第二種電気工事士の筆記試験を、電気の知識がまったくない人でも読み進められるように1問ずつ解説します。このページは令和3年度 下期・午前(2021年10月24日実施)の問11〜20です。

ここからは材料・工具・電気機器・工事のやり方の分野に入ります。問1〜10のような計算は少なくなりますが、そのかわり「リングレジューサ」「スターデルタ始動」「D種接地工事」のように、ふだんの暮らしでは聞かない言葉が次々に並びます。この記事では、名前を丸暗記するのではなく、それが何をするための物なのか、なぜその決まりがあるのかを、道具を1つも触ったことがない人でも頭に絵が浮かぶように書きました。各問題の下の「答え・解説を見る」を開くと答えと考え方が出ます。まず自分で考えてから開くのがおすすめです。

この記事の問題はどこから?

問題文・図・写真・解答は、試験を実施している一般財団法人 電気技術者試験センターが公表しているものです。
出典:令和3年度下期第二種電気工事士試験(午前)

問11

分野:材料(金属管工事の部品)重要度 ★★☆

金属管工事において使用されるリングレジューサの使用目的は。

イ.アウトレットボックスのノックアウト(打ち抜き穴)の径が,それに接続する金属管の外径より大きいときに使用する。
ロ.金属管相互を直角に接続するときに使用する。
ハ.金属管の管端に取り付け,引き出す電線の被覆を保護するときに使用する。
ニ.両方とも回すことのできない金属管相互を接続するときに使用する。
答え・解説を見る
正解

イ.アウトレットボックスのノックアウト(打ち抜き穴)の径が,それに接続する金属管の外径より大きいときに使用する。
この問題は何を聞いているの?

「リングレジューサという部品は、何のために使うのですか」と聞いている問題です。4つの選択肢は、どれも金属管工事で実際に起こる「困りごと」と、その解決方法を書いています。困りごとごとに使う部品が決まっているので、その組み合わせを知っているかどうかが分かれ目です。まずは問題文の言葉から順に見ていきましょう。

用語金属管工事(きんぞくかんこうじ)とは?

電線を金属のパイプ(金属管)の中に通して配線する工事のことです。工場や店舗、コンクリートの建物などでよく使われます。

なぜ?なぜ電線をわざわざ金属のパイプに通すのか?

電線の外側の皮(被覆)は、ぶつけたりこすったりすると傷つき、中の金属が出てしまうおそれがあります。金属管に入れておけば、外からの衝撃や傷から電線をしっかり守れるのです。さらに、管が電線をまとめて通す道になるので、あとから電線を入れ替えやすいという利点もあります。

用語アウトレットボックスとは?

金属管と金属管の合流点や、器具を取り付ける場所に置く金属の箱です。管の中を通ってきた電線は、この箱の中でつないだり、分けたりします。

用語ノックアウト(打ち抜き穴)とは?

アウトレットボックスの側面にあらかじめ丸い切れ目が入れてあり、たたいて打ち抜くと穴になる部分のことです。問題文のとおり「打ち抜き穴」とも呼びます。この穴に金属管の端を差し込んで、箱とつなぎます。

なぜ?なぜ最初から穴をあけておかず、打ち抜く形になっているのか?

箱のどの面のどこに管をつなぐかは、現場ごとに違うからです。最初から全部あいていると、使わない穴からほこりや虫が入ってしまいます。そこで、必要な所だけ打ち抜いて使えるように、切れ目だけ入れてあるのです。

答えの部品「リングレジューサ」とは何か

用語リングレジューサとは?

ノックアウトの穴が金属管より大きすぎるとき、穴の大きさを小さくして管に合わせるための、金属の輪(リング)です。穴の内側と外側から2枚1組ではさんで使います。

なぜ?なぜ穴が大きすぎると困るのか?

穴が管より大きいと、すき間ができて管がぐらつき、しっかり固定できません。すき間からほこりや水が入るおそれもあるでしょう。リングレジューサで穴を管の太さまで小さくすると、管をきちんと留められるのです。

コツ名前を分解すると用途が分かる

リング(ring) … 輪

レジューサ(reducer) … 「小さくする物」。英語の「reduce(減らす・小さくする)」から来ています。

つまりリングレジューサ=「穴を小さくする輪」。名前そのものが、大きすぎる穴を小さくするという使い道を表しています。

ほかの3つの困りごとと、使う部品

用語ロ.金属管どうしを直角に接続するときに使う物とは?

金属管の曲がり角には、ノーマルベンド(直角に曲がった金属管)や、ユニバーサル(L字形にカバーが付いた継手)などを使います。リングレジューサは穴の大きさを変える物で、管の向きを変える働きはありません。

用語ハ.管の端で電線の被覆を守るときに使う物とは?

金属管の切り口は角がとがっていて、電線の被覆を傷つけやすい場所です。そこで管の端にはブッシング(管の端にかぶせる、丸みのある部品)を取り付けます。選択肢ハの説明は、ブッシングの用途です。

用語ニ.両方とも回せない金属管どうしをつなぐときに使う物とは?

金属管どうしは、ふつうはカップリング(ねじで管と管をつなぐ筒)でつなぎます。ところが、両方の管がすでに固定されていてどちらの管も回せない場合は、ねじを回して締め込めません。そのときに使うのがユニオンカップリングです。部品の側を回してつなげる作りになっています。

言葉で考える、答えの出し方

ステップ1 「リング=輪」「レジューサ=小さくする物」と名前を分解する。

ステップ2 金属管工事で「小さくしたい物」は何かを考える。ボックスの穴(ノックアウト)が管より大きすぎるときだと分かる。

ステップ3 ロ(直角)・ハ(管の端の保護)・ニ(回せない管の接続)は、それぞれ別の部品の用途だと確かめる。

ステップ4 よって答えはイ。

覚えるこの問題の覚え方

リングレジューサ=穴が大きすぎるときに、輪で穴を小さくする。

あわせて直角=ノーマルベンド/管の端の保護=ブッシング/回せない管どうし=ユニオンカップリングも、困りごとと部品のペアで覚えておくと、ほかの年度の問題にも対応しやすくなります。

間違えた人が選びやすい選択肢

なぜ?なぜその選択肢を選んでしまうのか?

ハ.金属管の管端に取り付け,引き出す電線の被覆を保護するときに使用する。 … 「リング=輪の形の部品を管の端に付ける」というイメージから選んでしまうパターンです。管の端に付けて電線を守るのはブッシング。リングレジューサは管ではなくボックスの穴のほうに付けます。

ニ.両方とも回すことのできない金属管相互を接続するときに使用する。 … 「特別な場面で使う、変わった名前の部品」という印象から選んでしまう人がいます。回せない管どうしをつなぐのはユニオンカップリングです。

【第二種電気工事士】電線管の種類と配線工事のきほんをゼロから解説👉 この分野をもっとくわしく【第二種電気工事士】電線管の種類と配線工事のきほんをゼロから解説

問12

分野:材料(コードの許容電流)重要度 ★★☆

許容電流から判断して,公称断面積1.25 mm2のゴムコード(絶縁物が天然ゴムの混合物)を使用できる最も消費電力の大きな電熱器具は。
ただし,電熱器具の定格電圧は100 Vで,周囲温度は30℃以下とする。

イ.600 W の電気炊飯器
ロ.1 000 W のオーブントースター
ハ.1 500 W の電気湯沸器
ニ.2 000 W の電気乾燥器
答え・解説を見る
正解

ロ.1 000 W のオーブントースター
この問題は何を聞いているの?

