第二種電気工事士の筆記試験を、電気の知識がまったくない人でも読み進められるように1問ずつ解説します。このページは令和4年度 下期・午前(2022年10月30日実施)の問11〜20です。
ここからは材料・工具・電気機器・工事のやり方の分野に入ります。問1〜10のような計算はほとんど出てきません。そのかわり、「2号コネクタ」「クリックボール」「検相器」のように、見たことも聞いたこともない部品や道具の名前が次々に並びます。この記事では、名前を丸暗記するのではなく、それが何をするための物なのか、なぜその決まりがあるのかを、道具を1つも触ったことがない人でも頭に絵が浮かぶように書きました。各問題の下の「答え・解説を見る」を開くと答えと考え方が出ます。まず自分で考えてから開くのがおすすめです。
この記事の問題はどこから?
問題文・図・写真・解答は、試験を実施している一般財団法人 電気技術者試験センターが公表しているものです。
出典:令和4年度下期第二種電気工事士試験(午前)
問11
分野:材料(合成樹脂管工事の部品)重要度 ★★☆
合成樹脂管工事に使用される 2号コネクタの使用目的は。
イ.硬質ポリ塩化ビニル電線管相互を接続するのに用いる。
ロ.硬質ポリ塩化ビニル電線管をアウトレットボックス等に接続するのに用いる。
ハ.硬質ポリ塩化ビニル電線管の管端を保護するのに用いる。
ニ.硬質ポリ塩化ビニル電線管と合成樹脂製可とう電線管とを接続するのに用いる。
答え・解説を見る
正解
ロ.硬質ポリ塩化ビニル電線管をアウトレットボックス等に接続するのに用いる。
この問題は何を聞いているの?
「合成樹脂管工事で使う『2号コネクタ』という部品は、何のために使うのか」を聞いている問題です。選択肢はどれも「硬質ポリ塩化ビニル電線管を〜するのに用いる」という同じ書き出しなので、後半の「何と何をつなぐのか」「何をするのか」の違いだけで選ぶことになります。まずは問題文に出てくる言葉を、1つずつ説明していきましょう。
用語合成樹脂管工事(ごうせいじゅしかんこうじ)とは?
プラスチックでできた管の中に電線を通して守る工事のことです。「合成樹脂」とは、プラスチックの正式な呼び方だと考えてください。金属の管を使う「金属管工事」のプラスチック版にあたります。
なぜ?なぜ電線をわざわざ管の中に通すのか?
電線をむき出しのまま壁に留めておくと、物がぶつかって傷ついたり、水がかかったりします。電線の外側をおおっているビニル(電気を通さない物=絶縁物)が破れると、触れた人が感電するおそれがあるのです。管の中に入れておけば、その心配がぐっと減ります。
用語硬質ポリ塩化ビニル電線管(こうしつポリえんかビニルでんせんかん)とは?
硬いプラスチック(塩化ビニル)でできた、電線を通すための管です。記号ではVE管と書かれます。見た目は、灰色の水道用の塩ビパイプによく似ています。「硬質」とは手で曲げられないほど硬いという意味です。
なぜ?なぜ「硬質」とわざわざ名前に付いているのか?
プラスチックの電線管には、ホースのように手で曲げられるやわらかい管(合成樹脂製可とう電線管=PF管・CD管)もあるからです。「可とう(かとう)」とは曲げられるという意味です。同じプラスチックの管でも、硬いもの(VE管)と曲がるもの(PF管・CD管)では使う部品が違うので、名前で区別しています。
用語アウトレットボックスとは?
天井や壁の中に取り付ける、四角い箱です。管の中を通ってきた電線は、この箱の中で分かれたり、つなぎ合わされたりします。照明器具を取り付ける土台になることもあります。
なぜ?なぜ管と管の間に箱が必要なのか?
電線どうしをつなぐ部分(接続部)は、管の中に入れてはいけない決まりがあるからです。管の中でつなぐと、あとで点検も修理もできなくなります。そこで、つなぐ場所には必ず箱を置いて、ふたを開ければ見られるようにするのです。
答えの部品「2号コネクタ」とは何か
用語コネクタとは?
英語の connect(コネクト)=つなぐ から来た言葉で、何かと何かをつなぐ部品のことです。合成樹脂管工事でいう「コネクタ」は、VE管の端を、ボックスにしっかり固定するための部品を指します。
なぜ?なぜ管をボックスに直接差し込むだけではいけないのか?
