第二種電気工事士の筆記試験を、電気の知識がまったくない人でも読み進められるように1問ずつ解説します。このページは令和3年度 上期・午前(2021年5月30日実施)の問11〜20です。

ここからは材料・工具・電気機器・工事のやり方の分野です。問1〜10のような計算は問14の1問だけで、そのかわり「エントランスキャップ」「MIケーブル」「パイプベンダ」のように、初めて聞く部品や道具の名前が次々に出てきます。名前だけを丸暗記しても、すぐに忘れてしまいがちです。この記事ではそれが何をするための物なのか、どこで、どんなふうに使われているのかを、道具を見たことがない人でも頭に絵が浮かぶように書きました。各問題の下の「答え・解説を見る」を開くと答えと考え方が出ます。まず自分で考えてから開くのがおすすめです。

この記事の問題はどこから?

問題文・図・写真・解答は、試験を実施している一般財団法人 電気技術者試験センターが公表しているものです。
出典:令和3年度上期第二種電気工事士試験(午前)

問11

分野:材料(金属管の付属品)重要度 ★★☆

エントランスキャップの使用目的は。

イ.主として垂直な金属管の上端部に取り付けて,雨水の浸入を防止するために使用する。
ロ.コンクリート打ち込み時に金属管内にコンクリートが浸入するのを防止するために使用する。
ハ.金属管工事で管が直角に屈曲する部分に使用する。
ニ.フロアダクトの終端部を閉そくするために使用する。
答え・解説を見る
正解

イ.主として垂直な金属管の上端部に取り付けて,雨水の浸入を防止するために使用する。
この問題は何を聞いているの?

「エントランスキャップという部品は、何のために使うものですか」と聞いている問題です。4つの選択肢は、どれも金属管やダクトのまわりで実際に行われる作業の説明です。部品の名前と、その部品の仕事を結びつけられるかどうかが問われています。

まずは、問題と選択肢に出てくる言葉を順に説明します。金属管が何かが分からないと、キャップの役目もイメージできないからです。

用語金属管(きんぞくかん)とは?

電線を中に通して守るための、鉄などの金属でできたパイプのことです。見た目は水道管に似ていて、ビルや工場の壁・天井、建物の外壁などに取り付けるのが一般的です。この管を使う工事を金属管工事といいます。

なぜ?なぜ電線を金属のパイプに入れるのか?

電線をむき出しのままにしておくと、物がぶつかったり、雨や日光にさらされたりして、外側の被覆(電線を包むビニルなど)が傷みます。被覆が破れると、感電や火事の原因になりかねません。硬い金属の管の中に入れておけば、外からの力や天候から電線を守れるのです。

答えの部品「エントランスキャップ」とは何か

用語エントランスキャップとは?

金属管の口(管の端)にかぶせる、雨よけの帽子のような部品です。口が下向きや横向きに開いた形をしていて、電線はその口から出入りしますが、雨は上から入り込みにくいつくりになっています。

なぜ?なぜ「垂直な管の上端」に雨よけが要るのか?

屋外で金属管を縦に立てて取り付けると、管の上の口は空を向きます。そのままでは、降った雨がまっすぐ管の中に流れ込んでしまうでしょう。管の中に水がたまると、電線の被覆が傷んだり、電気が水を伝って漏れたりするおそれがあります。そこで上の口にエントランスキャップをかぶせて、電線だけを出し入れし、雨は入れないようにするのです。

名前の「エントランス(entrance)」は英語で「入口」という意味です。屋外の電線が建物側の金属管に入っていく入口に付けるキャップ(帽子)、と考えると名前と役目がつながります。

例どんな場所で見かけるか

建物の外壁に沿って、金属管が縦に立ち上がっている所 … 電柱から来た電線を建物の中へ引き込むときなどに、管の上の端にエントランスキャップが付いています。

似た部品「ターミナルキャップ」 … 同じく管の端に付ける部品ですが、こちらは主に横向き(水平に近い)の管の端で使うものとして試験に出ます。

他の3つの選択肢は何の説明なのか

残りの3つは、エントランスキャップの目的ではありません。どれも別の部品の仕事なので、1つずつ確認しておきましょう。

用語ロ「コンクリート打ち込み時に…」とは?

コンクリート打ち込みとは、型枠(建物の形をした木の枠)にどろどろのコンクリートを流し込む作業のことです。壁や床の中に金属管を埋める工事では、管の中にコンクリートが流れ込まないようにする工夫が必要になります。

なぜ?なぜロはエントランスキャップの目的ではないのか?

ロが心配しているのは、工事中にコンクリートが管に入ることです。エントランスキャップが防ぐのは、完成後に屋外で雨が入ることでした。防ぐ相手(雨とコンクリート)も、使う場面(屋外と壁の中)も違うので、目的として当てはまりません。

用語ハ「管が直角に屈曲する部分」とは?

屈曲(くっきょく)とは「折れ曲がること」です。金属管の通り道を直角(90度)に曲げる所には、あらかじめ90度に曲げてある管(ノーマルベンド)や、ふた付きの直角の継ぎ手(ユニバーサル)を使います。

なぜ?なぜハもエントランスキャップの目的ではないのか?

ハは「管の向きを変える」ための部品の説明です。エントランスキャップは管の端にかぶせる帽子であって、管と管の途中をつないで向きを変える部品ではありません。

用語ニ「フロアダクト」とは?

フロアダクトとは、事務所などの床のコンクリートの中に埋め込む、電線を通すための金属の四角い通路のことです。床のあちこちからコンセントを取り出せるようにするために使います。その通路の行き止まり(終端部)をふさぐのは、エンドマーカという部品の仕事です。

なぜ?なぜニもエントランスキャップの目的ではないのか?

ニは床の中の通路の行き止まりをふさぐ話で、雨とも金属管とも関係がありません。「キャップ(ふた)」という言葉から「ふさぐもの」を連想して選ばせる引っかけです。

言葉で考える、答えの出し方

ステップ1 名前を分解する。「エントランス=入口」「キャップ=帽子・ふた」。入口にかぶせる帽子だと分かる。

ステップ2 帽子をかぶせる理由を考える。屋外で上を向いた管の口に帽子をかぶせれば、雨が入らなくなる。

ステップ3 選択肢の中で「雨」が出てくるのはイだけ。ロはコンクリート、ハは管の曲がり、ニは床の通路の話なので外れる。

ステップ4 よって答えはイ。

覚えるこの問題の覚え方

エントランスキャップ=屋外で縦に立てた金属管の「上の口」にかぶせる雨よけの帽子。縦の管の上には、雨が真上から落ちてくる——この場面を思い浮かべると、目的の「雨水の浸入防止」がすぐに出てきます。

間違えた人が選びやすい選択肢

なぜ?なぜその選択肢を選んでしまうのか?

