第二種電気工事士の筆記試験を、電気の知識がまったくない人でも読み進められるように1問ずつ解説します。このページは令和4年度 下期・午後(2022年10月30日実施)の問11〜20です。

この範囲は材料・工具・電気機器・測定器・工事のやり方の分野です。計算はほとんど出ないかわりに、「クリックボール」「検相器」「自己融着性絶縁テープ」といった聞き慣れない名前が次々に出てきます。名前だけを丸暗記すると、すぐに忘れてしまいがちです。そこでこの記事では、それが何のための物で、なぜその決まりがあるのかを、道具を見たことがない人にも伝わるように書きました。各問題の下の「答え・解説を見る」を開くと答えと考え方が出ます。まず自分で考えてから開くのがおすすめです。

この記事の問題はどこから?

問題文・図・写真・解答は、試験を実施している一般財団法人 電気技術者試験センターが公表しているものです。
出典:令和4年度下期第二種電気工事士試験(午後)

問11

分野:材料(ボックス類)重要度 ★★☆

プルボックスの主な使用目的は。

イ.多数の金属管が集合する場所等で,電線の引き入れを容易にするために用いる。
ロ.多数の開閉器類を集合して設置するために用いる。
ハ.埋込みの金属管工事で,スイッチやコンセントを取り付けるために用いる。
ニ.天井に比較的重い照明器具を取り付けるために用いる。
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正解

イ.多数の金属管が集合する場所等で,電線の引き入れを容易にするために用いる。
この問題は何を聞いているの?

「プルボックスという箱は、何のために使うのか」を聞いている問題です。選択肢はどれも「〇〇のために用いる」という形で、4つとも実際に電気工事で使われている物の説明になっています。つまり、4つの説明がそれぞれ何という部品のことかを知っていれば、迷わずに選べるでしょう。まずはプルボックスが登場する場面から順に見ていきましょう。

用語金属管(きんぞくかん)とは?

金属管とは、電線を中に通して守るための、鉄などでできたパイプのことです。見た目は水道管に似ていて、ビルや工場など電線がむき出しだと傷つきやすい場所の壁や天井に取り付けます。この管を使った配線のやり方が金属管工事です。

なぜ?なぜ電線を管の中に通すのか?

電線の表面は、ビニルなどの電気を通さない皮(絶縁物=ぜつえんぶつ)でおおわれています。この皮が物にぶつかったり、ネズミにかじられたりして破れると、中の銅線に人が触れて感電したり、火花が出て火事になったりするおそれがあるのです。硬い管の中に入れておけば、その危険をぐっと減らせるのです。

用語電線の引き入れ(通線)とは?

電線の引き入れとは、先に取り付けておいた空っぽの管の中へ、あとから電線を引っぱって通す作業のことです。「通線(つうせん)」とも呼ばれます。管の工事は「管だけを先に組む」→「最後に電線を通す」という順番です。

なぜ?なぜ管が何本も集まると電線を通しにくくなるのか?

管が長かったり、曲がりが多かったりすると、電線と管の内側がこすれて、引っぱっても動きにくくなるからです。さらに何本もの管が1か所に集まると、どの管とどの管をつなげばよいのかも分かりにくくなります。そこで集まる場所に大きめの箱を置き、いったん電線をそこへ引き出すようにすると、1回に引っぱる距離が短くなり、作業がぐっと楽になるのです。

答えの「プルボックス」とは何か

用語プルボックスとは?

プルボックスとは、多数の金属管が集まる所に取り付ける、大きめの金属製の箱のことです。箱の側面に何本もの管をつなぎ込み、箱の中で電線を引き出したり、別の管へ送り込んだりします。ふたが付いているので、工事のあとも中を点検できるのが特長です。

なぜ?なぜ「プル」ボックスという名前なのか?

英語のpull(プル)=引っぱるから来ています。電線を引っぱるための中継の箱だから、プルボックスという名前です。名前の意味が分かれば、選択肢イの「電線の引き入れを容易にする」と一直線につながります。

つまり、選択肢イの文はプルボックスの説明そのものです。「容易(ようい)」とは「簡単」という意味で、「電線を引き入れる作業を簡単にするため」と言いかえられます。

ほかの3つは何の説明なのか

残りの3つも、実際にある部品の正しい使い道を書いた文です。ただしプルボックスの説明ではありません。どの部品の説明なのかを1つずつ確かめておきましょう。

用語ロ「多数の開閉器類を集合して設置する」とは?

開閉器(かいへいき)とは、電気の通り道をつないだり切ったりする装置のことです。家庭でいえばブレーカーがその仲間にあたります。それをたくさん並べて取り付ける箱といえば、玄関や廊下の壁にある分電盤(ぶんでんばん)のような箱です。

なぜ?なぜ分電盤のような箱はプルボックスと違うのか?

分電盤の役目は、建物に来た電気を部屋ごとに分け、事故のときには電気を止めることです。電線もたくさん集まりますが、それはブレーカーにつなぐためです。電線を通しやすくするための箱ではないので、目的がまったく違います。

用語ハ「スイッチやコンセントを取り付ける」箱とは?

これはスイッチボックス(またはアウトレットボックス)の説明です。壁に埋め込んで、スイッチやコンセントをはめ込むための小さな箱で、壁のスイッチのカバーを外すと奥に見えます。

用語ニ「天井に比較的重い照明器具を取り付ける」とは?

これはフィクスチュアスタッドという金具の説明です。天井のボックスに取り付けて、シャンデリアのような重い照明をぶら下げるために使います。英語の fixture(フィクスチュア)は照明器具、stud(スタッド)は支えの突起という意味です。

言葉で考える、答えの出し方

ステップ1 プルボックスの「プル=引っぱる」を思い出す。

ステップ2 「引っぱる」のは何か?と考える。電気工事で引っぱる物は電線なので、「電線を引っぱるための箱」と分かる。

ステップ3 選択肢の中で「電線の引き入れ(=引っぱって通す作業)」が出てくるのはイだけ。

ステップ4 ロは分電盤、ハはスイッチボックス、ニはフィクスチュアスタッドの説明なので外れる。答えはイ。

覚えるこの問題の覚え方

プル(pull)=引っぱる。だからプルボックス=電線を引っぱり出すための中継の箱と、名前の意味ごと覚えましょう。あわせて、開閉器を集める=分電盤、スイッチを付ける=スイッチボックス、重い照明を吊る=フィクスチュアスタッドと、「目的」と「部品名」をセットで覚えておくと、どんな聞かれ方をしても対応できます。

間違えた人が選びやすい選択肢

なぜ?なぜその選択肢を選んでしまうのか?

ロ.多数の開閉器類を集合して設置する … 「ボックス」「多数」という言葉から、いろいろな物がたくさん集まる箱を想像して選んでしまうケースでしょう。しかし開閉器を集めて取り付けるのは分電盤のような箱の役目です。プルボックスが集めるのは開閉器ではなく管と電線です。

ハ.スイッチやコンセントを取り付ける … 「金属管工事」という言葉が入っているので、イと同じ場面の話に見えてしまうのが原因です。スイッチやコンセントを付けるのは手のひらほどの小さなスイッチボックスで、多数の管をまとめる大きさはありません。

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問12

分野:材料(コード)重要度 ★★☆

使用電圧が300 V 以下の屋内に施設する器具であって,付属する移動電線にビニルコードが使用できるものは。

イ.電気扇風機
ロ.電気こたつ
ハ.電気こんろ
ニ.電気トースター
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正解

イ.電気扇風機
この問題は何を聞いているの?