管をボックスの穴に差し込んだだけでは、少し引っぱっただけで抜けてしまうからです。管が抜けると、中の電線がむき出しになり、傷つきやすくなります。コネクタを使うと、管の端がボックスの穴にがっちり固定されて抜けなくなるのです。
2号コネクタは、片側にVE管を差し込み、もう片側をボックスの穴に通して、ボックスの内側からナット(ねじで締める輪)で締め付けて固定する部品です。つまり、役目は「VE管とボックスをつなぐこと」。これが正解のロです。
覚える「2号コネクタ」の役目を一言で
2号コネクタ=VE管をボックスにつなぐ部品。「コネクタ」という名前が付いたら、まず「管とボックスをつなぐ」と思い出してください。
他の3つの選択肢は何の部品の役目なのか
残りの3つも、合成樹脂管工事で実際に必要になる作業です。ただし、それぞれ別の部品が受け持っています。役目と部品の名前をセットで整理しておきましょう。
用語イ「VE管どうしをつなぐ」部品とは?
VE管とVE管をまっすぐつなぎ合わせるときは、TSカップリングという筒形の部品を使います。「カップリング(coupling)」とは英語で連結する物という意味です。管と管の間に入るつなぎの筒だとイメージしてください。
なぜ?なぜ「管どうし」と「管とボックス」で部品が分かれているのか?
つなぐ相手の形がまったく違うからです。管どうしは「筒と筒」なので、両側から差し込める筒(カップリング)でつなげます。一方、ボックスは「平らな板にあいた穴」です。穴に通して内側から締め付ける形(コネクタ)でないと固定できません。
用語ハ「管の端を保護する」とは?
管の切り口で電線が傷つかないように守ることです。管の端は切り口がとがっていることがあり、そこで電線のビニルがこすれると破れてしまいます。こうした保護は、管の端に取り付ける専用の部品が受け持ちます(金属管ならブッシングという部品が代表です)。
なぜ?なぜ2号コネクタは「管端の保護」が目的ではないのか?
2号コネクタの一番の目的は、あくまで管をボックスに固定することだからです。問題は「使用目的は」と聞いているので、その部品が何のために作られたのかで答える必要があります。
用語ニ「VE管と可とう電線管をつなぐ」部品とは?
硬いVE管と、曲がるPF管のように種類の違う管どうしをつなぐときは、コンビネーションカップリングと呼ばれる部品を使います。「コンビネーション」とは組み合わせという意味です。種類の違う管を組み合わせてつなぐ部品、と覚えると分かりやすいでしょう。
言葉で考える、答えの出し方
ステップ1 選択肢はどれも「VE管を〜」で始まるので、後半の「何とつなぐか・何をするか」だけに注目する。
ステップ2 「コネクタ」は「つなぐ部品」。合成樹脂管工事でコネクタと呼ぶのは、管をボックスに固定する部品だと思い出す。
ステップ3 選択肢の中で「ボックス」が出てくるのはロだけ。管どうし(イ)はカップリング、種類の違う管どうし(ニ)はコンビネーションカップリングの役目。
ステップ4 よって正解はロ.硬質ポリ塩化ビニル電線管をアウトレットボックス等に接続するのに用いる。
覚えるこの問題の覚え方
コネクタ=管とボックス、カップリング=管と管。名前の最後が「コネクタ」か「カップリング」かを見れば、つなぐ相手がボックスか管かが分かります。
間違えた人が選びやすい選択肢
なぜ?なぜその選択肢を選んでしまうのか?
イ.VE管相互を接続 … 「コネクタ=つなぐ部品」とだけ覚えていると、管どうしをつなぐイを選んでしまいがちです。管どうしをつなぐのはTSカップリングで、コネクタではありません。
ニ.VE管と可とう電線管を接続 … これも「つなぐ」話なので迷いやすい選択肢です。種類の違う管どうしをつなぐのはコンビネーションカップリングの役目です。
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問12
分野:材料(電線・ケーブル)重要度 ★★★
絶縁物の最高許容温度が最も高いものは。
イ.600V 架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(CV)
ロ.600V 二種ビニル絶縁電線(HIV)
ハ.600V ビニル絶縁ビニルシースケーブル丸形(VVR)
ニ.600V ビニル絶縁電線(IV)
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正解
イ.600V 架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(CV)
この問題は何を聞いているの?