ニ.フロアダクトの終端部を閉そく … 「キャップ」を単なる「ふた」と考えて、何かをふさぐ部品だろうと選んでしまうパターンです。ふさぐのは同じでも、エントランスキャップの相手は屋外の雨で、床の中の通路ではありません。

ロ.コンクリートの浸入を防止 … 「浸入を防止する」という言い回しがイと同じなので、何が入るのかを読まずに選んでしまうパターンです。入ってくるのが雨かコンクリートかまで読むと、正しく選べます。

【第二種電気工事士】電線管の種類と配線工事のきほんをゼロから解説👉 この分野をもっとくわしく【第二種電気工事士】電線管の種類と配線工事のきほんをゼロから解説

問12

分野:材料(電線・ケーブルの耐熱性)重要度 ★★☆

耐熱性が最も優れているものは。

イ.600V二種ビニル絶縁電線
ロ.600Vビニル絶縁電線
ハ.MIケーブル
ニ.600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル
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正解

ハ.MIケーブル
この問題は何を聞いているの?

「4種類の電線・ケーブルのうち、熱にいちばん強いものはどれですか」と聞いている問題です。耐熱性(たいねつせい)とは、熱に耐える力、つまり高い温度になっても傷みにくい性質のことです。

この問題を解くカギは、電線の何が熱で傷むのかを知ることです。そこで、電線のつくりから順に説明します。

用語電線のつくりとは?

電線は、電気を通す銅の芯(導体)と、そのまわりを包む絶縁物(ぜつえんぶつ)でできています。絶縁物とは、電気を通さない材料のことです。家の電線では、絶縁物にビニル(塩化ビニル樹脂という、やわらかいプラスチック)がよく使われています。

なぜ?なぜ「絶縁物」の材料で耐熱性が決まるのか?

電線に電気が流れると、芯の銅がわずかに熱を持つのです。銅そのものは熱に強いのですが、まわりのビニルは熱でやわらかくなったり、傷んだりします。絶縁物が傷むと、電気が漏れて感電や火事につながるおそれがあるのです。だから「どこまでの温度に耐えられるか」は、絶縁物の材料で決まります。

4つの選択肢を1つずつ見る

用語600Vビニル絶縁電線(IV)とは?

銅の芯をビニルで包んだだけの電線です。記号はIV。金属管や合成樹脂管の中に通して使うのが基本です。絶縁物は一般的なビニルなので、耐えられる温度(最高許容温度)は60℃とされています。

用語600V二種ビニル絶縁電線(HIV)とは?

IVと同じくビニルで包んだ電線ですが、熱に強くなるよう改良したビニルを使ったものです。記号はHIVで、頭のHはHeat(熱)、つまり耐熱を表します。最高許容温度は75℃です。

用語600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル(VVF・VVR)とは?

ビニルで包んだ電線を2〜3本まとめ、さらに外側をビニルの外装(シース)で包んだものです。家の壁の中でいちばんよく使われている白い平たいケーブルがこれにあたります。中の電線の絶縁物は一般的なビニルなので、最高許容温度は60℃です。

なぜ?なぜケーブルは外装があるのに60℃のままなのか?

最高許容温度は、電線を直接包んでいる絶縁物で決まるからです。外側のシースは傷や衝撃から守るための服のようなもので、中の絶縁物が一般的なビニルなら、耐えられる温度も変わりません。

用語MIケーブルとは?

MIはMineral Insulated(ミネラル インシュレイテッド)=無機物で絶縁されたという意味です。銅の芯を、燃えない粉(酸化マグネシウムという無機物)で囲み、その外側を銅の管で包んだケーブルのこと。無機物とは、石や金属のように燃えない物質のことです。

なぜ?なぜMIケーブルは熱に強いのか?

ビニルはプラスチックなので、熱でやわらかくなり、燃えることもあります。MIケーブルの絶縁物は燃えない粉、外側は金属の管です。熱で溶けたり燃えたりする材料をほとんど使っていないので、4つの中でとびぬけて熱に強いのです。そのため、高温になる場所などで使われます。

言葉で考える、答えの出し方

ステップ1 耐熱性は絶縁物の材料で決まる、と押さえる。

ステップ2 ロのIVとニのVVFは、どちらも一般的なビニル=60℃。

ステップ3 イのHIVは耐熱ビニル=75℃。ビニルの中では強いが、ビニルであることに変わりはない。

ステップ4 ハのMIケーブルは燃えない粉と金属の管でできていて、ビニルを使っていない。よっていちばん熱に強いのはハ。

覚えるこの問題の覚え方

MI=ミネラル(鉱物)で包んだケーブル。石のように燃えない粉で包んでいるから熱に最強、と名前の意味ごと覚えましょう。ビニルの仲間は「無印60℃、H(Heat)付き75℃」とセットにしておくと、似た問題にも対応できます。

間違えた人が選びやすい選択肢

なぜ?なぜその選択肢を選んでしまうのか?

イ.600V二種ビニル絶縁電線 … 特に選ばれやすい間違いです。「二種」や「耐熱(H)」という特徴を知っている人ほど、ビニルの中での比較だけで答えを決めてしまいがちです。HIVは75℃で、ビニルとしては熱に強いものの、燃えない粉で包んだMIケーブルにはかないません。

ニ.600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル … 外装(シース)で二重に包まれているから熱にも強そう、と考えて選ぶパターンです。耐熱性を決めるのは中の絶縁物なので、一般的なビニル=60℃のままです。

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問13

分野:工具(工事の種類と工具)重要度 ★★☆

電気工事の種類と,その工事に使用する工具との組合せで,適切なものは。

イ.合成樹脂管工事とリード型ねじ切り器
ロ.ライティングダクト工事と合成樹脂管用カッタ
ハ.金属管工事とパイプベンダ
ニ.金属線ぴ工事とボルトクリッパ
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正解

ハ.金属管工事とパイプベンダ
この問題は何を聞いているの?

「工事の名前と、その工事で使う道具の組合せとして、正しいものはどれですか」と聞いている問題です。正しい組合せを1つ選ぶ問題なので、道具が「何を相手にする道具か」と、工事が「何を使う工事か」の両方を知っておく必要があります。

道具の名前には、相手にする材料の名前が入っているものが多いのがポイントです。まずは工事と道具を1つずつ説明します。

4つの工事の意味

用語合成樹脂管工事とは?

合成樹脂管(プラスチックでできたパイプ)の中に電線を通す工事です。代表的な管は、灰色の硬いビニル管(VE管)や、くねくね曲がるPF管などです。

用語ライティングダクト工事とは?

天井に取り付けた細長いレール(ライティングダクト)に、照明を好きな位置で取り付けられるようにする工事です。お店やカフェの天井で、スポットライトがレールにぶら下がっているのを見たことがあるかもしれません。あのレールがライティングダクトです。

用語金属管工事とは?

鉄などでできた金属のパイプ(金属管)の中に電線を通す工事です。ビルや工場など、電線をしっかり守りたい場所でよく使われます。

用語金属線ぴ工事とは?

金属線ぴ(せんぴ)とは、幅の狭い金属製の、雨どいを細くしたような溝状のカバーのことです。電線をその中に入れ、壁や天井の表面に沿わせて取り付ける工事が金属線ぴ工事です。

4つの道具の意味

用語パイプベンダとは?

金属管を曲げるための道具です。ベンダ(bender)は英語で「曲げるもの」という意味。長い柄の先に、管をはめ込む半円形の溝が付いた金具があり、てこの力で金属管を少しずつ曲げます。

なぜ?なぜ金属管には曲げる専用の道具が要るのか?

