第二種電気工事士の学科試験を、電気の知識がまったくない人でも読み進められるように1問ずつ解説します。このページは令和6年度 下期(2024年10月27日実施)の配線図問題 問41〜問50です。
問41〜問50は、配線図の丸数字の場所について写真から機器・材料・工具を選ぶ問題です。建物は鉄骨軽量コンクリート造・一部2階建ての工場と倉庫。まず下の図面を開いたまま、各問題を読み進めてください。
この記事の問題はどこから?
問題文・図・写真・解答は、試験を実施している一般財団法人 電気技術者試験センターが公表しているものです。
出典:令和6年度下期第二種電気工事士試験(学科試験)
この記事で使う配線図
問31〜問50はすべてこの図面についての問題です。問31〜問40の解説は前の記事にあります。
問41
分野:配線図(接地抵抗を測る測定器)重要度 ★★★
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正解
ニ.接地抵抗計(補助極2本と3色のリード線が付いたもの)
この問題は何を聞いているの?
⑪は建物の接地(アース)を指しています。「その接地抵抗を測る測定器はどれか」という写真の問題です。付属品の形を見れば一発で分かります。
接地抵抗計(アーステスタ)とは?
接地工事がきちんと効いているか、接地極と大地との間の抵抗を測る測定器です。写真の目印は地面に打ち込むT字型の補助極2本と、緑・黄・赤の3色のリード線です。
なぜ補助極という「くい」を地面に打つのか? 大地の抵抗はテスターのように2点をつまんで測れないからです。測りたい接地極から約10m間隔で一直線に補助極を2本打ち、そこへ電流を流して電圧の分布から抵抗を割り出します。
ほかの3つは何の測定器?
イ=目盛がMΩで、赤黒のリードとワニ口クリップ → 絶縁抵抗計(メガー)。ロ=小さな本体にリードとクリップ → 検電器や簡易測定器の類。ハ=DCV・ACVなどのダイヤルと赤黒2本の棒 → 回路計(テスター)。
なぜ写真だけで見分けられるのか? 測定器は測りたいものによって必要な付属品が変わるからです。大地を測るなら地面に刺すものが要る。絶縁を測るなら電線をはさむクリップが要る。付属品を見れば用途が分かります。
手順1 測るのは接地抵抗(大地との間の抵抗)
手順2 大地を測るには地面に打ち込む補助極が必要
手順3 補助極(T字の金属棒)と3色のリード線がそろっているのはニ
よって答えはニです。
この問題の覚え方
測定器の写真は「付属品で見分ける」のが最速です。地面に刺す棒=接地抵抗計、MΩ目盛=絶縁抵抗計、DCV・ACVのダイヤル=回路計。この3つの目印だけで、ほとんどの出題に対応できます。
問42
分野:配線図(リングスリーブの種類と個数)重要度 ★★☆
⑫で示すジョイントボックス内の接続をすべて圧着接続とする場合,使用するリングスリーブの種類と最少個数の組合せで,正しいものは。
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この問題は何を聞いているの?
⑫は2階事務室の、CV 5.5-3Cが集まるジョイントボックスです。「ここで使うリングスリーブの大きさと個数」を答えます。電線の太さが今回のポイントです。
リングスリーブとは?
電線を束ねて圧着ペンチで押しつぶして接続する金属の筒です。大きさは小・中・大の3種類。つなぐ電線の断面積の合計によって、どれを使うかが決まります。
なぜ大きさが3種類もあるのか? 電線の太さがさまざまだからです。細い電線に大きすぎるスリーブを使うとすき間ができて接触不良になり、太い電線に小さいスリーブではそもそも入りません。ぴったりの大きさを選ぶ必要があります。
大きさの選び方(断面積の合計で決まる)
合計8mm²以下 → 小/8mm²を超え14mm²以下 → 中/14mm²を超える → 大。ふだんよく出るVVF1.6mm(断面積2mm²)なら4本まで小ですが、今回は5.5mm²という太い電線です。
なぜ断面積の合計で決まるのか? スリーブの中に電線が何mm²ぶん詰まるかで必要な内径が決まるからです。太さと本数を別々に考えるのではなく、かけ算して合計するのが正しい数え方です。
⑫のボックスで数える
図面を見ると、⑫のジョイントボックスにはCV 5.5-3Cが3本集まっています。右から来た1本が、左のⓈ(電磁開閉器)へ向かう1本と、右下のⓈへ向かう1本に枝分かれしています。
3心ケーブルなので、同じ役割の心線どうしを3か所でつなぐことになります。それぞれの接続点では、3本のケーブルから1本ずつ、合計3本の心線が集まります。
手順1 接続点の数 = 3心なので3か所
手順2 1か所に集まる心線 = 5.5mm² × 3本
手順3 断面積の合計 = 5.5 × 3 = 16.5mm²
手順4 14mm²を超えるので大スリーブ → 大が3個
よって答えはハです。
この問題の覚え方
スリーブ問題は「①接続点の数を数える→②1か所あたりの断面積の合計を出す→③8・14の境目で大きさを決める」の3ステップ。1.6mmばかりの図面では小しか出ませんが、5.5mm²など太い電線が出てきたら中や大を疑うのが分かれ目です。
問43
分野:配線図(差込形コネクタの種類と個数)重要度 ★★☆
⑬で示すVVF用ジョイントボックス内の接続をすべて差込形コネクタとする場合,使用する差込形コネクタの種類と最少個数の組合せで,正しいものは。ただし,使用する電線はすべてVVF1.6とする。
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この問題は何を聞いているの?
