第二種電気工事士の学科試験を、電気の知識がまったくない人でも読み進められるように1問ずつ解説します。このページは令和7年度 上期(2025年5月25日実施)の問11〜問20です。

問11〜問20は材料・工具・機器の知識が中心です。計算はほとんどなく、「名前と役割と写真」をつなげて覚えた人からそのまま得点できます。各問題の下の「答え・解説を見る」を開くと答えと考え方が出ます。

この記事の問題はどこから?

問題文・図・写真・解答は、試験を実施している一般財団法人 電気技術者試験センターが公表しているものです。
出典:令和7年度上期第二種電気工事士試験(学科試験)

問11

分野:工事材料(金属管工事の付属品)重要度 ★★☆

金属管工事に使用される「ねじなしボックスコネクタ」に関する記述として,誤っているものは。

イ.ボンド線を接続するための接地用の端子がある。
ロ.ねじなし電線管と金属製アウトレットボックスを接続するのに用いる。
ハ.ねじなし電線管との接続は止めネジを回して,ネジの頭部をねじ切らないように締め付ける。
ニ.絶縁ブッシングを取り付けて使用する。
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正解

ハ.ネジの頭部をねじ切らないように締め付ける(これが誤り)
この問題は何を聞いているの?

「ねじなしボックスコネクタの説明で間違っているものを1つ選べ」という問題です。部品の名前が長いですが、役割はシンプルです。

ねじなしボックスコネクタとは?

ねじなし電線管(E管)を金属製のボックスにつなぐための接続部品です。ねじなし電線管は管の表面にねじが切られていないので、ねじ込んで固定する代わりに、横から止めネジで締め付けて固定します。

なぜ「ねじなし」の管が使われるのか? 現場でねじを切る手間がなく、施工が早いからです。そのぶん接続には、この問題のような専用のコネクタを使います。

止めネジは「ねじ切れるまで」締める

止めネジの頭は、決められた力で締めると頭がポキッと折れる(ねじ切れる)ように作られています。頭が折れたら「正しい強さで締まった」という合図です。

なぜわざわざ頭が折れるように作られているのか? 締め付けが弱いと、管とボックスの間の電気的なつながり(接地の通り道)が不完全になるからです。頭が折れるまで締めることで、誰が施工しても確実な締め付けトルクになる仕組みです。

選択肢を1つずつ確かめる

イ 正しい … 接地用のボンド線をつなぐ端子が付いている

ロ 正しい … まさにねじなし電線管とボックスの接続に使う部品

ハ これが誤り … 止めネジは頭部がねじ切れるまで締め付けるのが正しい施工。「ねじ切らないように」は逆

ニ 正しい … 管の端で電線が傷つかないよう絶縁ブッシングを付けて使う

よって答えはです。

この問題の覚え方

「ねじなしコネクタの止めネジは、頭が取れて一人前」。この逆を突く出題が定番で、令和8年度上期にもほぼ同じ選択肢が出ています。

問12

分野:工事材料(コードの許容電流)重要度 ★★☆

許容電流から判断して,公称断面積1.25 mm²のゴムコード(絶縁物が天然ゴムの混合物)を使用できる最も消費電力の大きな電熱器具は。ただし,電熱器具の定格電圧は100 Vで,周囲温度は30 ℃以下とする。

イ.600 Wの電気炊飯器
ロ.1 000 Wのオーブントースター
ハ.1 500 Wの電気湯沸器
ニ.2 000 Wの電気乾燥器
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正解

ロ.1 000 Wのオーブントースター
この問題は何を聞いているの?

「1.25mm²のコードで安全に使える、いちばん大きな電熱器具はどれか」という問題です。暗記1つ+割り算1回で解けます。

コードの許容電流

電気器具に付いている柔らかい電線をコードといいます。許容電流は0.75mm²=7A、1.25mm²=12A、2.0mm²=17Aです。この3つは暗記します。

なぜコードは屋内配線より許容電流が小さいのか? コードは細い銅線をより合わせた柔らかい構造で、熱に弱いゴムやビニルで覆われているからです。同じ太さでも、壁の中の電線より流せる電流は控えめに決められています。