「4種類の電線・ケーブルのうち、どれが一番熱さに強いか」を聞いている問題です。電線は、電気を流すと少しずつ温まります。どこまでの温度なら傷まずに使い続けられるか——その上限を比べる問題だと考えてください。
用語絶縁物(ぜつえんぶつ)とは?
電気を通さない物のことです。電線の中心には電気をよく通す銅の線が入っていて、そのまわりをビニルなどの電気を通さない材料で包んでいます。この包んでいる材料が絶縁物です。
なぜ?なぜ銅の線を包む必要があるのか?
銅の線がむき出しだと、人が触れたときに感電したり、となりの線と触れ合ってショート(短絡)したりするからです。絶縁物で包んでおくことで、電気が通るべき道(銅線)の中だけを流れるようにしています。
用語最高許容温度(さいこうきょようおんど)とは?
絶縁物が傷まずに使い続けられる、いちばん高い温度のことです。「許容」とは許されるという意味です。この温度を超えて使い続けると、絶縁物がやわらかくなったり、もろくなったりします。
なぜ?なぜ電線は熱くなるのか?
銅の線にもわずかに電気の流れにくさ(抵抗)があるため、電気を流すと熱が出るからです。電気ストーブが温かくなるのと同じしくみが、弱いながらも電線の中で起きています。たくさん電気を流すほど熱くなるので、熱に強い絶縁物ほど多くの電気を流せます。
4つの電線・ケーブルを1つずつ見る
まず「電線」と「ケーブル」の違いを押さえておきましょう。電線(絶縁電線)は、銅線を絶縁物で1回包んだだけのもの。ケーブルは、その絶縁電線を何本かまとめて、さらに外側をシース(保護用の外側の覆い)で包んだものです。
なぜ?なぜ最高許容温度は「シース」ではなく「絶縁物」で決まるのか?
問題文がわざわざ「絶縁物の最高許容温度」と書いているとおり、熱で傷むと一番困るのは、銅線にじかに触れている絶縁物だからです。銅線から出た熱を最初に受けるのも絶縁物です。そのため、名前の中の「〇〇絶縁」の部分を見れば、温度の高さが判断できます。
用語イ CV(架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル)とは?
絶縁物に架橋(かきょう)ポリエチレンを使ったケーブルです。最高許容温度は90℃。記号のCは架橋ポリエチレン(英語の cross-linked=架橋 から)、Vはビニルのシースを表します。
なぜ?なぜ「架橋」すると熱に強くなるのか?
ポリエチレンは、細長い粒(分子)がひものように並んだ材料です。そのままだと熱でひもがばらけて、やわらかく溶けやすくなります。「架橋」とは、ひもとひもの間に橋をかけるように結びつけて、網の目にする加工のこと。網になったひもは熱でもばらけにくくなり、高い温度まで形を保てるようになります。
用語ロ HIV(600V二種ビニル絶縁電線)とは?
熱に強くなるよう工夫したビニルで包んだ電線です。最高許容温度は75℃。頭のHは「耐熱(Heat)」を表すと覚えておきましょう。
用語ハ VVR(ビニル絶縁ビニルシースケーブル丸形)とは?
ふつうのビニルで絶縁し、外側もビニルのシースで包んだ、断面が丸いケーブルです。最高許容温度は60℃。最後のRは丸形(Round)を表します。
用語ニ IV(600Vビニル絶縁電線)とは?
銅線をふつうのビニルで1回包んだだけの電線です。最高許容温度は60℃。屋内の配線で、管の中に通して使われることが多い電線です。
言葉で考える、答えの出し方
ステップ1 「絶縁物の最高許容温度」なので、名前の中の「〇〇絶縁」の部分だけを見る。
ステップ2 イは架橋ポリエチレン絶縁、ロは二種ビニル(耐熱ビニル)絶縁、ハとニはふつうのビニル絶縁。
ステップ3 温度は、ふつうのビニル60℃ < 耐熱ビニル(HIV)75℃ < 架橋ポリエチレン90℃。
ステップ4 もっとも高いのは90℃のCV。正解はイ。
覚えるこの問題の覚え方
60・75・90の3段階で覚えます。ふつうのビニル(IV・VVF・VVR)=60℃、H付き(HIV)=75℃、C付き(CV)=90℃。「C(架橋)がいちばん熱に強い」と覚えておけば、この形の問題はすぐ解けます。
間違えた人が選びやすい選択肢
なぜ?なぜその選択肢を選んでしまうのか?
