第二種電気工事士の筆記試験を、電気の知識がまったくない人でも読み進められるように1問ずつ解説します。このページは令和2年度 下期・午後(2020年10月4日実施)の問11〜20です。
ここからは材料・工具・電気機器・工事のやり方の分野です。計算は問14の1問だけで、そのかわり「プルボックス」「零相変流器」「ノーマルベンド」など、ふだんの暮らしではまず耳にしない名前が並びます。名前を単語として丸暗記しても、時間がたつと抜けてしまいやすいでしょう。この記事ではそれが何をするための物なのか、なぜその場所でそのやり方をするのかを、実物を見たことがない人でも頭に絵が浮かぶように書きました。各問題の下の「答え・解説を見る」を開くと答えと考え方が出ます。まず自分で考えてから開くのがおすすめです。
この記事の問題はどこから?
問題文・図・写真・解答は、試験を実施している一般財団法人 電気技術者試験センターが公表しているものです。
出典:令和2年度下期第二種電気工事士試験(午後)
問11
分野:材料(ボックス類)重要度 ★★☆
多数の金属管が集合する場所等で,通線を容易にするために用いられるものは。
イ.分電盤
ロ.プルボックス
ハ.フィクスチュアスタッド
ニ.スイッチボックス
答え・解説を見る
この問題は何を聞いているの?
「金属の管が何本も集まってくる場所で、電線を通す作業をやりやすくするために取り付ける物はどれですか」と聞いている問題です。問題文は1行と短いものの、選択肢が4つともカタカナや漢字の部品名なので、名前と役目が結びついていないと選べません。問題文に出てくる言葉から、順に見ていきましょう。
用語金属管(きんぞくかん)とは?
電線を中に通して守るための、鋼(はがね)でできたパイプのことです。工場や駐車場、ビルの機械室など、電線がむき出しだと傷みやすい場所の天井や壁に取り付けます。この管を使う配線の方法を金属管工事と呼びます。
なぜ?なぜ電線を金属の管に入れるのか?
電線の外側は、電気を通さないビニルなど(絶縁物)でくるまれています。この絶縁物が物にぶつかって破れると、中の銅線に人が触れて感電したり、電気が漏れて火が出たりするおそれがあります。硬い金属の管に入れておけば、ぶつかっても電線まで傷が届きにくくなるのです。
用語通線(つうせん)とは?
先に取り付けておいた空の管の中へ、あとから電線を引き入れる作業のことです。金属管工事では、管を曲げたり切ったりして道筋を完成させてから、最後に電線を通します。
なぜ?なぜ管が多く集まる場所では通線が大変になるのか?
電線は、管の中をこすれながら進みます。管が長いほど、曲がり角が多いほど、こすれる力(摩擦)が大きくなって、引っぱっても動きにくくなります。さらに何本もの管が1か所に集まると、どの管とどの管をつなげばよいかも分かりにくくなるでしょう。そこで、途中に作業用の箱を置いて、いったんそこで電線を引き出せるようにするのです。
答えの「プルボックス」とは何か
用語プルボックスとは?
金属管が何本も集まる場所に取り付ける、ふた付きの大きめの箱です。箱の側面に何本もの管をつなぎ込み、箱の中で電線を引き出したり、別の管へ送り込んだりします。ふたを開ければ、工事のあとでも中を確かめられます。
なぜ?なぜ「プル」ボックスと呼ぶのか?
英語の pull(プル)=引っぱる から来ています。電線を引っぱるための中継の箱という意味です。「通線を容易にする」=「電線を引っぱりやすくする」=プルボックス、とつなげると、問題文から名前が浮かびやすくなります。
残りの3つは何をする物か
用語イ.分電盤(ぶんでんばん)とは?
建物に入ってきた電気を、部屋や用途ごとに分けて送り出す箱です。家庭では、玄関や洗面所の壁の高い所にある、ブレーカー(電気を自動で止める装置)が並んだ箱がこれにあたります。
なぜ?なぜ分電盤は答えにならないのか?
分電盤にも電線は集まりますが、それはブレーカーにつないで電気を分けるためです。管の中の電線を通しやすくするための箱ではないので、問題文の目的とは違います。
用語ハ.フィクスチュアスタッドとは?
重い照明器具を天井からつり下げるための金具です。天井のボックスの底に取り付け、そこに照明器具をぶら下げます。英語の fixture(取り付ける器具)と stud(取り付け用の突き出た金具)から来た名前です。器具を「つる」ための部品なので、通線とは関係がありません。
用語ニ.スイッチボックスとは?
壁の中に埋め込んで、スイッチやコンセントを取り付けるための小さな箱です。壁のスイッチのプレートを外すと、その奥にある箱がこれです。電線はこの箱の中でスイッチやコンセントにつながりますが、大きさは手のひらほどで、多数の管を集める箱ではありません。
なぜ?なぜスイッチボックスとプルボックスを取り違えやすいのか?
どちらも「〇〇ボックス」という名前で、管をつなぎ込む箱だからです。見分けるには、名前の前半を見ます。スイッチボックス=スイッチを付ける箱、プルボックス=電線を引っぱる箱。前半の言葉が、その箱の仕事を表しています。
言葉で考える、答えの出し方
ステップ1 問題文のキーワードを確認する。「多数の金属管が集合」「通線を容易に」。
ステップ2 「通線を容易に」=電線を引っぱりやすくする、と言い換える。
ステップ3 4つのうち、引っぱる(pull)という意味の名前を持つのはプルボックスだけ。
ステップ4 分電盤は電気を分ける、フィクスチュアスタッドは器具をつる、スイッチボックスはスイッチを付ける。目的が違うので、答えはロ。
覚えるこの問題の覚え方
プル=pull=引っぱる。プルボックスは電線を引っぱるための中継の箱です。「〇〇ボックス」は前半の言葉が仕事(スイッチボックス=スイッチを付ける箱、アウトレットボックス=電線を分ける・器具を付ける箱)と覚えると、ほかの年度の問題でも区別しやすくなります。
間違えた人が選びやすい選択肢
なぜ?なぜその選択肢を選んでしまうのか?
ニ.スイッチボックス … 同じ「ボックス」という名前で、管がつながる箱なので選びやすい選択肢です。スイッチボックスはスイッチやコンセントを取り付ける小さな箱で、多数の管を集める箱ではありません。
イ.分電盤 … 「電線がたくさん集まる場所」という印象から選んでしまうことがあります。分電盤は電気を分けて送り出す箱で、通線を楽にするための物ではありません。
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問12
分野:材料(電線・ケーブル)重要度 ★★☆
絶縁物の最高許容温度が最も高いものは。
イ.600V架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(CV)
ロ.600V二種ビニル絶縁電線(HIV)
ハ.600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル丸形(VVR)
ニ.600Vビニル絶縁電線(IV)
答え・解説を見る
正解
イ.600V架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(CV)
この問題は何を聞いているの?
「電線の芯をくるんでいる材料が、何℃まで熱くなっても大丈夫か。その温度がいちばん高いのはどれですか」と聞いている問題です。長い名前が並んでいますが、見るべきなのは「〇〇絶縁」の〇〇の部分だけです。まず言葉の意味を確認します。
用語絶縁物(ぜつえんぶつ)とは?
