第二種電気工事士の学科試験を、電気の知識がまったくない人でも読み進められるように1問ずつ解説します。このページは令和7年度 上期(2025年5月25日実施)の配線図問題 問31〜問40です。

配線図問題は、1枚の図面の①〜⑱について問31〜問50が出題される形式です。今回の建物は鉄筋コンクリート造の集合住宅(マンション)の共用部で、1階とポンプ室のある地下1階の図面です。まず下の図面を開いたまま、各問題を読み進めてください。

この記事の問題はどこから?

問題文・図・写真・解答は、試験を実施している一般財団法人 電気技術者試験センターが公表しているものです。
出典:令和7年度上期第二種電気工事士試験(学科試験)

この記事で使う配線図

問31〜問50はすべてこの図面についての問題です。丸数字(①〜⑱)の場所を図面から探して、それぞれの問いに答えます。

令和7年度上期 第二種電気工事士 学科 配線図(集合住宅共用部)

配線図問題の約束ごと(問題文の注意書きから)

①屋内配線は、動力回路と特記のある場合を除きVVFケーブル(600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形)を用いたケーブル工事。②漏電遮断器は定格感度電流30mA・動作時間0.1秒以内。③ジョイントボックスを経由する電線はすべて接続箇所を設けている。④3路スイッチの「0」端子には電源側または負荷側の電線を結線する。

なぜ注意書きまで読む必要があるのか? あとの問題(電線の本数・リングスリーブの個数など)は、この約束を前提に数えるからです。特に③は「ボックスの中では必ず接続する=接続点の数が数えられる」という意味で、問42・問47・問48の根拠になります。

問31

分野:配線図(引込線の高さ)重要度 ★★★

①で示す引込線取付点の地表上の高さの最低値[m]は。ただし,引込線は道路を横断せず,技術上やむを得ない場合で,交通に支障がないものとする。

イ.2
ロ.2.5
ハ.3
ニ.4
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正解

ロ.2.5[m]
この問題は何を聞いているの?

「電柱から建物に電線を引き込む取付点は、地面から最低何mの高さが必要か」という問題です。①は図面の左上、建物に引込線が入ってくる場所を指しています。

引込線の高さのルール

架空引込線の取付点の高さは原則4m以上。ただし技術上やむを得ない場合で交通に支障がないときは2.5m以上まで下げられます。道路を横断する場合は5m以上(路面上)です。

なぜ2.5mまで下げてよい場合があるのか? 建物の高さや周囲の状況によって、4mの位置に取付点を作れないことがあるからです。人が下を通っても頭に触れない高さ(2.5m)を最低ラインとして、例外が認められています。

手順1 問題文の条件を確認 → 「道路を横断せず」「技術上やむを得ない」「交通に支障がない」

手順2 この3条件がそろったときの最低値 = 2.5m

よって答えはロの2.5mです。

この問題の覚え方

引込線の高さは「原則4m・やむを得なければ2.5m・道路横断は5m」の3つの数字セット。問題文に「やむを得ない」「交通に支障がない」とあれば2.5m、何も条件がなければ4mを選びます。

問32

分野:配線図(地中配線とEM電線)重要度 ★★☆

②で示す部分の配線工事にEM電線を使用した場合,使用できない電線の記号(種類)は。

イ.EM-EEF
ロ.EM-CE
ハ.EM-EE
ニ.EM-IE
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正解

ニ.EM-IE
この問題は何を聞いているの?

②は図面右上、(FEP)と書かれた地中埋設の配線です。「ここにEM電線を使うなら、使えないのはどれか」という問題です。記号の意味が分かれば一発です。

EM電線とは?