⑬は2階事務室の照明・スイッチが集まるジョイントボックス(斜線の入った丸印)です。「ここで使う差込形コネクタの種類と個数」を答えます。
差込形コネクタとは?
被覆をむいた電線を穴に差し込むだけで接続できる透明な部品です。2本用・3本用・4本用・5本用と、差せる本数ごとに種類が分かれています。圧着工具が不要で、今の現場では主流の接続方法です。
なぜ本数ぴったりのコネクタを選ぶ必要があるのか? 全部の穴に電線が入っていないと接続不良のもとになるからです。3本つなぐなら3本用、と接続点ごとの本数に合わせて選びます。つまりこの問題は「各接続点が何本か」を数える問題と同じです。
写真の色で本数が分かる
この試験の写真では、赤いコネクタが2本用、黄緑のコネクタが4本用、青が3本用として登場します。穴の数を数えれば確実で、赤には差込口が2つ、黄緑には4つ並んでいます。
なぜ色で見分けられるようにしているのか? 現場でひと目で種類が分かるようにするためです。手元に何種類も転がっている中から、色だけで正しいものを取れます。試験の写真でも同じ配色が使われています。
⑬のボックスで数える
複線図を描いて⑬の接続点を数えると、接続点は4か所。内訳は2本つなぐ場所が3か所と、4本つなぐ場所が1か所になります。
4本が集まるのは接地側電線(白)の接続点です。この1本の白線から、複数の照明器具へ枝分かれしていくため、いちばん多くの電線が集まります。
手順1 接続点は4か所 → コネクタは合計4個
手順2 内訳は2本用が3個・4本用が1個
手順3 「赤(2本用)3個+黄緑(4本用)1個」の組合せはイ
よって答えはイです。
この問題の覚え方
差込形コネクタ問題は「接続点ごとの本数を数えて、そのまま個数にする」だけ。リングスリーブと違って断面積の計算がいらないぶん、実は素直な問題です。いちばん多く集まるのはたいてい接地側(白)と覚えておくと見当が付きます。
問44
分野:配線図(点滅器の取付けに使わない材料)重要度 ★★☆
⑭で示す点滅器の取付け工事に使用されることのない材料は。
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正解
ニ.露出形のスイッチボックス(アルミダイカスト製)
この問題は何を聞いているの?