「太さ1.25mm²のゴムコードにつないで使える電熱器具のうち、いちばん消費電力が大きいものはどれですか」と聞いている問題です。手がかりは「許容電流から判断して」という言葉。コードに流してよい電流の上限を知っていれば、あとはかけ算1回で答えが出ます。

用語コードとは?

電気器具をコンセントにつなぐための、やわらかく曲げやすい電線のことです。電気炊飯器やトースターの差込プラグの付いた線を思い浮かべると分かりやすいでしょう。「ゴムコード」は、電線をくるむ材料(絶縁物)に天然ゴムをまぜた材料を使ったコードです。

用語公称断面積(こうしょうだんめんせき)とは?

電線の中の金属部分を輪切りにしたときの切り口の面積を、規格で決めた呼び方で表したものです。単位はmm²(平方ミリメートル)。1.25mm²は、1mm×1mmの正方形1.25個ぶんの面積を表します。数字が大きいほど太い電線です。

用語許容電流(きょようでんりゅう)とは?

その電線に安全に流し続けてよい電流の上限のことです。単位はA(アンペア)です。

なぜ?なぜ電線に流してよい電流の上限があるのか?

電線に電流が流れると、電線そのものが熱を持ちます。流す電流が多いほど熱くなり、上限を超えると絶縁物が傷んだり、溶けたりして、火事の原因になるのです。そこで、太さごとに「ここまでなら安全」という電流が決められています。細い電線ほど熱がこもりやすいので、上限は小さくなります。

問題文の「周囲温度は30℃以下」は、まわりの気温が高すぎない、ふつうの条件で考えてくださいという意味です。まわりが暑いと電線の熱が逃げにくくなるので、許容電流を減らして考える必要があります。この問題ではその心配はない、という断り書きです。

覚えておく数字:コードの許容電流

覚えるコードの太さと許容電流(周囲温度30℃以下)

0.75mm² … 7A

1.25mm² … 12A

2.0mm² … 17A

この問題で使うのは1.25mm²=12Aです。

用語消費電力とは?

電気器具が1秒あたりに使う電気の量のことです。単位はW(ワット)。数字が大きいほど、たくさんの電気を使う器具です。

なぜ?なぜ消費電力が大きい器具ほど、コードに流れる電流が多くなるのか?

電気の世界には「電力(W)=電圧(V)×電流(A)」という関係があります。家庭用コンセントの電圧は100Vで決まっているので、消費電力が大きい器具ほど、そのぶん電流をたくさん流して電気を受け取るしかありません。例えば100Wの器具なら1A、1 000Wの器具なら10Aの電流が流れます。

言葉で1ステップずつ計算する

ステップ1 1.25mm²のゴムコードの許容電流は12A。つまり、このコードには12Aまで流してよい。

ステップ2 電熱器具の定格電圧(その器具を使う決まった電圧)は100V。

ステップ3 電力=電圧×電流なので、100V×12A=1 200W。このコードで使えるのは1 200Wまでの器具。

ステップ4 選択肢のうち1 200W以下で、いちばん大きいものを探す。イ600W、ロ1 000Wは使える。ハ1 500W、ニ2 000Wは1 200Wを超えるので使えない。

ステップ5 よって答えはロ(1 000Wのオーブントースター)。

例逆向きに確かめてみる

各器具に流れる電流を、消費電力÷電圧で出すこともできます。

イ 600W÷100V=6A → 12A以下なので使える

ロ 1 000W÷100V=10A → 12A以下なので使える

ハ 1 500W÷100V=15A → 12Aを超えるので使えない

ニ 2 000W÷100V=20A → 12Aを超えるので使えない

使えるのはイとロ。そのうち消費電力の大きいほう=ロです。

覚えるこの問題の覚え方

1.25mm²のコード=12A=100Vなら1 200Wまで。

「許容電流×100V」で、そのコードで使える器具の上限が出ます。「最も消費電力の大きな」と聞かれたら、上限を超えない中でいちばん大きいものを選ぶ、と覚えておきましょう。

間違えた人が選びやすい選択肢

なぜ?なぜその選択肢を選んでしまうのか?

ハ.1 500 W の電気湯沸器 … 1.25mm²のコードの許容電流を15Aと思い込むと、100V×15A=1 500Wになり、ハを選んでしまいます。1.25mm²のコードは12Aです。

イ.600 W の電気炊飯器 … 「最も消費電力の大きな」を読み落として、いちばん安全そうな小さい器具を選んでしまうパターンです。イも使えますが、使える中でいちばん大きいのはロです。

【第二種電気工事士】電線とケーブルの種類・許容電流をゼロから解説👉 この分野をもっとくわしく【第二種電気工事士】電線とケーブルの種類・許容電流をゼロから解説

問13

分野:工具(工事と工具の組合せ)重要度 ★★★

電気工事の種類と,その工事で使用する工具の組合せとして,適切なものは。

イ.金属管工事 と リーマ
ロ.合成樹脂管工事 と パイプベンダ
ハ.金属線ぴ工事 と ボルトクリッパ
ニ.バスダクト工事 と ガストーチランプ
答え・解説を見る
正解

イ.金属管工事 と リーマ
この問題は何を聞いているの?

「工事の種類と、その工事で使う工具の組み合わせとして、正しいものはどれですか」と聞いている問題です。4つとも工事の名前と工具の名前が並んでいます。それぞれの工具が何をする道具なのかが分かれば、組み合わせの正しさが見えてきます。

出てくる工事を全部説明します

用語金属管工事とは?

電線を金属のパイプ(金属管)に通して配線する工事です。金属管は、現場で長さに合わせて切ったり、曲げたりして使います。

用語合成樹脂管工事とは?

電線をプラスチックのパイプ(合成樹脂管)に通して配線する工事です。「合成樹脂」とはプラスチックのこと。代表は、かたい塩化ビニルでできた硬質ポリ塩化ビニル電線管(VE管)や、手で曲げられるPF管です。

用語金属線ぴ(きんぞくせんぴ)工事とは?

金属でできた細長い溝形のカバー(線ぴ)の中に電線を入れて、壁や天井に沿わせる工事です。「線ぴ」は電線を入れる細長い樋(とい)のような物と考えると分かりやすいでしょう。

用語バスダクト工事とは?

金属のケースの中に、太い板状の導体(電気を通す金属)を入れた「バスダクト」で、大きな電流を送る工事です。工場やビルの、大量の電気を運ぶ幹線(電気の太い本線)などに使われます。

答えの組み合わせ「金属管工事とリーマ」

用語リーマとは?

金属管を切ったあと、切り口の内側にできたギザギザ(バリ)を削り取るための工具です。円すい形の刃が付いていて、管の切り口に差し込んで回すと、内側がなめらかになります。

なぜ?なぜ金属管の切り口をなめらかにする必要があるのか?

金属管を金切りのこなどで切ると、切り口の内側に、とがったバリが残ります。そのまま電線を通すと、バリが電線の被覆を引っかいて傷つけ、中の金属がむき出しになるおそれがあるのです。そこでリーマで内側の角を削り落としてから電線を通します。

リーマは、クリックボールという手回しの取っ手に取り付けて回すのが一般的です。金属管を切る→リーマでバリを取るという流れは、金属管工事の基本の作業。よってイの組み合わせは適切です。

ほかの3つの組み合わせはどこが違う?