エコマテリアル(環境配慮形)電線のことです。燃やしても有害ガスが出にくい材料で作られています。EMのあとの記号が種類を表し、EEF=平形ケーブル、CE=架橋ポリエチレンケーブル、EE=ポリエチレンケーブル、IE=絶縁電線です。

なぜ最後の「IE」だけ仲間はずれなのか? EEF・CE・EEはケーブル(絶縁被覆の上にさらに外装シースをもつ)ですが、IEは絶縁被覆だけの「絶縁電線」だからです。IV線のエコ版と考えてください。外装がないぶん、単独では屋外や地中の過酷な環境に耐えられません。

地中に入れられるのはケーブルだけ

地中埋設配線(FEP管などに通す場合を含む)に使えるのはケーブルと決められています。絶縁電線は、たとえ管に入れても地中では使えません

なぜ管に入れてもダメなのか? 地中の管の中は水が入ることが前提だからです。外装のない絶縁電線は水気で劣化しやすく、故障しても掘り返すまで気づけません。二重の保護をもつケーブルだけが許されています。

選択肢を1つずつ確かめる

イ 使える … EM-EEF=VVFのエコ版ケーブル

ロ 使える … EM-CE=架橋ポリエチレン絶縁のケーブル

ハ 使える … EM-EE=ポリエチレン絶縁のケーブル

ニ 使えない … EM-IE=絶縁電線。地中埋設には使用不可

よって答えはです。

この問題の覚え方

「地中はケーブルだけ。IEは絶縁電線だから即アウト」。EM記号の問題は、最後がIE(=Insulated Electric wire、絶縁電線)かどうかだけ見れば解けることがほとんどです。

問33

分野:配線図(点滅器の傍記)重要度 ★★★

③で示す図記号の器具の種類は。

イ.遅延スイッチ
ロ.位置表示灯を内蔵する点滅器
ハ.確認表示灯を内蔵する点滅器
ニ.熱線式自動スイッチ
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正解

ロ.位置表示灯を内蔵する点滅器
この問題は何を聞いているの?

③の図記号は●にHの傍記(ぼうき)が付いたスイッチです。「このHは何のスイッチを表すか」という、傍記の暗記問題です。

傍記とは?

図記号のそばに書き添える小さなアルファベットのことで、器具の細かい種類を表します。スイッチ(点滅器●)の傍記は、H=位置表示灯内蔵、L=確認表示灯内蔵、D=遅延スイッチ、RAS=熱線式自動スイッチ、3=3路、P=プルスイッチなどがあります。

なぜHが「位置表示灯」なのか? 位置表示灯はホタルスイッチとも呼ばれ、Hはその頭文字と覚えると忘れません。暗い部屋でスイッチの場所がぼんやり光る、あのスイッチです。

位置表示灯と確認表示灯のちがい

位置表示灯(H)=OFFのとき点灯して「スイッチはここ」と教える。確認表示灯(L)=ONのとき点灯して「機器が動いている」と教える。光るタイミングが正反対です。

なぜ光るタイミングが逆になるのか? 役割が逆だからです。位置表示灯は消灯中の暗闇でスイッチを探すため、確認表示灯は換気扇など見えない場所の機器が動いているか知るために光ります。

選択肢を1つずつ確かめる

イ 誤り … 遅延スイッチの傍記はD

ロ これが正しい … H=位置表示灯を内蔵する点滅器(ホタルスイッチ)

ハ 誤り … 確認表示灯内蔵はL

ニ 誤り … 熱線式自動スイッチはRAS

よって答えはです。

この問題の覚え方

「Hはホタル(OFFで光る)、Lはランニングランプ(ONで光る)」。HとLの入れ替えは配線図問題の大定番で、この試験では毎回どちらかが出ると思って覚えてください。

問34

分野:配線図(押しボタンの傍記)重要度 ★★☆

④で示す図記号の名称は。

イ.電磁開閉器用押しボタン
ロ.遅延スイッチ
ハ.圧力スイッチ
ニ.確認表示灯付電磁開閉器用押しボタン
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正解

ニ.確認表示灯付電磁開閉器用押しボタン
この問題は何を聞いているの?