ロ.HIV … 「H=耐熱」を知っていると、つい「熱に一番強いのはHIV」と思ってしまいます。HIVはふつうのビニルより熱に強い75℃ですが、架橋ポリエチレンの90℃には届きません。
ハ.VVR … 「ケーブルはシースで2重に包んでいるから強そう」と考えると選んでしまいます。しかし、温度を決めるのはシースではなく絶縁物です。VVRの絶縁物はふつうのビニルなので60℃です。
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問13
分野:工具重要度 ★★☆
電気工事の種類と,その工事で使用する工具の組合せとして,適切なものは。
イ.金属線ぴ工事とボルトクリッパ
ロ.合成樹脂管工事とパイプベンダ
ハ.金属管工事とクリックボール
ニ.バスダクト工事と圧着ペンチ
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この問題は何を聞いているの?
「工事の種類と、その工事で使う道具の組み合わせとして、正しいものはどれか」を聞いている問題です。4つの組み合わせのうち、3つはちぐはぐで、1つだけ本当にその工事で使う道具になっています。工事の名前と道具の名前を、1つずつ絵が浮かぶように説明していきます。
正解の組み合わせ「金属管工事とクリックボール」
用語金属管工事(きんぞくかんこうじ)とは?
鉄でできた管の中に電線を通して守る工事です。ビルや工場など、電線が傷つきやすい場所でよく使われます。管は現場で必要な長さに切って使います。
用語クリックボールとは?
クランク形(柄がコの字形に大きく曲がった形)の取っ手が付いた、手回しの工具です。先端にリーマという刃物を取り付け、取っ手をぐるぐる回して使います。
なぜ?なぜ金属管工事にクリックボールが必要なのか?
金属管を金切りのこ(金属を切るのこぎり)で切ると、切り口の内側に「バリ」と呼ばれるギザギザのとがりが残るからです。このまま電線を通すと、バリで電線のビニルが削れて破れ、感電やショートの原因になります。そこで、クリックボールにリーマを付けて切り口の内側を削り、なめらかにするのです。
例リーマとクリックボールの関係
リーマは、円すい形(先がとがった形)の刃物で、穴や管の内側を削って整えるための刃です。クリックボールは、そのリーマを回すための取っ手です。電動ドリルに刃を付けて回すのと同じで、「刃=リーマ」「回す道具=クリックボール」と分けて考えると分かりやすいでしょう。
つまり「金属管工事とクリックボール」は、切った管の内側を整えるために実際に使う組み合わせです。正解はハです。
他の3つの組み合わせは、どこがちぐはぐなのか
用語イ 金属線ぴ(きんぞくせんぴ)工事とボルトクリッパ
金属線ぴとは、電線を入れる細長い金属のといのような部材です。「線ぴ」は、壁や天井の表面に沿って取り付ける電線のカバーだとイメージしてください。ボルトクリッパは、太い電線や鉄の棒などを挟んで切るための、大きくて長い柄のはさみのような工具です。
なぜ?なぜボルトクリッパは金属線ぴ工事の道具ではないのか?
ボルトクリッパの出番は、太い電線や鉄の棒のように、断面が詰まった硬い物を切るときです。金属線ぴは薄い金属を折り曲げて作った細長い部材で、ボルトクリッパで切るものとして選ぶ道具ではありません。金属線ぴを切るときは、金切りのこのようにのこぎりで切る道具を使うのが一般的です。
用語ロ 合成樹脂管工事とパイプベンダ
合成樹脂管工事は、プラスチックの管に電線を通す工事です。パイプベンダは、金属管を曲げるための工具で、長い柄の先に管を引っかけるフックが付いています。
なぜ?なぜプラスチックの管にパイプベンダを使わないのか?
硬いプラスチック管(VE管)は、力ずくで曲げると割れたり、つぶれたりするからです。VE管は、トーチランプ(ガスの炎を出す道具)で温めてやわらかくしてから曲げます。パイプベンダは「金属管を曲げる」道具、と覚えておきましょう。
用語ニ バスダクト工事と圧着ペンチ
バスダクトとは、銅やアルミニウムの太い板(帯)を、金属のケースに入れた幹線です。ビルや工場で大きな電気をまとめて運ぶときに使います。圧着ペンチは、リングスリーブなどの金属の筒を、電線ごと強く握りつぶしてつなぐための工具です。
なぜ?なぜ圧着ペンチはバスダクト工事の道具ではないのか?