「ビニルコードを電源コードとして使ってよい家電はどれか」を聞いている問題です。言いかえると、4つの家電のうち、ビニルコードでは困る物が3つ、困らない物が1つある、ということです。その違いが何から生まれるのかを、言葉の意味から順に見ていきます。

用語使用電圧が300 V以下とは?

その器具に加わる電圧が300ボルト以下という意味です。電圧(でんあつ)とは、電気を押し出す力の強さのことで、単位はV(ボルト)です。家庭用コンセントは100Vなので、家庭で使う家電はすべてこの条件に入ると考えてかまいません。

用語移動電線(いどうでんせん)とは?

移動電線とは、器具と一緒に動かせる、壁などに固定されていない電線のことです。身近な例は、家電の本体からコンセントまで伸びている電源コードです。この問題でいう「付属する移動電線」は、その家電の電源コードのことだと考えてください。

用語ビニルコードとは?

ビニルコードとは、細い銅線のまわりをビニル(塩化ビニル樹脂)でおおった、やわらかい電線のことです。電気スタンドや延長コードなどに使われる、いちばん身近なタイプのコードです。

なぜ?なぜビニルコードは熱を出す家電に使えないのか?

ビニルは熱に弱く、温度が上がるとやわらかくなったり溶けたりする材料だからです。ビニルで絶縁した電線は、60℃くらいまでが安全に使える目安とされています。こたつやトースターのように電気を熱に変えて使う器具は、本体が熱くなるだけでなく、大きな電流が流れてコード自体も温まりやすいのです。皮が傷めば中の銅線どうしが触れ、ショート(短絡)や火事につながるおそれがあります。

そのため、電気設備の決まりでは、ビニルコードは「電気を熱として利用しない器具」の電源コードに限って使えるとされています。熱を利用する器具には、熱に強い材料でできた別のコードを使うのが決まりです。

4つの家電を「熱を使うかどうか」で分ける

例それぞれの家電は電気を何に変えているか

イ.電気扇風機 … 電気でモーターを回し、羽根を動かす。電気を動きに変える器具で、熱を利用しない。

ロ.電気こたつ … 電気でヒーターを温め、足元を暖める。電気を熱に変える器具。

ハ.電気こんろ … 電気で電熱線を熱くして、鍋を加熱する。電気を熱に変える器具。

ニ.電気トースター … 電気でヒーターを赤く光るほど熱くして、パンを焼く。電気を熱に変える器具。

こうして並べると、熱を利用しないのは扇風機だけだと分かります。だからビニルコードを使えるのは電気扇風機です。

なぜ?なぜ扇風機のモーターも少しは温まるのに使ってよいのか?

モーターも動いているうちに少し温まりますが、それは目的ではなく、おまけで出てしまう熱です。扇風機は風を起こすことが目的の器具で、熱を作るために電気を使っているわけではありません。決まりが区別しているのは「電気を熱として利用するかどうか」なので、扇風機はビニルコードを使える側に入ります。

言葉で考える、答えの出し方

ステップ1 問題文の「ビニルコードが使用できるもの」に印をつける。

ステップ2 「ビニルは熱に弱い」→「熱を使う家電には使えない」と思い出す。

ステップ3 4つの家電を「電気を熱に変えるか、動きに変えるか」で分ける。こたつ・こんろ・トースターは熱、扇風機は動き。

ステップ4 熱を使わない電気扇風機(イ)が答え。

覚えるこの問題の覚え方

ビニルは熱に弱い → ビニルコードは「熱くならない家電」専用。試験では「温めたり焼いたりする家電はダメ、回したり光らせたりする家電はOK」と考えると、すばやく選べます。選択肢に扇風機・換気扇・電気スタンドのような熱を作らない器具が1つだけあれば、それが答えです。

間違えた人が選びやすい選択肢

なぜ?なぜその選択肢を選んでしまうのか?

ロ.電気こたつ … こたつは温度がそれほど高くならない印象があるため、「これくらいなら大丈夫」と選んでしまう例です。しかし熱の強さに関係なく、こたつは電気を熱として利用する器具なので、ビニルコードは使えません。

ニ.電気トースター … 小さくて軽い家電なので、細いビニルコードで足りそうに見えてしまうパターンです。判断の決め手は大きさではなく「熱を使うかどうか」です。

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問13

分野:工具(工事の種類との組合せ)重要度 ★★☆

電気工事の種類と,その工事で使用する工具の組合せとして,適切なものは。

イ.金属線ぴ工事とボルトクリッパ
ロ.合成樹脂管工事とパイプベンダ
ハ.金属管工事とクリックボール
ニ.バスダクト工事と圧着ペンチ
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正解

ハ.金属管工事とクリックボール
この問題は何を聞いているの?

「工事のやり方と、その工事で使う道具が正しく組み合わさっているのはどれか」を聞いている問題です。選択肢1つにつき工事の名前と工具の名前が1つずつ出てきます。8つの言葉の意味が分かれば解けるので、まずは工具の側から1つずつ見ていきましょう。

正解の組合せ「金属管工事とクリックボール」

用語金属管工事とは?

金属管工事とは、鉄などでできたパイプ(金属管)の中に電線を通して配線する工事のことです。金属管は、長い管を必要な長さに切って使います。

用語クリックボールとは?

クリックボールとは、手で回すクランク形(コの字に曲がった形)の柄の工具です。先にリーマという円すい形の刃を取り付けて、ハンドルをぐるぐる回して使います。

なぜ?なぜ金属管工事でクリックボールが必要なのか?

金属管を金切りのこなどで切ると、切り口の内側に「バリ」と呼ばれる、ささくれのような鋭い出っぱりが残ります。このまま電線を通すと、バリで電線の皮(絶縁物)が削られて傷つき、感電やショートの原因になるおそれがあるのです。そこでクリックボールにリーマを付けて管の口に差し込み、回してバリを削り取ります。だから金属管工事とクリックボールは正しい組合せです。

ほかの3つの組合せはどこがおかしいのか

用語イ 金属線ぴ(きんぞくせんぴ)工事とは?

金属線ぴとは、電線を入れて壁や天井に沿わせる、細長い金属製の「とい(溝の形をしたカバー)」のことです。「線ぴ」は電線を入れる細い溝、という意味の言葉です。

用語ボルトクリッパとは?

ボルトクリッパとは、長い柄のついた大きなはさみのような工具です。てこの力を使って、太い鉄線やボルトなどの硬い金属の棒を断ち切るために使います。

なぜ?なぜ金属線ぴ工事にボルトクリッパは合わないのか?

ボルトクリッパは棒や線のような細長い物を「はさんで断ち切る」道具だからです。金属線ぴは薄い板を溝の形に曲げた部材なので、はさんで切ると形がつぶれてしまいます。線ぴを切るときに使うのは金切りのこなどです。

用語ロ 合成樹脂管(ごうせいじゅしかん)工事とは?