④の図記号は●にB、さらにLの傍記が付いたもの(BL)です。地下1階の給水加圧ポンプの近くにあります。この記号の名前を答えます。

押しボタンの図記号

●B=電磁開閉器用押しボタンです。ポンプなどのモーターを動かす電磁開閉器(問35で登場)に、「入」「切」の指令を送るボタンです。そこにLが付くと「確認表示灯付」=ポンプが動いているときにランプが点くタイプになります。

なぜポンプにはスイッチではなくボタンを使うのか? モーターの大きな電流を人が直接入り切りするのは危険だからです。ボタンは小さな電流で合図を送るだけで、実際の入り切りは電磁開閉器という力持ちが担当します。この「ボタン=指令、開閉器=実行」のペアは問35・問43にもつながります。

手順1 記号の本体は●B → 電磁開閉器用押しボタン(イ・ニに絞られる)

手順2 傍記にLがある → 確認表示灯付き

手順3 両方を合わせたが正解

よって答えはです。

この問題の覚え方

「Bはボタン、Lはランプ」。BLと並んだら「確認表示灯付電磁開閉器用押しボタン」と機械的に読み替えます。問33のHとLの知識がここでも再利用できます。

問35

分野:配線図(電磁開閉器)重要度 ★★☆

⑤で示す図記号の機器は。

イ.制御配線の信号により動作する開閉器(電磁開閉器)
ロ.電流計付箱開閉器
ハ.電動機の始動装置
ニ.電動機の力率を改善する低圧進相用コンデンサ
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正解

イ.制御配線の信号により動作する開閉器(電磁開閉器)
この問題は何を聞いているの?

⑤は分電盤P-1の結線図の中にある「S」の箱を指しています。ブレーカー(B・BE)の下流、ポンプへ向かう回路の途中にある機器です。

電磁開閉器とは?

電磁石の力で接点を入り切りする開閉器で、マグネットスイッチとも呼ばれます。図記号はS(箱入りならSを四角で囲む)。離れた場所の押しボタン(④のBL)から制御配線で信号を受けて、モーターの電源を入り切りします。

なぜモーター回路には電磁開閉器が要るのか? ポンプのようなモーターは操作場所と機械が離れているうえ、大きな電流を頻繁に入り切りする必要があるからです。さらに電磁開閉器には熱動継電器(サーマルリレー)が組み合わされ、モーターの焼損も防ぎます

手順1 P-1の結線図で⑤の位置を確認 → BE(漏電遮断器)の下流のS

手順2 Sの先には給水加圧ポンプ(モーター)、そばには制御配線(※印)と押しボタンBL

手順3 「ボタンの信号で動く開閉器」=電磁開閉器

よって答えはです。ロの電流計付箱開閉器は記号が異なり、ニの進相コンデンサは記号がCです。

この問題の覚え方

「S=スイッチの親玉=電磁開閉器」。ポンプ回路の登場人物は「BE(漏電を守る)→S(入り切りする)→M(モーター)」+「BL(指令ボタン)」。この一列を覚えると配線図の盤結線が読めるようになります。

問36

分野:配線図(分岐回路の遮断器)重要度 ★★☆

⑥で示す機器の定格電流の最大値[A]は。

イ.15
ロ.20
ハ.25
ニ.30
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正解

ロ.20[A]
この問題は何を聞いているの?

⑥は電灯分電盤L-1の中の、100V分岐回路用の配線用遮断器(B)です。「このブレーカーは最大何Aのものまで付けてよいか」という問題です。

分岐回路の遮断器は電線の太さで決まる

この図面の屋内配線は、注意書きのとおりVVFケーブルです。一般の分岐回路は直径1.6mmの電線(許容電流19A程度)で配線されるため、これを守れる配線用遮断器は定格20A以下と決められています。

なぜ電線より大きな数字の20Aでよいのか? 配線用遮断器は流れすぎた電流を早めに検知して切る特性をもつからです。ルール上、1.6mmの電線の分岐回路には「20Aの配線用遮断器まで」の組合せが認められています(問10で覚えた組合せ表と同じ話です)。

手順1 ⑥はL-1の100V分岐回路のB(配線用遮断器)

手順2 分岐回路の電線はVVF1.6mm → 組合せ表から遮断器は20A以下

手順3 最大値は20A

よって答えはロの20Aです。

この問題の覚え方

配線図で「Bの定格電流の最大値は?」と来たら、まずその回路の電線の太さを考えます。ふつうの電灯・コンセント回路(1.6mm)なら答えは20A。問10の組合せ表が配線図問題でも武器になります。

問37

分野:配線図(接地抵抗の最大値)重要度 ★★★

⑦で示す部分の接地工事における接地抵抗の許容される最大値[Ω]は。なお,引込線の電源側には地絡遮断装置は設置されていない。

イ.10
ロ.100
ハ.300
ニ.500
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正解

ロ.100[Ω]
この問題は何を聞いているの?