圧着ペンチが扱えるのは、住宅で使うような細い電線です。バスダクトの中にあるのは太い金属の板で、板どうしはボルトで締めてつなぐしくみになっています。握りつぶしてつなぐ圧着ペンチの出番はありません。
言葉で考える、答えの出し方
ステップ1 それぞれの道具が何をする道具かを一言で言う。ボルトクリッパ=挟んで切る、パイプベンダ=金属管を曲げる、クリックボール=リーマを回して管の内側を削る、圧着ペンチ=細い電線を圧着してつなぐ。
ステップ2 工事の材料と合うかを見る。パイプベンダは金属管用なのでプラスチック管(ロ)とは合わない。圧着ペンチは細い電線用なので太い板のバスダクト(ニ)とは合わない。
ステップ3 ボルトクリッパは太い電線や鉄の棒を切る道具で、金属線ぴ工事(イ)で使う道具の組み合わせとしては合わない。
ステップ4 残ったハの「金属管の切り口をリーマで整える=クリックボール」が正しい組み合わせ。
覚えるこの問題の覚え方
クリックボール=金属管の切り口の仕上げ。「切ったらバリ、バリならリーマ、リーマを回すのがクリックボール」と、作業の順番で覚えると忘れにくくなります。あわせて、パイプベンダは金属管、トーチランプは合成樹脂管と、曲げる道具を材料で分けておきましょう。
間違えた人が選びやすい選択肢
なぜ?なぜその選択肢を選んでしまうのか?
ロ.合成樹脂管工事とパイプベンダ … 「パイプ(管)を曲げる道具だから、どの管にも使える」と思うと選んでしまいます。パイプベンダは金属管専用です。合成樹脂管はトーチランプで温めて曲げるのが正しいやり方です。
ニ.バスダクト工事と圧着ペンチ … 「電線をつなぐ工事なら圧着ペンチ」と考えると迷います。バスダクトは太い金属の板をボルトでつなぐので、圧着ペンチは使いません。
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問14
分野:電気機器(モーター)重要度 ★★★
三相誘導電動機が周波数60 Hzの電源で無負荷運転されている。この電動機を周波数50 Hzの電源で無負荷運転した場合の回転の状態は。
イ.回転速度は変化しない。
ロ.回転しない。
ハ.回転速度が減少する。
ニ.回転速度が増加する。
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この問題は何を聞いているの?
「60Hzの電気で回していたモーターを、50Hzの電気につなぎかえたら、回る速さはどうなるか」を聞いている問題です。日本では、おおむね東日本が50Hz、西日本が60Hzと、地域によって電気の種類が違います。引っ越しなどで地域が変わると、同じモーターでも回り方が変わる——そんな場面をイメージしてください。
用語三相誘導電動機(さんそうゆうどうでんどうき)とは?
工場のポンプや送風機などで広く使われているモーターのことです。「電動機」はモーターの正式な名前。「三相」は、工場などで使われる3本の電線で送る電気のことです。
なぜ?なぜ「誘導」という名前が付いているのか?
モーターの外側の部分に電気を流すと、目に見えない磁石の力(磁界)が、ぐるぐると回るように生まれます。内側の回る部分は、その回る磁石の力に引っぱられる(誘い導かれる)ようにして回るのです。だから「誘導」電動機と呼ばれます。
用語周波数(しゅうはすう)とは?
コンセントの電気(交流)は、電気の流れる向きが1秒間に100回以上も入れかわっています。その1秒間に入れかわる回数(波の数)が周波数で、単位はHz(ヘルツ)です。50Hzなら1秒間に50回、60Hzなら60回の波がくり返されます。
用語無負荷運転(むふかうんてん)とは?
モーターに何もつながず、空回りさせている状態のことです。「負荷」とは、モーターが回す相手(ポンプや機械)のこと。負荷がないので、モーターはほぼいちばん速い速さで回ります。
回る速さを決める「同期速度」
用語同期速度(どうきそくど)とは?
