この記事でわかること

令和3年度・1級管工事施工管理技士「1次検定 A㉛〜㊹」の問題と、初学者にもわかるやさしい解説です。出題分野は、排水・通気・消火・ガス・浄化槽冷凍機・ポンプ・空調機器・ダクト・契約約款などです。

問31

分野:排水重要度 ★★☆

次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)管径100mmの排水管の掃除口の設置間隔は、30m以内とする。
(2)排水管の管径決定において、ポンプからの排水管を排水横主管に接続する場合は、器具排水負荷単位に換算して管径を決定する。
(3)排水立て管に対して45°以下のオフセットの管径は、垂直な排水立て管とみなして決定してよい。
(4)オイル阻集器は、洗車の時に流出する土砂及びワックス類も粗集できる構造とする。
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正解
(1)が誤り
❌(1)管径100mmの排水管の掃除口の設置間隔は、30m以内とする。

「30m以内」が誤りです。管径100mmの排水管の掃除口は、15m以内ごとに設けます。

管が太いほど詰まりにくいので、間隔を広くできます(細い管ほどこまめに設けます)。

掃除口とは?

排水管が詰まったときに、内部を掃除するための点検口です。一定の間隔ごとや曲がり部などに設けます。

⭕(2)排水管の管径決定において、ポンプからの排水管を排水横主管に接続する場合は、器具排水負荷単位に換算して管径を決定する。

正しい記述です。ポンプの吐出量を器具排水負荷単位に換算して、排水管の管径を決めます。

⭕(3)排水立て管に対して45°以下のオフセットの管径は、垂直な排水立て管とみなして決定してよい。

正しい記述です。45°以下のゆるいオフセットは、まっすぐな立て管とみなして管径を決められます。

⭕(4)オイル阻集器は、洗車の時に流出する土砂及びワックス類も粗集できる構造とする。

正しい記述です。オイル阻集器は、油だけでなく、洗車で出る土砂やワックスもとらえられる構造にします。

この問題のまとめ

この問題で誤っているのは(1)です。
管径100mmの排水管の掃除口は、15m以内ごとに設けます。

問32

分野:通気重要度 ★★☆

次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)器具排水負荷単位法による通気管の管径算定において、所定の表を使用する場合、通気管長さは通気管の実長とし、局部損失相当長を加算しない。
(2)通気弁は、大気に開放された伸頂通気管と同様に正圧緩和の効果が期待できる。
(3)建物の階層が多い場合の1階の排水横枝管は、排水立て管に接続せず、単独で屋外の排水桝に接続する。
(4)伸頂通気方式において、誘導サイホン作用の防止には、排水用特殊継手を用いて管内圧力の緩和を図る方法がある。
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正解
(2)が誤り
⭕(1)器具排水負荷単位法による通気管の管径算定において、所定の表を使用する場合、通気管長さは通気管の実長とし、局部損失相当長を加算しない。

正しい記述です。表を使う場合、通気管長さは実際の長さ(実長)とし、局部損失相当長は加えません。

❌(2)通気弁は、大気に開放された伸頂通気管と同様に正圧緩和の効果が期待できる。

「正圧緩和の効果が期待できる」が誤りです。通気弁は、管内が負圧になったときに空気を取り入れる弁です。

押し出される圧力(正圧)を逃がす効果はありません。

通気弁とは?