合成樹脂管工事とは、プラスチックでできた管の中に電線を通して配線する工事のことです。代表的なのは、灰色の硬い硬質ポリ塩化ビニル電線管(VE管)です。

用語パイプベンダとは?

パイプベンダとは、金属管を曲げるための工具です。管を工具の溝に当てて、長い柄をてこのように押して、金属管を少しずつ曲げます。

なぜ?なぜ合成樹脂管はパイプベンダで曲げないのか?

硬いプラスチックの管は、冷えたまま無理に曲げると割れたり、折れてつぶれたりするからです。硬質ポリ塩化ビニル電線管は、トーチランプ(ガスの炎を出す道具)で温めてやわらかくしてから曲げます。パイプベンダはあくまで金属管用の工具です。

用語ニ バスダクト工事とは?

バスダクトとは、太い銅やアルミの板(導体)を金属のケースに収めた、大きな電流を流すための配線材です。工場やビルで、大量の電気を運ぶ幹線(かんせん=おおもとの太い配線)に使われます。

用語圧着ペンチとは?

圧着ペンチとは、リングスリーブや圧着端子といった小さな金具を、電線ごと強い力で握りつぶして接続する工具です。家庭の配線のような細い電線どうしをつなぐときに使います。

なぜ?なぜバスダクト工事に圧着ペンチは合わないのか?

バスダクトは太い金属の板が入った大きな部材で、部材どうしはボルトで締め付けてつなぎます。圧着ペンチは細い電線用の小さな金具をつぶす工具なので、使う場面がまったく違うのです。

言葉で考える、答えの出し方

ステップ1 4つの工具を「何をする道具か」で言いかえる。ボルトクリッパ=太い線を断ち切る、パイプベンダ=金属管を曲げる、クリックボール=管の切り口のバリを削る、圧着ペンチ=細い電線を金具でつなぐ。

ステップ2 パイプベンダは「金属管」用なのに、相手が合成樹脂管になっているロは外れる。

ステップ3 圧着ペンチは細い電線用なのに、相手が太い板のバスダクトになっているニは外れる。

ステップ4 金属管を切るとバリが出る→クリックボールで削る、とつながるハが答え。

覚えるこの問題の覚え方

金属管は「切る→削る→曲げる」が1セット。削る=クリックボール(+リーマ)、曲げる=パイプベンダです。一方で合成樹脂管は「温めて曲げる」=トーチランプ。「金属は力で曲げ、プラスチックは熱で曲げる」と対にして覚えると、ロのような入れ替えの引っかけを見抜けます。

間違えた人が選びやすい選択肢

なぜ?なぜその選択肢を選んでしまうのか?

ロ.合成樹脂管工事とパイプベンダ … 「管を曲げる道具だから、どの管にも使えるだろう」と考えて選んでしまう例です。パイプベンダが曲げるのは金属管で、合成樹脂管はトーチランプで温めて曲げます。「管」という言葉だけで結びつけないことが大切です。

ニ.バスダクト工事と圧着ペンチ … 「電線をつなぐ工事なら圧着ペンチ」という覚え方だけで選んでしまうパターンです。バスダクトは太い金属板の部材をボルトでつなぐもので、圧着ペンチの出番はありません。

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問14

分野:電気機器(誘導電動機)重要度 ★★★

三相誘導電動機が周波数50 Hzの電源で無負荷運転されている。この電動機を周波数60 Hzの電源で無負荷運転した場合の回転の状態は。

イ.回転速度は変化しない。
ロ.回転しない。
ハ.回転速度が減少する。
ニ.回転速度が増加する。
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正解

ニ.回転速度が増加する。
この問題は何を聞いているの?

「同じモーターを、50Hzの電気から60Hzの電気につなぎかえたら、回る速さはどうなるか」を聞いている問題です。日本では東日本が50Hz、西日本が60Hzなので、引っ越しや機械の移設で実際に起こる話でもあります。まずは、問題文に出てくる言葉を1つずつ見ていきましょう。

用語三相誘導電動機(さんそうゆうどうでんどうき)とは?

三相誘導電動機とは、工場のポンプや送風機などで広く使われている、三相交流で回るモーターのことです。電動機はモーターのことで、「誘導」は回転する磁石の力に引っぱられて(誘われて)回るしくみを指しています。

用語三相交流とは?

三相交流とは、向きと大きさが波のように変わる電気(交流)を、タイミングを少しずつずらして3本の電線で送るやり方のことです。工場やビルの動力(モーターを動かす電気)によく使われます。

用語周波数(しゅうはすう)とは?

周波数とは、交流の電気の向きが、1秒間に何回行ったり来たりするかを表す数です。単位はHz(ヘルツ)で、50Hzなら1秒間に50回、60Hzなら1秒間に60回くり返します。

用語無負荷運転とは?

無負荷運転とは、モーターに何もつながず、空回りさせている状態のことです。負荷(ふか)とは、モーターが回す相手(ポンプや機械など)のことです。

なぜ?なぜ周波数が変わるとモーターの速さが変わるのか?

三相誘導電動機の中では、3本の電線の電気が順番に強くなったり弱くなったりすることで、目に見えない磁石の力(回転磁界)がぐるぐる回っています。モーターの回る部分は、この回る磁石の力に引っぱられて回るしくみです。電気の向きが1秒間に何回変わるか、つまり周波数が多いほど、磁石の力が回るのも速くなるので、引っぱられるモーターも速く回ります。

式で確かめる:同期速度

用語同期速度(どうきそくど)とは?

同期速度とは、モーターの中で回っている磁石の力(回転磁界)の速さのことです。単位はmin-1(1分間あたりの回転数)です。次の式で求められます。
同期速度=120×周波数÷極数
極数(きょくすう)とは、モーターの中にあるN極とS極の数の合計です。

実際のモーターは、この同期速度よりほんの少しだけ遅く回ります。それでも、同期速度が速くなればモーターも速く回るという関係は変わりません。ここでは、よくある4極のモーターを例に計算してみます。

ステップ1 50Hzのとき:120×50=6 000。これを極数4で割ると6 000÷4=1 500。1分間に約1 500回転。

ステップ2 60Hzのとき:120×60=7 200。これを極数4で割ると7 200÷4=1 800。1分間に約1 800回転。

ステップ3 比べると、1 500回転→1 800回転。周波数が50から60へ1.2倍になったので、回転速度も1.2倍に増える。

ステップ4 よって答えはニ.回転速度が増加する。

なぜ?なぜ極数が分からなくても答えが決まるのか?

式の中で、極数は同じモーターなら変わらない数だからです。変わるのは周波数だけなので、同期速度は周波数にそのまま比例します。2極でも6極でも、周波数が1.2倍になれば回転速度も1.2倍です。

覚えるこの問題の覚え方

周波数=回転磁界を回すペース。ペースが上がれば、引っぱられるモーターも速くなります。式の「120×周波数÷極数」は、周波数が分子(上)にあるので、周波数が増えれば速さも増えると覚えましょう。50Hz→60Hzで速く、60Hz→50Hzで遅くなります。

間違えた人が選びやすい選択肢

なぜ?なぜその選択肢を選んでしまうのか?