⑭は2階事務室の「イロハ」3連スイッチです。「この取付け工事で使わない材料はどれか」を選びます。写真は、イ=アウトレットボックス、ロ=塗代(ぬりしろ)カバー、ハ=スイッチ用の取付枠、ニ=露出形のスイッチボックスです。
この建物のスイッチは壁の中に埋め込む
建物は鉄骨軽量コンクリート造で、2階事務室のスイッチは壁の中に埋め込む(埋込形)工事になります。埋込形ではアウトレットボックス→塗代カバー→取付枠→スイッチの順に組み立てます。
なぜ塗代カバーが必要なのか? 塗代(ぬりしろ)=壁の仕上げ材の厚みぶんのことです。ボックスは壁の下地に取り付けるので、そのままでは仕上げ面より奥に沈んでしまいます。塗代カバーを付けてスイッチの高さを仕上げ面に合わせるのです。
露出形ボックスは埋め込まない
選択肢ニは壁の表面にそのまま取り付ける露出形のボックスです。工場や倉庫のように配管が露出している場所では使いますが、壁に埋め込む工事では出番がありません。
なぜ埋込形と露出形を使い分けるのか? 見た目と施工のしやすさのためです。事務室のように内装が仕上がっている場所は埋込形にしてすっきり見せ、工場のように配管がむき出しの場所は露出形で手早く付けます。
写真を1つずつ確かめる
イ 使う … アウトレットボックスを壁の中に取り付ける
ロ 使う … 塗代カバーで仕上げ面に高さを合わせる
ハ 使う … 取付枠にスイッチをはめ込む
ニ これが答え … 露出形ボックスは埋込工事では使わない
よって答えはニです。
この問題の覚え方
スイッチの取付材料は「埋込形=ボックス+塗代カバー+取付枠」の3点セットで覚えます。そこに露出形のボックスが混ざっていたら、それが答え。逆に工場の露出配管の問題なら、露出形が正解側に回ります。
問45
分野:配線図(コンセントの写真)重要度 ★★★
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この問題は何を聞いているの?
⑮は図面でETの傍記が付いたコンセント(1階の洗面所付近)です。「この傍記に合う写真はどれか」を選びます。
接地に関する3つの傍記
E=接地極付(差込口にアース用の穴がある)。ET=接地端子付(横にアース線をつなぐねじ端子がある)。EET=接地極付接地端子付(穴もねじ端子も両方ある)。
なぜアースのつなぎ方が2種類あるのか? 機器によってアース線の出し方が違うからです。アース付きプラグの機器は接地極(穴)へ、緑のアース線が1本だけ出ている機器はねじ端子へつなぎます。洗濯機のアース線を思い浮かべると分かりやすいです。
写真の見分け方
差込口の穴が2つだけで、下にねじ端子(金色のふた)が付いていれば ET。穴が3つあれば E。穴が3つあってさらにねじ端子もあれば EET。穴の数とねじ端子の有無の2点だけ見ます。
なぜ穴の数を先に見るのか? 接地極があるかどうかが穴の数に直接出るからです。2つなら接地極なし、3つなら接地極あり。これで選択肢が半分に絞れてから、ねじ端子の有無を確認すれば迷いません。
手順1 傍記はET → 接地端子のみ(接地極はなし)
手順2 写真で差込口の穴は2つのものに絞る
手順3 そのうえでねじ端子が付いているものが正解 → ハ
よって答えはハです。
この問題の覚え方
「Eは穴、Tは端子」と分解して覚えます。E=穴が3つ/ET=穴2つ+ねじ端子/EET=穴3つ+ねじ端子。写真では穴の数を先に数えるのが確実な手順です。
問46
分野:配線図(必要なケーブル)重要度 ★★☆
⑯で示す部分の配線工事に必要なケーブルは。ただし,心線数は最少とする。
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この問題は何を聞いているの?
⑯は1階の階段まわり、1階と2階を結ぶ配線です。「どのケーブルを通せばよいか」=実質「この区間に電線が何本通るか」を答える問題です。
3路スイッチとは?
階段の上と下など、2か所から同じ照明を操作できるスイッチです。図面では●に3の傍記で表され、この建物では1階と2階の階段に1つずつ付いています。
なぜ2か所から操作できると便利なのか? 階段では下で点けて、上で消したいからです。片方でしか操作できないと、暗い階段を戻ることになります。3路スイッチはこの不便を解決するための仕組みです。
3路スイッチの配線は3本になる
2つの3路スイッチをつなぐには連絡線が2本必要です。それに加えて、この区間には照明へ向かう線(または電源の線)が1本通ります。合わせて3本です。
なぜ連絡線が2本も要るのか? 3路スイッチは接点を1番と3番に切り替える仕組みだからです。切り替え先が2つあるので、相手のスイッチへも2本引いておく必要があります。ふつうのスイッチ(片切)が1本で済むのとの大きな違いです。
手順1 ⑯は1階と2階の3路スイッチを結ぶ区間
手順2 3路の連絡線2本+照明側または電源側の1本 = 3本
手順3 3本の心線を持つケーブル = 3心(白・黒・赤)のハ
よって答えはハです。イとロは心線が足りず、ニは種類の違うケーブルです。
この問題の覚え方
「3路がからんだら3本」がまず頭に浮かぶようにしておきます。心線が白・黒・赤の3色になっているのが3心ケーブルの見た目の特徴。2心は白・黒の2色なので、写真では色の数を数えるのが速いです。
問47
分野:配線図(地中埋設のトラフ)重要度 ★★☆
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この問題は何を聞いているの?