用語ロ.パイプベンダとは?

金属管を曲げるための工具です。管を溝に当てて、長い柄をてこのように使って曲げます。合成樹脂管(かたい塩ビの管)を曲げるときは、パイプベンダではなく、ガストーチランプで管を温めてやわらかくしてから曲げます。そのため合成樹脂管工事とパイプベンダは不適切です。

用語ハ.ボルトクリッパとは?

長い柄の先に大きな刃が付いた、太い電線や鉄線などを挟んで切る工具です。金属線ぴを切るときは、金切りのこなどを使うのが一般的です。ボルトクリッパは金属線ぴ工事の工具として挙げられる物ではないので、この組み合わせは不適切とされています。

用語ニ.ガストーチランプとは?

ガスを燃やして炎を出す工具です。電気工事では、かたい塩ビの合成樹脂管を温めて曲げるときなどに使います。バスダクトは金属のケースでできた既製品をつないでいく工事で、炎で温める作業はありません。そのためバスダクト工事とガストーチランプは不適切です。

なぜ?なぜ塩ビの管は温めると曲げられるのか?

塩化ビニルは、温めるとやわらかくなり、冷えるとまたかたくなる性質を持ったプラスチックです。そこで、曲げたい部分をガストーチランプで温めてやわらかくし、曲げた形のまま冷ますと、その形で固まります。金属管は温めてもこのようにはやわらかくならないので、パイプベンダで力を加えて曲げるのです。

言葉で考える、答えの出し方

ステップ1 リーマ=金属管の切り口のバリを取る工具。金属管工事で使うので、イは適切。

ステップ2 パイプベンダ=金属管を曲げる工具。合成樹脂管はガストーチランプで温めて曲げるので、ロは不適切。

ステップ3 ボルトクリッパは金属線ぴ工事の工具ではないので、ハは不適切。

ステップ4 ガストーチランプは塩ビ管を温める工具。バスダクト工事では使わないので、ニは不適切。

ステップ5 よって答えはイ。

覚えるこの問題の覚え方

金属管は「切ってリーマ、曲げてパイプベンダ」。かたい塩ビ管は「温めてガストーチランプ」。

ベンダ(bender)は「曲げる物」という意味です。曲げる相手は金属管、と工具と管の材料をセットにして覚えておきましょう。

間違えた人が選びやすい選択肢

なぜ?なぜその選択肢を選んでしまうのか?

ロ.合成樹脂管工事 と パイプベンダ … 「パイプ(管)を曲げる道具なら、どの管にも使える」と考えてしまうパターンです。パイプベンダは金属管用。合成樹脂管は熱で曲げるのが基本です。

ニ.バスダクト工事 と ガストーチランプ … バスダクトの金属のケースから「熱で加工しそう」と想像してしまう人がいます。ガストーチランプは塩ビ管を温める工具です。

【第二種電気工事士】電線管の種類と配線工事のきほんをゼロから解説👉 この分野をもっとくわしく【第二種電気工事士】電線管の種類と配線工事のきほんをゼロから解説

問14

分野:電気機器(モーター)重要度 ★★★

三相誘導電動機の始動電流を小さくするために用いられる方法は。

イ.三相電源の3本の結線を3本とも入れ替える。
ロ.三相電源の3本の結線のうち,いずれか2本を入れ替える。
ハ.コンデンサを取り付ける。
ニ.スターデルタ始動装置を取り付ける。
答え・解説を見る
正解

ニ.スターデルタ始動装置を取り付ける。
この問題は何を聞いているの?

「三相誘導電動機というモーターが回り始めるときの大きな電流を、小さくするための方法はどれですか」と聞いている問題です。選択肢には、モーターに関係する4つの作業が並んでいます。それぞれの作業が何のために行うものなのかを知っていれば、正解を選べます。

用語三相誘導電動機(さんそうゆうどうでんどうき)とは?

三相交流という電気で回るモーターのことです。工場の機械や、ビルのポンプ・送風機など、力の要る機械を回すのによく使われます。「電動機」はモーターのことです。

なぜ?なぜ「三相」の電気を使うのか?

三相交流は、タイミングを少しずつずらした3つの交流を、3本の電線で送る方式です。3つの電気が順番に強くなることで、モーターの中にぐるぐる回る磁石の力(回転磁界)ができます。このおかげで、特別な仕掛けがなくても、モーターが自然に回り出すのです。

用語始動電流(しどうでんりゅう)とは?

モーターが止まった状態から回り始める瞬間に流れる電流のことです。三相誘導電動機では、ふだん回っているときの電流(定格電流)の数倍もの大きな電流が流れることがあります。

なぜ?なぜ回り始めの電流は大きくなるのか?

止まっている重い自転車をこぎ出すときは、最初のひとこぎにいちばん力が要りますね。モーターも同じで、止まった状態から回し始めるときに、いちばんたくさんの電気を必要とするのです。大きな電流が一気に流れると、電線の電圧が下がって、同じ回路の照明が一瞬暗くなるなどの悪影響が出ることがあります。

答えの方法「スターデルタ始動」とは

用語スターデルタ始動とは?

モーターの中の3つのコイル(電線を巻いた部品)のつなぎ方を、回り始めは「スター(Y)結線」、回転が上がったら「デルタ(Δ)結線」に切り替える始動方法です。これを自動で行う装置がスターデルタ始動装置です。

用語スター(Y)結線・デルタ(Δ)結線とは?

スター(Y)結線 … 3つのコイルの片方の端を1か所にまとめてつなぐ方法。形がアルファベットのYに見えます。

デルタ(Δ)結線 … 3つのコイルを輪のように順番につないで三角形にする方法。形がギリシャ文字のΔ(デルタ)に見えます。

なぜ?なぜスター結線にすると始動電流が小さくなるのか?

スター結線では、1つのコイルにかかる電圧が、デルタ結線のときより小さくなります。デルタ結線の約1.73分の1(1.73は√3)です。コイルにかかる電圧が小さければ、流れる電流も小さくなります。その結果、電源から流れ込む電流は、デルタ結線のまま始動したときの3分の1になるのです。回転が上がって電流が落ち着いてからデルタ結線に切り替えて、本来の力で回す、という仕組みです。

例数字で見てみる

デルタ結線のまま回し始めると始動電流が90A流れるモーターがあったとします。

スターデルタ始動にすると、回り始めの電流は90A÷3=30A。

一気に流れる電流が3分の1になるので、電線の電圧が大きく下がるのを防げます。

ほかの3つの作業は何のため?

用語イ.3本の結線を3本とも入れ替えるとどうなる?

電源の3本を3本とも順番にずらして入れ替えると、電気の届く順番は入れ替える前と同じになります。そのためモーターの回る向きも変わりません。始動電流を小さくする働きもありません。

用語ロ.3本のうち2本を入れ替えるとどうなる?

3本のうちどれか2本を入れ替えると、電気の届く順番が逆になり、モーターが逆向きに回ります。これは回転の向きを変える方法です。始動電流は小さくなりません。

用語ハ.コンデンサを取り付けると何がよくなる?