モーターの中で、磁石の力がぐるぐる回る速さのことです。誘導電動機の回る部分は、この速さに引っぱられて回ります。空回り(無負荷)のときは、ほぼこの同期速度に近い速さで回ります。
なぜ?なぜ周波数が変わると同期速度が変わるのか?
磁石の力が回る速さは、電気の向きが入れかわる速さ(周波数)で決まるからです。向きの入れかわりが速いほど(周波数が大きいほど)、磁石の力も速く回ります。つまり、周波数が小さくなれば、回る速さも遅くなるのです。
同期速度は、次の式で求めます。
覚える同期速度の式
同期速度〔min-1〕=120×周波数〔Hz〕÷極数
min-1は「1分間に何回転するか」を表す単位です。極数は、モーターの中にある磁石のN極とS極の数の合計のことです。
問題には極数が書かれていませんが、同じモーターなので極数は変わりません。ここでは、よく使われる4極のモーターで実際に計算してみましょう。
ステップ1 60Hzのとき:120×60=7200。7200÷4=1800。1分間に約1800回転。
ステップ2 50Hzのとき:120×50=6000。6000÷4=1500。1分間に約1500回転。
ステップ3 1800回転から1500回転へ、300回転ぶん遅くなった。極数が何極でも、周波数が60から50に下がれば、同期速度は必ず小さくなる。
ステップ4 よって、回転速度は減少する。正解はハ。
なぜ?なぜ極数が分からなくても答えが出せるのか?
式の中で、極数は割り算の「÷極数」の部分にしか出てきません。同じモーターなら極数は同じなので、変わるのは「120×周波数」の部分だけです。周波数が60から50に小さくなれば、計算結果も60分の50(6分の5)に小さくなります。たとえば2極なら3600→3000、6極なら1200→1000と、どれも遅くなるのです。
覚えるこの問題の覚え方
周波数とモーターの速さは比例。周波数が上がれば速く、下がれば遅くなります。「60Hzの西日本から50Hzの東日本へ持っていくと、モーターはゆっくりになる」と、地域の話とセットで覚えておきましょう。
間違えた人が選びやすい選択肢
なぜ?なぜその選択肢を選んでしまうのか?
イ.回転速度は変化しない … 「電圧が同じならモーターは同じように回る」と考えると選んでしまいます。誘導電動機の速さは電圧ではなく周波数で決まる、という点がこの問題のポイントです。
ロ.回転しない … 「周波数が違う電気につなぐと動かなくなる」と思い込むと選びがちです。問題の場面では、モーターは回ったまま、速さが変わるだけです。
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問15
分野:電気機器(照明)重要度 ★★☆
点灯管を用いる蛍光灯と比較して,高周波点灯専用形の蛍光灯の特徴として,誤っているものは。
イ.ちらつきが少ない。
ロ.発光効率が高い。
ハ.インバータが使用されている。
ニ.点灯に要する時間が長い。
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この問題は何を聞いているの?
「昔ながらの『点灯管』を使う蛍光灯と比べて、『高周波点灯専用形』の蛍光灯の特徴として、誤っているものはどれか」を聞いている問題です。誤っているものを選ぶ点に注意してください。4つのうち3つは正しい特徴で、1つだけ逆のことが書かれています。
用語蛍光灯(けいこうとう)とは?
細長いガラス管の中で電気を流して光らせる照明です。管の内側には白い粉(蛍光体)が塗られていて、管の中で生まれた目に見えない光(紫外線)が、この粉に当たって白く光るしくみになっています。
用語点灯管(てんとうかん)とは?
蛍光灯を点けるときに、最初の一押しをするための小さな部品です。グロースタータとも呼ばれます。昔の蛍光灯の器具に付いている、豆電球くらいの大きさの小さな管がこれです。
なぜ?なぜ点灯管式の蛍光灯は、点くまでに時間がかかるのか?
点灯管式は、スイッチを入れるとまず蛍光灯の両端を温め、点灯管が自動で電気を入れたり切ったりしてから、ようやく点くしくみだからです。そのため、スイッチを入れてから数秒ほどチカチカしたあとに点くことがあります。
用語高周波点灯専用形(こうしゅうはてんとうせんようがた)とは?
インバータという装置で電気の周波数をとても高くしてから、蛍光灯を光らせる方式です。「Hf(エイチエフ)蛍光灯」とも呼ばれます。「高周波」とは、1秒間に電気の向きが入れかわる回数がとても多いという意味です。
用語インバータとは?