⑦は分電盤の金属箱などに施すD種接地工事の場所です。「この接地は何Ω以下ならよいか」という、接地工事の数字問題です。

D種接地工事とは?

300V以下の低圧機器の金属部分に施す接地工事です。接地抵抗は原則100Ω以下。ただし、0.5秒以内に動作する地絡遮断装置(漏電遮断器など)を電路に施設した場合は500Ω以下に緩和されます。

なぜ地絡遮断装置があると500Ωまで緩くなるのか? 接地の役目は漏電したとき人が感電しないよう電気を大地へ逃がすことです。漏電を0.5秒以内に切ってくれる装置があれば、逃がしきる前に電気そのものが止まるので、接地の性能は控えめでも安全が保てるからです。

手順1 ⑦は低圧(300V以下)の機器の接地 → D種接地工事

手順2 問題文に「電源側には地絡遮断装置は設置されていない」とある → 500Ωへの緩和は使えない

手順3 原則どおり100Ω以下

よって答えはロの100Ωです。

この問題の覚え方

D種接地は「原則100Ω、0.5秒の地絡遮断があれば500Ω」。問題文の「地絡遮断装置は設置されていない」の一文が答えを決めるスイッチです。設置されて“いる”なら500Ωを選びます。

問38

分野:配線図(フロートレススイッチ電極)重要度 ★★☆

⑧で示す図記号の器具の名称は。

イ.圧力スイッチ
ロ.フロートレススイッチ電極
ハ.電磁開閉器用押しボタン
ニ.フロートスイッチ
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正解

ロ.フロートレススイッチ電極
この問題は何を聞いているの?

⑧の図記号はLF(傍記に電極数の3)で、地下1階の湧水ポンプのそばにあります。水まわりの自動運転に使う水位センサーの名前を答える問題です。

フロートレススイッチ電極とは?

電極棒を水に浸けて、水位を電気的に検知するセンサーです。図記号はLF。浮き(フロート)が「レス=無い」のでこの名前です。長さの違う電極棒を3本ほど垂らし、どの棒まで水が届いたかで水位を判断して、ポンプを自動で入り切りします。

なぜ電極棒で水位が分かるのか? 水は電気をわずかに通すからです。水位が上がって棒と棒の間が水でつながると、小さな電流が流れて「水がここまで来た」と分かる仕組みです。

フロートスイッチとのちがい

フロートスイッチ(記号LF…ではなくF)は、浮き球が水位で上下してスイッチを入り切りする方式です。この図面では汚水ポンプ側に付いています。電極式=きれいな水向き、浮き球式=汚水向きという使い分けが定番です。

なぜ汚水には浮き球式を使うのか? 汚れた水は電極棒に汚れが付いて誤動作しやすいからです。浮き球なら水の汚れに関係なく、物理的な浮き沈みで確実に動きます。

手順1 ⑧の記号はLF₃(電極3本) → フロートレススイッチ電極

手順2 場所は湧水ポンプ(きれいな水)のそば → 電極式で妥当

よって答えはです。

この問題の覚え方

「LF=フロートがLess=電極棒」「F=浮き球のフロートスイッチ」。湧水(きれい)=電極式、汚水=浮き球式、とセットで覚えると問43(写真問題)にもそのまま効きます。

問39

分野:配線図(最少電線本数)重要度 ★★☆

⑨で示す部分の最少電線本数(心線数)は。

イ.2
ロ.3
ハ.4
ニ.5
答え・解説を見る
正解

イ.2
この問題は何を聞いているの?

「⑨の配線には最低何本の電線(心線)が通っているか」という問題です。宅配ロッカー付近の照明回路の一部で、複線図(ふくせんず)を描いて数えます。

複線図とは?