モーターに進相コンデンサを取り付けるのは、力率(送った電気のうち、実際の仕事に使われる割合)をよくするためです。モーターはコイルでできていて、電流のタイミングが電圧より遅れます。コンデンサにはそのタイミングのずれを打ち消す働きがあるのです。始動電流を小さくする方法ではありません。

言葉で考える、答えの出し方

ステップ1 始動電流=回り始めの大きな電流だと理解する。

ステップ2 スターデルタ始動は、回り始めだけスター結線にしてコイルにかかる電圧を下げ、電流を3分の1にする方法。

ステップ3 イ(3本とも入れ替え)は何も変わらない、ロ(2本入れ替え)は逆回転、ハ(コンデンサ)は力率の改善と、それぞれ目的が違う。

ステップ4 よって答えはニ。

覚えるこの問題の覚え方

始動電流を小さく=スターデルタ始動(電流は3分の1)。

あわせて「2本入れ替え=逆回転」「コンデンサ=力率の改善」も、作業と目的のペアで覚えておくと、同じ形の問題に強くなります。

間違えた人が選びやすい選択肢

なぜ?なぜその選択肢を選んでしまうのか?

ハ.コンデンサを取り付ける。 … 「モーターに何かを取り付けて性能をよくする」という共通点から選んでしまうパターンです。コンデンサがよくするのは力率。始動電流を抑える働きはありません。

ロ.三相電源の3本の結線のうち,いずれか2本を入れ替える。 … モーターの問題でよく出てくる作業なので、反射的に選んでしまう人がいます。2本の入れ替えで変わるのは回転の向きです。

【第二種電気工事士】モーターと進相コンデンサのきほんをゼロから解説👉 この分野をもっとくわしく【第二種電気工事士】モーターと進相コンデンサのきほんをゼロから解説

問15

分野:電気機器(配線用遮断器)重要度 ★★☆

低圧電路に使用する定格電流20 Aの配線用遮断器に40 Aの電流が継続して流れたとき,この配線用遮断器が自動的に動作しなければならない時間[分]の限度(最大の時間)は。

イ.1
ロ.2
ハ.4
ニ.60
答え・解説を見る
正解

ロ.2
この問題は何を聞いているの?

「20Aの配線用遮断器に40Aの電流が流れ続けたら、何分以内に自動で電気を止めなければなりませんか」と聞いている問題です。これは法令(電気設備の技術基準の解釈)で決められた数字を知っているかどうかを問う問題。40Aは20Aの何倍かに気づくのが第一歩です。

用語配線用遮断器(はいせんようしゃだんき)とは?

電線に流れすぎた電流を感じると、自動で電気を止める装置です。家庭の分電盤に並んでいるブレーカーの多くが、この配線用遮断器にあたります。

なぜ?なぜ電流が流れすぎたら電気を止める必要があるのか?

電線に電流が流れると熱が出ます。決められた量を超えて流れ続けると、電線が熱くなりすぎて、絶縁物が溶けたり火事になったりするおそれがあるのです。そこで配線用遮断器が流れすぎを見張り、危なくなる前に電気を切る役目を担っています。

用語定格電流(ていかくでんりゅう)とは?

その遮断器が、止まらずに流し続けられる電流の大きさのことです。「定格電流20A」なら、20Aまでは流し続けても電気を止めないという意味になります。

なぜ?なぜ流れすぎてもすぐには止まらず、「何分以内」という決め方なのか?

モーターなどの機器は、動き始める一瞬だけ大きな電流が流れることがあります。少しでも超えたら即座に止まる遮断器だと、こうした問題のない一瞬の電流でも電気が切れてしまい、不便です。一方で、電線が熱くなるにはある程度の時間がかかります。そこで「定格の何倍の電流なら、何分以内に止まればよい」と、電流の大きさと時間をセットで決めているのです。

覚えておく数字:配線用遮断器が動作する時間

覚える定格電流30A以下の配線用遮断器

定格電流の1倍の電流 … 自動的に動作しない(止まらない)

定格電流の1.25倍の電流 … 60分以内に自動的に動作する

定格電流の2倍の電流 … 2分以内に自動的に動作する

例参考:定格電流30Aを超え50A以下の場合

1.25倍 … 60分以内

2倍 … 4分以内

定格電流が大きい遮断器ほど、2倍のときの時間が長くなっています。この問題の遮断器は20A(30A以下)なので、上の表を使います。

言葉で1ステップずつ考える

ステップ1 遮断器の定格電流は20A、流れた電流は40A。

ステップ2 40A÷20A=2。流れた電流は定格電流の2倍。

ステップ3 定格電流30A以下の配線用遮断器は、2倍の電流で2分以内に自動的に動作しなければならない。

ステップ4 よって答えはロ(2分)。

覚えるこの問題の覚え方

30A以下の遮断器は「1.25倍で60分、2倍で2分」。

「2倍で2分」と、2をそろえて覚えておくと思い出しやすくなります。問題を解くときは、まず流れた電流÷定格電流で「何倍か」を出すのがコツです。

間違えた人が選びやすい選択肢

なぜ?なぜその選択肢を選んでしまうのか?

ハ.4 … 定格電流が30Aを超え50A以下の遮断器の時間(2倍で4分)と取り違えると、ハを選んでしまいます。この問題の遮断器は20Aなので、2分のほうです。

ニ.60 … 1.25倍のときの60分と混同するパターンです。40Aは20Aの1.25倍ではなく2倍。倍率を先に計算すれば避けられます。

【第二種電気工事士】幹線と分岐回路の決まりをゼロから解説👉 この分野をもっとくわしく【第二種電気工事士】幹線と分岐回路の決まりをゼロから解説

問16

分野:材料(写真鑑別)重要度 ★★☆

写真に示す材料の用途は。

令和3年度下期 第二種電気工事士 筆記試験 午前 問16 の写真(灰色の合成樹脂製の筒形の材料)
イ.硬質ポリ塩化ビニル電線管(硬質塩化ビニル電線管)相互を接続するのに用いる。
ロ.金属管と硬質ポリ塩化ビニル電線管(硬質塩化ビニル電線管)とを接続するのに用いる。
ハ.合成樹脂製可とう電線管相互を接続するのに用いる。
ニ.合成樹脂製可とう電線管とCD管とを接続するのに用いる。
答え・解説を見る
正解

イ.硬質ポリ塩化ビニル電線管(硬質塩化ビニル電線管)相互を接続するのに用いる。
この問題は何を聞いているの?

「写真の材料は、何に使う物ですか」と聞いている問題です。写真には、灰色のプラスチックでできた短い筒が写っています。両端が少し太く、真ん中が細くなっているのが特徴です。4つの選択肢はどれも「管と管をつなぐ」用途なので、どんな管どうしをつなぐ物かを見分けることになります。

用語電線管とは?

電線を中に通して守るためのパイプのことです。金属でできた金属管と、プラスチックでできた合成樹脂管があります。

用語硬質ポリ塩化ビニル電線管(VE管)とは?

かたい塩化ビニル(塩ビ)でできた、まっすぐな灰色の電線管です。問題文では「硬質塩化ビニル電線管」とも書かれています。手では曲げられないかたい管で、水道の塩ビ管に近い見た目をしています。

なぜ?なぜ管どうしをつなぐ部品が必要なのか?