金属管は硬い鉄のパイプなので、手の力だけではきれいに曲げられません。無理に曲げると管がつぶれて、中に電線が通らなくなります。パイプベンダは管の外側を溝で支えながら曲げるので、つぶさずになめらかに曲げられるのです。だから金属管工事とパイプベンダは正しい組合せです。

用語リード型ねじ切り器とは?

金属管の端に「ねじ(らせん状の溝)」を刻むための道具です。金属管どうしや、金属管と箱をねじ込んでつなぐときに使います。

なぜ?なぜ合成樹脂管にねじ切り器は使わないのか?

合成樹脂管は、ねじでつながず、接着剤を塗って差し込んだり、専用の継ぎ手に差し込んだりしてつなぐからです。ねじ切り器は金属管のための道具なので、イの組合せは誤りです。

用語合成樹脂管用カッタとは?

プラスチックの管(合成樹脂管)を切るための、はさみのような道具です。名前のとおり、相手は合成樹脂管です。

なぜ?なぜライティングダクト工事に合成樹脂管用カッタは合わないのか?

ライティングダクトは照明を取り付けるための金属のレールで、合成樹脂管ではありません。道具の名前に「合成樹脂管用」と書いてあるのに、工事のほうに合成樹脂管が出てこない——ここで組合せが食い違っていると分かります。

用語ボルトクリッパとは?

太い鉄線やワイヤ、太い電線などを挟んで切る、柄の長い大きなはさみのような道具です。長い柄でてこの力を大きくして、硬いものを切ります。

なぜ?なぜ金属線ぴ工事とボルトクリッパは組合せにならないのか?

金属線ぴは溝の形をした薄い金属のカバーです。これを必要な長さに切るときは、一般に金切りのこ(金属を切るのこぎり)を使います。ボルトクリッパは棒やワイヤのような細長い物を挟み切る道具で、溝の形をした線ぴを切る道具としては組み合わせません。

言葉で考える、答えの出し方

ステップ1 道具の名前から、相手にする材料を読み取る。ねじ切り器=金属管、合成樹脂管用カッタ=合成樹脂管、パイプベンダ=管(パイプ)を曲げる。

ステップ2 イは合成樹脂管工事なのに金属管の道具なので誤り。

ステップ3 ロはライティングダクト工事なのに合成樹脂管の道具なので誤り。

ステップ4 ハは金属管工事に、金属管を曲げるパイプベンダで一致。ニのボルトクリッパは線ぴを切る道具ではない。答えはハ。

覚えるこの問題の覚え方

道具の名前に入っている材料と、工事の名前に入っている材料が一致するかを見ます。パイプベンダ=パイプを曲げる→金属管工事。金属管工事の道具は「切る(金切りのこ・パイプカッタ)・ねじを刻む(ねじ切り器)・曲げる(パイプベンダ)」の3つをセットで覚えておくと、組合せ問題で迷いにくくなります。

間違えた人が選びやすい選択肢

なぜ?なぜその選択肢を選んでしまうのか?

イ.合成樹脂管工事とリード型ねじ切り器 … 「管工事」と「管の道具」という大ざっぱなつながりで選んでしまうパターンです。ねじ切り器は金属管専用です。管が金属かプラスチックかまで確かめましょう。

ロ.ライティングダクト工事と合成樹脂管用カッタ … ライティングダクトが何か分からないまま、カッタなら何でも切れるだろうと考えて選ぶパターンです。道具の名前に書いてある「合成樹脂管用」に目を向ければ外せます。

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問14

分野:電気機器(誘導電動機の回転速度)重要度 ★★★

極数6の三相かご形誘導電動機を周波数60 Hzで使用するとき,最も近い回転速度[min-1]は。

イ.600
ロ.1 200
ハ.1 800
ニ.3 600
答え・解説を見る
正解

ロ.1 200
この問題は何を聞いているの?

「極数が6のモーターを、60Hzの電気で回したとき、1分間に何回転くらいするか」を聞いている計算問題です。使う式は1つだけで、数字を当てはめれば答えが出るタイプです。ただし、式の中の言葉の意味が分からないと、どの数字をどこに入れるのか迷ってしまうでしょう。順に説明していきます。

用語三相かご形誘導電動機(さんそう かごがた ゆうどうでんどうき)とは?

工場のポンプや送風機などを回す、いちばん一般的なモーターのことです。「三相」は3本の電線で送る、工場向けの電気で動くこと、「かご形」は中で回る部分が鳥かごのような形をしていることを表します。

用語周波数(しゅうはすう)とは?

交流の電気が、1秒間に向きの入れかわり(プラスとマイナスの1往復)を何回くり返すかを表す数です。単位はHz(ヘルツ)。日本では、おおむね東日本が50Hz、西日本が60Hzです。この問題は60Hzと書かれています。

用語極数(きょくすう)とは?

モーターの中にある磁石の極(N極とS極)の数のことです。N極とS極はかならずペアでできるので、極数は2、4、6……と偶数になります。この問題の極数は6です。

用語回転速度[min-1]とは?

1分間に何回転するかを表す数です。min-1は「毎分」と読み、1分あたりという意味を表します。例えば「1 200 min-1」なら1分間に1 200回転です。

なぜ?なぜ極数が多いほどゆっくり回るのか?

三相の電気をモーターに流すと、中にぐるぐる回る磁石の力(回転磁界)ができ、回る部分はそれに引っぱられて回るしくみです。極数が多いと、電気が1往復する間に磁石の力が進む角度が小さくなります。例えば2極なら1往復で1周、6極なら3分の1周しか進みません。そのため極数が増えるほど、回る速さは遅くなるのです。

使う式

コツ回転速度を求める式

回転速度 = 120 × 周波数 ÷ 極数

この式で出るのは、磁石の力が回る速さ(同期速度)です。

120は、1分=60秒と、極は2つで1ペアであることから出てくる決まった数です(60×2=120)。

言葉で考える、計算のしかた

ステップ1 問題文から数字を読み取る。周波数は60Hz、極数は6。

ステップ2 120に周波数をかける。120 × 60 = 7 200。

ステップ3 極数で割る。7 200 ÷ 6 = 1 200。1分間に1 200回転の速さで磁石の力が回る。

ステップ4 実際のモーターは、磁石の力より少しだけ遅れて回ります(この遅れをすべりという)。それでも差はわずかなので、最も近いのは1 200。答えはロ。

なぜ?なぜ実際の回転は少しだけ遅くなるのか?

誘導電動機は、回る磁石の力と、回る部分との速さの差があるからこそ、中に電気が生まれて力が出るしくみです。もし同じ速さになると、差がなくなって力が出ません。だから実際は同期速度より少しだけ遅く回ります。問題文が「最も近い」と聞いているのは、このためです。

覚えるこの問題の覚え方

120×周波数÷極数。60Hzなら120×60=7 200を先に覚えておくと、あとは極数で割るだけです。60Hz:2極=3 600、4極=1 800、6極=1 200と並べておくと、極数が2倍、3倍になると速さは2分の1、3分の1という関係も一緒に見えてきます。

間違えた人が選びやすい選択肢

なぜ?なぜその選択肢を選んでしまうのか?