電線の銅線(電気を通す芯)を包んでいる、電気を通さない材料のことです。ビニルやポリエチレンといったプラスチックが使われます。絶縁物があるおかげで、電線に触れても感電せず、電線どうしが触れても電気が混ざりません。
用語最高許容温度(さいこうきょようおんど)とは?
絶縁物が傷まずに耐えられる、いちばん高い温度のことです。電線は電気を流すと熱を持つので、何℃までなら使い続けてよいかが、絶縁物の材料ごとに決められています。
なぜ?なぜ電線の温度が問題になるのか?
電線に電流を流すと、銅線がわずかに電気の流れを邪魔する(抵抗がある)ために熱が出ます。電流が大きいほど熱くなり、絶縁物が耐えられる温度を超えると、やわらかくなったり、もろくなったりして、電気が漏れるおそれが出てきます。逆に言えば、熱に強い絶縁物ほど、同じ太さでもたくさんの電流を流せるというわけです。
名前の中の「〇〇絶縁」を見る
電線・ケーブルの名前は、「(絶縁物の材料)絶縁(外側のカバーの材料)シース」という並びになっています。シースとは、ケーブルのいちばん外側にかぶせる保護用のカバーのことです。この問題で聞かれているのは絶縁物の温度なので、シースの材料は関係ありません。
用語イ.CV(600V架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル)
絶縁物は架橋(かきょう)ポリエチレンです。架橋ポリエチレンとは、ポリエチレンというプラスチックの分子どうしを橋をかけるようにつないで、熱で溶けにくくした材料のことです。最高許容温度は90℃。記号のCは架橋ポリエチレン(英語の cross-linked の cross から)、Vはビニル(vinyl)を表します。
用語ロ.HIV(600V二種ビニル絶縁電線)
絶縁物は耐熱性を高めたビニル(二種ビニル)です。最高許容温度は75℃。記号のHは heat-resistant(耐熱)の頭文字で、ふつうのIVより熱に強いことを表しています。
用語ハ.VVR(600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル丸形)
絶縁物はふつうのビニルで、最高許容温度は60℃です。記号は「ビニル(V)絶縁・ビニル(V)シース・丸形(Round の R)」の意味です。家庭の壁の中によく使われる平たいVVFの、断面が丸い仲間と考えてください。
用語ニ.IV(600Vビニル絶縁電線)
絶縁物はふつうのビニルで、最高許容温度は60℃です。Iは indoor(屋内)、Vはビニル。管の中に通して使う、いちばん基本的な電線です。
なぜ?なぜVVRはシースがあるのにIVと同じ60℃なのか?
最高許容温度を決めるのは、銅線にじかに触れている絶縁物だからです。シースは外からの傷を防ぐためのカバーで、熱をいちばん受けるのは内側の絶縁物です。VVRもIVも絶縁物は同じふつうのビニルなので、どちらも60℃になります。カバーが増えても、熱への強さは変わらないのです。
例4つの最高許容温度を並べると
イ.CV(架橋ポリエチレン)=90℃
ロ.HIV(耐熱ビニル)=75℃
ハ.VVR(ビニル)=60℃
ニ.IV(ビニル)=60℃
言葉で考える、答えの出し方
ステップ1 聞かれているのは絶縁物の温度。名前の「〇〇絶縁」の部分だけを見る。
ステップ2 イは架橋ポリエチレン、ロは二種(耐熱)ビニル、ハとニはふつうのビニル。
ステップ3 温度は架橋ポリエチレン90℃ > 耐熱ビニル75℃ > ビニル60℃の順。
ステップ4 いちばん高いのはイのCV(90℃)なので、答えはイ。
覚えるこの問題の覚え方
ビニル60℃ → 耐熱ビニル(H)75℃ → 架橋ポリエチレン(C)90℃。記号にHやCが付くと熱に強くなると覚えておきましょう。そして温度を決めるのは「〇〇絶縁」の部分で、「〇〇シース」の部分は関係ない、という点もあわせて押さえておくと、別の年度の似た問題でも迷いにくくなります。
間違えた人が選びやすい選択肢
なぜ?なぜその選択肢を選んでしまうのか?
ロ.HIV(600V二種ビニル絶縁電線) … 「耐熱」を表すHが付いているので、いちばん熱に強いと考えて選びやすい選択肢です。HIVの75℃はビニルの中では高いものの、架橋ポリエチレンの90℃には届きません。
ハ.VVR(600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル丸形) … ケーブルは電線より丈夫という印象から、熱にも強いと考えてしまうパターンです。VVRの絶縁物はふつうのビニルなので60℃。シースの有無は、最高許容温度とは関係がありません。
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問13
分野:工具(金属管工事)重要度 ★★★
ねじなし電線管の曲げ加工に使用する工具は。
イ.トーチランプ
ロ.ディスクグラインダ
ハ.パイプレンチ
ニ.パイプベンダ
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この問題は何を聞いているの?
「ねじなし電線管という金属の管を曲げるときに使う工具はどれですか」と聞いている問題です。4つの工具は、どれも管の工事で実際に使われる物です。それぞれ何をする工具なのかを知っていれば、すぐに答えが決まります。
用語電線管(でんせんかん)とは?
電線を中に通して守るための管のことです。鋼でできた金属製の電線管(金属管)と、プラスチックでできた合成樹脂製の電線管があります。
用語ねじなし電線管とは?
金属管の一種で、管の端にねじを切らずに使う、肉の薄い鋼の管です。管どうしや箱とつなぐときは、ねじを切る代わりに、止めねじで管を締め付けて固定する専用の部品を使います。記号ではE管(E19、E25など)と呼ばれます。
なぜ?なぜねじを切らない金属管があるのか?
管の端にねじを切る作業は、専用の工具と手間がかかります。ねじなし電線管なら、切った管をそのまま部品に差し込んで、止めねじを締めるだけでつなげるので、作業が早く済むのです。肉が薄いぶん、軽くて扱いやすいという利点もあります。
用語曲げ加工(まげかこう)とは?
まっすぐな管を、取り付ける場所の形に合わせて曲げる作業のことです。天井から壁へ管を回すときなど、角の部分で管を曲げる必要があります。
答えの「パイプベンダ」とは何か
用語パイプベンダとは?
金属管を曲げるための手動の工具です。先端に管をはめ込む丸みのある溝の付いた金具があり、そこに管を入れて、長い柄をてこのように引いて曲げます。英語の pipe(管)と bender(曲げる物)を合わせた名前です。
なぜ?なぜ金属管は専用の工具で曲げるのか?
金属管を手や膝で無理に曲げると、曲がった所がつぶれて、管の中が狭くなってしまいます。中が狭くなると、あとで電線を通しにくくなったり、通すときに電線の外側が傷ついたりします。パイプベンダは溝で管を包み込みながら曲げるので、つぶさずに、なめらかな曲線にできるのです。
残りの3つは何をする工具か
用語イ.トーチランプとは?