ワット(W)とアンペア(A)の関係

電力P = 電圧V × 電流Iです。逆に言えば、電流 = 電力 ÷ 電圧。定格電圧100Vなら、電流は「ワット数を100で割るだけ」で出ます。

なぜ100Vだと計算がすぐできるのか? 割る数が100なので、ワット数の下2桁を消すだけだからです。1,000W→10A、1,500W→15A、と暗算できます。

手順1 1.25mm²コードの許容電流 = 12A(暗記)

手順2 各器具の電流 = 600W→6A/1,000W→10A/1,500W→15A/2,000W→20A

手順3 12A以下でいちばん大きいもの = 1,000W(10A)

よって答えはロの1,000Wのオーブントースターです。

この問題の覚え方

コードは「ナナ・ジュウニ・ジュウナナ」(0.75=7A・1.25=12A・2.0=17A)。100Vならワット数の下2桁を消して電流に直し、許容電流と比べるだけです。

問13

分野:工具(工事の種類と工具の組合せ)重要度 ★★☆

電気工事の種類と,その工事に使用する工具との組合せで,適切なものは

イ.合成樹脂管工事とリード型ねじ切り器
ロ.ライティングダクト工事と合成樹脂管用カッタ
ハ.金属管工事とパイプベンダ
ニ.金属線ぴ工事とボルトクリッパ
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正解

ハ.金属管工事とパイプベンダ
この問題は何を聞いているの?

「工事の種類と工具の正しいペアはどれか」という問題です。工具の名前から「何をする道具か」を思い浮かべられれば解けます。

選択肢に出てくる工具の役割

リード型ねじ切り器=金属管の先にねじを切る工具。合成樹脂管用カッタ=塩ビ管を切る専用ばさみ。パイプベンダ=金属管を曲げる工具。ボルトクリッパ=太い線材やボルトを切断する大きなはさみ。

なぜ工具の組合せ問題が毎回出るのか? 現場で間違った工具を使うと管や電線を傷めるからです。試験では「金属用の工具×樹脂の工事」のような材質のミスマッチを見抜けるかが問われます。

選択肢を1つずつ確かめる

イ 誤り … ねじ切り器は金属管用。合成樹脂管にねじは切らない

ロ 誤り … 合成樹脂管用カッタは塩ビ管用。ライティングダクト(金属レール)には使わない

ハ これが正しい … 金属管を曲げるのがパイプベンダ。正しいペア

ニ 誤り … ボルトクリッパは切断工具。金属線ぴ(配線カバー)の施工に曲げ・切断で使う工具ではない

よって答えはです。

この問題の覚え方

工具問題は「金属もの=ねじ切り器・パイプベンダ・リーマ」「樹脂もの=ガストーチ・樹脂管カッタ」と材質でグループ分けして覚えると、初見のペアでも判断できます。

問14

分野:電気機器(三相誘導電動機の回転速度)重要度 ★★★

極数6の一般用三相かご形誘導電動機を周波数50 Hzで使用するとき,最も近い回転速度[min⁻¹]は。

イ.500
ロ.1 000
ハ.1 500
ニ.3 000
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正解

ロ.1 000[min⁻¹]
この問題は何を聞いているの?

「極数6のモーターを50Hzで回すと、1分間に約何回転するか」という問題です。公式に数字を入れるだけの定番問題です。

三相かご形誘導電動機とは?

工場でいちばん使われている三相交流で回るモーターです。内部の回転子がリスのかご(かご形)に似ているのでこの名前です。構造が単純で丈夫なのが特長です。

なぜ「誘導」という名前なのか? 回転する磁石の力(回転磁界)が、かご形の導体に電気を誘い起こして(誘導して)回す仕組みだからです。磁石にくっついて回るのではなく、少し遅れて追いかけるように回ります。

回転速度の公式

同期速度Ns[min⁻¹]= 120 × 周波数f ÷ 極数p。min⁻¹は「1分間あたりの回転数」という意味です。実際の回転速度は、これよりわずかに遅くなります(滑り)。だから問題文も「最も近い」という聞き方をしています。

なぜ極数が多いほど遅く回るのか? 極数とはモーター内部の磁石のN極・S極の数です。極が多いほど、電気1周ぶんで磁界が進む角度が小さくなり、小刻みにしか回らない=ゆっくり回るのです。

手順1 公式に代入 = 120 × 50 ÷ 6

手順2 120 × 50 = 6,000

手順3 6,000 ÷ 6 = 1,000min⁻¹

よって答えはロの1,000min⁻¹です。

この問題の覚え方

「イチニーマル・エフ・ワル・ピー」(120f÷p)だけ覚えれば得点できます。2極・50Hzなら3,000、4極なら1,500、6極なら1,000。60Hz(西日本)になると1.2倍になる点も出題されます。