配線図(単線図)は見やすさ優先で電線を1本の線にまとめて描いています。それを実際の電線1本1本にほどいて描き直した図が複線図です。電線の本数やスリーブの個数は、複線図にしないと数えられません。

なぜ単線図のままでは本数が分からないのか? 単線図の1本の線は「ここを電線が通る」というルートしか表していないからです。その中を2本通るのか3本通るのかは、電源・スイッチ・器具のつながり方で決まります。

複線図の3ステップ

接地側電線(白)を電源からすべての器具(照明・コンセント)へつなぐ。②非接地側電線(黒)を電源からすべてのスイッチとコンセントへつなぐ。③スイッチから担当の器具へ帰り線をつなぐ。この順で線を引くと、各区間の本数が自動的に決まります。

なぜこの3ステップで必ず描けるのか? 電気の流れが「電源→スイッチ→器具→電源に戻る」という1つの輪だからです。行き(黒)・スイッチ経由・帰り(白)の3種類の線を順に引けば、輪が全部つながります。

手順1 ⑨の区間は、同じスイッチで一緒に点滅する照明器具(イ)どうしをつなぐ「送り」の区間

手順2 器具どうしの送りに必要なのは帰り線+接地側電線だけ

手順3 よって2本(2心)で足りる

よって答えはイの2本です。

この問題の覚え方

本数問題は「器具どうしの送りは2本」「スイッチへの往復は2本」「3路スイッチ間は3本」という頻出パターンをまず覚え、迷ったら複線図の3ステップで確かめる、の二段構えが最速です。

問40

分野:配線図(コンセントの傍記)重要度 ★★★

⑩で示す部分は引掛形のコンセントである。その図記号の傍記表示は。

イ.EL
ロ.H
ハ.T
ニ.LK
答え・解説を見る
正解

ハ.T
この問題は何を聞いているの?

引掛形(ひっかけがた)コンセントの傍記はどれか」という、コンセントの傍記の暗記問題です。

引掛形コンセントとは?

プラグを差してからひねって引っ掛けて固定するコンセントです。傍記はT。振動でプラグが抜けては困る場所(機器の吊り下げなど)に使います。刃受けが円弧状に曲がっているのが見た目の特徴です。

なぜTが引掛形なのか? 引掛形は英語でツイストロック(Twist lock)方式と呼ばれます。Tはツイスト(ひねる)の頭文字と覚えるのが定番です。

コンセントの傍記まとめ

T=引掛形、LK=抜け止め形、E=接地極付、ET=接地端子付、EET=接地極付接地端子付、EL=漏電遮断器付、WP=防水形、H=床面に取り付けるものなどの特殊表記。似ているLK(抜け止め)は、差してひねる点は同じでも普通の平行刃のコンセントです。

なぜTとLKを区別する必要があるのか? 引掛形(T)は専用の曲がった刃のプラグしか使えないのに対し、抜け止め形(LK)は普通のプラグがそのまま使えるからです。試験でもこの2つの入れ替えが定番のひっかけです。

選択肢を1つずつ確かめる

イ 誤り … EL=漏電遮断器付

ロ 誤り … Hは引掛形の傍記ではない

ハ これが正しい … T=引掛形

ニ 誤り … LK=抜け止め形

よって答えはです。

この問題の覚え方

「TはツイストのT=引掛形」「LKはロックのLK=抜け止め形」。この2つをペアで覚えれば、どちらが出題されても迷いません。

この記事のまとめ

この10問で必ず持ち帰ること

問31 引込線 … 原則4m・やむを得なければ2.5m・道路横断5m

問32 EM電線 … 地中はケーブルだけ。IE(絶縁電線)は使えない

問33・34 傍記 … H=ホタル(OFFで点灯)/L=確認表示灯(ONで点灯)/B=押しボタン

問35 電磁開閉器 … S=ボタンの信号で動く開閉器。BE→S→Mの一列

問36 分岐回路のB … 1.6mm電線の回路は20Aまで

問37 D種接地 … 原則100Ω・0.5秒の地絡遮断があれば500Ω

問38 水位センサー … LF=電極式(きれいな水)/F=浮き球式(汚水)

問39・40 本数と傍記 … 器具どうしの送りは2本/T=引掛形・LK=抜け止め形

出典

令和7年度上期第二種電気工事士試験(学科試験)
問題・図・写真・解答は一般財団法人 電気技術者試験センターが公表しているものです。

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