ガスなどを燃やして、強い炎を出す道具です。電気工事では、硬質ポリ塩化ビニル電線管(VE管。プラスチックの電線管)を炎であぶって柔らかくし、曲げるときに使います。
なぜ?なぜトーチランプは金属管の曲げには使わないのか?
トーチランプが役に立つのは、熱で柔らかくなるプラスチックの管です。プラスチックは温めると曲げやすくなりますが、鋼の管はトーチランプであぶった程度では曲げやすくならないので、金属管は工具の力で曲げます。「炎で曲げるのはプラスチックの管」と区別しておきましょう。
用語ロ.ディスクグラインダとは?
円盤の形をした砥石(といし)をモーターで高速回転させる電動工具です。金属管を切断したり、切り口のギザギザを削ったりするときに使います。ディスク(disc)は円盤、グラインダ(grinder)は削る物という意味です。曲げる工具ではありません。
用語ハ.パイプレンチとは?
管をがっちりはさんで回すための工具です。ねじを切った金属管をカップリング(管どうしをつなぐ部品)にねじ込んで締め付けるときなどに使います。レンチ(wrench)は「回す工具」という意味です。回す工具であって、曲げる工具ではありません。
なぜ?なぜ「パイプレンチ」と「パイプベンダ」を間違えやすいのか?
どちらも「パイプ〇〇」という名前で、金属管の工事に使う工具だからです。見分けるには後半の言葉を見ます。レンチ=回す、ベンダ=曲げる(bend)。後半の英語の意味が、そのまま工具の仕事になっています。
言葉で考える、答えの出し方
ステップ1 問題文のキーワードは「ねじなし電線管(金属管)」と「曲げ加工」。
ステップ2 金属管を曲げる工具はパイプベンダ(bend=曲げる)。
ステップ3 トーチランプはプラスチックの管をあぶって曲げる道具、ディスクグラインダは切る・削る、パイプレンチは回す工具。
ステップ4 金属管の曲げに使うのはニのパイプベンダなので、答えはニ。
覚えるこの問題の覚え方
ベンダ=bend=曲げる。金属管はパイプベンダで曲げる、プラスチックの管(VE管)はトーチランプであぶって曲げる、とセットで覚えましょう。「パイプ〇〇」の工具は後半の言葉が仕事(レンチ=回す、カッタ=切る、ベンダ=曲げる)です。
間違えた人が選びやすい選択肢
なぜ?なぜその選択肢を選んでしまうのか?
イ.トーチランプ … 「管を曲げるときに使う」という知識だけがあると選んでしまいます。トーチランプで曲げるのはプラスチックの電線管(VE管)で、金属のねじなし電線管ではありません。
ハ.パイプレンチ … 「パイプ」が付く金属管用の工具なので、パイプベンダと取り違えやすい選択肢です。パイプレンチは管をはさんで回す工具です。
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問14
分野:電気機器(誘導電動機)重要度 ★★★
定格周波数60 Hz,極数4の低圧三相かご形誘導電動機の同期速度[min-1]は。
イ.1 200
ロ.1 500
ハ.1 800
ニ.3 000
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この問題は何を聞いているの?
「60Hzの電気で動かす、極数4のモーターの『同期速度』は、1分間に何回転ですか」と聞いている問題です。決まった式に数字を入れるだけで解けますが、「同期速度」「極数」「周波数」という言葉の意味が分からないと、式も覚えにくくなります。順に説明します。
用語三相かご形誘導電動機(さんそうかごがたゆうどうでんどうき)とは?
工場のポンプや送風機、ビルの換気扇などで広く使われているモーターのことです。「三相」は、モーターを動かすのに三相交流という3本の電線で送る電気を使うことを表します。「かご形」は、回転する部分(回転子)の中の導体が鳥かごのような形をしていることから来た名前です。
用語周波数(しゅうはすう)とは?
交流の電気の向きが、1秒間に何回行ったり来たりするかを表す数です。単位はHz(ヘルツ)。日本では、おおむね東日本が50Hz、西日本が60Hzの電気が送られています。
用語極数(きょくすう)とは?
モーターの中にできる磁石のN極とS極の数を合わせた数のことです。極数4なら、N極2つとS極2つでできています。極数は必ずNとSの組なので、2・4・6…と偶数になります。
用語同期速度(どうきそくど)とは?
モーターの中で回っている「磁石の力の向き(回転磁界)」が、1分間に何回転するかという速さです。誘導電動機は、この回転する磁界に引っぱられるようにして回転子が回るしくみです。
なぜ?なぜモーターの中で磁界が回るのか?
三相交流の3本の電線には、少しずつタイミングのずれた電流が流れています。この3つの電流をモーターの中の3組のコイルに流すと、磁石の力が強くなる場所が、コイルからコイルへと順番に移っていきます。その結果、目に見えない磁石がぐるぐる回っているような状態になるのです。これが回転磁界で、その速さが同期速度です。
用語min-1(毎分)とは?
1分間あたりの回転数を表す単位で、「毎分(まいふん)」と読みます。1 800 min-1 なら1分間に1 800回転という意味です。rpm(アールピーエム)と書かれることもあります。
同期速度を求める式
例同期速度の式
同期速度[min-1]= 120 × 周波数[Hz] ÷ 極数
なぜ?なぜ式に「120」が出てくるのか?
120は60と2をかけた数です。60は、周波数が「1秒間あたり」の数なのに対し、同期速度は「1分間あたり」の数なので、秒を分に直すための60です。2は、極数がNとSを合わせた数なので、N・Sの組の数(極数÷2)に直すための2にあたります。磁界は1回の行き来でN・Sの組1つぶん進むため、組が多いほど、ひと回りするのに時間がかかります。
なぜ?なぜ極数が多いほど遅くなるのか?
極数が多いと、磁界が1周するあいだに通らなければならないN・Sの組が多くなるからです。例えば同じ60Hzでも、極数2なら 120×60÷2=3 600、極数4なら 1 800、極数6なら 1 200と、極数が増えるほど同期速度は小さくなります。
言葉で考える、答えの出し方
ステップ1 問題文から数字を拾う。周波数=60Hz、極数=4。
ステップ2 式は120 × 周波数 ÷ 極数。
ステップ3 まず120に60をかける。120×60=7 200。
ステップ4 7 200を極数の4で割る。7 200÷4=1 800。
ステップ5 同期速度は1分間に1 800回転なので、答えはハ。
注意実際の回転速度は、同期速度より少し遅い
誘導電動機の回転子は、回転磁界に少し遅れて回ります。そのため、実際の回転速度は同期速度の1 800 min-1より少し小さくなります。この問題が聞いているのは同期速度なので、式で出した1 800がそのまま答えです。
覚えるこの問題の覚え方
同期速度=120×周波数÷極数。よく出てくる組み合わせとして、4極なら 50Hz=1 500、60Hz=1 800を覚えておくと、計算の確かめにも使えます。周波数が大きいほど速く、極数が多いほど遅い、という向きもあわせて押さえておきましょう。
間違えた人が選びやすい選択肢
なぜ?なぜその選択肢を選んでしまうのか?