問15

分野:電気機器(機器の組合せ)重要度 ★★☆

組み合わせて使用する機器で,その組合せとして,明らかに誤っているものは。

イ.光電式自動点滅器 と 庭園灯
ロ.零相変流器 と 漏電警報器
ハ.ネオン変圧器 と メタルハライドランプ
ニ.スターデルタ始動装置 と 一般用低圧三相かご形誘導電動機
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正解

ハ.ネオン変圧器 と メタルハライドランプ(これが誤り)
この問題は何を聞いているの?

「ペアで使う機器の組合せとして明らかにおかしいものを選べ」という問題です。それぞれの機器が誰の相棒なのかを確認していきます。

各機器の相棒

光電式自動点滅器=明るさを感知して照明を自動でON/OFFするセンサー。屋外の庭園灯や防犯灯とペア。零相変流器=漏電(電気の漏れ)を検出するセンサーで、漏電警報器とペア。ネオン変圧器=ネオン管を光らせる高電圧を作る専用変圧器。スターデルタ始動装置=三相モーターを穏やかに始動させる装置。

なぜネオン変圧器とメタルハライドランプは組めないのか? ネオン変圧器の相棒はネオン管(看板のガラス管)だけだからです。メタルハライドランプは競技場などで使う高輝度ランプで、点灯には専用の安定器を使います。「高い電圧っぽい者どうし」で並べたひっかけです。

選択肢を1つずつ確かめる

イ 正しい組合せ … 暗くなったら庭園灯を点ける、の定番ペア

ロ 正しい組合せ … 零相変流器が漏電を検出し、警報器が鳴らす

ハ これが誤り … ネオン変圧器の相手はネオン管。メタルハライドランプの相手は安定器

ニ 正しい組合せ … スターデルタ始動は三相かご形誘導電動機の始動方法

よって答えはです。

この問題の覚え方

組合せ問題は「ネオン変圧器の相手はネオン管だけ」を軸に覚えるのが効率的です。ここを崩した選択肢が、年度を変えて何度も出題されています。

問16

分野:工事材料(写真鑑別)重要度 ★★★

写真に示す材料の用途は。

令和7年度上期 第二種電気工事士 学科 問16 の写真(TSカップリング)
イ.硬質ポリ塩化ビニル電線管相互を接続するのに用いる。
ロ.金属管と硬質ポリ塩化ビニル電線管とを接続するのに用いる。
ハ.合成樹脂製可とう電線管相互を接続するのに用いる。
ニ.合成樹脂製可とう電線管とCD管とを接続するのに用いる。
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正解

イ.硬質ポリ塩化ビニル電線管相互を接続するのに用いる
この問題は何を聞いているの?

写真の部品の使いみちを答える問題です。写真はTSカップリングという、灰色の硬い樹脂でできた筒状の部品です。

TSカップリングとは?

硬質ポリ塩化ビニル電線管(VE管)どうしをつなぐための部品です。両側から管を差し込み、接着剤で固定します。VE管は硬い塩ビのまっすぐな管で、屋外の配管などに使われます。

なぜ「硬い管用」と見分けられるのか? 写真の部品がまっすぐで硬そうな筒だからです。じゃばら状の柔らかい管(PF管・CD管)用のコネクタは、管をつかむための凹凸やナット状の部分が付いています。ツルッとした単純な筒=硬い管どうしの接続、と覚えます。

選択肢を1つずつ確かめる

イ これが正しい … VE管どうしをつなぐTSカップリング

ロ 誤り … 金属管と塩ビ管をつなぐ部品ではない

ハ 誤り … PF管どうしならPFカップリング(凹凸付き)を使う

ニ 誤り … PF管とCD管の接続も専用のコンビネーションカップリングを使う

よって答えはです。

この問題の覚え方

樹脂系の接続部品は「ツルッとした筒=VE管用(TS)」「じゃばらをつかむ凹凸付き=PF・CD管用」という見た目のちがいで判別します。写真鑑別の頻出部品です。

問17

分野:電気機器(写真鑑別)重要度 ★★★

写真に示す器具の名称は。

令和7年度上期 第二種電気工事士 学科 問17 の写真(配線用遮断器)
イ.漏電警報器
ロ.電磁開閉器
ハ.配線用遮断器(電動機保護兼用)
ニ.漏電遮断器
答え・解説を見る
正解

ハ.配線用遮断器(電動機保護兼用)
この問題は何を聞いているの?