ハ.1 800 … 極数を4として計算したときの数字です(120×60÷4=1 800)。極数4の問題が試験によく出るため、数字を確かめずに覚えている答えを選んでしまうパターンです。極数は必ず問題文から読み取りましょう。

ニ.3 600 … 極数を2として計算したときの数字です(120×60÷2=3 600)。

イ.600 … 式の120を60と覚え違えたときに出る数字です(60×60÷6=600)。120は「60秒×極のペアの2」と、理由ごと覚えておくと間違えません。

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問15

分野:電気機器(照明・LEDランプ)重要度 ★★☆

直管LEDランプに関する記述として,誤っているものは。

イ.すべての蛍光灯照明器具にそのまま使用できる。
ロ.同じ明るさの蛍光灯と比較して消費電力が小さい。
ハ.制御装置が内蔵されているものと内蔵されていないものとがある。
ニ.蛍光灯に比べて寿命が長い。
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正解

イ.すべての蛍光灯照明器具にそのまま使用できる。
この問題は何を聞いているの?

「細長い棒の形をしたLEDランプについて、4つの説明のうち間違っているものはどれですか」という問題です。「誤っているもの」を選ぶことに注意しましょう。3つは正しく、1つだけが間違いです。

用語直管LEDランプとは?

蛍光灯と同じ、まっすぐな棒の形をしたLEDの照明のことです。「直管(ちょっかん)」はまっすぐな管という意味。見た目は事務所や学校の天井にある細長い蛍光灯とそっくりです。

用語LEDとは?

Light Emitting Diode(ライト エミッティング ダイオード)=発光ダイオードの頭文字です。電気を流すと光る小さな部品で、蛍光灯よりも少ない電気で明るく光り、長持ちするのが特徴です。

4つの記述を1つずつ確かめる

用語ロ「同じ明るさの蛍光灯と比較して消費電力が小さい」は正しいか?

正しい記述です。消費電力とは、照明が使う電気の量のことです。LEDは電気を光に変える効率がよいため、同じ明るさなら蛍光灯より少ない電気で済みます。電気代が下がるのは、このためです。

用語ニ「蛍光灯に比べて寿命が長い」は正しいか?

正しい記述です。LEDには、蛍光灯のように中で消耗していく部分(電極)がないので、一般に蛍光灯より長く使えます。

用語ハ「制御装置が内蔵されているものと内蔵されていないものとがある」は正しいか?

正しい記述です。LEDを光らせるには、コンセントから来る電気を、LEDに合った電気に変える装置(制御装置・電源)が必要です。直管LEDランプには、この装置をランプの中に入れたものと、ランプの外(照明器具の側)に置くものの2種類があります。

用語イ「すべての蛍光灯照明器具にそのまま使用できる」は正しいか?

誤った記述で、これが答えです。蛍光灯の照明器具には、蛍光灯を光らせるための装置(安定器)が入っていて、その方式は器具によってさまざまです。直管LEDランプは、器具の方式に合ったものを選ぶ必要があり、場合によっては器具の中の配線を工事し直すことも必要になります。

なぜ?なぜ「すべての器具にそのまま」は言えないのか?

蛍光灯の器具の中には、蛍光灯専用の電気を送る装置が組み込まれているのです。合わない組合せのままLEDランプを差し込むと、点灯しなかったり、器具やランプが傷んだりするおそれがあります。だから「すべての」器具に「そのまま」使える、とは言えないのです。

注意「すべて」「必ず」が入った記述に気をつける

正誤問題では、「すべての」「必ず」「どんな場合も」のように、例外を許さない言葉が入った記述が誤りになっていることがよくあります。1つでも例外があれば、その記述は誤りになるからです。ただし、言葉だけで決めつけず、中身が正しいかどうかで判断しましょう。

言葉で考える、答えの出し方

ステップ1 設問の向きを確認する。「誤っているもの」を1つ選ぶ。

ステップ2 ロ(消費電力が小さい)とニ(寿命が長い)は、LEDのよく知られた長所なので正しい。

ステップ3 ハは、制御装置がランプの中にあるタイプと外にあるタイプがあるので正しい。

ステップ4 イは、器具の方式によってはそのまま使えないので誤り。答えはイ。

覚えるこの問題の覚え方

LEDは「省エネ・長持ち」が長所、「器具との相性」が注意点。蛍光灯の器具には、それぞれの方式の装置が入っている——この1点を覚えておけば、「すべての器具にそのまま」が誤りだとすぐ気づけます。

間違えた人が選びやすい選択肢

なぜ?なぜその選択肢を選んでしまうのか?

ハ.制御装置が内蔵されているものと内蔵されていないものとがある … 制御装置という言葉になじみがないため、よく分からない記述=誤りと考えて選んでしまうパターンです。実際には、装置をランプの中に入れたタイプと外に置くタイプの両方があるので、正しい記述です。

ロ.消費電力が小さい … 設問の「誤っている」を読み落とし、正しいものを選ぶ問題だと思い込んだ人が選びやすい選択肢です。ロはLEDの代表的な長所なので、取りちがえた人が真っ先に選んでしまいます。

問16

分野:材料の写真鑑別(ケーブル)重要度 ★★☆

写真に示す材料の名称は。

令和3年度上期 第二種電気工事士 筆記試験 午前 問16 の材料の写真(EM-EEFケーブル)
イ.無機絶縁ケーブル
ロ.600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形
ハ.600V架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル
ニ.600Vポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル平形
答え・解説を見る
正解

ニ.600Vポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル平形
この問題は何を聞いているの?

「写真のケーブルの正式な名前はどれですか」という問題です。写真だけを見ると、家の壁の中でよく使われる、白くて平たいケーブルにしか見えません。見た目だけでは選べないので、写真の下に拡大された「表面の文字」が決め手になります。

用語ケーブルとは?

電気を通す銅の芯を絶縁物(電気を通さない材料)で包んだ電線を何本かまとめ、さらにその外側を「シース」と呼ぶ外装で包んだものです。シースは、中の電線を傷や衝撃から守る服のような役目をしています。

表面の文字を読み解く

ケーブルの表面には、そのケーブルが何者なのかを示す文字が、一定の間隔で印刷されています。拡大写真に写っている文字を、1つずつ見ていきましょう。

例拡大写真の文字が意味していること

「EM」 … Eco Material(エコ マテリアル)=環境に配慮した材料の頭文字です。この印が付いたケーブルは、通称「エコケーブル」と呼ばれます。

「600V」 … 600ボルト以下の電気に使えるという意味です。家庭や一般の建物で使う電気は、この範囲に入ります。

「EEF」 … E(ポリエチレンの絶縁)+E(ポリエチレンのシース)+F(Flat=平形)。中の絶縁物も外のシースもポリエチレンで、断面が平たいケーブルだという意味です。

「/F」 … シースが耐燃性(燃えにくい)であることを示す記号です。

「TAINEN」 … ローマ字で「たいねん」=耐燃。燃えにくいことを示す表示です。

「<PS>E」 … 電気用品安全法の基準を満たした製品に付けるPSEマークを文字で表したものです。

用語ポリエチレンとは?

レジ袋や食品の容器などに使われている、身近なプラスチックの一種です。ビニル(塩化ビニル樹脂)と違って、燃やしても有害なガス(塩素などのハロゲン系のガス)を出しにくいのが特徴です。

なぜ?なぜわざわざポリエチレンのケーブルを使うのか?