ロ.1 500 … 周波数を50Hzにして計算すると、120×50÷4=1 500 になります。問題文の周波数は60Hzなので、ここを読み違えないようにしましょう。
イ.1 200 … 120×60÷6=1 200 で、極数が6のときの値です。この問題の極数は4です。
ニ.3 000 … この問題の条件(60Hz・4極)からは出てこない値で、誤りです。
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問15
分野:電気機器(漏電遮断器)重要度 ★★☆
漏電遮断器に内蔵されている零相変流器の役割は。
イ.不足電圧の検出
ロ.短絡電流の検出
ハ.過電圧の検出
ニ.地絡電流の検出
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この問題は何を聞いているの?
「漏電遮断器の中に入っている『零相変流器』という部品は、何を見つけるための物ですか」と聞いている問題です。漏電遮断器が何のための装置かが分かれば、その中の部品の役目も見えてきます。
用語漏電(ろうでん)とは?
本来の通り道である電線から、電気が外へ漏れ出すことです。例えば、洗濯機の中の電線の外側が傷んで、洗濯機の金属の外箱に電気が漏れ、そこから人の体や地面へ流れてしまう、といった状態です。
用語地絡(ちらく)とは?
電気が、電線から大地(地面)へ流れてしまうことです。「地」は大地、「絡」はつながるという意味で、漏電して地面のほうへ電気が逃げている状態を表します。このとき大地へ流れる電流を地絡電流といいます。
用語漏電遮断器(ろうでんしゃだんき)とは?
漏電を見つけると、自動で電気を止める装置です。家庭の分電盤の中にもあり、テストボタンの付いたブレーカーがこれにあたります。漏電したまま使い続けると、感電や火災のおそれがあるため、すばやく電気を切る役目をします。
用語零相変流器(ぜろそうへんりゅうき)とは?
漏電を見張るための、輪の形をした部品です。漏電遮断器の中で、行きの電線と帰りの電線を、両方まとめて輪の中に通して使います。記号ではZCTと書かれることもあります。
なぜ?なぜ輪の中に電線を2本まとめて通すと漏電が分かるのか?
電気は、行きの電線を通って器具へ行き、帰りの電線を通って戻ってきます。漏電していなければ、行きの電流と帰りの電流は同じ大きさで、向きが反対です。2本をまとめて輪に通すと、反対向きの電流の働きが打ち消し合って、輪は何も感じません。ところが漏電すると、電流の一部が地面へ逃げるので、帰りの電流が行きより少なくなります。この差が輪に伝わり、「漏電している」と分かるのです。
なぜ?なぜ「零相」という名前なのか?
ふだんは行きと帰りの電流が打ち消し合って、輪が感じる電流の合計がゼロ(零)になっているからです。「変流器」は、電線に流れる電流の様子を、測りやすい小さな電流に変えて取り出す部品のことです。合計がゼロであるはずの電流を見張る変流器、という意味の名前と考えると覚えやすいでしょう。
残りの3つは何のことか
用語イ.不足電圧(ふそくでんあつ)とは?
電圧(電気を押し出す力)が、決められた値より下がってしまうことです。零相変流器は電流の差を見る部品なので、電圧が下がったかどうかは見ていません。
用語ロ.短絡電流(たんらくでんりゅう)とは?
2本の電線どうしが、器具を通らずに直接触れてしまったとき(ショート)に流れる、とても大きな電流です。短絡では、大きな電流が行きの電線から入って帰りの電線から戻るので、行きと帰りの差は生まれません。そのため零相変流器では見つけられず、短絡から守るのは配線用遮断器(ブレーカー)の役目です。
用語ハ.過電圧(かでんあつ)とは?
電圧が、決められた値より高くなりすぎることです。これも電圧の話なので、電流の差を見張る零相変流器の役割ではありません。
なぜ?なぜ短絡と地絡を取り違えやすいのか?
どちらも「〇絡(らく)」で、電気が本来の道を外れてつながってしまう事故だからです。違いはどこへつながるかです。短絡=電線と電線が短い道でつながる、地絡=電線と大地がつながる。漏電遮断器が見張っているのは、名前のとおり漏電=地絡のほうです。
言葉で考える、答えの出し方
ステップ1 零相変流器は漏電遮断器の部品。漏電遮断器は漏電(地絡)を見つけて電気を止める装置。
ステップ2 零相変流器は、行きと帰りの電流の差を見張る。差が出るのは、電流が大地へ漏れたとき。
ステップ3 大地へ漏れる電流は地絡電流。不足電圧・過電圧は電圧の話、短絡電流は行きと帰りの差が出ない。
ステップ4 零相変流器の役割は地絡電流の検出なので、答えはニ。
覚えるこの問題の覚え方
漏電遮断器の中の零相変流器(ZCT)=地絡電流を見つける部品。行きと帰りの電流の差=漏れた電流、と理屈で覚えておくと忘れにくくなります。あわせて、短絡(ショート)から守るのは配線用遮断器、地絡(漏電)から守るのは漏電遮断器と分けて押さえておきましょう。
間違えた人が選びやすい選択肢
なぜ?なぜその選択肢を選んでしまうのか?
ロ.短絡電流の検出 … 「遮断器=大きな電流が流れたら切る装置」という印象から選びやすい選択肢です。短絡電流から守るのは配線用遮断器の役目で、零相変流器は漏電による地絡電流を見つける部品です。
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問16
分野:写真鑑別(金属管の付属品)重要度 ★★★
写真に示す材料の名称は。
イ.ユニバーサル
ロ.ノーマルベンド
ハ.ベンダ
ニ.カップリング
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この問題は何を聞いているの?
「写真の、銀色で直角に曲がった管の名前はどれですか」と聞いている問題です。写真鑑別(写真を見て名前や用途を答える問題)では、形の特徴から「何をする物か」を考えると答えにたどり着けます。写真の物はゆるやかに90度曲がった金属の管で、両端に小さなねじが付いています。
用語金属管の付属品とは?
金属管(電線を通す鋼の管)をつないだり、曲げたり、箱に取り付けたりするための部品のことです。金属管工事では、管そのものに加えて、こうした部品を組み合わせて電線の通り道を作ります。
答えの「ノーマルベンド」とは何か
用語ノーマルベンドとは?
あらかじめ直角(90度)に、ゆるやかに曲げてある金属管です。管と管が直角に向きを変える場所で、間にはさんで使います。英語の normal(標準の)と bend(曲がり)から来た名前で、標準的な曲がり管という意味です。
なぜ?なぜ曲がった管をわざわざ部品として用意するのか?
金属管はパイプベンダという工具で曲げることもできますが、太い管を現場できれいに曲げるのは手間がかかります。ノーマルベンドを使えば、管の端をはめ込むだけで、なめらかな直角の曲がりができます。曲がりがゆるやかなので、あとで中に電線を通すときも引っかかりにくいのです。
なぜ?なぜ写真のノーマルベンドには両端にねじが付いているのか?
写真の物はねじなし電線管用だからです。ねじなし電線管(管の端にねじを切らずに使う金属管)は、部品に差し込んでから、横の小さなねじ(止めねじ)を締めて固定します。両端に止めねじがあるのは、両側の管をこのやり方で留めるためです。
残りの3つは何をする物か
用語イ.ユニバーサルとは?