イ.回転速度は変化しない … 「電圧が同じなら、モーターの速さも同じだろう」と考えて選んでしまう例です。誘導電動機の速さを決めているのは電圧ではなく周波数です。

ハ.回転速度が減少する … 式の分子と分母を取り違えて、「周波数が増えると遅くなる」と覚えてしまう例です。周波数は分子なので、増えれば速くなります。

ロ.回転しない … 周波数が違う電気では動かないと思いこんでしまうパターンです。50Hzでも60Hzでも、三相誘導電動機は速さが変わるだけで回ります。

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問15

分野:過電流遮断器(ヒューズ)重要度 ★★☆

過電流遮断器として低圧電路に施設する定格電流40 A のヒューズに80 A の電流が連続して流れたとき,溶断しなければならない時間[分]の限度(最大の時間)は。
ただし,ヒューズは水平に取り付けられているものとする。

イ.3
ロ.4
ハ.6
ニ.8
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正解

ロ.4
この問題は何を聞いているの?

「40Aのヒューズに、その2倍の80Aが流れ続けたら、遅くとも何分以内に切れなければならないか」を聞いている問題です。これは計算で出すものではなく、電気設備の決まりで定められた時間を答える問題です。まず言葉の意味から順に確認しましょう。

用語過電流(かでんりゅう)とは?

過電流とは、電線や器具が安全に流せる量を超えて流れる、多すぎる電流のことです。電流(でんりゅう)は電気の流れの量で、単位はA(アンペア)です。電流が多すぎると電線が熱くなり、皮が溶けて火事になるおそれがあります。

用語過電流遮断器(かでんりゅうしゃだんき)とは?

過電流遮断器とは、過電流が流れたときに、自動で電気の通り道を切って守る装置のことです。代表的なものがヒューズと配線用遮断器(ブレーカー)です。

用語ヒューズとは?

ヒューズとは、電流が多すぎると、自分自身が熱で溶けて切れることで回路を止める部品です。この「溶けて切れる」ことを溶断(ようだん)といいます。一度切れたら、新しいものと交換する仕組みです。

用語定格電流(ていかくでんりゅう)とは?

定格電流とは、その器具が安全に流し続けられる電流の大きさとして決められた値です。「定格電流40Aのヒューズ」は、40Aまでなら流し続けても切れないように作られたヒューズという意味です。

なぜ?なぜヒューズは過電流が流れてもすぐには切れないのか?

モーターなどは、動き始めの一瞬だけ大きな電流が流れることがあるからです。少しでも超えたら即座に切れるヒューズでは、機械のスイッチを入れるたびに切れてしまいます。そこで決まりでは、電流が大きいほど早く切れ、少し超えた程度なら時間をかけて切れればよい、という時間の上限が定められているのです。

決まりで定められた溶断時間

電気設備の決まり(電気設備の技術基準の解釈)では、低圧電路のヒューズを水平に取り付けた場合について、定格電流の1.1倍の電流には耐えること、そして1.6倍と2倍の電流が流れたときに何分以内に溶断すべきかが、定格電流の大きさ別に決められています。試験によく出る範囲を抜き出すと、次のとおりです。

例定格電流の2倍の電流が流れたときの溶断時間(上限)

定格電流30A以下 … 2分以内

30Aを超え60A以下 … 4分以内

60Aを超え100A以下 … 6分以内

100Aを超え200A以下 … 8分以内

なお、1.6倍の電流のときは、30A以下と30A超60A以下が60分、60A超100A以下と100A超200A以下が120分以内です。流れる電流が少ないほど、許される時間は長くなることが分かります。

言葉で考える、答えの出し方

ステップ1 流れた電流が定格の何倍かを計算する。80A÷40A=2。つまり定格電流の2倍。

ステップ2 ヒューズの定格電流40Aが、どの区分に入るかを見る。40Aは「30Aを超え60A以下」の区分。

ステップ3 この区分で2倍の電流が流れたときの溶断時間は4分以内。

ステップ4 よって答えはロ.4。

なぜ?なぜ定格電流が大きいヒューズほど、切れるまでの時間が長く許されるのか?

定格電流が大きいヒューズは、中の溶ける部分(可溶体)が太く、熱をためこめる量も多いため、溶けるまでに時間がかかるからです。また、大きなヒューズで守る回路には大きなモーターがつながることが多く、動き始めの大きな電流で切れないようにする必要もあります。そのため、区分が大きくなるほど時間の上限も2分・4分・6分・8分と長くなっているのです。

覚えるこの問題の覚え方

2倍の電流なら「2・4・6・8分」。区分の境目は30A・60A・100A・200Aです。「30以下で2分、そこから区分が1つ上がるごとに2分ずつ増える」と覚えておけば、40Aは下から2番目の区分=4分とすぐに出せます。

間違えた人が選びやすい選択肢

なぜ?なぜその選択肢を選んでしまうのか?

ハ.6 … 区分を1つ上の「60Aを超え100A以下」と取り違えたときに選ぶ数字です。80Aという流れた電流の値で区分を探してしまうと、この区分に入ってしまいます。区分を決めるのは流れた電流ではなく、ヒューズの定格電流(40A)です。

ニ.8 … 8分は「100Aを超え200A以下」という、ずっと大きなヒューズの区分の時間です。40Aのヒューズには当てはまりません。区分の境目(30A・60A・100A・200A)を正しく覚えていれば外せます。

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問16

分野:材料(ケーブルの写真)重要度 ★★☆

写真に示す材料の名称は。

令和4年度下期 第二種電気工事士 筆記試験 午後 問16 の材料の写真(EM-EEFケーブルと表面の表示の拡大)
イ.無機絶縁ケーブル
ロ.600V ビニル絶縁ビニルシースケーブル平形
ハ.600V 架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル
ニ.600V ポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル平形
答え・解説を見る
正解

ニ.600V ポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル平形
この問題は何を聞いているの?

「写真のケーブルの正式な名前はどれか」を聞いている問題です。写真の下にはケーブルの表面に印刷された文字を拡大したものが載っていて、これが最大の手がかりになります。見た目だけでは見分けにくいケーブルも、表面の文字を読めば名前が分かるのです。

用語ケーブルとは?

ケーブルとは、電気を通さない皮(絶縁物)でおおった電線を、さらに外側からもう一枚の丈夫な皮(シース)で包んだものです。皮が二重になっているぶん丈夫で、壁の中や天井裏にそのまま転がして配線できます。

用語絶縁(ぜつえん)とシースとは?

絶縁とは、電気が外へ漏れないように、電気を通さない材料で包むことです。1本1本の銅線を包む皮を絶縁体、それを何本かまとめて外から包む皮をシース(外装)と呼びます。ケーブルの名前は「〇〇絶縁〇〇シースケーブル」の形で、内側の皮と外側の皮の材料を表しているのです。

写真から読み取れる手がかり

コツ拡大部分の文字が意味していること

EM … エコマテリアル(環境に配慮した材料)の略。燃やしても有害なガスが出にくい材料を使ったケーブルに付く表示です。

600V … 600ボルトまでの電圧で使えるという意味。

EEF … E=ポリエチレン(絶縁体)、E=ポリエチレン(シース)、F=平形(Flat)。

TAINEN … 耐燃(たいねん)をローマ字にしたもの。燃え広がりにくい性質を持つことを表します。

<PS>E … 電気用品安全法の基準を満たしていることを表すPSEマークを、文字で表したもの。

つまり表面の文字は「ポリエチレンで絶縁し、燃えにくいポリエチレンでシースした、平たいケーブル」と言っているのです。これを日本語の正式名にすると、600V ポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル平形になります。略称はEM-EEF、通称はエコケーブルです。

なぜ?なぜわざわざポリエチレンで作ったケーブルがあるのか?