電気の周波数を自由に変える装置のことです。コンセントの電気は1秒間に50回か60回、行き来の波がくり返されます(向きが変わる回数はその2倍)が、インバータを通すと、1秒間に何万回も向きが変わる電気に作りかえられます。
4つの選択肢を1つずつ確かめる
なぜ?イ(正しい) なぜ高周波にすると「ちらつきが少ない」のか?
ふつうの50Hz・60Hzの電気では、蛍光灯は電気の向きが変わるたびに、ごく短い時間だけ暗くなります。これがちらつきの正体です。周波数をとても高くすると、暗くなる間隔が人の目では感じ取れないほど短くなります。そのため、ちらつきが少なく見えるのです。
なぜ?ロ(正しい) なぜ高周波にすると「発光効率が高い」のか?
「発光効率」とは、同じ電気の量で、どれだけ明るく光るかという目安です。高周波で光らせると、同じ明るさを出すのに使う電気が少なくて済むため、効率が高くなります。省エネの照明として広まったのは、この特徴があるからです。
なぜ?ハ(正しい) なぜ「インバータが使用されている」は正しいのか?
高周波点灯専用形は、そもそもインバータで周波数を高くすることで光らせる方式です。インバータがなければ高周波を作れません。つまりハは、この方式の定義そのものを言っています。
なぜ?ニ(誤り) なぜ「点灯に要する時間が長い」が誤りなのか?
高周波点灯専用形は、点灯管のように電気を入れたり切ったりして待つ必要がありません。インバータが最初から点灯に必要な電気を送るので、スイッチを入れるとすぐに点きます。「時間が長い」のは点灯管式のほうで、高周波点灯専用形はその逆です。
言葉で考える、答えの出し方
ステップ1 設問は「誤っているもの」を選ぶ、と最初に印をつける。
ステップ2 高周波点灯専用形の長所を思い出す。ちらつきが少ない・効率が高い・すぐ点く。そして、そのしくみはインバータ。
ステップ3 イ・ロ・ハは長所としくみに合っている。ニの「点灯に時間が長い」は「すぐ点く」の逆。
ステップ4 よって誤っているのはニ。
覚えるこの問題の覚え方
高周波点灯(Hf)=インバータで「ちらつかない・省エネ・すぐ点く」。点灯管式は「チカチカしてから点く」と、昔の蛍光灯の様子と比べて覚えておくと、逆の選択肢をすぐ見抜けます。
間違えた人が選びやすい選択肢
なぜ?なぜその選択肢を選んでしまうのか?
ハ.インバータが使用されている … 「インバータ」という言葉になじみがないと、よく分からない選択肢を誤りだと決めつけて選んでしまいがちです。インバータは高周波を作るための装置で、この方式には欠かせない部品です。
ロ.発光効率が高い … 「発光効率」という言葉が難しく見えるため、迷う人がいます。同じ電気でどれだけ明るいかという意味だと分かれば、省エネの高周波点灯に当てはまると判断できます。
問16
分野:材料の写真鑑別重要度 ★★☆
写真に示す材料の名称は。
イ.無機絶縁ケーブル
ロ.600V ビニル絶縁ビニルシースケーブル平形
ハ.600V 架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル
ニ.600V ポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル平形
答え・解説を見る
正解
ニ.600V ポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル平形
この問題は何を聞いているの?
「写真のケーブルの正式な名前はどれか」を聞いている問題です。写真だけで見分けるのは難しそうですが、この問題には大きなヒントがあります。ケーブルの表面に印刷された文字を拡大した写真が付いているのです。この文字を読み解けば、答えにたどり着けます。
用語ケーブルとは?
電気を通す銅の線を、電気を通さない材料で包み、それを何本かまとめて、さらに外側を保護用の覆い(シース)で包んだものです。写真のように、白っぽい平たい外側の中に、色の違う線(黒・白・赤など)が入っているのが見えます。
なぜ?なぜケーブルの表面に文字が印刷されているのか?