写真の機器の名前を答える問題です。ブレーカーらしき箱の写真ですが、選択肢はどれも似た仲間なので、表示ラベルの読み方で見分けます。

見分けのポイントはラベルの表示

写真の機器には「AC500V」「10A」「200V 2.2kW相当」などの表示があり、漏電関係の表示(定格感度電流◯mA・テストボタン)がありません。kW表示はモーターの容量を示すので、これはモーターを守るための配線用遮断器(モータブレーカ)です。

なぜ「mA表示がない=漏電遮断器ではない」と言えるのか? 漏電遮断器は何mAの漏れで動作するか(定格感度電流)が命の仕様だからです。その表示と動作確認用のテストボタンが必ず付いています。写真にはどちらも無いので、漏電用ではないと判断できます。

選択肢を1つずつ確かめる

イ 誤り … 漏電警報器は鳴らすだけの機器で、形も異なる

ロ 誤り … 電磁開閉器はON/OFFの押しボタンで遠隔操作する開閉器。形が異なる

ハ これが正しい … kW相当表示付き=電動機保護兼用の配線用遮断器

ニ 誤り … 漏電遮断器なら◯mA表示とテストボタンがあるはず

よって答えはです。

この問題の覚え方

ブレーカー系の写真は「mA表示+テストボタン→漏電遮断器」「kW相当表示→電動機保護兼用」の2つの目印で判別します。この目印は配線図問題(問41など)でも同じように使えます。

問18

分野:工具(写真鑑別)重要度 ★★★

写真に示す工具の電気工事における用途は。

令和7年度上期 第二種電気工事士 学科 問18 の写真(ガストーチランプ)
イ.硬質ポリ塩化ビニル電線管の曲げ加工に用いる。
ロ.金属管(鋼製電線管)の曲げ加工に用いる。
ハ.合成樹脂製可とう電線管の曲げ加工に用いる。
ニ.ライティングダクトの曲げ加工に用いる。
答え・解説を見る
正解

イ.硬質ポリ塩化ビニル電線管の曲げ加工に用いる
この問題は何を聞いているの?

写真の工具の使いみちを答える問題です。写真はガストーチランプ。ガスボンベの先から炎を出す、あぶり用の工具です。

ガストーチランプとVE管の曲げ加工

硬質ポリ塩化ビニル電線管(VE管)は硬くて常温では曲がりませんが、熱を加えるとやわらかくなる性質があります。そこでガストーチランプであぶって温めてから曲げ、形を作ります。

なぜ金属管にはトーチを使わないのか? 金属管は多少あぶった程度ではやわらかくならないからです。金属管の曲げはパイプベンダ(てこの力で曲げる工具)を使います。「樹脂は熱で・金属は力で」が曲げ加工の大原則です。

選択肢を1つずつ確かめる

イ これが正しい … VE管をあぶってやわらかくして曲げる

ロ 誤り … 金属管の曲げはパイプベンダ

ハ 誤り … PF管はもともと自由に曲がる可とう管。曲げ加工は不要

ニ 誤り … ライティングダクトは曲げ加工をする部材ではない

よって答えはです。

この問題の覚え方

「樹脂は熱で・金属は力で」。トーチランプを見たらVE管、パイプベンダを見たら金属管。問13とこの問題は同じ知識の裏表です。

問19

分野:施工(電線相互の接続)重要度 ★★★

単相100 Vの屋内配線工事における絶縁電線相互の接続で,次のような箇所があった。a〜dのうちから適切なものを全て選んだ組合せとして,正しいものは。
a:電線の絶縁物と同等以上の絶縁効力のあるもので十分に被覆した。
b:電線の引張強さが10 %減少した。
c:電線の電気抵抗が5 %増加した。
d:電線の電気抵抗を増加させなかった。

イ.aのみ
ロ.b及びc
ハ.b及びd
ニ.a,b及びd
答え・解説を見る
正解

ニ.a,b及びd
この問題は何を聞いているの?