一般的なビニルのケーブルは、火事などで燃えると、体に有害なガスや黒い煙が出ることがあります。ポリエチレンにすると、燃えたときの有害なガスを減らせ、分別してリサイクルもしやすいのが利点です。そのため、環境や安全に配慮したい公共の建物などで使われています。

ここまでの文字を名前に置きかえると、「ポリエチレン絶縁(E)」「耐燃性ポリエチレンシース(E、/F、TAINEN)」「平形(F)」となります。これを全部つなげたのが、ニの「600Vポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル平形」です。

他の3つは、どんなケーブルなのか

用語ロ 600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形(VVF)とは?

中の絶縁物も外のシースもビニルでできた、平たいケーブルです。家の壁の中でいちばんよく使われるケーブルで、見た目は写真のケーブルとそっくりです。表面の記号はVVFになります。

なぜ?なぜ写真のケーブルはVVFではないと言えるのか?

VVFなら、表面には「VVF」と印刷されます。V=ビニルの頭文字だからです。写真の表面には「EEF」とあり、E=ポリエチレンなので、材料がビニルではないと分かります。

用語ハ 600V架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(CV)とは?

架橋(かきょう)ポリエチレンという、熱に強くしたポリエチレンで絶縁し、外側をビニルで包んだケーブルです。記号はCV。断面は丸く、太いものが多く、工場やビルの大きな電気を送る幹線などに使われます。写真のような平形ではありません。

用語イ 無機絶縁ケーブル(MIケーブル)とは?

銅の芯を燃えない粉(無機物)で囲み、外側を銅の管で包んだケーブルです。表面は金属の管なので、写真のような白いシースのケーブルとは見た目がまったく違います。

言葉で考える、答えの出し方

ステップ1 写真の見た目は平たい白いケーブル。ここでイ(金属の管)とハ(丸い太いケーブル)は外れる。

ステップ2 残りはロ(VVF)とニ(エコケーブル)。見た目はそっくりなので、拡大写真の文字で見分ける。

ステップ3 表面に「EM」「EEF」「TAINEN」とある。E=ポリエチレン、EM=エコ、TAINEN=耐燃。

ステップ4 これに合う名前はニ。VVFなら「VVF」と書かれるはずなので、ロは外れる。

覚えるこの問題の覚え方

V=ビニル、E=ポリエチレン、F=平形(Flat)。表面に「EM」と「EEF」があればエコケーブル=ポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル平形です。見た目が同じでも、表面の文字で中身が分かる——写真の問題で拡大部分が出てきたら、そこに答えのヒントがあると考えましょう。

間違えた人が選びやすい選択肢

なぜ?なぜその選択肢を選んでしまうのか?

ロ.600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形 … 特に選ばれやすい間違いです。見た目がVVFとそっくりなので、拡大写真の文字を読まずに選んでしまうパターンです。「EEF」のEはポリエチレンで、ビニルならVになります。

ハ.600V架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル … 「ポリエチレン」という言葉が入っているので、文字のEと結び付けて選んでしまうパターンです。CVは丸くて太いケーブルで、シースもビニルです。写真の平形のケーブルとは合いません。

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問17

分野:器具の写真鑑別(遮断器)重要度 ★★☆

写真に示す器具の名称は。

令和3年度上期 第二種電気工事士 筆記試験 午前 問17 の器具の写真(配線用遮断器・電動機保護兼用)
イ.漏電警報器
ロ.電磁開閉器
ハ.配線用遮断器(電動機保護兼用)
ニ.漏電遮断器
答え・解説を見る
正解

ハ.配線用遮断器(電動機保護兼用)
この問題は何を聞いているの?

「写真の器具の名前はどれですか」という問題です。4つの選択肢はどれも電気を見張ったり、止めたりする器具で、見た目が似ているものも含まれているのが難しいところです。写真の中に印刷された文字と、器具の形から手がかりを集めます。

用語配線用遮断器(はいせんよう しゃだんき)とは?

電線に流れる電気が多すぎたときや、ショート(短絡)したときに、自動で電気を止める器具です。家の分電盤に並んでいる「ブレーカー」がこれにあたるのです。レバー(取っ手)で手で入り切りすることもできます。

なぜ?なぜ電気が多すぎると止める必要があるのか?

電線は、流せる電気の量に限りがあります。限りを超えて流し続けると、電線が熱くなって被覆が傷み、火事の原因になりかねません。配線用遮断器は、危険なほどの電気が流れたら自動で回路を切って、電線や建物を守っています。

用語「電動機保護兼用」とは?

電動機(モーター)を守る役目も兼ねているという意味です。モーターは動き始めの一瞬に大きな電気が流れ、また無理な使い方をすると焼けてしまうことがあります。電動機保護兼用の配線用遮断器は、モーターの大きさに合わせて止める電気の量が決めてあり、モーターの容量(kW)が表示されているのが特徴です。

写真から読み取れる手がかり

コツ写真の中の手がかり

手がかり1 「OFF」と書かれたレバーがある … 手で入り切りできるブレーカーの形です。レバーの下には「10A」とあり、どれだけの電気で止まるかが書かれています。

手がかり2 「200V 2.2kW相当」の表示がある … kW(キロワット)はモーターの大きさを表す単位です。「この遮断器は2.2kWのモーターに合わせてある」という意味で、電動機保護兼用であることを示す決め手になります。

手がかり3 「3P」の表示と、上下に3つずつのねじ … 3P=3極で、3本の電線をつなぐことを表します。三相(3本の電線で送る工場向けの電気)のモーターに使う形です。

手がかり4 漏電の感度を示す表示がない … 漏電遮断器には「30mA」のような漏電を感じ取る量(定格感度電流)の表示があります。写真にはそれが見当たりません。

他の3つは、どんな器具なのか

用語ニ 漏電遮断器とは?

電気が外に漏れたこと(漏電)を感じ取ると、自動で電気を止める器具です。見た目は配線用遮断器と似ていますが、漏電を感じ取る量(定格感度電流、例えば30mA)の表示があるのが特徴です。

用語イ 漏電警報器とは?

漏電を感じ取ると、ブザーやランプで知らせる器具です。知らせるだけで、電気は止めません。写真のような、電線をつなぐねじとレバーが付いたブレーカーの形とは違います。

用語ロ 電磁開閉器(でんじかいへいき)とは?

電磁石の力で、モーターの電気を入れたり切ったりする器具です。ボタンや別の信号で離れた所から動かせるのが特徴で、手で入り切りするレバーは付いていません。モーターが無理をしたときに止める部品(熱動継電器)と組み合わせて使います。

なぜ?なぜ電磁開閉器ではないと言えるのか?

電磁開閉器は電磁石で入り切りする器具なので、写真のような「OFF」と書かれたレバーは付いていません。また写真には、ブレーカーであることを示す「10A」や遮断の性能を示す表示(Icu)が印刷されています。これらは配線用遮断器の特徴です。

言葉で考える、答えの出し方

ステップ1 レバー(OFF)と電流の値(10A)が付いている→ブレーカーの仲間だと分かる。ロの電磁開閉器とイの漏電警報器は外れる。

ステップ2 残りはハ(配線用遮断器・電動機保護兼用)とニ(漏電遮断器)。

ステップ3 写真に「200V 2.2kW相当」の表示がある。kWはモーターの大きさなので、モーターを守る遮断器だと分かる。

ステップ4 漏電の感度(mA)の表示も見当たらないので、答えはハ。

覚えるこの問題の覚え方

ブレーカーの写真に「kW」の表示があれば、電動機保護兼用。kWはモーターの大きさを表すので、「モーター用だからkW」と結びつけて覚えましょう。漏電遮断器は「mA(漏電の感度)の表示」が目印です。

間違えた人が選びやすい選択肢

なぜ?なぜその選択肢を選んでしまうのか?

