かグチャグチャ(乱流)か」を見分ける目安の数値です。流速が速いほど大きくなり、ある値を超えると乱流になります。

式の中で平均流速に比例するため、流速が速いほどレイノルズ数も大きくなります。問題文は正しい内容です。

この問題のまとめ

この問題で誤っているのは(2)です。水撃圧は流体の密度が大きいほど高くなる(密度が小さいほど低い)点がひっかけです。

問5

答え・解説を見る
正解
(3)が正しい

管路を流れる流体の圧力損失に関する、語句の組合せを選ぶ図問題です。「なぜ摩擦が生じるか」「損失は何で変わるか」を押さえましょう。

(A)流体に摩擦が生じる原因は、流体のねばり気である粘性です。粘性があるために、とくに管の壁ぎわで流れがさまたげられ、エネルギーが失われます。

圧力損失とは?

流体が管の中を流れる間に、摩擦などで失われる圧力(エネルギー)のことです。管が細い・長い・流速が速いほど大きくなります。

(B)この圧力損失ダルシー・ワイスバッハの式で表され、管径に反比例します(管が細いほど損失が大きい)。細いストローほど吸うのに力がいるのと同じイメージです。

したがって、(A)粘性・(B)管径の組合せが正しく、答えは(3)です。

この問題のまとめ

流体に摩擦が生じる原因は(A)粘性、圧力損失は(B)管径に反比例します(細い管ほど損失大)。よって正しい組合せは(3)です。

問6

答え・解説を見る
正解
(1)が正しい

管のくびれた部分(断面積が最小の場所)で、流速と静圧がどうなるかを問う図問題です。ベルヌーイの定理がカギです。

ベルヌーイの定理とは?

流れる流体では「静圧+動圧(=全圧)」がどこでも一定に保たれる、という関係です。動圧は速さによる圧力で、流速が速いほど大きくなります。

くびれて断面積が最小になる場所では、同じ量の流体が通るために流れが速くなります。よって(A)流速が最大になります。

全圧(=静圧+動圧)はどこでも一定なので、流速が上がって動圧が増えるぶん、(B)静圧は最小になります。流れが速い所ほど押す力(静圧)は下がる、というのがポイントです。

したがって、(A)流速が最大・(B)静圧が最小の組合せが正しく、答えは(1)です。

この問題のまとめ

くびれた部分では(A)流速が最大、(B)静圧が最小になります(全圧一定だから)。よって正しい組合せは(1)です。

問7

分野:熱工学重要度 ★★☆

次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)異なる2種類の金属線を両端で接合した回路において、2つの接合点に温度差を与えると、熱起電力が生じる。
(2)エンタルピーは、物質の持つエネルギーの状態量の一つで、その物質の内部エネルギーに、外部への体積膨張仕事量を加えたもので表される。
(3)融解熱、気化熱等のように、状態変化のみに費やされる熱を潜熱という。
(4)気体の定圧比熱と定容比熱を比べると、常に定容比熱の方が大きい。
答え・解説を見る
正解
(4)が誤り

熱工学の基礎に関する問題です。熱起電力・エンタルピー・潜熱・比熱など、用語の意味を押さえましょう。

⭕(1)異なる2種類の金属線を両端で接合した回路において、2つの接合点に温度差を与えると、熱起電力が生じる。

正しい記述です。これはゼーベック効果で、温度を測る熱電対の原理です。

2つの接合点に温度差があると電気(熱起電力)が生じ、その大きさから温度差を測れます。問題文は正しい内容です。

⭕(2)エンタルピーは、物質の持つエネルギーの状態量の一つで、その物質の内部エネルギーに、外部への体積膨張仕事量を加えたもので表される。

正しい記述です。エンタルピーは、内部エネルギーに、外部への体積膨張仕事量を加えた状態量です。

空調では「空気がもつ熱の総量」の目安として使われます。問題文は正しい内容です。

⭕(3)融解熱、気化熱等のように、状態変化のみに費やされる熱を潜熱という。

正しい記述です。融解熱や気化熱のように、温度を変えずに状態変化だけに使われる熱を潜熱といいます。

潜熱とは?