排水管が負圧になったときだけ開いて空気を取り入れ、封水が引っぱられるのを防ぐ弁です。正圧(押し出す力)は逃がせません。

⭕(3)建物の階層が多い場合の1階の排水横枝管は、排水立て管に接続せず、単独で屋外の排水桝に接続する。

正しい記述です。高層では立て管を落ちる排水の勢いが強いため、1階の横枝管は立て管につながず、単独で屋外の排水桝へ流します。

⭕(4)伸頂通気方式において、誘導サイホン作用の防止には、排水用特殊継手を用いて管内圧力の緩和を図る方法がある。

正しい記述です。排水用特殊継手で管内の圧力変化をやわらげ、封水が引っぱられる(誘導サイホン作用)のを防ぎます。

この問題のまとめ

この問題で誤っているのは(2)です。
通気弁には、正圧を緩和する効果はありません。

問33

分野:通気(管径)重要度 ★★★

次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)ループ通気管の管径は、排水横枝管と通気立て管とのうち、いずれか小さい方の管径の1/2より小さくしてはならない。
(2)排水立て管のオフセットの逃がし通気管の管径は、通気立て管と排水立て管とのうち、いずれか小さい方の管径の1/2より小さくしてはならない。
(3)排水横枝管の逃がし通気管の管径は、それを接続する排水横枝管の管径の1/2より小さくしてはならない。
(4)各個通気管の管径は、それが接続される排水管の管径の1/2より小さくしてはならない。
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正解
(2)が誤り
⭕(1)ループ通気管の管径は、排水横枝管と通気立て管とのうち、いずれか小さい方の管径の1/2より小さくしてはならない。

正しい記述です。ループ通気管は、排水横枝管と通気立て管の小さい方の管径の1/2以上にします。

❌(2)排水立て管のオフセットの逃がし通気管の管径は、通気立て管と排水立て管とのうち、いずれか小さい方の管径の1/2より小さくしてはならない。

「1/2より小さくしてはならない」が誤りです。オフセットの逃がし通気管は、空気の流れが悪くなる部分を補うため、より太さが必要です。

通気立て管と排水立て管の小さい方と同径以上にします(1/2では不足です)。

逃がし通気管とは?

排水で乱れた管内の圧力を逃がし、封水を守るための通気管です。オフセット部など流れが乱れる箇所に設けます。

⭕(3)排水横枝管の逃がし通気管の管径は、それを接続する排水横枝管の管径の1/2より小さくしてはならない。

正しい記述です。排水横枝管の逃がし通気管は、その横枝管の管径の1/2以上にします。

⭕(4)各個通気管の管径は、それが接続される排水管の管径の1/2より小さくしてはならない。

正しい記述です。各個通気管も、接続する排水管の管径の1/2以上の太さにします。

この問題のまとめ

この問題で誤っているのは(2)です。
オフセットの逃がし通気管は、小さい方の管径と同径以上にします。

問34

分野:消火設備重要度 ★★☆

次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)不活性ガス消火設備に用いる消火剤の種類には、二酸化炭素、窒素、IG-55、IG-541がある。
(2)貯蔵容器は、防護区画以外の温度40℃以下で温度変化が少なく、直射日光及び雨水のかかるおそれの少ない場所に設ける。
(3)全域放出方式または局所放出方式の不活性ガス消火設備の非常電源は、当該設備を有効に30分間作動できる容量以上とする。
(4)不活性ガス消火設備を設置した場所には、その放出された消火剤及び燃焼ガスを安全な場所に排出する措置が必要である。
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正解
(3)が誤り
⭕(1)不活性ガス消火設備に用いる消火剤の種類には、二酸化炭素、窒素、IG-55、IG-541がある。

正しい記述です。消火剤には、二酸化炭素や窒素、IG-55、IG-541などが使われます。

不活性ガス消火設備とは?