ふつうのビニルのケーブルは、火事などで燃えると塩素を含む有害なガス(ハロゲン系ガス)が出ます。ポリエチレンは塩素を含まないので、燃えてもこのガスが出ません。さらに材料を分けやすく、リサイクルしやすいことから、環境にやさしいケーブルとして学校や公共の建物などで使われています。

ほかの3つはどんなケーブルなのか

用語イ 無機絶縁ケーブル(MIケーブル)とは?

無機絶縁ケーブルとは、銅の管の中に銅線を通し、すき間を酸化マグネシウムという白い粉で詰めたケーブルです。外側が銅の色をしていて、火に非常に強いのが特長です。写真のような白い樹脂の外装ではありません。

用語ロ 600V ビニル絶縁ビニルシースケーブル平形(VVF)とは?

ビニルで絶縁し、ビニルでシースした平たいケーブルで、家庭の配線で最もよく使われるケーブルです。形は写真とそっくりですが、表面の表示は「VVF」になります。写真の表示は「EEF」なので、別のケーブルです。

用語ハ 600V 架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(CV)とは?

熱に強い架橋(かきょう)ポリエチレンで絶縁し、ビニルでシースしたケーブルです。工場の動力用など、太い電線で大きな電流を流す場面で使われます。断面が丸いのがふつうで、名前にも「平形」が付いていません。写真は平たい形なので当てはまりません。

言葉で考える、答えの出し方

ステップ1 写真の形を見る。平たいケーブルなので、名前に「平形」が付くロかニにしぼれる。

ステップ2 拡大部分の文字を読む。「EM」「EEF」「TAINEN」とある。

ステップ3 「EEF=ポリエチレン絶縁・ポリエチレンシース・平形」、「TAINEN=耐燃」。ビニルならVVFと書かれるはずなので、ロは外れる。

ステップ4 よって答えはニ。

覚えるこの問題の覚え方

ケーブルの略号は「内側の皮・外側の皮・形」の順に読みます。V=ビニル、E=ポリエチレン、F=平形。だからVVF=ビニル・ビニル・平形、EEF=ポリエチレン・ポリエチレン・平形です。写真にEMやTAINEN(耐燃)の文字が見えたら、エコケーブル(EM-EEF)と判断しましょう。

間違えた人が選びやすい選択肢

なぜ?なぜその選択肢を選んでしまうのか?

ロ.600V ビニル絶縁ビニルシースケーブル平形 … 白くて平たい形がVVFとそっくりなので、見た目だけで選んでしまう例です。この問題で写真に拡大した文字が付いているのは、形では区別できないからです。「EEF」と「VVF」の1文字目・2文字目の違いを必ず確かめましょう。

ハ.600V 架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル … 表示の中の「E(ポリエチレン)」から、名前に「ポリエチレン」が入るこの選択肢を選んでしまうパターンです。ハはシースがビニルで、形も平形ではありません。名前の最後に「平形」があるかどうかも手がかりになります。

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問17

分野:器具(写真鑑別)重要度 ★★☆

写真に示す器具の用途は。

令和4年度下期 第二種電気工事士 筆記試験 午後 問17 の器具の写真(熱線式自動スイッチ)
イ.照明器具の明るさを調整するのに用いる。
ロ.人の接近による自動点滅器に用いる。
ハ.蛍光灯の力率改善に用いる。
ニ.周囲の明るさに応じて街路灯などを自動点滅させるのに用いる。
答え・解説を見る
正解

ロ.人の接近による自動点滅器に用いる。
この問題は何を聞いているの?

「写真の器具は何に使うものか」を聞いている問題です。写真は壁に埋め込むスイッチの形をしていて、下のほうに白く丸みのある窓が付いています。この窓が何を感じ取る部分なのかが分かれば、答えが決まるでしょう。

用語写真の器具の名前は?

写真の器具は熱線式自動スイッチです。一般には人感センサ付きスイッチとも呼ばれます。人が近づくと自動で照明をつけ、人がいなくなると自動で消すスイッチで、玄関やトイレ、廊下などでよく見かける器具です。

なぜ?なぜ「熱線式」という名前なのか?

人の体からは、目に見えない熱の光(赤外線=せきがいせん)がいつも出ています。熱線式自動スイッチは、白い窓の奥にあるセンサでこの赤外線の変化を感じ取り、人が動いたことを見つける仕組みです。熱線=赤外線を使うので「熱線式」と呼ばれるのです。

コツ写真から読み取れる手がかり

白く丸みのある窓(レンズ) … 人の体から出る赤外線を集めるための窓。熱線式のいちばんの目印です。

「切・自動・連続入」の切り替えつまみ … いつも消す・センサで自動・いつもつけるを選ぶつまみ。自動でつけたり消したりする器具だと分かります。

壁に埋め込むスイッチの取付枠 … 屋内の壁に付ける器具だと分かります。

ほかの3つはどんな器具の用途なのか

用語イ「照明器具の明るさを調整する」器具とは?

これは調光器(ちょうこうき)の用途です。調光器は、つまみを回して照明を明るくしたり暗くしたりするスイッチです。回すためのつまみが付いているのが目印で、写真のような白い窓はありません。

用語ハ「蛍光灯の力率改善」とは?

力率(りきりつ)とは、送られてきた電気のうち、実際に仕事に使われる割合のことです。これを良くする(改善する)ために使うのがコンデンサという部品です。コンデンサは筒形や箱形の部品で、スイッチの形はしていません。

用語ニ「周囲の明るさに応じて街路灯などを自動点滅させる」器具とは?

これは自動点滅器の用途です。まわりが暗くなると自動で街路灯をつけ、明るくなると消す器具で、明るさを感じ取るセンサ(光センサ)が入っています。取り付ける場所は、主に屋外の電柱や壁です。

なぜ?なぜ熱線式自動スイッチと自動点滅器はまぎらわしいのか?

どちらも「自動で照明をつけたり消したりする」器具だからです。違いは何をきっかけにして動くかです。熱線式自動スイッチは「人」、自動点滅器は「まわりの明るさ」をきっかけに動きます。写真に赤外線を集める白い窓と、「切・自動・連続入」のつまみがあるので、人を感じ取る熱線式だと判断できるのです。

言葉で考える、答えの出し方

ステップ1 写真の白く丸みのある窓に注目する。これは人の体から出る赤外線を集める窓。

ステップ2 「切・自動・連続入」のつまみから、自動で照明を点滅させる器具だと分かる。

ステップ3 自動で点滅させる器具は2種類。人で動く=熱線式自動スイッチ、明るさで動く=自動点滅器。写真は人を感じ取る方。

ステップ4 よって答えはロ.人の接近による自動点滅器に用いる。

覚えるこの問題の覚え方

「人で動くか、明るさで動くか」で分けます。赤外線の白い窓+屋内スイッチの形=人で動く熱線式自動スイッチ、明るさのセンサで屋外の街路灯を点滅=自動点滅器です。用途の文に「人の接近」とあれば熱線式、「周囲の明るさ」とあれば自動点滅器と、キーワードで結びつけておきましょう。

間違えた人が選びやすい選択肢

なぜ?なぜその選択肢を選んでしまうのか?