電線管は決まった長さで売られているので、長い距離を配管するときは何本もつないでいく必要があります。つなぎ目がしっかりしていないと、管が抜けたり、すき間から水やほこりが入ったりするでしょう。そこで、管の種類ごとに専用のつなぎ部品(カップリング)が用意されているのです。

写真の材料は「TSカップリング」

用語TSカップリングとは?

硬質ポリ塩化ビニル電線管(VE管)どうしをつなぐための、塩ビ製の筒です。両側から管を差し込み、接着剤で固めてつなぎます。

なぜ?なぜ両端が太く、真ん中が細い形をしているのか?

両端の太い部分は、管を差し込むための受け口です。内側が奥に向かって少しずつ細くなる作りになっていて、管を差し込むほどぴったりと締まるようになっています。真ん中の細い部分は、左右から差し込んだ管が当たって止まる位置です。

コツ写真から見分ける3つの手がかり

①材料と色 … つやのある灰色のプラスチック。VE管と同じ色・材料。

②形 … まっすぐな筒で、両端が受け口として太くなっている。

③表面 … じゃばら(波形)ではない。じゃばらの管(PF管・CD管)用の部品とは形が違う。

ほかの3つの用途で使う部品

用語ロ.金属管と硬質塩化ビニル電線管をつなぐ部品とは?

種類の違う管どうしをつなぐ部品は、コンビネーションカップリングと呼ばれます。金属管とつなぐ側は金属の管に合わせた作りになっているので、写真のように全体が同じ塩ビでできた筒ではありません。

用語ハ.合成樹脂製可とう電線管(PF管)どうしをつなぐ部品とは?

合成樹脂製可とう電線管は、手で曲げられる、じゃばら状のプラスチックの管です。「可とう」は曲げられるという意味。PF管どうしをつなぐには、PF管用カップリングを使います。じゃばらの管に差し込んではめ込むだけで抜けなくなる作りのものが多く、写真の筒とは形が違います。

用語ニ.PF管とCD管をつなぐ部品とは?

CD管も、PF管と同じく曲げられるじゃばら状の管です。主にコンクリートに埋め込む用で、オレンジ色のものがよく使われます。PF管とCD管のように種類の違う管どうしをつなぐ部品は、コンビネーションカップリングです。

言葉で考える、答えの出し方

ステップ1 写真は灰色の塩ビでできた、まっすぐな筒。両端が受け口として太くなっている。

ステップ2 表面にじゃばらがないので、PF管・CD管用ではない(ハ・ニは外れる)。

ステップ3 全体が同じ塩ビでできているので、金属管とつなぐ部品でもない(ロは外れる)。

ステップ4 VE管どうしをつなぐTSカップリングだと分かる。よって答えはイ。

覚えるこの問題の覚え方

灰色の塩ビの筒で、両端が受け口=TSカップリング=VE管どうしをつなぐ。

同じ種類の管どうし=その管用のカップリング、違う種類どうし=コンビネーションカップリング、と整理しておくと、ほかの写真問題でも迷いにくくなります。

間違えた人が選びやすい選択肢

なぜ?なぜその選択肢を選んでしまうのか?

ハ.合成樹脂製可とう電線管相互を接続するのに用いる。 … 「合成樹脂(プラスチック)の管どうしをつなぐ」という点だけを見ると当てはまりそうに見えます。ですが「可とう電線管」はじゃばらの曲がる管。写真の部品はかたいまっすぐな管用です。

ロ.金属管と硬質ポリ塩化ビニル電線管(硬質塩化ビニル電線管)とを接続するのに用いる。 … 選択肢に「硬質塩化ビニル電線管」の文字が入っているので、選んでしまう人がいます。金属管とつなぐ部品なら、片側が金属管に合う作りになっているはずです。

【第二種電気工事士】写真鑑別のコツ|材料・器具・工具を実物写真で見分ける【令和8年度】👉 この分野をもっとくわしく【第二種電気工事士】写真鑑別のコツ|材料・器具・工具を実物写真で見分ける【令和8年度】

問17

分野:器具(写真鑑別)重要度 ★★☆

写真に示す器具の名称は。

令和3年度下期 第二種電気工事士 筆記試験 午前 問17 の写真(電線の付いた黒いソケット)
イ.キーソケット
ロ.線付防水ソケット
ハ.プルソケット
ニ.ランプレセプタクル
答え・解説を見る
正解

ロ.線付防水ソケット
この問題は何を聞いているの?

「写真の器具の名前はどれですか」と聞いている問題です。写真には、黒い部品が3つ写っています。上の2つはふたと、ねじの付いた台のような部品。そこから白と黒の電線が伸びて、下の電球を差し込む口(ソケット)につながっています。選択肢はどれも電球を取り付けるための器具なので、それぞれの見た目の違いを知っておく必要があります。

用語ソケットとは?

電球をねじ込んで取り付けるための受け口のことです。写真の下の部品の内側に見えるらせん状の金属が、電球の口金(ねじの部分)を受け止めて、電気を送ります。

写真の器具は「線付防水ソケット」

用語線付防水ソケットとは?

最初から電線が取り付けてあり、雨水などが入りにくい作りになっているソケットです。名前のとおり「線が付いている」「防水」の2つが特徴。軒下など、屋外に近い場所で電球を使うときに用いられます。

なぜ?なぜ電線が最初から付いているのか?

ソケットの中で電線をねじ留めする作りだと、そのすき間から水が入り込むおそれがあります。そこで電線をソケットにあらかじめ取り付けて、すき間ができないように仕上げてあるのです。写真でも、下のソケットから白と黒の2本の電線が直接出ているのが分かります。

コツ写真から見分ける手がかり

①電線が付いている … ソケットから白と黒の電線が伸びている。名前の「線付」にあたる部分。

②ソケットの形 … 黒い筒形で、スイッチのつまみやひもが付いていない。

ほかの3つの器具はどんな物?

用語イ.キーソケットとは?

ソケットの横に、ひねって回すつまみ(キー)が付いている器具です。つまみを回すと、その場で電球を点けたり消したりできます。写真のソケットにはつまみがありません。

用語ハ.プルソケットとは?

ソケットから引きひもが垂れ下がっている器具です。「プル(pull)」は引っぱるという意味で、ひもを引くたびに点いたり消えたりします。写真にはひもが見当たりません。

用語ニ.ランプレセプタクルとは?

天井や壁に直接ねじで取り付ける、台付きのソケットです。丸い台の上にソケットが付いた形で、電線は付いておらず、取り付けるときに電線をつなぎます。写真のように電線でぶら下がる形ではありません。

言葉で考える、答えの出し方

ステップ1 写真のソケットから電線が直接伸びていることに注目する。

ステップ2 つまみ(キー)も引きひも(プル)もないので、イ・ハは外れる。

ステップ3 天井に直接付ける台付きの形ではないので、ニも外れる。

ステップ4 電線が付いた線付防水ソケットだと分かる。よって答えはロ。

覚えるこの問題の覚え方

ソケットから電線が出ている=線付防水ソケット。

つまみ=キーソケット、ひも=プルソケット、天井に台ごと付ける=ランプレセプタクル。ソケットに「何が付いているか」を見れば、名前を決められます。

間違えた人が選びやすい選択肢

なぜ?なぜその選択肢を選んでしまうのか?