⑰は図面で「トラフ」と書き込まれた、駐車場の地中埋設部分です。「トラフとはどれのことか」を写真から選びます。
トラフとは?
地中に埋めるケーブルを守るための樋(とい)のような形をした保護材です。コンクリート製や金属製で、ケーブルを溝に寝かせ、上からふたをかぶせて守ります。
なぜ地中のケーブルに保護材が必要なのか? 地中は後から誰かが掘り返す可能性がある場所だからです。上から重機のツメが入ってもケーブルまで届かないよう、硬い箱で守ります。土の重みや車の荷重から守る意味もあります。
ほかの3つは何?
イ=「この下に低圧電力ケーブルあり」と書かれた埋設標識シート。ハ=黒い蛇腹の波付硬質合成樹脂管(FEP)。ニ=ケーブルそのもの。どれも地中埋設で使いますが、トラフではありません。
なぜ埋設標識シートとトラフの両方を使うのか? 役割が違うからです。トラフは物理的に守る鎧、標識シートは掘る人への警告。掘っている人がシートを見つけた時点で手を止められれば、そもそもケーブルに届きません。二段構えの安全対策です。
写真を1つずつ確かめる
イ 誤り … 文字が印刷された埋設標識シート
ロ これが正しい … 樋状の本体+ふたの形=トラフ
ハ 誤り … 黒い蛇腹のFEP管
ニ 誤り … ケーブルそのもの
よって答えはロです。
この問題の覚え方
「トラフ=樋(とい)」と日本語に直せば、写真で迷いません。地中埋設の登場人物は「ケーブル・トラフ・FEP管・標識シート」の4つ。それぞれの役割をセットで覚えておくと、どれを聞かれても答えられます。
問48
分野:配線図(低圧進相用コンデンサ)重要度 ★★☆
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この問題は何を聞いているの?
⑱は1階工場の1.5kWモーターのすぐそばにある機器です。写真から選びます。
低圧進相用コンデンサとは?
モーターの力率を改善するために、モーターと並べて取り付けるコンデンサです。写真の目印は四角い箱に「40μF」などの静電容量が書かれていること。μF(マイクロファラド)はコンデンサの容量の単位です。
なぜモーターのそばにコンデンサを付けるのか? モーターの中のコイルは電流を遅らせる性質があり、そのままだと力率が悪くなるからです。コンデンサは逆に電流を進ませる性質を持つので、両方を組み合わせると遅れと進みが打ち消し合って力率が良くなります。
力率が良くなると何が得か
同じ仕事をするのに流れる電流が小さくなるので、電線での損失が減り、電気料金も下がります。工場でモーターを多く使うほど効果が大きくなります。
なぜモーターの近くに置くのか? 遅れが発生している場所のすぐそばで打ち消すのがいちばん効率がよいからです。離れた場所に置くと、その間の電線には遅れた大きな電流が流れ続けてしまいます。
写真を1つずつ確かめる
イ これが正しい … μF表示のある箱=低圧進相用コンデンサ
ロ 誤り … 円筒形でリード線付き → 放電灯用の安定器など
ハ 誤り … 配線用遮断器(10Aの表示)
ニ 誤り … 電磁開閉器(問17に出てきた機器)
よって答えはイです。
この問題の覚え方
「μFと書いてあればコンデンサ」。単位の表示が最大の手がかりです。A(アンペア)ならブレーカー、μFならコンデンサ、kWならモーター関係と、写真のラベルから機器を当てる練習をしておくと確実に取れます。
問49
分野:配線図(接続作業に使わない工具)重要度 ★★☆
⑲で示すジョイントボックス内の電線相互の接続作業に使用されることのないものは。
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正解
イ.リングスリーブ用の圧着ペンチ(黄色の柄)
この問題は何を聞いているの?