ニ.漏電遮断器 … 特に選ばれやすい間違いです。見た目が配線用遮断器とよく似ているため、ブレーカーの形だけで判断して選んでしまうパターンです。漏電を感じ取る量(mA)の表示があるかどうか、kWの表示があるかどうかを確かめると見分けられます。

ロ.電磁開閉器 … 「電動機(モーター)用の器具」という連想から選んでしまうパターンです。電磁開閉器もモーターに使いますが、電磁石で入り切りするので、手で操作するレバーがありません。

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問18

分野:工具の写真鑑別重要度 ★★☆

写真に示す工具の名称は。

令和3年度上期 第二種電気工事士 筆記試験 午前 問18 の工具の写真(手動油圧式圧着器)
イ.手動油圧式圧着器
ロ.手動油圧式カッタ
ハ.ノックアウトパンチャ(油圧式)
ニ.手動油圧式圧縮器
答え・解説を見る
正解

イ.手動油圧式圧着器
この問題は何を聞いているの?

「写真の工具の名前はどれですか」という問題です。4つの選択肢のうち3つに「手動油圧式」という言葉が入っていて、どれも同じような長い柄の工具に思えます。違いが出るのは工具の先端の形です。

用語手動油圧式(しゅどう ゆあつしき)とは?

手で柄を何度も握ったり開いたりすると、中の油が押されて、先端に大きな力が生まれるしくみのことです。油圧(ゆあつ)とは、油を押し縮める力のことです。人の手の力だけでは出せない強い力を出せます。

なぜ?なぜ油の力を使うのか?

太い電線の接続や、硬い材料の加工には、手で握るだけでは足りない大きな力が必要です。油圧のしくみを使うと、小さな力を何回も加えることで、先端に大きな力をためて出すことができます。車を持ち上げるジャッキと同じ考え方です。

用語圧着(あっちゃく)とは?

電線の先に金属の部品(圧着端子やスリーブ)をかぶせ、強い力で押しつぶして、電線と部品をしっかりくっつけることです。ねじも、はんだも使わずに、押しつぶす力だけで電線をつなぎます。

写真から読み取れる手がかり

コツ写真の中の手がかり

手がかり1 長い柄が2本あり、握る部分にゴムのグリップがある … 柄を何度も握って油圧で力をためる、手動油圧式の工具の形です。

手がかり2 先端が丸い「C」の形をした頭になっている … この頭の中に、半円形のくぼみを持った金型(ダイス)が向かい合って付いています。ここに電線と端子をはさみ、押しつぶすのです。

手がかり3 先端に刃が見当たらない … 電線を切る工具なら、先端に鋭い刃があります。写真の先端は押しつぶすための金型で、刃ではありません。

用語イ 手動油圧式圧着器とは?

太い電線に圧着端子やスリーブを取り付けるとき、油圧の力で押しつぶして圧着する工具です。家庭で使う細い電線なら手で握る圧着工具で足りますが、太い電線では大きな力が必要になるため、この工具を使います。写真の工具がこれです。

他の3つは、どんな工具なのか

用語ロ 手動油圧式カッタとは?

太いケーブルを、油圧の力で切るための工具です。先端にはケーブルをはさみ切る刃が付いています。写真の先端は刃ではなく金型なので、カッタではありません。

用語ハ ノックアウトパンチャ(油圧式)とは?

金属の箱や分電盤の板に、電線管を通すための丸い穴をあける工具です。ノックアウトは「打ち抜く」という意味。穴をあける刃(パンチ)と受けの金具(ダイ)で板をはさみ、油圧で打ち抜くしくみです。写真の工具の先端は、穴をあける刃(パンチ)ではなく電線をはさむ金型なので、ノックアウトパンチャではありません。

用語ニ 手動油圧式圧縮器とは?

写真の工具の名称ではありません。電線を押しつぶしてつなぐ工具の名前は、試験では「圧着器(圧着工具)」として出てきます。「圧縮」ではなく「圧着」である点に注意しましょう。

言葉で考える、答えの出し方

ステップ1 長い2本の柄から、手で握って力を出す工具と分かる。

ステップ2 先端の形を見る。刃がないのでロのカッタは外れる。

ステップ3 先端はC形の頭に金型がはさまった形で、板に穴をあける形ではないのでハも外れる。

ステップ4 電線と端子を押しつぶしてつなぐ工具なので、正しい名前はイの圧着器。

覚えるこの問題の覚え方

先端で見分けるのが写真問題のコツです。刃があれば「カッタ(切る)」、C形の頭に金型があれば「圧着器(押しつぶす)」。名前は「圧着=圧しつけて着ける」と漢字の意味で覚えておくと、紛らわしい「圧縮器」に引っかかりにくくなります。

間違えた人が選びやすい選択肢

なぜ?なぜその選択肢を選んでしまうのか?

ニ.手動油圧式圧縮器 … 特に選ばれやすい間違いです。「押しつぶす工具だから圧縮」と考えて選んでしまうパターンです。電線をつなぐ工具の名前は「圧着器」。圧着(あっちゃく)と圧縮(あっしゅく)の1文字の違いに気をつけましょう。

ロ.手動油圧式カッタ … 柄の形がそっくりなので、先端を見ずに選んでしまうパターンです。カッタの先端にはケーブルを切る刃があります。

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問19

分野:施工(施設場所と工事の種類)重要度 ★★★

次表は単相100 V屋内配線の施設場所と工事の種類との施工の可否を示す表である。表中のa~fのうち,「施設できない」ものを全て選んだ組合せとして,正しいものは。

令和3年度上期 第二種電気工事士 筆記試験 午前 問19 の施設場所と工事の種類の表
イ.a,f
ロ.e のみ
ハ.b のみ
ニ.e,f
答え・解説を見る
正解

ロ.e のみ
この問題は何を聞いているの?

「表のa〜fのうち、その場所ではやってはいけない工事をすべて選ぶと、どの組合せになりますか」という問題です。表の横には3種類の工事、縦には2種類の場所が並んでいて、その組合せがOKかNGかを判断します。

「施設できない」ものを選ぶことに注意しましょう。まずは、表に出てくる言葉を1つずつ説明します。

場所を表す言葉

用語展開した場所(てんかいしたばしょ)とは?

壁や天井の表面など、電線や管がむき出しで見える場所のことです。「露出した場所」と言いかえることもできます。

用語点検できる隠ぺい場所(てんけんできる いんぺいばしょ)とは?

隠ぺいとは「隠れていて見えない」こと。天井裏のように、ふだんは見えないけれど、点検口などから入って確かめられる場所のことです。

用語「湿気の多い場所」と「乾燥した場所」とは?