金属管を壁や天井に沿わせて取り付ける(露出配管の)とき、直角に曲がる角の所に使う、ふた付きの金属の部品です。ノーマルベンドのようななめらかな管ではなく、角ばった小さな箱のような形をしていて、ふたを開けて中で電線を通せます。
なぜ?なぜユニバーサルとノーマルベンドを取り違えやすいのか?
どちらも金属管を直角に曲げる場所で使う部品だからです。見分けるポイントは形です。ノーマルベンド=ゆるやかに曲がった「管」、ユニバーサル=角ばった「ふた付きの部品」。写真がなめらかな曲線の管なら、ノーマルベンドです。
用語ハ.ベンダとは?
金属管を曲げるための工具(パイプベンダ)のことです。長い柄が付いた道具で、問題文が聞いている「材料」ではありません。名前の bend(曲げる)がノーマルベンドと同じなので、まぎらわしい選択肢です。
用語ニ.カップリングとは?
金属管どうしを、まっすぐにつなぐための短い筒です。couple(つなぐ)から来た名前です。曲がっていない、短くてまっすぐな部品なので、写真の形とは違います。
言葉で考える、答えの出し方
ステップ1 写真の特徴を言葉にする。ゆるやかに90度曲がった金属の管、両端に止めねじ。
ステップ2 問題文は「材料」の名前を聞いている。工具のベンダは外れる。
ステップ3 まっすぐにつなぐカップリング、角ばった箱形のユニバーサルは形が違う。
ステップ4 曲がった管そのものの部品はノーマルベンドなので、答えはロ。
覚えるこの問題の覚え方
ノーマル(標準の)+ベンド(曲がり)=あらかじめ曲げてある管。金属管の部品は形と仕事をセットで覚えます。まっすぐつなぐ=カップリング、直角になめらかに曲げる=ノーマルベンド、直角の角に付ける箱形=ユニバーサル、曲げる工具=ベンダ。
間違えた人が選びやすい選択肢
なぜ?なぜその選択肢を選んでしまうのか?
イ.ユニバーサル … 直角の場所で使う金属管の部品という点が同じなので選びやすい選択肢です。ユニバーサルは角ばった、ふた付きの部品で、写真のようななめらかな曲がり管ではありません。
ハ.ベンダ … 「ベンド」と「ベンダ」の音が似ているので、取り違えやすい選択肢です。ベンダは管を曲げる工具で、材料ではありません。
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問17
分野:写真鑑別(進相コンデンサ)重要度 ★★★
写真に示す機器の用途は。
イ.回路の力率を改善する。
ロ.地絡電流を検出する。
ハ.ネオン放電灯を点灯させる。
ニ.水銀灯の放電を安定させる。
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この問題は何を聞いているの?
「写真の、灰色の四角い箱の形をした機器は、何に使う物ですか」と聞いている問題です。名前ではなく用途(使い道)を聞いているので、まずこの機器が何なのかを見分け、次にその仕事を思い出す、という2段階で考えます。
写真のどこを見ればよいか
写真の機器の正面には、白いラベルが貼られています。そこには「三相 200V」「40μF」と書かれていて、その下に「放電抵抗器内蔵」という文字も見えます。大きく書かれた「40μF」の「μF」が、この機器を見分ける手がかりです。
用語μF(マイクロファラド)とは?
コンデンサがどれだけ電気をためられるか(静電容量)を表す単位です。F(ファラド)が基本の単位で、μ(マイクロ)は100万分の1を表します。ラベルにμFと書いてある機器は、コンデンサだと判断できます。
用語コンデンサとは?
電気を一時的にためたり出したりできる部品のことです。交流の回路に入れると、電流の流れ方のタイミングを変える働きをします。
用語進相コンデンサ(しんそうコンデンサ)とは?
モーターなどと一緒に回路につないで、力率を改善するためのコンデンサです。写真の物は、三相200Vで動く工場のモーターなどに取り付けるタイプになります。「放電抵抗器内蔵」とは、電気を切ったあと、ためた電気を自動で逃がす部品が中に入っているという意味です。
「力率を改善する」とはどういうことか
用語力率(りきりつ)とは?
電線に流れる電気のうち、実際に仕事(回す・温めるなど)に使われる割合のことです。%(パーセント)や小数で表し、100%に近いほど、むだの少ない使い方になります。
なぜ?なぜモーターをつなぐと力率が悪くなるのか?
モーターの中にはコイル(電線をぐるぐる巻いた物)があり、コイルは磁石の力を作るために、仕事には使われない電流も行ったり来たりさせます。この電流は、電気の向きが変わるタイミングより遅れて流れるのが特徴です。仕事に使われない電流でも電線の中は流れるので、電線に流れる電流が大きくなり、電線が熱くなったり、電気がむだになったりします。これが「力率が悪い」状態です。
なぜ?なぜコンデンサをつなぐと力率がよくなるのか?
コンデンサには、コイルとは逆に、電気の向きが変わるタイミングより進んで電流が流れる性質があります。モーターの遅れた電流と、コンデンサの進んだ電流が打ち消し合うので、電線に流れるむだな電流が減ります。電流のタイミング(位相)を進めるコンデンサなので、「進相」コンデンサと呼ぶのです。
残りの3つは何の機器の仕事か
用語ロ.地絡電流を検出する → 零相変流器(ZCT)など
地絡電流とは、電線から大地(地面)へ漏れ出した電流のことです。これを見つけるのは、漏電遮断器の中に入っている、輪の形の零相変流器などの仕事です。コンデンサの仕事ではありません。
用語ハ.ネオン放電灯を点灯させる → ネオン変圧器
ネオン放電灯(お店の看板などに使われるネオンサイン)を光らせるには、とても高い電圧が必要です。その高い電圧を作るのは、電圧を上げる機器であるネオン変圧器の仕事です。
用語ニ.水銀灯の放電を安定させる → 安定器
水銀灯は、管の中で電気を飛ばす(放電させる)ことで光る照明です。放電は放っておくと電流がどんどん増えてしまうため、電流が増えすぎないように抑える安定器をつなぎます。これも進相コンデンサの仕事ではありません。
言葉で考える、答えの出し方
ステップ1 写真のラベルを見る。「40μF」=静電容量の単位があるのでコンデンサ。「三相200V」とあるので、三相のモーターなどに付ける進相コンデンサ。
ステップ2 進相コンデンサの仕事は、遅れた電流を打ち消して力率をよくすること。
ステップ3 地絡電流の検出は零相変流器、ネオン放電灯の点灯はネオン変圧器、水銀灯の放電の安定は安定器の仕事。
ステップ4 写真の機器の用途は回路の力率を改善するなので、答えはイ。
覚えるこの問題の覚え方
ラベルに「μF」=コンデンサ=力率改善。モーター(コイル)の電流は遅れる、コンデンサの電流は進む、だから打ち消し合う、と理屈で覚えておくと忘れにくくなります。用途の選択肢は、地絡=零相変流器、ネオン=ネオン変圧器、水銀灯=安定器と、機器の名前とセットで押さえましょう。
間違えた人が選びやすい選択肢
なぜ?なぜその選択肢を選んでしまうのか?