物質が温度を変えずに状態を変える(氷→水、水→蒸気)ときに出入りする熱です。温度を上げ下げする熱は顕熱といいます。

氷がとけている間や水が沸騰している間、温度が一定なのは、熱が状態変化(潜熱)に使われているためです。問題文は正しい内容です。

❌(4)気体の定圧比熱と定容比熱を比べると、常に定容比熱の方が大きい。

「常に定容比熱の方が大きい」が誤りです。気体では定圧比熱のほうが大きくなります(定圧比熱>定容比熱)。

定圧比熱・定容比熱とは?

どちらも1℃上げるのに必要な熱量で、定圧は圧力一定、定容は体積一定で測った値です。気体では定圧比熱のほうが大きくなります。

圧力一定だと、温めたときに気体が膨張してまわりを押す仕事のぶん、よけいに熱が必要になるためです。「定容のほうが大きい」と書かれていたら誤り、と即断できます。

この問題のまとめ

この問題で誤っているのは(4)です。気体では膨張の仕事のぶん、定圧比熱のほうが定容比熱より大きい点がひっかけです。

問8

分野:燃焼重要度 ★★☆

次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)ボイラーの燃焼において、空気過剰率が大きいほど熱損失は小さくなる。
(2)燃焼ガス中の窒素酸化物の量は、低温燃焼時よりも高温燃焼時の方が多い。
(3)不完全燃焼時における燃焼ガスには、二酸化炭素、水蒸気、窒素酸化物のほか、一酸化炭素等が含まれている。
(4)低発熱量とは、高発熱量から潜熱分を差し引いた熱量をいう。
答え・解説を見る
正解
(1)が誤り

燃焼に関する問題です。空気過剰率・窒素酸化物・不完全燃焼・発熱量など、それぞれの関係を押さえましょう。

❌(1)ボイラーの燃焼において、空気過剰率が大きいほど熱損失は小さくなる。

「熱損失は小さくなる」が誤りです。正しくは、空気過剰率が大きいほど熱損失は大きくなります。

空気過剰率とは?

燃料を完全に燃やすのに最低限必要な空気(理論空気量)に対して、実際にどれだけ多く空気を送ったかの割合です。1より少し大きい値が適切です。

空気を多く送りすぎると、使われない余分な空気まで温めて排ガスとして外へ捨てることになります。そのぶん熱損失はむしろ増えます。「多すぎる空気=熱の持ち逃げ」と理解しましょう。