燃えない気体(二酸化炭素や窒素など)を放出し、酸素をうすめて消火する設備です。水で濡らせない電気室やサーバー室などに使います。

⭕(2)貯蔵容器は、防護区画以外の温度40℃以下で温度変化が少なく、直射日光及び雨水のかかるおそれの少ない場所に設ける。

正しい記述です。貯蔵容器(ボンベ)は、40℃以下で温度変化が少なく、直射日光や雨のかからない場所に置きます。

❌(3)全域放出方式または局所放出方式の不活性ガス消火設備の非常電源は、当該設備を有効に30分間作動できる容量以上とする。

「30分間」が誤りです。不活性ガス消火設備の非常電源は、1時間以上作動できる容量が必要です。

⭕(4)不活性ガス消火設備を設置した場所には、その放出された消火剤及び燃焼ガスを安全な場所に排出する措置が必要である。

正しい記述です。消火後にたまったガスや燃焼ガスを、安全な場所へ排出する措置が必要です。

この問題のまとめ

この問題で誤っているのは(3)です。
不活性ガス消火設備の非常電源は、1時間以上作動できる容量にします。

問35

分野:ガス設備重要度 ★★☆

次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)液化石油ガス(LPG)は、圧力調整器によりガス容器(ボンベ)の中の高い圧力を1.0kPaに減圧して燃焼機器に供給される。
(2)都市ガスのガス漏れ警報器を天井部分に設置する場合は、警報器の下端は天井面の下方30cm以内に設置する。
(3)都市ガスの種類A・B・Cでは、燃焼速度はA・B・Cの順で速くなる。
(4)液化石油ガス(LPG)設備で用いられる配管は、0.8MPa以上で行う耐圧試験に合格したものとする。
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正解
(1)が誤り
❌(1)液化石油ガス(LPG)は、圧力調整器によりガス容器(ボンベ)の中の高い圧力を1.0kPaに減圧して燃焼機器に供給される。

「1.0kPaに減圧して」が誤りです。LPGはボンベ内では高圧(約0.7〜1.5MPa)です。

これを圧力調整器で、燃焼機器に合う2.3〜3.3kPa程度に減圧して供給します(1.0kPaでは低すぎます)。

液化石油ガス(LPG)とは?

「Liquefied Petroleum Gas(リキファイド・ペトロリアム・ガス)」の略です。プロパンなどを液体にしてボンベに詰めたガスで、空気より重い性質があります。

⭕(2)都市ガスのガス漏れ警報器を天井部分に設置する場合は、警報器の下端は天井面の下方30cm以内に設置する。

正しい記述です。都市ガスは空気より軽く天井にたまるので、警報器は天井面から30cm以内に付けます。

⭕(3)都市ガスの種類A・B・Cでは、燃焼速度はA・B・Cの順で速くなる。

正しい記述です。都市ガスの燃焼速度は、A→B→Cの順で速くなります。

⭕(4)液化石油ガス(LPG)設備で用いられる配管は、0.8MPa以上で行う耐圧試験に合格したものとする。

正しい記述です。LPG配管は、0.8MPa以上の耐圧試験に合格したものを使います。

この問題のまとめ

この問題で誤っているのは(1)です。
LPGは圧力調整器で、2.3〜3.3kPa程度に減圧して供給されます。

問36

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正解
(3)が誤り

し尿浄化槽の「処理対象人員」を、建物の用途ごとに何をもとに計算するかの組合せ問題です。まちがい(適当でない)は(3)です。

処理対象人員とは?

浄化槽が処理すべき汚水の量を、「何人分か」に換算した値です。建物の用途ごとに、何をもとに計算するか(延べ面積・ベッド数など)がJISで決められています。

⭕(1)ホテル・旅館 = 延べ面積…正しい

⭕(2)病院 = ベッド数…正しい(入院患者の数で決まるため)

❌(3)共同住宅 = 居室数…まちがい。正しくは延べ面積で算定します。

⭕(4)事務所 = 延べ面積…正しい

なぜ共同住宅は「延べ面積」なの? 共同住宅は世帯ごとに住む人数がバラバラで、居室の数では実際の人数を正しく表せません。そこで建物全体の延べ面積をもとに人員を見積もります。

この問題のまとめ

共同住宅の処理対象人員は延べ面積で算定します。「居室数」とした(3)がまちがいです。

問37

分野:浄化槽重要度 ★★☆

次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)浄化槽は、水洗便所のし尿、工業排水等の汚水を処理する設備または施設である。
(2)浄化槽は、生物化学的処理において生物膜法と活性汚泥法に大別される。
(3)浄化槽は、積雪寒冷地を除き、車庫、物置等の建築物内への設置は避ける。
(4)消毒には、一般的に、次亜塩素酸カルシウム錠、塩素化イソシアヌール酸錠等の固形塩素剤が使用される。
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正解
(1)が誤り
❌(1)浄化槽は、水洗便所のし尿、工業排水等の汚水を処理する設備または施設である。

「工業排水等の汚水を処理する」が誤りです。浄化槽が処理するのは、し尿(トイレの排水)と生活雑排水(台所・風呂・洗面など)です。

工業排水は対象ではありません。

浄化槽とは?