ニ.水銀灯の放電を安定させる。 … 四角い箱の形が、照明用の安定器と似て見えるので選びやすい選択肢です。ラベルの「μF」はコンデンサの単位なので、安定器ではなく進相コンデンサと判断できます。
ハ.ネオン放電灯を点灯させる。 … 箱形で電気を扱う機器という印象から、ネオン変圧器と取り違えてしまうパターンです。ネオン変圧器なら電圧を上げる機器で、ラベルに静電容量(μF)は書かれません。
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問18
分野:写真鑑別(測定器)重要度 ★★★
写真に示す測定器の名称は。
イ.周波数計
ロ.検相器
ハ.照度計
ニ.クランプ形電流計
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この問題は何を聞いているの?
「写真の、上に白い丸い窓が付いた黒い測定器の名前はどれですか」と聞いている問題です。測定器の写真鑑別では、①表示されている単位と②形の特徴の2つを見ると、何を測る道具なのかが分かります。
写真のどこを見ればよいか
写真の測定器には、上のほうに白い半球のような窓があり、液晶の画面には「630」という数字と、その右下に「lx」という文字が表示されています。このlxが、いちばんの手がかりです。
用語lx(ルクス)とは?
ある場所がどれだけ明るく照らされているか(照度)を表す単位です。数字が大きいほど明るいことを表します。例えば事務所の机の上なら、数百lxくらいの明るさで使われることが多いでしょう。
用語照度(しょうど)とは?
光が当たっている面の明るさのことです。電灯そのものの明るさではなく、机の上や床など、照らされている側がどれだけ明るいかを表します。
答えの「照度計」とは何か
用語照度計(しょうどけい)とは?
照らされている場所の明るさ(照度)を測る測定器です。上の白い半球の部分(受光部)で光を受けて、その明るさをlxの単位で画面に表示します。照明工事のあとに、部屋が決められた明るさになっているかを確かめるときなどに使います。
なぜ?なぜ受光部は白い半球の形をしているのか?
光は、真上からだけでなくいろいろな方向から当たります。受光部を白い半球にしておくと、斜めから来る光もまんべんなく受け止められるのです。「白くて丸い窓=光を受ける所」と覚えておくと、写真を見たときにすぐ照度計だと気づけます。
残りの3つはどんな測定器か
用語イ.周波数計(しゅうはすうけい)とは?
交流の波が1秒間に何回くり返されるか(周波数)を測る測定器です。表示の単位はHz(ヘルツ)になります。電線をつなぐための端子やコードが付いていて、写真のような光を受ける窓はありません。
用語ロ.検相器(けんそうき)とは?
三相交流の3本の電線が、正しい順番(相順)でつながっているかを確かめる測定器です。順番が逆だと、モーターが反対向きに回ってしまうため、工事のあとに確かめます。3本の電線をはさむための3つのクリップなどが付いているのが特徴です。
用語ニ.クランプ形電流計(クランプがたでんりゅうけい)とは?
電線を輪の形の部分ではさむだけで、流れている電流を測れる測定器です。クランプ(clamp)は「はさむ」という意味。上のほうにカニのはさみのように開く輪が付いているのが特徴で、表示の単位はA(アンペア)です。
なぜ?なぜ写真の物がクランプ形電流計ではないと言えるのか?
クランプ形電流計は、上の部分が開閉する輪になっていて、そこに電線を通します。写真の測定器の上にあるのは開かない白い丸い窓で、画面の単位もAではなくlxです。形と単位の両方が、照度計であることを示しています。
言葉で考える、答えの出し方
ステップ1 画面の単位を見る。lx(ルクス)=明るさ(照度)の単位。
ステップ2 形を見る。上に白い半球の窓(受光部)がある=光を受けて測る道具。
ステップ3 周波数計はHz、検相器は3本の線の順番、クランプ形電流計は輪で電線をはさんでA。どれも単位や形が違う。
ステップ4 明るさを測る測定器は照度計なので、答えはハ。
覚えるこの問題の覚え方
白い丸い窓+lx=照度計。測定器の写真は画面の単位を見るのが近道です。lx=照度計、Hz=周波数計、A=電流計(輪が付いていればクランプ形)、MΩ=絶縁抵抗計と、単位と測定器をセットで覚えておきましょう。
間違えた人が選びやすい選択肢
なぜ?なぜその選択肢を選んでしまうのか?
ニ.クランプ形電流計 … 黒い手持ちの本体に液晶画面とボタンという見た目が、デジタル式のクランプ形電流計と似ているので選びやすい選択肢です。クランプ形電流計には電線をはさむ輪があり、単位はAです。
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問19
分野:施工(電線の接続と絶縁処理)重要度 ★★★
600V ビニル絶縁ビニルシースケーブル平形1.6 mm を使用した低圧屋内配線工事で,絶縁電線相互の終端接続部分の絶縁処理として,不適切なものは。
ただし,ビニルテープはJISに定める厚さ約0.2 mmの電気絶縁用ポリ塩化ビニル粘着テープとする。
イ.リングスリーブ(E形)により接続し,接続部分を自己融着性絶縁テープ(厚さ約0.5 mm)で半幅以上重ねて1回(2層)巻いた。
ロ.リングスリーブ(E形)により接続し,接続部分を黒色粘着性ポリエチレン絶縁テープ(厚さ約0.5 mm)で半幅以上重ねて3回(6層)巻いた。
ハ.リングスリーブ(E形)により接続し,接続部分をビニルテープで半幅以上重ねて3回(6層)巻いた。
ニ.差込形コネクタにより接続し,接続部分をビニルテープで巻かなかった。
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正解
イ.リングスリーブ(E形)により接続し,接続部分を自己融着性絶縁テープ(厚さ約0.5 mm)で半幅以上重ねて1回(2層)巻いた。
この問題は何を聞いているの?
「電線どうしをつないだ所を、テープで巻いて電気が漏れないようにする。そのやり方として正しくないものはどれですか」と聞いている問題です。答えを出すカギは、テープの種類ごとに「何回巻けばよいか」が決まっていることです。まず言葉の意味から確認します。
用語600V ビニル絶縁ビニルシースケーブル平形(VVF)とは?
家庭の壁や天井の中によく使われる、平たい形のケーブルです。中にビニルでくるんだ銅線(絶縁電線)が2本や3本並んでいて、その外側をさらにビニルのカバー(シース)で包んでいます。問題文の「1.6 mm」は、中の銅線の直径です。
用語終端接続(しゅうたんせつぞく)とは?
電線の端どうしを、同じ向きにそろえてつなぐことです。天井裏のボックスの中などで、何本かの電線の先をまとめて1つにつなぐときのつなぎ方です。
用語絶縁処理(ぜつえんしょり)とは?
つないだ所でむき出しになった銅線を、電気を通さない物で覆うことです。電線をつなぐときは、外側のビニルをはがして銅線を出すので、そのままでは触れると感電したり、ほかの電線と触れてショートしたりします。そこで、はがしたビニルの代わりになるようにテープで巻くのです。
用語リングスリーブ(E形)とは?