ニ.ランプレセプタクル … 黒くて丸い台のような部品が写っているので、天井に付けるランプレセプタクルを思い浮かべてしまうパターンです。決め手はソケットから伸びた2本の電線です。

イ.キーソケット … 「ソケット」という言葉だけで選んでしまう人がいます。キーソケットなら、横にひねるつまみが付いているはずです。

【第二種電気工事士】写真鑑別のコツ|材料・器具・工具を実物写真で見分ける【令和8年度】👉 この分野をもっとくわしく【第二種電気工事士】写真鑑別のコツ|材料・器具・工具を実物写真で見分ける【令和8年度】

問18

分野:測定器(写真鑑別)重要度 ★★★

写真に示す測定器の名称は。

令和3年度下期 第二種電気工事士 筆記試験 午前 問18 の写真(目盛りにMΩと書かれた測定器)
イ.接地抵抗計
ロ.漏れ電流計
ハ.絶縁抵抗計
ニ.検相器
答え・解説を見る
正解

ハ.絶縁抵抗計
この問題は何を聞いているの?

「写真の測定器の名前はどれですか」と聞いている問題です。写真には、針で値を示すメーター(目盛り板)と、切り替えのつまみ、赤と黒の2本の線が付いた測定器が写っています。いちばんの手がかりは、目盛り板に書かれた単位の文字です。

目盛り板の文字を読む

目盛り板の真ん中に、大きく「MΩ」と書かれています。その下には「500V」の文字。この「MΩ」が、測定器の名前を決める決め手になります。

用語MΩ(メガオーム)とは?

電気の通りにくさ(抵抗)を表す単位です。Ω(オーム)が基本の単位で、M(メガ)は「100万倍」を表します。つまり1MΩ=1 000 000Ω。とても大きな抵抗を測るときに使う単位です。

なぜ?なぜ「MΩ」という大きな単位の目盛りが付いているのか?

この測定器が測るのは、電線の絶縁物(電気を通さないための皮)が、どれだけしっかり電気を止めているかです。絶縁がしっかりしていれば、電気はほとんど漏れない=抵抗はとても大きい状態になるでしょう。そのため、100万Ω単位の目盛りが必要になるのです。

写真の測定器は「絶縁抵抗計」

用語絶縁抵抗計とは?

電線や電気機器の絶縁物が、電気をきちんと止めているか(絶縁抵抗)を測る測定器です。「メガー」とも呼ばれます。測るときは、直流の高い電圧(写真の機器では500V)をかけて、漏れる電流の少なさから抵抗を求めます。

なぜ?なぜ絶縁抵抗を測る必要があるのか?

絶縁物が古くなったり傷ついたりすると、電気が本来の道からはみ出して漏れる(漏電)ようになります。漏電は、感電や火事の原因になるでしょう。そこで、工事のあとや定期的な点検で絶縁抵抗を測り、基準の値より大きいかを確かめるのです。

ほかの3つの測定器はどんな物?

用語イ.接地抵抗計とは?

アース(接地)がどれだけしっかり地面につながっているか(接地抵抗)を測る測定器です。補助の金属棒を2本、地面に打ち込んで測るのが特徴で、目盛りの単位はΩです。「EARTH TESTER」と書かれたものが多く見られます。

用語ロ.漏れ電流計とは?

電線から漏れている、ごく小さな電流を測る測定器です。先端が輪のように開くクランプ形で、電線を輪の中に通すだけで測れます。目盛りの単位はmA(ミリアンペア)などです。

用語ニ.検相器とは?

三相交流の3本の電線が、正しい順番(相順)でつながっているかを確かめる器具です。3本のクリップ付きの線で3本の電線をはさみ、ランプや円板の回る向きで順番を示します。目盛りで値を読む測定器ではありません。

言葉で考える、答えの出し方

ステップ1 目盛り板の単位が「MΩ」=とても大きな抵抗を測る測定器だと読み取る。

ステップ2 大きな抵抗を測る=絶縁がしっかりしているかを測る、と結びつける。

ステップ3 接地抵抗計(補助接地棒・Ω)、漏れ電流計(クランプ形・mA)、検相器(3本のクリップ)は見た目が違う。

ステップ4 よって答えはハ(絶縁抵抗計)。

覚えるこの問題の覚え方

目盛りに「MΩ」=絶縁抵抗計(メガー)。

「メガオームを測るからメガー」と、単位と呼び名をつなげて覚えておきましょう。写真問題では、目盛り板の単位の文字を最初に探すのがコツです。

間違えた人が選びやすい選択肢

なぜ?なぜその選択肢を選んでしまうのか?

イ.接地抵抗計 … 「抵抗を測る」という点で同じなので、迷いやすい組み合わせです。接地抵抗計には補助接地棒が付き、目盛りはΩ。写真はMΩなので絶縁抵抗計です。

ロ.漏れ電流計 … 「漏電を調べる道具」という目的が近いため選んでしまう人がいます。漏れ電流計は先が輪になったクランプ形で、電線をはさんで電流を測ります。

【第二種電気工事士】検査と測定器のきほんをゼロから解説👉 この分野をもっとくわしく【第二種電気工事士】検査と測定器のきほんをゼロから解説

問19

分野:施工(リングスリーブの選び方)重要度 ★★★

低圧屋内配線工事で,600Vビニル絶縁電線(軟銅線)をリングスリーブ用圧着工具とリングスリーブE形を用いて終端接続を行った。接続する電線に適合するリングスリーブの種類と圧着マーク(刻印)の組合せで,a~dのうちから不適切なものを全て選んだ組合せとして,正しいものは。

令和3年度下期 第二種電気工事士 筆記試験 午前 問19 の表(電線の太さと本数・リングスリーブの種類・圧着マーク)
イ.a,b
ロ.b,c
ハ.c,d
ニ.a,d
答え・解説を見る
正解

ロ.b,c
この問題は何を聞いているの?

「電線どうしをリングスリーブでつなぐとき、電線の太さと本数に合わないスリーブや刻印の組み合わせを、全部選んでください」と聞いている問題です。表にはa〜dの4つの組み合わせが並んでいます。不適切なものを全部見つけて、その組み合わせが書かれた選択肢を選ぶ、という2段階の問題です。

用語リングスリーブとは?

電線どうしをつなぐための、小さな金属の筒です。つなぎたい電線の先をそろえて筒に通し、専用の工具で外から強く押しつぶして固定します。大きさは小・中・大などがあります。

なぜ?なぜ電線をつなぐのに金属の筒を押しつぶすのか?

電線どうしをただねじり合わせるだけでは、ゆるんで接触が悪くなり、そこが熱を持つおそれがあります。金属の筒ごと押しつぶせば、電線とスリーブがしっかり密着し、ゆるみにくいつなぎ目になるのです。

用語終端接続(しゅうたんせつぞく)とは?

電線の端と端をそろえて、同じ方向から筒に入れてつなぐ方法です。ボックスの中で何本もの電線をまとめてつなぐときに使われます。

用語リングスリーブ用圧着工具と圧着マーク(刻印)とは?

リングスリーブを押しつぶすための専用の工具です。持ち手は黄色と決められています。押しつぶすと、スリーブの表面に「○」「小」「中」などの印(刻印)が付きます。

なぜ?なぜ押しつぶしたあとに刻印が付くようになっているのか?