ニ.周囲の明るさに応じて街路灯などを自動点滅させる … 「自動点滅」という言葉が入っているので、ロと迷った末に選んでしまう例です。ただし写真には人を感じ取るための白い窓と、屋内用のスイッチの枠があります。明るさで動く自動点滅器とは、きっかけが違う器具です。

イ.照明器具の明るさを調整する … 壁に付けるスイッチの形をしているので、同じく壁に付く調光器と取り違えてしまうパターンです。調光器には明るさを変えるためのつまみがあり、人を感じ取る窓はありません。

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問18

分野:測定器(写真鑑別)重要度 ★★☆

写真に示す器具の用途は。

令和4年度下期 第二種電気工事士 筆記試験 午後 問18 の器具の写真(検相器)
イ.三相回路の相順を調べるのに用いる。
ロ.三相回路の電圧の測定に用いる。
ハ.三相電動機の回転速度の測定に用いる。
ニ.三相電動機の軸受けの温度の測定に用いる。
答え・解説を見る
正解

イ.三相回路の相順を調べるのに用いる。
この問題は何を聞いているの?

「写真の測定器は何を調べるための道具か」を聞いている問題です。写真には丸い表示窓が付いた小さな箱と、そこから伸びる3本のコードとワニ口クリップが写っています。選択肢はどれも「三相」の話なので、まず三相とは何かから確認しましょう。

用語三相回路(さんそうかいろ)とは?

三相回路とは、波のように向きが変わる電気(交流)を、タイミングを少しずつずらして3本の電線で送る回路のことです。工場やビルでモーターを動かす電気によく使われます。3本の電線には、R・S・Tなどの名前を付けて区別するのが一般的です。

用語相順(そうじゅん)とは?

相順とは、3本の電線の電気が、どの順番で波のてっぺんを迎えるかという順番のことです。たとえば「R→S→T」の順なのか、「R→T→S」の順なのか、ということです。

なぜ?なぜ相順を調べる必要があるのか?

三相のモーターは、相順によって回る向きが決まるからです。3本のうちどれか2本をつなぎ替えると相順が逆になり、モーターは反対向きに回ります。ポンプや送風機が逆に回ると、水や空気が逆に流れたり、機械が壊れたりするおそれがあるのです。そこで工事のあとに、相順が正しいかを確かめる必要があるのです。

用語写真の器具の名前は?

写真の器具は検相器(けんそうき)です。相順検定器とも呼ばれます。3本のクリップを三相の3本の電線につなぐと、相順が正しいかどうかを表示してくれる測定器です。

コツ写真から読み取れる手がかり

3本のコードとワニ口クリップ … 三相の3本の電線に1本ずつつなぐため。3本セットなのが検相器の目印です。

丸い表示窓と「R-S-T」の文字 … 電線の名前のR・S・Tの順番を見るための表示。窓の中の円板がどちら向きに回るかで、相順が正しいか逆かが分かります。

色分けされたクリップ … どのクリップをどの電線につないだかを取り違えないための工夫です。

ほかの3つは何で測るのか

例それぞれの用途に使う測定器

ロ.三相回路の電圧の測定 … 電圧計や回路計(テスタ)を使う。電圧の数字を目盛りや画面に表示する道具です。

ハ.三相電動機の回転速度の測定 … 回転計(タコメータ)を使う。モーターの軸が1分間に何回転しているかを測る道具です。

ニ.三相電動機の軸受けの温度の測定 … 温度計を使う。軸受け(じくうけ)とは、回る軸を支える部品のことで、傷むと熱を持ちます。

写真の器具の表示窓には数字の目盛りがなく、「R-S-T」という順番の表示だけがあります。電圧・回転速度・温度のように「量」を測る道具ではなく、「順番」を調べる道具だということです。

言葉で考える、答えの出し方

ステップ1 写真の3本のクリップに注目する。三相の3本の電線に同時につなぐ道具だと分かる。

ステップ2 表示窓に数字の目盛りがなく、「R-S-T」の文字がある。量ではなく順番を見る道具。

ステップ3 「順番」を調べるのは相順。三相の相順を調べる検相器だと判断できる。

ステップ4 よって答えはイ.三相回路の相順を調べるのに用いる。

覚えるこの問題の覚え方

検相器=「相」の順番を「検」べる器具。漢字をそのまま読めば用途が出てきます。写真で3本のクリップ+「R-S-T」の表示+目盛りなしを見たら検相器です。相順が逆だとモーターが逆回転するから調べる、という理由とセットで覚えておきましょう。

間違えた人が選びやすい選択肢

なぜ?なぜその選択肢を選んでしまうのか?

ロ.三相回路の電圧の測定 … 3本のコードを電線につなぐので、電圧を測る道具に見えてしまう例です。電圧を測る道具には数字の目盛りや画面がありますが、写真の器具には「R-S-T」の順番の表示しかありません。

ハ.三相電動機の回転速度の測定 … 表示窓の円板が回ることや、相順がモーターの回り方に関係することから、回転速度と結びつけてしまうパターンです。検相器の円板が示すのは回る「向き」に関わる相順で、回る「速さ」ではありません。

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問19

分野:施工(接続部の絶縁処理)重要度 ★★★

600V ビニル絶縁ビニルシースケーブル平形1.6 mm を使用した低圧屋内配線工事で,絶縁電線相互の終端接続部分の絶縁処理として,不適切なものは。
ただし,ビニルテープはJIS に定める厚さ約0.2mm の電気絶縁用ポリ塩化ビニル粘着テープとする。

イ.リングスリーブにより接続し,接続部分を自己融着性絶縁テープ(厚さ約0.5 mm)で半幅以上重ねて1 回(2 層)巻き,更に保護テープ(厚さ約0.2mm)を半幅以上重ねて1 回(2 層)巻いた。
ロ.リングスリーブにより接続し,接続部分を黒色粘着性ポリエチレン絶縁テープ(厚さ約0.5 mm)で半幅以上重ねて2 回(4 層)巻いた。
ハ.リングスリーブにより接続し,接続部分をビニルテープで半幅以上重ねて1 回(2 層)巻いた。
ニ.差込形コネクタにより接続し,接続部分をビニルテープで巻かなかった。
答え・解説を見る
正解

ハ.リングスリーブにより接続し,接続部分をビニルテープで半幅以上重ねて1 回(2 層)巻いた。
この問題は何を聞いているの?

「電線どうしをつないだ部分の、テープの巻き方として足りないものはどれか」を聞いている問題です。聞いているのは「不適切なもの」なので、4つのうち3つは正しい巻き方です。ポイントは、テープの厚さと、何層巻いたかにあります。

用語600V ビニル絶縁ビニルシースケーブル平形1.6mm(VVF1.6)とは?

家庭の配線で最もよく使われる、白くて平たいケーブルです。中には直径1.6mmの銅線が、ビニルの皮に包まれて2本か3本入っています。

用語終端接続(しゅうたんせつぞく)とは?