下水道のない地域で、トイレのし尿や生活雑排水を、微生物の力できれいにして放流する設備です。工業排水は対象外です。

⭕(2)浄化槽は、生物化学的処理において生物膜法と活性汚泥法に大別される。

正しい記述です。浄化槽の生物処理は、生物膜法と活性汚泥法の2つに大別されます。

⭕(3)浄化槽は、積雪寒冷地を除き、車庫、物置等の建築物内への設置は避ける。

正しい記述です。においや点検のため、寒冷地を除き、車庫や物置など建物の中への設置は避けます。

⭕(4)消毒には、一般的に、次亜塩素酸カルシウム錠、塩素化イソシアヌール酸錠等の固形塩素剤が使用される。

正しい記述です。最後の消毒には、次亜塩素酸カルシウム錠などの固形の塩素剤が使われます。

この問題のまとめ

この問題で誤っているのは(1)です。
浄化槽が処理するのは、し尿と生活雑排水です(工業排水は対象外)。

問38

分野:冷凍機重要度 ★★☆

次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)遠心冷凍機は低圧冷媒または高圧冷媒を使用する機器があり、低圧冷媒を使用する機器は一般的な空調条件では高圧ガス保安法の適用を受けない。
(2)二重効用吸収冷凍機は、高圧蒸気により低温再生器を加熱し、低温再生器で発生した冷媒蒸気をさらに高温再生器の加熱に用いる構造である。
(3)空気熱源ヒートポンプのデフロスト運転には、運転を冷房サイクルに切り替えて空気熱交換器に高温高圧のガスを流し付着した霜を溶かす方法がある。
(4)スクリュー冷凍機は、高圧縮比でも体積効率がよいため、一般的に、高い圧縮比を必要とするヒートポンプ用として用いられる。
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正解
(2)が誤り
⭕(1)遠心冷凍機は低圧冷媒または高圧冷媒を使用する機器があり、低圧冷媒を使用する機器は一般的な空調条件では高圧ガス保安法の適用を受けない。

正しい記述です。低圧冷媒を使う遠心冷凍機は、一般的な空調条件では高圧ガス保安法の対象になりません。

❌(2)二重効用吸収冷凍機は、高圧蒸気により低温再生器を加熱し、低温再生器で発生した冷媒蒸気をさらに高温再生器の加熱に用いる構造である。

高温と低温が逆で誤りです。正しくは、高圧蒸気で高温再生器を加熱し、高温再生器で発生した冷媒蒸気を低温再生器の加熱に使います。

熱を二段階に使うことで、効率を高めています。

二重効用吸収冷凍機とは?

再生器を高温・低温の2段にして、熱を二段階に使う吸収冷凍機です。単効用より少ない加熱量ですみ、効率(COP)が高くなります。

⭕(3)空気熱源ヒートポンプのデフロスト運転には、運転を冷房サイクルに切り替えて空気熱交換器に高温高圧のガスを流し付着した霜を溶かす方法がある。

正しい記述です。霜取り(デフロスト)のときは冷房サイクルに切りかえ、室外機に高温のガスを流して霜を溶かします。

⭕(4)スクリュー冷凍機は、高圧縮比でも体積効率がよいため、一般的に、高い圧縮比を必要とするヒートポンプ用として用いられる。

正しい記述です。スクリュー冷凍機は高い圧縮比が得意なので、ヒートポンプに向いています。

この問題のまとめ

この問題で誤っているのは(2)です。
二重効用吸収冷凍機は、高温再生器の蒸気で低温再生器を加熱します。

問39

分野:ポンプ重要度 ★★☆

遠心ポンプに関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)締切り動力が低く、水量の増大に伴い軸動力は減少する特性がある。
(2)吐出し量は、ポンプの羽根車の直径が変わった場合、羽根車の出口幅が一定であれば、直径の変化の2乗に比例して変化する。
(3)渦巻ポンプの渦巻ケーシングは、スロート部から吐出し口にかけて流速を緩やかに減速して速度エネルギーを圧力エネルギーに変換している。
(4)ポンプや送水系に外力が働かないのに、吐出し量と圧力が周期的に変動する現象をサージングという。
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正解
(1)が誤り
❌(1)締切り動力が低く、水量の増大に伴い軸動力は減少する特性がある。