電線の先をまとめて差し込み、専用の工具で押しつぶして固定する、小さな金属の筒です。筒は金属なので、つないだあとにテープで巻いて絶縁する必要があります。
用語差込形コネクタ(さしこみがたコネクタ)とは?
むいた電線の先を、穴に差し込むだけでつなげる部品です。外側が透明や半透明のプラスチックのケースでできていて、銅線はケースの中に収まります。
なぜ?なぜ差込形コネクタはテープを巻かなくてよいのか?
差込形コネクタは、電気を通す部分が最初から絶縁物のケースで覆われているからです。差し込めばつなぐのと同時に絶縁もできているので、テープを巻く必要はありません。だから選択肢ニの「巻かなかった」は適切です。
テープの種類と、巻く回数の決まり
用語「半幅以上重ねて1回(2層)」とは?
テープを巻くとき、前に巻いた所にテープの幅の半分以上を重ねながら進めることです。半分ずつ重ねて端から端まで1往復ぶん巻くと、どこを見てもテープが2枚重なった状態になります。これを「1回(2層)」と数えます。「3回(6層)」なら、どこもテープが6枚重なっているという意味です。
例1.6mmの電線をリングスリーブでつないだときの巻き方
ビニルテープ(厚さ約0.2mm):半幅以上重ねて2回(4層)以上
黒色粘着性ポリエチレン絶縁テープ(厚さ約0.5mm):半幅以上重ねて1回(2層)以上
自己融着性絶縁テープ(厚さ約0.5mm):半幅以上重ねて1回(2層)以上巻き、さらにその上に保護テープ(ビニルテープなど)を半幅以上重ねて1回(2層)以上巻く
なぜ?なぜテープの種類で巻く回数が違うのか?
テープの厚さが違うからです。ビニルテープは約0.2mmと薄いので、4層重ねてやっと約0.8mmになります。黒色粘着性ポリエチレン絶縁テープや自己融着性絶縁テープは約0.5mmと厚いので、2層で約1.0mmになります。どのテープでも、だいたい同じくらいの厚みで銅線を覆うように回数が決められている、と考えると覚えやすいでしょう。
用語自己融着性絶縁テープ(じこゆうちゃくせいぜつえんテープ)とは?
引っぱって伸ばしながら巻くと、重なったテープどうしが溶け合うようにくっついて一体になるテープです。「自己」=自分どうしで、「融着」=溶けてくっつく、という意味を表します。のりで貼るテープとちがい、すき間なくぴったり密着するのが特徴です。
なぜ?なぜ自己融着性絶縁テープは、上から保護テープを巻くのか?
自己融着性絶縁テープは、密着性が高いかわりに、表面を守る仕上げが必要なテープとして扱われているからです。そのため、自己融着性絶縁テープを巻いたあと、その上をビニルテープなどの保護テープで覆うことまでがセットの決まりになっています。選択肢イは、自己融着性絶縁テープを1回(2層)巻いただけで、保護テープを巻いていません。
4つの選択肢を1つずつ見る
ステップ1 イ:自己融着性絶縁テープを1回(2層)巻いただけ。上に保護テープを巻いていないので不適切。
ステップ2 ロ:黒色粘着性ポリエチレン絶縁テープを3回(6層)。決まりは1回(2層)以上なので、多めに巻いていて適切。
ステップ3 ハ:ビニルテープを3回(6層)。決まりは2回(4層)以上なので、適切。
ステップ4 ニ:差込形コネクタはケースが絶縁物なので、テープを巻かなくて適切。
ステップ5 問題は「不適切なもの」を聞いているので、答えはイ。
注意「多く巻きすぎ」は不適切ではない
ロやハのように、決められた回数より多く巻くのは問題ありません。決まりは「〇回以上」なので、足りないものが不適切になります。回数の多さにまどわされないようにしましょう。
覚えるこの問題の覚え方
ビニルテープは2回(4層)以上、黒色粘着性ポリエチレンは1回(2層)以上、自己融着は1回(2層)以上+保護テープ1回(2層)以上。薄いテープほど多く巻く、自己融着には上着(保護テープ)が要る、と覚えておきましょう。差込形コネクタはテープ不要です。
間違えた人が選びやすい選択肢
なぜ?なぜその選択肢を選んでしまうのか?
ハ.ビニルテープで3回(6層) … ビニルテープは薄いという知識から、「ビニルテープだけでは足りないのでは」と考えて選んでしまうパターンです。ビニルテープの決まりは2回(4層)以上なので、3回(6層)なら足りています。
ニ.差込形コネクタでテープを巻かない … 「つないだ所はテープで巻くもの」と思い込んでいると選びやすい選択肢です。差込形コネクタはケースそのものが絶縁物なので、テープは要りません。
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問20
分野:施工(施設場所と工事の種類)重要度 ★★★
使用電圧100 Vの屋内配線の施設場所による工事の種類として,適切なものは。
イ.点検できない隠ぺい場所であって,乾燥した場所の金属線ぴ工事
ロ.点検できない隠ぺい場所であって,湿気の多い場所の平形保護層工事
ハ.展開した場所であって,湿気の多い場所のライティングダクト工事
ニ.展開した場所であって,乾燥した場所の金属ダクト工事
答え・解説を見る
正解
ニ.展開した場所であって,乾燥した場所の金属ダクト工事
この問題は何を聞いているの?
「100Vの配線をする場所と、そこで使ってよい工事のやり方の組み合わせとして、正しいものはどれですか」と聞いている問題です。工事のやり方ごとに、使ってよい場所が法令で決められています。場所を表す言葉と、工事の名前を1つずつ確認していきましょう。
場所を表す言葉
用語展開した場所(てんかいしたばしょ)とは?
配線が外から見えている場所のことです。壁や天井の表面に配線が出ている状態で、工場や倉庫の天井などがこれにあたります。
用語点検できる隠ぺい場所(てんけんできるいんぺいばしょ)とは?
ふだんは見えないが、点検口などから入って配線を確かめられる場所です。天井裏や押し入れの奥などがこれにあたります。
用語点検できない隠ぺい場所とは?
配線が隠れていて、あとから人が入って確かめることもできない場所です。壁の中、床下のコンクリートの中、天井裏でも人が入れない狭い所などがこれにあたります。
なぜ?なぜ「点検できるか・できないか」で場所を分けるのか?
配線は年月とともに傷むことがあります。点検できる場所なら、傷んでも見つけて直せますが、点検できない場所では、傷んでいても気づけません。そのため、点検できない場所ほど丈夫で傷みにくい工事のやり方しか使えないように決められているのです。
用語乾燥した場所・湿気の多い場所とは?
乾燥した場所は、ふつうの部屋や事務所のように湿気や水がかからない場所です。湿気の多い場所は、地下室や浴室の近くなど、湿気がこもりやすい場所です。湿気は電気が漏れる原因になるので、使える工事のやり方が限られます。
4つの工事のやり方
用語金属線ぴ工事(きんぞくせんぴこうじ)とは?
幅が5cm以下の、金属でできた細い「とい」のような入れ物に電線を入れて、壁や天井に沿わせる工事です。「線ぴ」の「ぴ」は、樋(とい)を意味する漢字から来ています。使える場所は、展開した場所と点検できる隠ぺい場所の、乾燥した場所だけです。
用語平形保護層工事(ひらがたほごそうこうじ)とは?