「電線どうしをつなぐ作業としてルールに合っているものをすべて選べ」という問題です。電線接続の3大ルールを知っていれば機械的に判定できます。

電線接続の3大ルール

電気抵抗を増加させない(増加ゼロが原則)。②引張強さを20%以上減少させない(減少は19%までセーフ)。③接続部分はもとの絶縁物と同等以上のもので十分に被覆する

なぜ抵抗は「増加ゼロ」なのに、強さは「2割まで減ってよい」のか? 抵抗が増えると、問3で見たように接続点が発熱して火災のもとになるからです。一方、引張強さは接続の構造上どうしても少し落ちるため、実害のない範囲(2割未満)まで許容されています。

a〜dを1つずつ判定する

a 適切 … 同等以上の絶縁効力で十分に被覆 → ルール③どおり

b 適切 … 引張強さ10%減 → 20%未満なのでセーフ

c 不適切 … 電気抵抗5%増 → 増加は1%でもアウト

d 適切 … 抵抗を増加させなかった → ルール①どおり

適切なのはa・b・dなので、答えはです。

この問題の覚え方

「抵抗は増やすな・強さは2割まで・被覆は同等以上」。数字のひっかけは決まって「抵抗が◯%増加」を混ぜてくるので、抵抗だけはゼロ基準だと覚えてください。

問20

分野:施工(ケーブル工事)重要度 ★★★

低圧屋内配線工事(臨時配線工事の場合を除く)で,600Vビニル絶縁ビニルシースケーブルを用いたケーブル工事の施工方法として,適切なものは

イ.接触防護措置を施した場所で,造営材の側面に沿って垂直に取り付け,その支持点間の距離を8 mとした。
ロ.金属製遮へい層のない電話用弱電流電線と共に同一の合成樹脂管に収めた。
ハ.建物のコンクリート壁の中に直接埋設した。
ニ.丸形ケーブルを,屈曲部の内側の半径をケーブル外径の8倍にして曲げた。
答え・解説を見る
正解

ニ.屈曲部の内側の半径をケーブル外径の8倍にして曲げた
この問題は何を聞いているの?

「VVFケーブルを使った工事のやり方として正しいものはどれか」という問題です。ケーブル工事の数字ルールを3つ確認します。

ケーブル工事の数字ルール

①支持点間の距離は2m以下(接触防護措置を施した場所で垂直に取り付ける場合は6m以下)。②曲げ半径はケーブル外径(仕上がり外径)の6倍以上。③コンクリートへの直接埋設は不可(臨時配線を除く)。

なぜ曲げ半径に下限があるのか? きつく曲げると、中の絶縁被覆が引き伸ばされて傷ついたり、銅線が変形したりするからです。外径の6倍以上のゆるやかなカーブなら傷めずに曲げられます。6倍以上なら8倍でも10倍でもOKです。

選択肢を1つずつ確かめる

イ 誤り … 垂直+接触防護措置ありでも支持点間は6m以下。8mはオーバー

ロ 誤り … 弱電流電線(電話線など)と同じ管に入れるのは不可。誘導や事故防止のため分離する

ハ 誤り … コンクリート壁への直接埋設は臨時配線以外は不可

ニ これが正しい … 曲げ半径は外径の6倍以上が条件。8倍は余裕で合格

よって答えはです。

この問題の覚え方

ケーブル工事は「支持2m(垂直+防護で6m)・曲げ6倍以上・直埋NG・弱電と同居NG」。「6倍ちょうどじゃないから誤り」と考えないこと。6倍“以上”なら何倍でも適切です。

この記事のまとめ

この10問で必ず持ち帰ること

問11 ねじなしコネクタ … 止めネジは頭がねじ切れるまで締める

問12 コード … 0.75=7A・1.25=12A・2.0=17A。100Vはワット÷100

問13・18 工具 … 樹脂は熱で(トーチ)・金属は力で(パイプベンダ)

問14 モーター回転数 … 120f÷p。6極50Hz=1,000

問15 組合せ … ネオン変圧器の相手はネオン管だけ

問16・17 写真鑑別 … ツルッとした筒=TSカップリング/kW相当表示=電動機保護兼用

問19・20 接続とケーブル … 抵抗増ゼロ・強さ2割まで/支持2m・曲げ6倍以上

出典

令和7年度上期第二種電気工事士試験(学科試験)
問題・図・写真・解答は一般財団法人 電気技術者試験センターが公表しているものです。

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