「軸動力は減少する」が誤りです。遠心ポンプは、水量が増えるほど多くのエネルギーが必要です。

水量の増大にともない、軸動力は増加します。

⭕(2)吐出し量は、ポンプの羽根車の直径が変わった場合、羽根車の出口幅が一定であれば、直径の変化の2乗に比例して変化する。

正しい記述です。出口幅が一定なら、吐出し量は羽根車の直径の2乗に比例して変わります。

⭕(3)渦巻ポンプの渦巻ケーシングは、スロート部から吐出し口にかけて流速を緩やかに減速して速度エネルギーを圧力エネルギーに変換している。

正しい記述です。広がるケーシングで流れをゆるめ、速度のエネルギーを圧力のエネルギーに変えます。

⭕(4)ポンプや送水系に外力が働かないのに、吐出し量と圧力が周期的に変動する現象をサージングという。

正しい記述です。外力がないのに流量や圧力が周期的に揺れる現象を、サージングといいます。

サージングとは?

ポンプや送風機で、外から力が加わっていないのに、流量や圧力が周期的に大きく波打つ現象です。機器の振動や故障の原因になります。

この問題のまとめ

この問題で誤っているのは(1)です。
遠心ポンプの軸動力は、水量が増えると増加します。

問40

分野:空調機器重要度 ★★☆

次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)大温度差送風方式は、送風量を減らして、送風搬送動力を削減するため、一般的に、冷房吹出温度差を10℃と大きくとる。
(2)マルチパッケージ型空気調和機の冷房暖房同時型は、冷房運転時に発生する排熱を暖房運転中の屋内機に利用することで高い省エネ性が得られる。
(3)ユニット形空気調和機の冷却コイルは、コイル面通過風速を2.0〜3.0m/sで選定し、コイル面の凝縮した水滴の飛散が多くならないようにする。
(4)デシカント空気調和機は、デシカントローターで高温の排気と給気とを熱交換する際に供給空気の湿度を除去し、乾燥した空気を供給する。
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正解
(1)が誤り
❌(1)大温度差送風方式は、送風量を減らして、送風搬送動力を削減するため、一般的に、冷房吹出温度差を10℃と大きくとる。

「10℃と大きくとる」が誤りです。ふつうの冷房の吹出温度差が約10℃です。

大温度差送風方式は、これより大きい温度差(12〜15℃程度)をとって、送風量を減らします。

⭕(2)マルチパッケージ型空気調和機の冷房暖房同時型は、冷房運転時に発生する排熱を暖房運転中の屋内機に利用することで高い省エネ性が得られる。

正しい記述です。冷房で出る排熱を、暖房している部屋に回して使うので省エネになります。

⭕(3)ユニット形空気調和機の冷却コイルは、コイル面通過風速を2.0〜3.0m/sで選定し、コイル面の凝縮した水滴の飛散が多くならないようにする。

正しい記述です。風速が速すぎると水滴が飛ぶので、冷却コイル面の通過風速は2.0〜3.0m/sで選びます。

⭕(4)デシカント空気調和機は、デシカントローターで高温の排気と給気とを熱交換する際に供給空気の湿度を除去し、乾燥した空気を供給する。

正しい記述です。デシカント空調機は、吸湿材のローターで湿気を取り、乾いた空気を送ります。

デシカント空気調和機とは?

デシカント(吸湿材)で空気の湿気を取り除く空調機です。温度を下げずに除湿できるので、湿度の管理に向いています。

この問題のまとめ

この問題で誤っているのは(1)です。
大温度差送風は、吹出温度差を10℃より大きくとります。

問41

分野:配管・トラップ重要度 ★★☆

次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)圧力配管用炭素鋼鋼管は、蒸気、高温水等の圧力の高い配管に使用され、スケジュール番号により管の厚さが区分されている。
(2)架橋ポリエチレン管は、中密度・高密度ポリエチレンを架橋反応させることで、耐熱性、耐クリープ性を向上させた管である。
(3)空気調和機のドレン配管の排水トラップの封水は、送風機の全静圧を超えないようにする。
(4)蒸気トラップには、メカニカル式、サーモスタチック式、サーモダイナミック式がある。
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正解
(3)が誤り
⭕(1)圧力配管用炭素鋼鋼管は、蒸気、高温水等の圧力の高い配管に使用され、スケジュール番号により管の厚さが区分されている。