事務所の床の上、タイルカーペットの下に、平たい電線を敷く工事です。電線の上下を保護層(守るための薄い層)ではさんでいます。使える場所は点検できる隠ぺい場所の、乾燥した場所だけです。
用語ライティングダクト工事とは?
天井に取り付けたレールに、照明器具を好きな位置で取り付けられる工事です。お店のスポットライトが並んだレールがこれにあたります。使える場所は展開した場所と点検できる隠ぺい場所の、乾燥した場所だけです。
用語金属ダクト工事とは?
幅が5cmを超える、金属でできた大きな四角い通り道(ダクト)に、たくさんの電線をまとめて入れる工事です。ビルの電気室や工場などで使われます。使える場所は展開した場所と点検できる隠ぺい場所の、乾燥した場所です。
なぜ?なぜこの4つの工事は使える場所が限られるのか?
これらの工事は、電線を入れ物やレールに収めて壁や天井に沿わせたり、床の上に敷いたりするやり方で、法令では乾燥した場所で使うものとして決められています。さらに、平形保護層以外の3つは展開した場所と点検できる隠ぺい場所、平形保護層は点検できる隠ぺい場所に限られ、どれも点検できない隠ぺい場所では使えません。「乾燥」と「点検できる」の2つがそろって初めて使える工事とまとめておくと整理しやすいでしょう。
4つの選択肢を1つずつ見る
ステップ1 イ:金属線ぴは点検できない隠ぺい場所では使えないので、誤り。
ステップ2 ロ:平形保護層は点検できる隠ぺい場所の乾燥した場所だけ。点検できない場所でも、湿気の多い場所でも使えないので誤り。
ステップ3 ハ:ライティングダクトは乾燥した場所だけ。湿気の多い場所では使えないので誤り。
ステップ4 ニ:金属ダクトは展開した場所の乾燥した場所で使えるので、正しい。
ステップ5 問題は「適切なもの」を聞いているので、答えはニ。
覚えるこの問題の覚え方
「線ぴ・ダクト・ライティングダクト・平形保護層」は、どれも乾燥した場所専用。そのうえで、平形保護層は「点検できる隠ぺい場所」だけ(床の上のカーペットの下)、線ぴ・ダクト類は「展開した場所」と「点検できる隠ぺい場所」で使える、と覚えましょう。点検できない隠ぺい場所で使えるのは、ケーブル工事や金属管工事などの丈夫な工事です。
間違えた人が選びやすい選択肢
なぜ?なぜその選択肢を選んでしまうのか?
イ.点検できない隠ぺい場所の金属線ぴ工事 … 「乾燥した場所」という条件だけを見て、使えると考えてしまうパターンです。金属線ぴは点検できない隠ぺい場所では使えないので、場所の前半の条件で外れます。
ハ.湿気の多い場所のライティングダクト工事 … 「展開した場所」なら何でも使えると考えると選びやすい選択肢です。ライティングダクトはレールの下側が開いていることもあり、湿気の多い場所では使えません。
👉 この分野をもっとくわしく【第二種電気工事士】工事の種類と使える場所|施設場所のルール【第13回】
📝 読んだあとは、解いて確かめる
令和2年度 下期 午後 第二種電気工事士 学科(全50問)を、1問ずつ解いて答え合わせ
全50問。選択肢を選ぶとその場で正解・不正解と解説が出ます。登録も料金もいりません。
ドリルで解く →
この記事のまとめ
問11〜20でおさえた内容を、1問1行でふり返ります。解き終わったあとにここだけ読み返すと、記憶に残りやすくなります。
まとめこの10問で必ず持ち帰ること
問11 プルボックス … プル(pull)=引っぱる。金属管が集まる所で通線を容易にする中継の箱
問12 最高許容温度 … ビニル60℃、耐熱ビニル(HIV)75℃、架橋ポリエチレン(CV)90℃。決めるのは絶縁物でシースではない
問13 ねじなし電線管の曲げ … 金属管はパイプベンダ(bend=曲げる)。トーチランプはプラスチックの管(VE管)用
問14 同期速度 … 120×周波数÷極数。60Hz・4極=1 800 min-1、50Hzなら1 500
問15 零相変流器 … 行きと帰りの電流の差=漏れた電流。役割は地絡電流の検出
問16 ノーマルベンド … あらかじめ直角に曲げてある管。まっすぐつなぐのはカップリング、角の箱形はユニバーサル
問17 進相コンデンサ … ラベルに「μF」=コンデンサ=力率改善。遅れた電流を進んだ電流で打ち消す
問18 照度計 … 白い丸い受光部+lx(ルクス)=明るさを測る。単位で測定器を見分ける
問19 テープの巻き方 … ビニル2回(4層)以上、黒色粘着性ポリエチレン1回(2層)以上、自己融着1回(2層)以上+保護テープ。差込形コネクタはテープ不要
問20 施設場所と工事 … 線ぴ・ダクト・ライティングダクト・平形保護層は乾燥した場所専用。点検できない隠ぺい場所では使えない
この10問は、計算の問14をのぞけば「知っていればすぐ解けるが、知らなければ手が出にくい」問題が中心でした。そのぶん、覚えたことがそのまま点数につながりやすい分野です。
覚えるときのコツは、名前の意味と、その物の仕事を結びつけることです。プルボックスは「引っぱる箱」、パイプベンダは「管を曲げる道具」、ノーマルベンドは「標準の曲がり管」——名前の英語の意味が分かると、写真を見たときに名前が浮かび、名前を見たときに用途が浮かぶようになります。測定器なら画面の単位、コンデンサならラベルのμFのように、写真のどこを見ればよいかもあわせて覚えておきましょう。
また、この範囲では「適切なもの」と「不適切なもの」が問題ごとに入れ替わります。この10問でも、問19は「不適切」、問20は「適切」を選ぶ問題でした。設問の最後の一文に印をつけてから選択肢を読むようにすると、うっかりミスを減らせるでしょう。
出典
令和2年度下期第二種電気工事士試験(午後)
問題・図・写真・解答は一般財団法人 電気技術者試験センターが公表しているものです。
あわせて読みたい(第二種電気工事士 令和2年度下期 午後 全5記事)
▶ 問1〜10
計算のきほん(直流回路の電圧・電線の抵抗・発熱量・力率・三相交流・電圧降下・電力損失・許容電流・幹線と分岐回路)
▶ 問21〜30
施工・検査・法令(ルームエアコン・接地工事・金属管への電線の入れ方・回路計・絶縁抵抗)
▶ 配線図 問31〜40
配線図の読み取り(図記号・電線本数・工事の決まり)
▶ 配線図 問41〜50
写真の見分け(材料・工具・器具を写真から選ぶ)
学科のあとは、技能試験の準備が要ります
技能試験は40分で実際に配線を組み立てる試験です。工具と練習用の材料がないと1問も練習できません。通信講座は必要か、材料は買うか借りるか——実際の価格で比べました。
▶ 通信講座5社と工具・材料の費用を比較する