湿気の多い場所とは、水蒸気がこもりやすい場所や、水を扱う場所のことです(例:地下室、浴室の近く)。乾燥した場所とは、湿気や水気のない、一般的な部屋のような場所のことです。

工事を表す言葉

用語合成樹脂管工事(CD管を除く)とは?

プラスチックの管(合成樹脂管)の中に電線を通す工事です。プラスチックは水に強く、さびないので、湿気の多い場所でも使えるのが特徴です。CD管はコンクリートに埋め込む専用のオレンジ色の管で、使える場所の決まりが別にあるため、この表では除いてあります。

用語ケーブル工事とは?

外装(シース)で包まれたケーブルを、壁や天井に直接取り付ける工事です。シースが中の電線を守っているので、湿気の多い場所でも使えます。

用語ライティングダクト工事とは?

天井に細長い金属のレール(ライティングダクト)を取り付け、照明を好きな位置に差し込めるようにする工事です。お店の天井でスポットライトがぶら下がっているレールがこれです。

なぜ?なぜライティングダクトは湿気の多い場所で使えないのか?

ライティングダクトは、照明を差し込むために、レールの溝の中に電気の通り道が開いた形になっています。電気の通り道が完全には閉じていないので、湿気や水気があると電気が漏れたり、ショートしたりするおそれがあるのです。そのため、乾燥した場所でしか使えないと決められています。

表を1マスずつ判断する

例a〜fの判断

a(合成樹脂管工事×展開した湿気の多い場所) … 施設できる。プラスチックの管は水に強い。

b(合成樹脂管工事×点検できる隠ぺい場所で乾燥) … 施設できる。乾燥した場所なので問題ない。

c(ケーブル工事×展開した湿気の多い場所) … 施設できる。シースが電線を守る。

d(ケーブル工事×点検できる隠ぺい場所で乾燥) … 施設できる。

e(ライティングダクト工事×展開した湿気の多い場所) … 施設できない。ライティングダクトは乾燥した場所専用。

f(ライティングダクト工事×点検できる隠ぺい場所で乾燥) … 施設できる。展開した場所か点検できる隠ぺい場所で、乾燥していれば使える。

つまり、施設できないのはeだけです。答えはロになります。

言葉で考える、答えの出し方

ステップ1 合成樹脂管工事(CD管を除く)とケーブル工事は、どちらの場所でも施設できると押さえる。これでa・b・c・dは全部OK。

ステップ2 残るのはライティングダクト工事のeとf。

ステップ3 ライティングダクトは乾燥した場所でしか使えない。eは湿気の多い場所なのでNG、fは乾燥した場所なのでOK。

ステップ4 施設できないものはeのみ。答えはロ。

覚えるこの問題の覚え方

ライティングダクトは「乾いた所だけ」。照明を差し込むために電気の通り道が開いているから、水気はNG——理由とセットで覚えておきましょう。合成樹脂管(CD管を除く)とケーブルは、水に強いのでどこでもOKです。

間違えた人が選びやすい選択肢

なぜ?なぜその選択肢を選んでしまうのか?

ニ.e,f … 特に選ばれやすい間違いです。「ライティングダクトは使える場所が狭い」とだけ覚えていて、隠ぺい場所でも使えないだろうと考えてしまうパターンです。ライティングダクトは、点検できる隠ぺい場所なら、乾燥していれば施設できます。

ハ.b のみ … 「隠ぺい場所(見えない場所)は危険」という印象で選んでしまうパターンです。合成樹脂管工事は、点検できる隠ぺい場所でも施設できます。

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問20

分野:施工(ケーブル工事)重要度 ★★★

低圧屋内配線工事(臨時配線工事の場合を除く)で,600Vビニル絶縁ビニルシースケーブルを用いたケーブル工事の施工方法として,適切なものは。

イ.接触防護措置を施した場所で,造営材の側面に沿って垂直に取り付け,その支持点間の距離を8mとした。
ロ.金属製遮へい層のない電話用弱電流電線と共に同一の合成樹脂管に収めた。
ハ.建物のコンクリート壁の中に直接埋設した。
ニ.丸形ケーブルを,屈曲部の内側の半径をケーブル外径の8倍にして曲げた。
答え・解説を見る
正解

ニ.丸形ケーブルを,屈曲部の内側の半径をケーブル外径の8倍にして曲げた。
この問題は何を聞いているの?

「ビニルのケーブルを使った工事のやり方として、正しいものはどれですか」という問題です。「適切なもの」を1つ選ぶので、3つは決まりに反したやり方、1つだけが正しいやり方です。

用語600Vビニル絶縁ビニルシースケーブルとは?

ビニルで包んだ電線を何本かまとめ、外側をさらにビニルの外装(シース)で包んだケーブルです。平たいもの(VVF)と丸いもの(VVR)があり、家の壁の中や天井裏で広く使われています。

用語低圧屋内配線工事・臨時配線工事とは?

低圧屋内配線工事とは、家庭や一般の建物で使う電圧の電気を、建物の中に配線する工事のことです。臨時配線工事とは、イベントや工事期間など、短い間だけ使うための配線のことで、決まりが少し違うため、この問題では除かれています。

4つの選択肢を1つずつ確かめる

用語ニ「屈曲部の内側の半径」とは?

ケーブルを曲げたとき、曲がった部分の内側にできる円の半径のことです。半径が大きいほど、ゆるやかに曲がっているということです。決まりでは、内側の半径をケーブルの外径(太さ)の6倍以上にして曲げることになっています。

なぜ?なぜケーブルは急に曲げてはいけないのか?

ケーブルを急な角度で折り曲げると、中の電線や絶縁物に無理な力がかかって傷みます。傷んだ所から電気が漏れたり、熱を持ったりするおそれがあるのです。そこで「外径の6倍以上の半径で、ゆるやかに曲げる」と決められています。

ステップ1 決まりは「内側の半径を、ケーブル外径の6倍以上にする」。

ステップ2 ニのやり方は「8倍」。

ステップ3 8倍は6倍以上を満たしている(6倍より大きい=よりゆるやか)ので、適切。例えば外径10mmのケーブルなら、6倍以上=60mm以上の半径が必要で、8倍なら80mmなので条件を満たす。

用語イ「接触防護措置」「造営材」「支持点間」とは?

接触防護措置とは、人が簡単に触れられないようにする対策(高い所に設置する、囲いを付けるなど)を指します。造営材(ぞうえいざい)とは、柱・壁・天井など建物を形づくる材料のことです。支持点間とは、ケーブルを留め具で固定した点と、次に固定した点との間の距離です。

なぜ?なぜイの「支持点間8m」は誤りなのか?

ケーブルを造営材の側面や下面に沿って取り付けるときは、支持点間を2m以下にするのが原則です。接触防護措置を施した場所で垂直に取り付ける場合だけは6m以下まで広げられますが、8mはそれを超えています。留め具の間が広すぎると、ケーブルが自分の重さでたるんだり、引っぱられて傷んだりするため、誤りです。

用語ロ「電話用弱電流電線」「金属製遮へい層」とは?

弱電流電線(じゃくでんりゅうでんせん)とは、電話やインターホンなど、ごく弱い電気の信号を送る電線のことです。金属製遮へい層(しゃへいそう)とは、電線のまわりを金属で包んで、外からの電気の影響をさえぎる層のことです。

なぜ?なぜロの「同じ管に収める」は誤りなのか?