正しい記述です。圧力配管用炭素鋼鋼管は圧力の高い配管に使い、スケジュール番号で肉厚(管の厚さ)が分けられています。

⭕(2)架橋ポリエチレン管は、中密度・高密度ポリエチレンを架橋反応させることで、耐熱性、耐クリープ性を向上させた管である。

正しい記述です。架橋ポリエチレン管は架橋でじょうぶにしてあり、お湯でも長く形を保てます。

❌(3)空気調和機のドレン配管の排水トラップの封水は、送風機の全静圧を超えないようにする。

「全静圧を超えないように」が誤りです。封水が静圧より浅いと、送風機の圧力で封水が押し出され、ドレンがうまく流れません。

封水深は、送風機の静圧より大きくします。

ドレントラップの封水とは?

排水トラップにためる水で、管からの臭気や空気の逆流を防ぎます。空調機では送風機の圧力に負けないよう、封水を静圧より深くします。

⭕(4)蒸気トラップには、メカニカル式、サーモスタチック式、サーモダイナミック式がある。

正しい記述です。蒸気トラップには、メカニカル式・サーモスタチック式・サーモダイナミック式の3方式があります。

この問題のまとめ

この問題で誤っているのは(3)です。
ドレントラップの封水深は、送風機の静圧より大きくします。

問42

分野:ダクト重要度 ★★☆

次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)グラスウール等の多孔質吸音材を内張りしたダクトでは、中高周波数域の音の減衰が大きい。
(2)同一材料、同一断面積のダクトの場合、同じ風量では長方形ダクトの方が円形ダクトより単位長さ当たりの圧力損失が大きい。
(3)シーリングディフューザー形吹出口は、中コーンを上げると拡散半径が大きくなる。
(4)ピストンダンパーは、消火ガス放出時にガスシリンダーの作動で閉鎖する機構を有する。
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正解
(3)が誤り
⭕(1)グラスウール等の多孔質吸音材を内張りしたダクトでは、中高周波数域の音の減衰が大きい。

正しい記述です。グラスウールなどの多孔質吸音材を内張りしたダクトは、中高周波数域の音をよく減衰させます。

⭕(2)同一材料、同一断面積のダクトの場合、同じ風量では長方形ダクトの方が円形ダクトより単位長さ当たりの圧力損失が大きい。

正しい記述です。円形ダクトは抵抗が少なく、同じ条件なら長方形ダクトの方が圧力損失が大きくなります。

❌(3)シーリングディフューザー形吹出口は、中コーンを上げると拡散半径が大きくなる。

「中コーンを上げると拡散半径が大きくなる」が誤りです。中コーンを上げると気流が下向き(垂直)になり、拡散半径は小さくなります。

逆に中コーンを下げると水平に広がり、拡散半径が大きくなります。

シーリングディフューザーとは?

天井に付ける円形などの吹出口で、空気を放射状に広げて出します。中コーンの上げ下げで、気流の広がり方を調整できます。

⭕(4)ピストンダンパーは、消火ガス放出時にガスシリンダーの作動で閉鎖する機構を有する。

正しい記述です。ピストンダンパーは、消火ガスが他へ漏れないよう、ガスの圧力でダンパーが閉じる仕組みです。

この問題のまとめ

この問題で誤っているのは(3)です。
シーリングディフューザーは、中コーンを上げると拡散半径が小さくなります。

問43

分野:契約約款重要度 ★★☆

公共工事標準請負契約約款に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)発注者は、完成通知を受けたときは、通知を受けた日から14日以内に完成検査を完了し、検査結果を受注者に通知しなければならない。
(2)受注者は、工事目的物及び工事材料等を設計図書に定めるところにより、火災保険、建設工事保険等に付さなければならない。
(3)発注者は、受注者が工期内に工事を完成させることができないとき、これによって生じた損害賠償を受注者に対して請求することができる。
(4)発注者の完成検査で、必要と認められる理由を受注者に通知した上で、工事目的物を最小限度破壊する場合、その検査または復旧に直接要する費用は発注者の負担となる。
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正解
(4)が誤り
⭕(1)発注者は、完成通知を受けたときは、通知を受けた日から14日以内に完成検査を完了し、検査結果を受注者に通知しなければならない。