終端接続とは、電線の端どうしを束ねて、1か所でつなぐ接続のしかたのことです。天井裏のボックスの中などで、何本かの電線の先をそろえてつなぎます。

用語絶縁処理(ぜつえんしょり)とは?

絶縁処理とは、電線をつなぐためにむき出しにした銅線の部分を、テープなどで包んで電気が漏れないようにすることです。電線をつなぐときは皮をはいで銅線を出すので、そのままでは触れると感電し、ほかの線に触れるとショートする危険な状態になります。

なぜ?なぜ巻き方の決まりがあるのか?

電線のつなぎ目は、元の電線の皮と同じくらいしっかり絶縁しなければならないからです。VVF1.6の中の電線は、厚さ約0.8mmのビニルの皮で包まれています。テープで包むなら、合計の厚さがそれと同じくらい以上になるように巻く必要があるのです。

テープの種類と、必要な巻き方

用語「半幅以上重ねて1回(2層)巻く」とは?

テープを巻くとき、前に巻いたテープの幅の半分以上に重なるようにずらしながら巻く巻き方です。こうすると、どこを切っても必ずテープが2枚重なっている状態になります。これが1回巻いて2層という数え方です。同じことを往復して2回行えば4層です。

例テープごとの必要な巻き方と、厚さの合計

ビニルテープ(厚さ約0.2mm) … 半幅以上重ねて2回(4層)以上。0.2mm×4層=約0.8mm。

黒色粘着性ポリエチレン絶縁テープ(厚さ約0.5mm) … 半幅以上重ねて1回(2層)以上。0.5mm×2層=約1.0mm。

自己融着性絶縁テープ(厚さ約0.5mm) … 半幅以上重ねて1回(2層)以上巻き、その上に保護テープを半幅以上重ねて1回(2層)以上。

用語自己融着性(じこゆうちゃくせい)絶縁テープとは?

自己融着性絶縁テープとは、引っぱりながら巻くと、重なったテープどうしがくっついて一体になるテープです。のりで貼るのではなくテープ自体が溶け合うように密着します。ただし日光や傷に弱いため、上から保護テープを巻いて守るのです。

なぜ?なぜビニルテープだけ4層も巻かなければならないのか?

ビニルテープは約0.2mmと薄いからです。2層では0.2mm×2=約0.4mmにしかならず、元の皮の厚さ(約0.8mm)の半分しかありません。4層巻けば0.2mm×4=約0.8mmになり、元の皮と同じくらいの厚さになります。一方、厚さ約0.5mmのテープなら2層で約1.0mmになるので、2層で足りるのです。

4つの選択肢を1つずつ確かめる

ステップ1 イ 自己融着性絶縁テープを2層、さらに保護テープを2層。決まりどおりなので適切。

ステップ2 ロ 黒色粘着性ポリエチレン絶縁テープを4層。必要なのは2層以上なので、多めに巻いている=適切。

ステップ3 ハ ビニルテープを2層だけ。ビニルテープは4層以上必要なので、0.2mm×2=約0.4mmで厚さが足りない=不適切。

ステップ4 ニ 差込形コネクタで接続し、テープは巻いていない。差込形コネクタはそれ自体が絶縁物のケースで銅線を包むので、テープは要らない=適切。

用語差込形コネクタとは?

差込形コネクタとは、皮をはいだ電線を穴に差し込むだけでつなげる、樹脂のケースに入った接続部品です。銅線はケースの中に収まって外に出ないので、テープを巻かなくても絶縁ができている状態になります。

覚えるこの問題の覚え方

薄いビニルテープ(0.2mm)は4層、厚いテープ(0.5mm)は2層。どちらも合計で元の皮の厚さ(約0.8mm)以上にする、という理屈で覚えましょう。「薄いものほど多く巻く」と考えれば、層の数を忘れても計算で出せます。差込形コネクタはテープなしでOKです。

間違えた人が選びやすい選択肢

なぜ?なぜその選択肢を選んでしまうのか?

ニ.差込形コネクタにより接続し,接続部分をビニルテープで巻かなかった … 「巻かなかった」という言葉から、手を抜いた悪い工事だと感じて選んでしまう例です。差込形コネクタはケースが絶縁の役目を果たすため、テープは要りません。

ロ.黒色粘着性ポリエチレン絶縁テープで2回(4層)巻いた … 必要な2層より多い4層なので、「決まりと違う」と感じて選んでしまうパターンです。決まりは「〇層以上」なので、多く巻くぶんには問題ありません。

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問20

分野:施工(施設場所と工事の種類)重要度 ★★★

次表は使用電圧100 V の屋内配線の施設場所による工事の種類を示す表である。
表中のa~f のうち,「施設できない工事」を全て選んだ組合せとして,正しいものは。

令和4年度下期 第二種電気工事士 筆記試験 午後 問20 の表(施設場所と工事の種類)
イ.a
ロ.b,f
ハ.e
ニ.e,f
答え・解説を見る
正解

ロ.b,f
この問題は何を聞いているの?

「表の6つのマス(a〜f)のうち、その場所ではやってはいけない工事をすべて選んでください」という問題です。表の縦は場所(2種類)、横は工事のやり方(3種類)になっています。場所の言葉と工事の言葉の意味が分かれば、1マスずつ判断できるでしょう。

表の「場所」の言葉

用語展開した場所とは?

展開(てんかい)した場所とは、配線が外からそのまま見える場所のことです。たとえば壁や天井の表面に沿って配線している所がこれにあたります。

用語点検できる隠ぺい場所とは?

隠ぺい(いんぺい)場所とは、天井裏や壁の中など、配線が隠れて見えない場所のことです。そのうち点検口などから人が入って確かめられる所を「点検できる隠ぺい場所」と呼びます。代表的な例は点検口のある天井裏です。

用語乾燥した場所・湿気の多い場所とは?

乾燥した場所は、ふつうの部屋のように湿気の少ない場所です。湿気の多い場所は、浴室の近くや地下室のように、空気中の水分が多い場所です。湿気は金属をさびさせ、電気を漏れやすくする原因になります。

表の「工事」の言葉

用語金属線ぴ(きんぞくせんぴ)工事とは?

金属線ぴ工事とは、電線を細長い金属製の「とい(溝の形をしたカバー)」に入れて、壁や天井に沿わせる工事です。部材が薄くて小さいのが特徴です。

用語金属管工事とは?

金属管工事とは、電線を鉄などのパイプ(金属管)の中に通す工事です。管は厚みがあって丈夫で、つなぎ目もねじなどでしっかり締めて使います。

用語金属ダクト工事とは?

金属ダクト工事とは、大きな金属製の箱形の通り道(ダクト)に、たくさんの電線をまとめて入れる工事です。工場やビルで多くの電線を1か所に通すときに使われます。

なぜ?なぜ金属線ぴや金属ダクトは湿気の多い場所に使えないのか?