⭕(2)燃焼ガス中の窒素酸化物の量は、低温燃焼時よりも高温燃焼時の方が多い。

正しい記述です。窒素酸化物(NOx)は、高温で燃やすほど多く発生します。

空気中の窒素は高温になると酸素と結びつきやすくなるためです。だからNOxを減らすには燃焼温度を下げる工夫をします。問題文は正しい内容です。

⭕(3)不完全燃焼時における燃焼ガスには、二酸化炭素、水蒸気、窒素酸化物のほか、一酸化炭素等が含まれている。

正しい記述です。不完全燃焼では、酸素が足りずに有害な一酸化炭素(CO)などが生じます

完全燃焼なら二酸化炭素と水蒸気が中心ですが、不完全だと燃え残りのCOが混じります。問題文は正しい内容です。

⭕(4)低発熱量とは、高発熱量から潜熱分を差し引いた熱量をいう。

正しい記述です。低発熱量は、高発熱量から、燃焼で生じる水蒸気の潜熱分を差し引いた熱量です。

排ガス中の水蒸気が持ち去る熱(潜熱)を回収できない場合の実用的な発熱量、と考えると分かりやすいです。問題文は正しい内容です。

この問題のまとめ

この問題で誤っているのは(1)です。空気過剰率が大きいほど余分な空気で熱を捨てるため、熱損失はむしろ大きくなる点がひっかけです。

問9

分野:湿り空気重要度 ★★★

次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)飽和湿り空気の温度を上げると、相対湿度は低下する。
(2)飽和湿り空気の温度を下げると、絶対湿度は低下する。
(3)湿り空気を蒸気スプレーで加湿すると、絶対湿度と相対湿度はともに上昇するが、湿球温度は変わらない。
(4)湿り空気をその露点温度より高い温度の冷却コイルで冷却しても、絶対湿度は変わらない。
答え・解説を見る
正解
(3)が誤り

湿り空気の性質に関する問題です。温度を変えたときや加湿したときに、相対湿度・絶対湿度・湿球温度がどう動くかを押さえましょう。

⭕(1)飽和湿り空気の温度を上げると、相対湿度は低下する。

正しい記述です。温度を上げると空気がふくめる水蒸気の量(余裕)が増えるため、同じ水分量でも相対湿度は下がります。

飽和(湿度100%)の空気を温めると、余裕ができて湿度100%未満になる、というイメージです。問題文は正しい内容です。

⭕(2)飽和湿り空気の温度を下げると、絶対湿度は低下する。

正しい記述です。飽和した空気をさらに冷やすと、ふくみきれなくなった水蒸気が水滴になって出ていくため、絶対湿度は下がります。

絶対湿度とは?

乾いた空気1kgあたりに水蒸気が何kgふくまれているかを表す値です。水分が結露で抜ければ下がります。

飽和した状態からの冷却は結露をともなうため、空気中の水分量(絶対湿度)が減ります。問題文は正しい内容です。

❌(3)湿り空気を蒸気スプレーで加湿すると、絶対湿度と相対湿度はともに上昇するが、湿球温度は変わらない。

「湿球温度は変わらない」が誤りです。蒸気での加湿では、湿球温度も上がります

湿球温度とは?

温度計の球部をぬれた布で包んで測る温度です。水が蒸発するとき熱をうばうため、ふつうの温度(乾球温度)より低めに出ます。

蒸気加湿は温度(乾球温度)をほとんど変えずに水蒸気を加えますが、空気のもつ熱(エンタルピー)が増えるため、絶対湿度・相対湿度に加えて湿球温度も上がります。水スプレー加湿(湿球温度ほぼ一定)との違いに注意です。

⭕(4)湿り空気をその露点温度より高い温度の冷却コイルで冷却しても、絶対湿度は変わらない。

正しい記述です。コイルの温度が露点温度より高いと結露が起こらないため、水分は抜けず絶対湿度は変わりません。

結露して水分が抜けてはじめて絶対湿度が下がります。露点より高ければ「冷えるだけ」で水分量は変わらない、という理屈です。問題文は正しい内容です。

この問題のまとめ

この問題で誤っているのは(3)です。蒸気加湿では空気のもつ熱が増えるため、湿球温度も上がる(変わらないのは水スプレー加湿)点がひっかけです。

問10

分野:金属の腐食重要度 ★★☆

次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)異種金属の接触腐食は、貴な金属と卑な金属を水中で組み合わせた場合、それぞれの電極電位差によって卑な金属が腐食する現象である。
(2)水中における炭素鋼の腐食は、pH4以下では、ほとんど起こらない。
(3)溶存酸素の供給が多い開放系配管における配管用炭素鋼鋼管の腐食速度は、水温の上昇とともに80℃位までは増加する。
(4)配管用炭素鋼鋼管の腐食速度は、管内流速が速くなると増加するが、ある流速域では表面の不動態化が促進され腐食速度が減少する。
答え・解説を見る
正解
(2)が誤り