正しい記述です。発注者は、完成通知を受けた日から14日以内に完成検査を終え、結果を受注者に通知します。

⭕(2)受注者は、工事目的物及び工事材料等を設計図書に定めるところにより、火災保険、建設工事保険等に付さなければならない。

正しい記述です。受注者は、工事中の建物や資材に火災保険や建設工事保険などをかけます。

⭕(3)発注者は、受注者が工期内に工事を完成させることができないとき、これによって生じた損害賠償を受注者に対して請求することができる。

正しい記述です。受注者が工期内に完成できないときは、発注者はそれによる損害賠償を受注者に請求できます。

❌(4)発注者の完成検査で、必要と認められる理由を受注者に通知した上で、工事目的物を最小限度破壊する場合、その検査または復旧に直接要する費用は発注者の負担となる。

「発注者の負担となる」が誤りです。検査のために工事目的物を最小限度破壊した場合、その検査と復旧に直接かかる費用は受注者の負担です。

発注者と受注者とは?

発注者は工事を注文する側(施主など)、受注者は工事を請け負う側(施工会社)です。破壊検査の復旧費は、原則として受注者が負担します。

この問題のまとめ

この問題で誤っているのは(4)です。
破壊検査とその復旧の費用は、受注者の負担です。

問44

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正解
(3)が誤り

機器と、その能力を表すのに使う条件(仕様)の組合せ問題です。まちがい(適当でない)は(3)の冷却塔です。

冷却塔とは?

水の一部を蒸発させ、その気化熱で残りの水を冷やす装置です。蒸発のしやすさで能力が決まります。

乾球温度・湿球温度とは?

乾球温度はふつうの温度計が示す温度。湿球温度は、濡らした布を巻いた温度計が示す温度で、空気の乾き具合(蒸発のしやすさ)を表します。空気が乾くほど湿球温度は低くなります。

⭕(1)全熱交換器…正しい

⭕(2)空調用ポンプ…正しい

❌(3)冷却塔 = 外気乾球温度…まちがい。正しくは外気湿球温度です。

⭕(4)チリングユニット…正しい

なぜ冷却塔は「湿球温度」なの? 冷却塔は水の蒸発で冷やすため、空気がどれだけ水を蒸発させられるか=湿球温度が能力を左右します。乾球温度ではなく湿球温度を仕様に使うのがポイントです。

この問題のまとめ

冷却塔の能力は蒸発のしやすさ=外気湿球温度で決まります。「外気乾球温度」とした(3)がまちがいです。

この14問の要点(直前チェック用)

  • 問31:管径100mmの排水管の掃除口は、15m以内ごとに設ける
  • 問32:通気弁には、正圧を緩和する効果はない
  • 問33:オフセットの逃がし通気管は、小さい方の管径と同径以上にする
  • 問34:不活性ガス消火設備の非常電源は、1時間以上作動できる容量
  • 問35:LPGは圧力調整器で2.3〜3.3kPa程度に減圧して供給する
  • 問36:共同住宅の浄化槽人員は、延べ面積で算定する
  • 問37:浄化槽はし尿と生活雑排水を処理する(工業排水は対象外)
  • 問38:二重効用吸収冷凍機は、高温再生器の蒸気で低温再生器を加熱する
  • 問39:遠心ポンプの軸動力は、水量が増えると増加する
  • 問40:大温度差送風は、吹出温度差を10℃より大きくとる
  • 問41:ドレントラップの封水深は、送風機の静圧より大きくする
  • 問42:シーリングディフューザーは、中コーンを上げると拡散半径が小さくなる
  • 問43:破壊検査とその復旧の費用は、受注者の負担
  • 問44:冷却塔の仕様は、外気湿球温度(乾球温度ではない)
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