通常の電気を送るケーブルと電話の線を同じ管に一緒に入れると、もしケーブルが傷んだときに電話の線に通常の電気が流れ込むおそれがあります。そうなると、電話機が壊れたり、電話を使っている人が感電したりしかねません。そのため、同じ管に収めてはいけないと決められています。

なぜ?なぜハの「コンクリート壁に直接埋める」は誤りなのか?

ビニルのケーブルをコンクリートの中に直接埋めてしまうと、固まるときやあとからの力で傷んでも、外から確かめることも、取りかえることもできません。コンクリートに直接埋めてよいのは、MIケーブルやコンクリート直埋用ケーブルなど、そのために作られたケーブルだけです。一般的なビニルのケーブルを使うなら、管に入れてから埋める必要があります。

言葉で考える、答えの出し方

ステップ1 イは支持点間8m。垂直で接触防護措置ありでも上限は6mなので誤り。

ステップ2 ロは電話の線と同じ管。通常の電気が電話の線に流れ込むおそれがあるので誤り。

ステップ3 ハはコンクリートに直接埋設。一般的なビニルのケーブルでは認められないので誤り。

ステップ4 ニは曲げ半径が外径の8倍。6倍以上の決まりを満たすので適切。答えはニ。

覚えるこの問題の覚え方

ケーブル工事は「留めるのはこまめに、曲げるのはゆるやかに」。支持点間は原則2m以下(接触防護措置ありで垂直なら6m以下)、曲げ半径は外径の6倍以上です。数字は「2・6・6」と並べて覚えておくと、思い出しやすくなります。

間違えた人が選びやすい選択肢

なぜ?なぜその選択肢を選んでしまうのか?

イ.支持点間の距離を8mとした … 特に選ばれやすい間違いです。「接触防護措置を施した場所で垂直」という特別な条件が書かれているので、条件付きなら広げてよいはずと考えて選んでしまうパターンです。条件付きでも上限は6mで、8mは超えています。

ハ.コンクリート壁の中に直接埋設した … 壁の中に埋めれば人が触れず安全と考えて選んでしまうパターンです。一般的なビニルのケーブルは、あとから傷みを確かめることも取りかえることもできなくなるため、直接埋めてはいけません。

【第二種電気工事士】工事の種類と使える場所|施設場所のルール【第13回】👉 この分野をもっとくわしく【第二種電気工事士】工事の種類と使える場所|施設場所のルール【第13回】

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この記事のまとめ

問11〜20でおさえた内容を、1問1行でふり返ります。解き終わったあとにここだけ読み返すと、記憶に残りやすくなります。

まとめこの10問で持ち帰ること

問11 エントランスキャップ … 縦に立てた金属管の上の口にかぶせる雨よけの帽子。エントランス=入口、キャップ=帽子

問12 耐熱性 … 耐熱性は絶縁物の材料で決まる。ビニル(無印60℃・H付き75℃)より、燃えない粉で包んだMIケーブルが熱に強い

問13 工事と工具 … パイプベンダ=金属管を曲げる。ねじ切り器は金属管用、合成樹脂管用カッタは合成樹脂管用

問14 回転速度 … 120×周波数÷極数。60Hz・6極=1 200 min-1(実際はすべりでわずかに遅い)

問15 直管LEDランプ … 省エネ・長持ちが長所。器具の方式によっては使えないので「すべての器具にそのまま」は誤り

問16 EM-EEF(エコケーブル) … V=ビニル、E=ポリエチレン、F=平形。表面の「EM」「EEF」「TAINEN」で見分ける

問17 配線用遮断器(電動機保護兼用) … ブレーカーの形に「kW」の表示があればモーター用。漏電遮断器はmA(感度)の表示

問18 手動油圧式圧着器 … 刃があればカッタ、C形の頭に金型があれば圧着器。「圧縮器」に注意

問19 施設場所と工事 … ライティングダクトは乾燥した場所だけ。合成樹脂管(CD管を除く)とケーブルはどちらの場所もOK

問20 ケーブル工事 … 支持点間は原則2m以下(接触防護措置+垂直で6m以下)、曲げ半径は外径の6倍以上。弱電流電線と同じ管はNG、コンクリートに直接埋めるのもNG

この10問は、計算が問14の1問だけでした。残りは「知っていれば一瞬、知らなければ手も足も出ない」タイプの問題です。そのぶん覚えた分がそのまま点数につながりやすい分野と言えます。

覚えるときのコツは、名前を単語として覚えないことです。エントランスキャップは「入口の帽子」、パイプベンダは「パイプを曲げるもの」、MIケーブルは「鉱物で包んだケーブル」——名前の意味と、その物の仕事を結びつけておけば、写真を見ても名前を見ても、用途が自然に浮かぶようになります。

また、この範囲では設問が「適切なもの」を聞いているのか、「誤っているもの」を聞いているのかが問題ごとに入れ替わります。この10問でも、問13・問20は「適切」、問15は「誤り」、問19は「施設できないもの」を選ぶ問題でした。設問の最後の一文に印をつけてから選択肢を読む習慣をつけると、うっかりの失点を減らせます。

出典

令和3年度上期第二種電気工事士試験(午前)
問題・図・写真・解答は一般財団法人 電気技術者試験センターが公表しているものです。

あわせて読みたい(第二種電気工事士 令和3年度上期 午前 全5記事)

▶ 問1〜10
計算と配線のきほん(回路の電圧・発熱量・交流の消費電力・三相・単相3線式・許容電流・幹線・分岐回路)

▶ 問21〜30
施工・検査・法令(工事の決まり・接地・測定・法令)

▶ 配線図 問31〜40
図記号と数字もの(電線本数・絶縁抵抗・遮断器・図記号の読み取り)

▶ 配線図 問41〜50
写真の見分け(材料・工具・器具を写真から選ぶ)

用語からつまずいた人へ(やさしい基礎解説)

▶ オームの法則と直列・並列
電圧・電流・抵抗のきほんから

▶ W・Wh・Jの違い
電力・電力量・熱量

▶ 単相2線式・単相3線式・三相3線式
配線方式のちがい

▶ 配線図の図記号の読み方
スイッチ・コンセント・照明の記号

▶ 電線とケーブルの種類・許容電流
VVF・IV・1.6mm=27Aなどの暗記ポイント

▶ 電線管の種類と配線工事
金属管・VE・PF・CD管のちがいと付属品

▶ 幹線と分岐回路の決まり
幹線の計算とブレーカー×電線×コンセントの表

▶ 複線図の書き方【3ステップ】
電線の本数もリングスリーブもこれで数えられる

▶ 検査と測定器のきほん
「見る→測る→通す」と測定器の見分け方

▶ 法令のきほん
工事士法=人/用品安全法=モノ/事業法=設備

▶ モーターと進相コンデンサ
回転速度・始動電流・力率改善

学科のあとは、技能試験の準備が要ります

技能試験は40分で実際に配線を組み立てる試験です。工具と練習用の材料がないと1問も練習できません。通信講座は必要か、材料は買うか借りるか——実際の価格で比べました。

▶ 通信講座5社と工具・材料の費用を比較する