⑲は動力分電盤P-2へ向かうCV 14-3C(14mm²の太いケーブル)のジョイントボックスです。「この接続作業で使わない工具はどれか」を選びます。電線の太さが答えを決めます。
黄色い柄の圧着ペンチは細い電線専用
写真イの黄色い柄の圧着ペンチは、リングスリーブ(小・中・大)専用の工具です。技能試験でも使うおなじみの工具ですが、扱えるのは細い電線までです。
なぜ太い電線には使えないのか? 人の握力では足りないからです。14mm²のような太い電線を確実に締めるには数トンの力が必要で、手で握るペンチでは不可能です。そこで手動油圧式圧着器(写真ニ)を使います。
ほかの3つは使う工具
ロ=ケーブルカッタ。太いケーブルを切断する。ハ=電工ナイフ。外装(シース)や絶縁被覆をはぎ取る。ニ=手動油圧式圧着器。太い電線に端子やスリーブを圧着する。
なぜ黄色いペンチだけが仲間はずれなのか? 接続作業の流れは「切る→むく→締める」です。ロが切る、ハがむく、ニが締める、と3つで完結しています。イは締める役だが太さが合わないため、この現場では出番がありません。
よって答えはイです。
この問題の覚え方
「太い電線なら油圧式、細い電線なら黄色いペンチ」。図面で電線の太さ(14mm²など)を確認するのが第一歩です。VVF1.6が主役のジョイントボックスなら、逆に油圧式のほうが仲間はずれになります。
問50
分野:配線図(可とう電線管とモーターの接続)重要度 ★★☆
⑳で示す図記号の電線管をモーターに接続するために使用されるものは。
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正解
ロ.内側にらせん状のねじが切られた金属製コネクタ
この問題は何を聞いているの?
⑳は図面で「(F2 30)」と書かれた電線管で、3.7kWのモーターにつながっています。「この管をモーターにつなぐ部品はどれか」を選びます。
F2=2種金属製可とう電線管(プリカチューブ)
F2は2種金属製可とう電線管を表す記号です。金属でできているのに自由に曲げられる(可とう性がある)のが特徴で、表面がらせん状の凹凸になっています。通称プリカチューブ。
なぜモーターへの接続に曲がる管を使うのか? モーターは運転中に細かく振動するからです。硬い金属管で直結すると、振動で管や接続部が壊れてしまいます。曲がる管なら振動を吸収できます。また、据付け位置の微調整もしやすくなります。
らせん状の管には、ねじ込むコネクタ
プリカチューブは表面がらせん状なので、内側にねじが切られたコネクタにねじ込んで接続します。写真ロがそれで、筒の内側に太いらせんの溝が見えます。
なぜ止めネジで締めるタイプではないのか? らせん状の表面にはねじ込みのほうが確実にかみ合うからです。写真イのような止めネジ式は、表面が平らなねじなし電線管(E管)用。相手の管の表面がどうなっているかで使う部品が決まります。
写真を1つずつ確かめる
イ 誤り … 止めネジ2本付き → ねじなし電線管(E管)用
ロ これが正しい … 内側がらせん状 → プリカチューブをねじ込んで接続
ハ 誤り … 黒い樹脂製 → CD管用
ニ 誤り … 白い樹脂製 → PF管用
よって答えはロです。
この問題の覚え方
「F2=プリカ=らせん=ねじ込む」とつなげて覚えます。管の付属品は「金属か樹脂か」「表面がらせんか平らか」の2軸で整理すると、初見の写真でも当てられるようになります。
この記事のまとめ
この10問で必ず持ち帰ること
問41 測定器 … 地面に刺す棒=接地抵抗計/MΩ=絶縁抵抗計
問42 リングスリーブ … 断面積の合計で8mm²まで小・14mm²まで中・それ超で大
問43 差込形コネクタ … 接続点ごとの本数がそのまま個数になる
問44 スイッチ材料 … 埋込形=ボックス+塗代カバー+取付枠
問45 コンセント … Eは穴・Tはねじ端子。まず穴の数を数える
問46 3路の配線 … 3路がからんだら3本(3心ケーブル)
問47・48 地中と機器 … トラフ=樋/μF表示=進相コンデンサ
問49・50 工具と部品 … 太い電線は油圧式/F2はらせんだからねじ込む
出典
令和6年度下期第二種電気工事士試験(学科試験)
問題・図・写真・解答は一般財団法人 電気技術者試験センターが公表しているものです。
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▶ 問1〜10
計算と電気の基礎(合成抵抗・電線の抵抗・熱量・単相2線式・幹線)
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材料と工具(プルボックス・CV・写真鑑別・絶縁処理・工事の種類)
▶ 問21〜30
施工・検査・法令(接地の省略・回路計の読み・漏れ電流・電圧区分)
▶ 配線図 問31〜40
図記号と数字もの(電線本数・引込口開閉器・接地・絶縁抵抗)