刻印は、どの大きさの溝で押しつぶしたかを、あとから目で確かめられるようにするためです。電線の太さと本数に合わない溝でつぶすと、締め付けがゆるかったり、強すぎたりします。検査のときに刻印を見れば、正しい組み合わせで作業したかが分かるのです。

覚えておく組み合わせ:リングスリーブと刻印

覚える600Vビニル絶縁電線を終端接続するとき(小と中の範囲)

スリーブ小・刻印「○」 … 1.6mm 2本

スリーブ小・刻印「小」 … 1.6mm 3〜4本/2.0mm 2本/2.0mm 1本と1.6mm 1〜2本

スリーブ中・刻印「中」 … 1.6mm 5〜6本/2.0mm 3〜4本/2.0mm 1本と1.6mm 3〜5本/2.0mm 2本と1.6mm 1〜3本

なぜ?なぜ1.6mm 2本だけ、刻印が「小」ではなく「○」なのか?

1.6mm 2本は、スリーブ小を使う組み合わせの中でいちばん電線が少なく、細い組み合わせです。同じ小のスリーブでも、中に入る電線が少ないぶん、より強く押しつぶさないとすき間ができてしまいます。そこで、専用の「○」の溝でしっかりつぶすと決められているのです。

表のa〜dを1つずつ確かめる

ステップ1 a 1.6mm 2本 → 小・○。決まりどおりなので適切。

ステップ2 b 1.6mm 2本と2.0mm 1本 → 中・中。決まりでは「2.0mm 1本と1.6mm 1〜2本=小・小」なので、不適切。

ステップ3 c 1.6mm 4本 → 中・中。決まりでは「1.6mm 3〜4本=小・小」なので、不適切。

ステップ4 d 1.6mm 1本と2.0mm 2本 → 中・中。決まりでは「2.0mm 2本と1.6mm 1〜3本=中・中」なので適切。

ステップ5 不適切なのはbとc。よって答えはロ(b,c)。

注意設問の向きに気をつける

この問題が選ばせているのは「不適切なものを全て選んだ組合せ」です。適切なa・dを選んでしまうと、選択肢ニ(a,d)を選ぶことになります。表を確かめたら、適切か不適切かの印を付けてから選択肢を見ると、取り違えを防げます。

覚えるこの問題の覚え方

1.6mm 2本だけが「小・○」。1.6mm 4本までと2.0mm 2本までは「小・小」。それより多くなったら中。

表をまるごと暗記するのが大変なら、まず「小に入る上限=1.6mmなら4本、2.0mmなら2本」を覚えるのが近道です。2.0mmと1.6mmがまざったときは、表の組み合わせで確かめるようにしましょう。

間違えた人が選びやすい選択肢

なぜ?なぜその選択肢を選んでしまうのか?

ニ.a,d … 適切なもの(a・d)を選んでしまうパターンです。設問は「不適切なもの」を聞いています。

ハ.c,d … d(2.0mm 2本と1.6mm 1本)を「本数が少ないから小のはず」と考えてしまうと、dを不適切と判断してしまいます。2.0mm 2本に1.6mmが1本加わると、小の範囲を超えて中になります。

【第二種電気工事士】電線の接続|リングスリーブと差込形コネクタ【第14回】👉 この分野をもっとくわしく【第二種電気工事士】電線の接続|リングスリーブと差込形コネクタ【第14回】

問20

分野:施工(D種接地工事の省略)重要度 ★★★

D種接地工事を省略できないものは。
ただし,電路には定格感度電流15 mA,動作時間が0.1秒以下の電流動作型の漏電遮断器が取り付けられているものとする。

イ.乾燥した場所に施設する三相200 V(対地電圧200 V)動力配線の電線を収めた長さ3 mの金属管。
ロ.乾燥した木製の床の上で取り扱うように施設する三相200 V(対地電圧200 V)空気圧縮機の金属製外箱部分。
ハ.水気のある場所のコンクリートの床に施設する三相200 V(対地電圧200 V)誘導電動機の鉄台。
ニ.乾燥した場所に施設する単相3線式100/200 V(対地電圧100 V)配線の電線を収めた長さ7 mの金属管。
答え・解説を見る
正解

ハ.水気のある場所のコンクリートの床に施設する三相200 V(対地電圧200 V)誘導電動機の鉄台。
この問題は何を聞いているの?

「D種接地工事を省略してはいけないものはどれですか」と聞いている問題です。4つの選択肢には、金属管や機械の金属部分と、その置かれている場所・電圧が書かれています。法令で決められた「省略してよい条件」に当てはまらないものを1つ探します。

用語接地工事(せっちこうじ)とは?

電気機器の金属の外箱や金属管を、電線で地面(大地)につないでおく工事です。「アース」とも呼ばれます。

なぜ?なぜ金属の部分を地面につないでおくのか?

機器の中で電線の絶縁が傷むと、本来は電気が流れないはずの金属の外箱に電気が漏れることがあります。この状態で人が触ると、人の体を通って地面へ電気が流れ、感電してしまうでしょう。あらかじめ金属部分を地面につないでおけば、漏れた電気は人よりも流れやすい接地の線を通って地面へ逃げるので、感電の危険を減らせるのです。

用語D種接地工事とは?

接地工事にはA種・B種・C種・D種の4種類があり、D種は、300V以下の低圧の機器などに行う接地工事です。家庭や小さな工場の200Vや100Vの機器の多くが、このD種の対象になります。

用語漏電遮断器(ろうでんしゃだんき)とは?

電気が漏れたことを感じると、自動で電気を止める装置です。問題文の「定格感度電流15mA」は0.015Aの漏れで動くこと、「動作時間0.1秒以下」は漏れを感じてから0.1秒以内に止めることを表します。

覚えておく決まり:D種接地工事を省略できる主な場合

覚える機械器具の金属部分(外箱・鉄台など)

①対地電圧150V以下の機械器具を、乾燥した場所に施設する場合

②乾燥した木製の床など、電気を通しにくい物の上で取り扱うように施設する場合

③水気のある場所以外に施設し、電路に定格感度電流15mA以下・動作時間0.1秒以下の電流動作型の漏電遮断器を取り付けた場合

覚える金属管工事の金属管

①管の長さが4m以下のものを乾燥した場所に施設する場合

②対地電圧150V以下で、管の長さが8m以下のものを、乾燥した場所に施設するか、簡易接触防護措置(人が簡単には触れないようにする措置)を施す場合

用語対地電圧(たいちでんあつ)とは?

電線と地面(大地)との間の電圧のことです。人は地面に立っているので、電線に触れたときに人の体にかかる電圧の目安になります。問題文では、三相200Vは対地電圧200V、単相3線式100/200Vは対地電圧100Vと書かれています。

なぜ?なぜ「水気のある場所」では省略できないのか?