金属(おもに炭素鋼)の腐食に関する問題です。異種金属接触・pH・溶存酸素・流速など、腐食が進む条件を押さえましょう。

⭕(1)異種金属の接触腐食は、貴な金属と卑な金属を水中で組み合わせた場合、それぞれの電極電位差によって卑な金属が腐食する現象である。

正しい記述です。貴な金属と卑な金属を水中で接触させると、電位差により卑な(イオン化しやすい)金属のほうが腐食します。

これを利用して、わざと卑な金属(亜鉛など)を取り付け、守りたい金属の代わりに腐食させる「電気防食」もあります。問題文は正しい内容です。

❌(2)水中における炭素鋼の腐食は、pH4以下では、ほとんど起こらない。

「pH4以下ではほとんど起こらない」が誤りです。正しくは、pH4以下の強い酸性ではむしろ腐食が激しくなります。

pHとは?

水溶液が酸性かアルカリ性かを0〜14で表した値です。7が中性で、数値が小さいほど酸性が強いです。

酸性が強いほど金属はとけやすく腐食が進みます。炭素鋼の腐食が比較的おだやかなのは中性〜弱アルカリ性の範囲です。「酸性が強い=腐食が激しい」と覚えましょう。

⭕(3)溶存酸素の供給が多い開放系配管における配管用炭素鋼鋼管の腐食速度は、水温の上昇とともに80℃位までは増加する。

正しい記述です。溶存酸素が多い開放系では、水温が上がるほど(80℃くらいまで)腐食が速くなります。

温度が高いほど化学反応が進みやすいためです。さらに高温になると酸素が抜けて逆に腐食がにぶる場合もあります。問題文は正しい内容です。

⭕(4)配管用炭素鋼鋼管の腐食速度は、管内流速が速くなると増加するが、ある流速域では表面の不動態化が促進され腐食速度が減少する。

正しい記述です。流速が速いと腐食が増えますが、ある流速域では表面に保護膜(不動態)ができて腐食が減ることもあります。

流れが酸素を運んで保護膜づくりを助けるためです。ただし速すぎると今度は膜が削られて腐食(かい食)が進みます。問題文は正しい内容です。

この問題のまとめ

この問題で誤っているのは(2)です。炭素鋼はpH4以下の強い酸性ではむしろ腐食が激しくなる点がひっかけです。

この10問の要点(直前チェック用)

  • 問1:空から散らばって届くのが天空日射、まっすぐ届くのが直達日射
  • 問2:浮遊粉じんは空気が乾燥すると舞いやすく増える
  • 問3:DOは「溶存酸素」、有機物の炭素量を表すのはTOC
  • 問4:水撃圧は流体の密度が大きいほど高くなる
  • 問5:流体摩擦は粘性が原因、圧力損失は管径に反比例
  • 問6:断面積が最小の場所では流速が最大・静圧が最小
  • 問7:気体は「定圧比熱 > 定容比熱」
  • 問8:空気過剰率が大きすぎると熱損失は増える
  • 問9:蒸気加湿では湿球温度も上がる
  • 問10:炭素鋼は酸性が強い(pH4以下)ほど腐食が激しい
NEXT STEP
次の一歩を、選ぼう。
“これから合格”する人も、“資格を活かす”人も 👇
📘
これから合格を目指す方へ
独学のムダ、減らしませんか?
スマホ完結のeラーニングで、“出るところ”だけを効率よく対策できます。
出題傾向を分析した映像講義
スマホ・PCでスキマ学習
疑問は講師が無料でサポート
\ 30日間、全額返金保証! /
講座を見てみる →
受講生25万人突破・スマホ完結
💼
資格・経験を活かしたい方へ
経験を、年収アップに。
経験・資格をもっと評価する職場へ。応募が前提でなくてもOKです。
建設・施工管理に特化
キャリアのプロが無料で相談
年収も働き方もまとめて相談
\ 施工管理特化のプロが無料サポート /
無料で適正年収を聞く →
在職中OK・完全無料・相談だけでも可
🔎 まだ相談は早い…という人は、まず求人だけチェック
まずは無料で求人だけ見てみる →