金属線ぴや金属ダクトは、ふたをかぶせたり部材を突き合わせたりする作りで、すき間ができやすいからです。湿気の多い場所では、すき間から入った水分で金属がさびたり、中の電線から電気が漏れたりするおそれがあります。そのため決まりでは、この2つの工事は乾燥した場所だけで使える決まりです。一方の金属管は、丈夫な管で電線を包みこむので、湿気の多い場所でも使えます。

6つのマスを1つずつ判断する

例使用電圧300V以下(この問題は100V)での判断

a 点検できる隠ぺい場所・乾燥 × 金属線ぴ工事 … 乾燥した場所なので施設できる。

b 展開した場所・湿気が多い × 金属線ぴ工事 … 湿気の多い場所なので施設できない。

c 点検できる隠ぺい場所・乾燥 × 金属管工事 … 金属管はどこでも使えるので施設できる。

d 展開した場所・湿気が多い × 金属管工事 … 金属管は湿気の多い場所でも使えるので施設できる。

e 点検できる隠ぺい場所・乾燥 × 金属ダクト工事 … 乾燥した場所なので施設できる。

f 展開した場所・湿気が多い × 金属ダクト工事 … 湿気の多い場所なので施設できない。

ステップ1 表の下の段(湿気の多い場所)に注目する。上の段はどれも乾燥した場所。

ステップ2 3つの工事のうち、湿気の多い場所で使えるのは金属管工事だけ。

ステップ3 下の段のうち、金属管工事以外のb(金属線ぴ)とf(金属ダクト)が「施設できない工事」。

ステップ4 よって答えはロ.b,f。

覚えるこの問題の覚え方

金属管は「どこでもOK」、金属線ぴと金属ダクトは「乾燥した場所だけ」。管は丸ごと包むから水に強く、線ぴやダクトはふたのすき間から湿気が入る、と理由とセットで覚えましょう。表の問題では、まず「湿気・水気」の段を見て、金属管以外に×を付けるのが近道です。

間違えた人が選びやすい選択肢

なぜ?なぜその選択肢を選んでしまうのか?

ニ.e,f … 金属ダクトの列を丸ごと×にしてしまったときに選ぶ組合せです。金属ダクトは大がかりな工事なので、隠れた場所には使えないだろうと思いこむのが原因です。実際は乾燥していれば点検できる隠ぺい場所でも使えます。

イ.a … 「隠ぺい場所」という言葉を危険な場所だと感じて、金属線ぴの上の段に×を付けた場合の答えです。判断の決め手は見えるか隠れているかではなく、乾燥しているか湿気が多いかです。

【第二種電気工事士】工事の種類と使える場所|施設場所のルール【第13回】👉 この分野をもっとくわしく【第二種電気工事士】工事の種類と使える場所|施設場所のルール【第13回】

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この記事のまとめ

問11〜20でおさえた内容を、1問1行でふり返ります。解き終わったあとにここだけ読み返すと、記憶に残りやすくなるでしょう。

まとめこの10問で持ち帰ること

問11 プルボックス … プル(pull)=引っぱる。多数の金属管が集まる所で電線の引き入れを楽にする箱。開閉器を集める=分電盤、スイッチを付ける=スイッチボックス

問12 ビニルコード … ビニルは熱に弱い→電気を熱として利用しない器具(扇風機など)だけ。こたつ・こんろ・トースターは使えない

問13 工事と工具 … 金属管は切ったらクリックボール(リーマ)でバリ取り。パイプベンダは金属管用、合成樹脂管はトーチランプで温めて曲げる

問14 周波数と回転速度 … 同期速度=120×周波数÷極数。50Hz→60Hzで1.2倍に速くなる(4極なら1 500→1 800 min-1)

問15 ヒューズの溶断時間 … 定格の2倍なら2・4・6・8分(30A以下・60A以下・100A以下・200A以下)。40Aのヒューズは4分

問16 EM-EEF … E=ポリエチレン、F=平形、TAINEN=耐燃。ビニルならVVFと表示される

問17 熱線式自動スイッチ … 白い窓で人の赤外線を感じる=人で動く。明るさで街路灯を点滅させるのは自動点滅器

問18 検相器 … 3本のクリップ+「R-S-T」表示=相順を調べる。相順が逆だと三相モーターが逆回転する

問19 接続部の絶縁処理 … ビニルテープ(0.2mm)は4層以上、0.5mmのテープは2層以上。差込形コネクタはテープ不要

問20 施設場所と工事 … 金属管はどこでもOK。金属線ぴ・金属ダクトは乾燥した場所だけ→湿気の多い場所のb・fが施設できない

この10問のうち計算が出てきたのは、問14の回転速度と問15の倍率くらいでした。残りは「知っていればすぐ解け、知らなければ手が出ない」問題です。覚えたぶんがそのまま点数になりやすい分野だといえるでしょう。

覚えるときのコツは、名前と「なぜそうなるのか」をセットにすることです。ビニルは熱に弱いから熱を使う家電に使えない、薄いテープほど多く巻く、すき間のある工事は湿気に弱い——理由が分かっていれば、聞かれ方が変わっても自分で答えを組み立てられます。

また、設問が「適切なもの」「正しいもの」を聞いているのか、「不適切なもの」を聞いているのかにも注意しましょう。この10問でも、問19だけが「不適切なもの」を聞いていました。設問の最後の一文に印をつけてから選択肢を読む習慣をつけると、うっかりミスを減らせます。

出典

令和4年度下期第二種電気工事士試験(午後)
問題・図・写真・解答は一般財団法人 電気技術者試験センターが公表しているものです。

あわせて読みたい(第二種電気工事士 令和4年度下期 午後 全5記事)

▶ 問1〜10
計算のきほん(直流回路・熱量・力率・三相・電圧降下・許容電流・分岐回路)

▶ 問21〜30
施工・検査・法令(パイロットランプ・接地・測定器・電気工事士法・電気用品安全法)

▶ 配線図 問31〜40
図記号と数字もの(図記号・コンセントの極配置・絶縁抵抗・接地工事・電線本数・電線管)

▶ 配線図 問41〜50
写真の見分け(差込形コネクタ・リングスリーブ・ケーブル・器具を写真から選ぶ)

用語からつまずいた人へ(やさしい基礎解説)

▶ オームの法則と直列・並列
電圧・電流・抵抗のきほんから

▶ W・Wh・Jの違い
電力・電力量・熱量

▶ 単相2線式・単相3線式・三相3線式
配線方式のちがい

▶ 配線図の図記号の読み方
スイッチ・コンセント・照明の記号

▶ 電線とケーブルの種類・許容電流
VVF・IV・1.6mm=27Aなどの暗記ポイント

▶ 電線管の種類と配線工事
金属管・VE・PF・CD管のちがいと付属品

▶ 幹線と分岐回路の決まり
幹線の計算とブレーカー×電線×コンセントの表

▶ 複線図の書き方【3ステップ】
電線の本数もリングスリーブもこれで数えられる

▶ 検査と測定器のきほん
「見る→測る→通す」と測定器の見分け方

▶ 法令のきほん
工事士法=人/用品安全法=モノ/事業法=設備

▶ モーターと進相コンデンサ
回転速度・始動電流・力率改善

学科のあとは、技能試験の準備が要ります

技能試験は40分で実際に配線を組み立てる試験です。工具と練習用の材料がないと1問も練習できません。通信講座は必要か、材料は買うか借りるか——実際の価格で比べました。

▶ 通信講座5社と工具・材料の費用を比較する