水は電気を通しやすいので、床や体がぬれていると、電気が人の体を通って地面へ流れやすくなります。こうした場所では、漏電遮断器があっても感電したときの危険が大きいため、省略の条件から外されているのです。乾燥した場所であることが、多くの省略条件に入っているのも同じ理由です。

4つの選択肢を1つずつ確かめる

例イ.乾燥した場所の三相200V動力配線の金属管(長さ3m)

対地電圧は200Vで150Vを超えますが、管の長さ4m以下を乾燥した場所に施設する条件に当てはまります。3mは4m以下なので、省略できます。

例ロ.乾燥した木製の床の上で扱う三相200V空気圧縮機の外箱

乾燥した木製の床の上で取り扱うように施設しているので、省略できます。

例ハ.水気のある場所のコンクリートの床に置く三相200V誘導電動機の鉄台

対地電圧200Vで150V以下ではありません。床は木製ではなくコンクリート。そして水気のある場所なので、漏電遮断器による省略も使えません。どの条件にも当てはまらないので、省略できません。

例ニ.乾燥した場所の単相3線式100/200V配線の金属管(長さ7m)

対地電圧100V(150V以下)で、管の長さ8m以下を乾燥した場所に施設する条件に当てはまります。7mは8m以下なので、省略できます。

言葉で考える、答えの出し方

ステップ1 省略できる条件は「乾燥した場所」「木製の床」「対地電圧150V以下」「水気のある場所以外+漏電遮断器」「金属管の長さ」の組み合わせだと整理する。

ステップ2 イ(3m・乾燥)、ロ(木製の床・乾燥)、ニ(100V・7m・乾燥)は、それぞれ条件に当てはまる。

ステップ3 ハは水気のある場所・コンクリートの床・対地電圧200Vで、どの条件にも当てはまらない。

ステップ4 よって答えはハ。

覚えるこの問題の覚え方

「水気のある場所」と書かれていたら、D種接地工事は省略できない側。

省略できる条件には「乾燥」「木の床」「150V以下」が並びます。金属管は「乾燥なら4m以下、150V以下なら8m以下」と、長さの数字もセットで覚えておきましょう。

間違えた人が選びやすい選択肢

なぜ?なぜその選択肢を選んでしまうのか?

ニ.乾燥した場所に施設する単相3線式100/200 V(対地電圧100 V)配線の電線を収めた長さ7 mの金属管。 … 「4m以下なら省略できる」という条件だけを覚えていると、7mを見て省略できないと考えてしまいます。対地電圧150V以下なら8m以下まで省略できます。

イ.乾燥した場所に施設する三相200 V(対地電圧200 V)動力配線の電線を収めた長さ3 mの金属管。 … 「対地電圧が150Vを超えるから省略できない」と考えてしまうパターンです。金属管は、乾燥した場所で4m以下なら、電圧に関係なく省略できます。

【第二種電気工事士】接地工事|A〜D種と省略できる条件を知識ゼロから【第15回】👉 この分野をもっとくわしく【第二種電気工事士】接地工事|A〜D種と省略できる条件を知識ゼロから【第15回】

📝 読んだあとは、解いて確かめる
令和3年度 下期 午前 第二種電気工事士 学科(全50問)を、1問ずつ解いて答え合わせ
全50問。選択肢を選ぶとその場で正解・不正解と解説が出ます。登録も料金もいりません。

ドリルで解く →

この記事のまとめ

問11〜20でおさえた内容を、1問1行でふり返ります。解き終わったあとにここだけ読み返すと、記憶に残りやすくなります。

まとめこの10問で持ち帰ること

問11 リングレジューサ … ボックスの穴が金属管より大きすぎるとき、輪で穴を小さくする。管の端の保護はブッシング、回せない管どうしはユニオンカップリング

問12 コードの許容電流 … 1.25mm²のコード=12A。100V×12A=1 200Wまでなので、使えるのは1 000Wのオーブントースターまで

問13 工事と工具 … 金属管の切り口のバリ取り=リーマ。パイプベンダは金属管を曲げる道具、塩ビ管はガストーチランプで温めて曲げる

問14 始動電流を小さく … スターデルタ始動で電流は3分の1。2本入れ替え=逆回転、コンデンサ=力率の改善

問15 配線用遮断器の動作時間 … 30A以下は「1.25倍で60分、2倍で2分」。20Aに40A=2倍なので2分

問16 TSカップリング … 灰色の塩ビの筒で両端が受け口=VE管どうしをつなぐ。違う種類の管どうしはコンビネーションカップリング

問17 線付防水ソケット … ソケットから電線が出ている。つまみ=キーソケット、ひも=プルソケット

問18 絶縁抵抗計 … 目盛りに「MΩ」=絶縁抵抗計(メガー)。接地抵抗計は補助接地棒とΩ

問19 リングスリーブ … 1.6mm 2本=小・○、1.6mm 3〜4本や2.0mm 2本=小・小。それより多いと中

問20 D種接地工事の省略 … 水気のある場所は省略できない。金属管は乾燥なら4m以下、150V以下なら8m以下で省略できる

この10問は、計算よりも「知っていれば短い時間で解ける」問題が中心でした。そのぶん、覚えたことがそのまま点数につながりやすい分野です。

覚えるときのコツは、名前を単語として丸暗記しないことです。リングレジューサは「穴を小さくする輪」、プルソケットは「ひもを引くソケット」、メガーは「メガオームを測る器具」——名前の意味と、その物の仕事を結びつけておけば、写真を見ても選択肢の文章を見ても、用途が浮かびやすくなります。

また、この範囲では「適切なもの」を聞く問題と、「不適切なもの」「省略できないもの」を聞く問題が入れ替わります。この10問でも、問13は「適切」、問19は「不適切なものを全て」、問20は「省略できない」と向きが違っていました。設問の最後の一文に印をつけてから選択肢を読むようにすると、うっかりミスを減らせます。

出典

令和3年度下期第二種電気工事士試験(午前)
問題・図・写真・解答は一般財団法人 電気技術者試験センターが公表しているものです。

あわせて読みたい(第二種電気工事士 令和3年度下期 午前 全5記事)

▶ 問1〜10
計算のきほん(回路の計算・電圧降下・単相3線式・許容電流・幹線と分岐回路)

▶ 問21〜30
施工・検査・法令(三相電動機回路の施工・進相コンデンサの接続・金属管工事・測定器・絶縁抵抗・法令)

▶ 配線図 問31〜40
配線図の前半(図記号の意味・工事の決まりの読み取り)

▶ 配線図 問41〜50
配線図の後半(使う材料・器具・工具の選び方)

用語からつまずいた人へ(やさしい基礎解説)

▶ オームの法則と直列・並列
電圧・電流・抵抗のきほんから

▶ W・Wh・Jの違い
電力・電力量・熱量

▶ 単相2線式・単相3線式・三相3線式
配線方式のちがい

▶ 配線図の図記号の読み方
スイッチ・コンセント・照明の記号

▶ 電線とケーブルの種類・許容電流
VVF・IV・1.6mm=27Aなどの暗記ポイント

▶ 電線管の種類と配線工事
金属管・VE・PF・CD管のちがいと付属品

▶ 幹線と分岐回路の決まり
幹線の計算とブレーカー×電線×コンセントの表

▶ 複線図の書き方【3ステップ】
電線の本数もリングスリーブもこれで数えられる

▶ 検査と測定器のきほん
「見る→測る→通す」と測定器の見分け方

▶ 法令のきほん
工事士法=人/用品安全法=モノ/事業法=設備

▶ モーターと進相コンデンサ
回転速度・始動電流・力率改善

学科のあとは、技能試験の準備が要ります

技能試験は40分で実際に配線を組み立てる試験です。工具と練習用の材料がないと1問も練習できません。通信講座は必要か、材料は買うか借りるか——実際の価格で比べました。

▶ 通信講座5社と工具・材料の費用を比較する