見た目が似たケーブルでも、材料や性能がまったく違うことがあるからです。工事をする人や点検する人がまちがえずに見分けられるように、表面には種類や電圧などの表示が印刷されています。試験ではこの表示が、名前を当てる手がかりになります。
拡大写真の文字を1つずつ読む
コツ写真から読み取れる手がかり
左の拡大写真:<PE>E、TAINEN
右の拡大写真:EM 600V EEF/F
この中で特に大事なのは「EM」「EEF」「TAINEN」の3つです。
用語EM(イーエム)とは?
エコマテリアル(eco material)の略で、環境にやさしい材料で作った電線・ケーブルであることを表す表示です。エコケーブルとも呼ばれます。
なぜ?なぜエコマテリアルのケーブルが「環境にやさしい」と言われるのか?
ふつうのビニルのケーブルは、塩素を含む材料(塩化ビニル)でできています。火事で燃えると、塩素を含む有害なガスが出てしまいます。エコマテリアルのケーブルはポリエチレンなど塩素を含まない材料で作られているので、燃えても有害なハロゲン系のガスを出しにくく、リサイクルもしやすいのです。
用語EEF(イーイーエフ)とは?
ケーブルの材料と形を表す記号です。1つ目のE=絶縁物がポリエチレン、2つ目のE=外側のシースもポリエチレン、F=平形(Flat:平たい形)を表します。写真のケーブルが平べったい形なのも、このFと合っています。
用語TAINEN(たいねん)とは?
ローマ字で「耐燃」と書いてあります。「耐燃性」とは、火がついても燃え広がりにくい性質のことです。選択肢ニの名前に入っている「耐燃性ポリエチレンシース」と、ぴったり対応しています。
ここまでの手がかりをまとめると、ポリエチレンで絶縁し(E)・耐燃性のポリエチレンのシースで包んだ(E・TAINEN)・平形(F)のエコケーブル(EM)です。これを正式な名前にすると「600V ポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル平形」。正解はニです。
他の3つは、どんなケーブルか
用語イ 無機絶縁ケーブル(MIケーブル)とは?
銅の管の中に銅線を通し、すき間を白い粉(酸化マグネシウムという、燃えない鉱物の粉)で埋めたケーブルです。外側が銅の管なので、写真のような白くやわらかい見た目にはなりません。とても熱に強く、高い温度になる場所などで使われます。
用語ロ 600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形(VVF)とは?
住宅の配線で最もよく使われる、ビニルで絶縁し、ビニルのシースで包んだ平形のケーブルです。形は写真とよく似ていますが、表面には「VVF」と印刷されています。写真の表示は「EEF」なので、VVFではありません。
なぜ?なぜ形が同じでもVVFではないと言い切れるのか?
ケーブルの種類を決めているのは形ではなく材料だからです。VVFの「V」はビニル、EEFの「E」はポリエチレンを表します。表面に「EEF」と書いてある以上、材料はポリエチレンで、ビニルのVVFとは別物です。
用語ハ 600V架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(CV)とは?
架橋ポリエチレン(熱に強くなるよう加工したポリエチレン)で絶縁し、ビニルのシースで包んだケーブルです。一般的に断面が丸い形で、太い電線を使う幹線などに使われます。表示の「EEF」とも、平たい形とも合いません。
言葉で考える、答えの出し方
ステップ1 拡大写真の文字を探す。「EM」「EEF」「TAINEN」が読み取れる。
ステップ2 EM=エコマテリアル、EEF=ポリエチレン絶縁・ポリエチレンシース・平形、TAINEN=耐燃。
ステップ3 選択肢の中で「ポリエチレン絶縁」「耐燃性ポリエチレンシース」「平形」がすべて入っているのはニだけ。
ステップ4 よって正解はニ。
覚えるこの問題の覚え方
EM=エコ、E=ポリエチレン、V=ビニル、F=平形。写真のケーブルの名前を聞かれたら、まず表面の文字を探すのが近道です。「EM-EEF=燃えても有害なガスを出しにくいエコな平形ケーブル」とセットで覚えておきましょう。
間違えた人が選びやすい選択肢
なぜ?なぜその選択肢を選んでしまうのか?
ロ.600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形 … 写真の白くて平たい見た目がVVFにそっくりなので、最も選ばれやすい間違いです。拡大写真の「EEF」を読めば、ビニル(V)ではなくポリエチレン(E)だと分かります。
ハ.600V架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル … 「ポリエチレン」という言葉だけで選ぶと迷います。CVはシースがビニルで、形も丸形が一般的です。表示の「EEF/F」や「TAINEN」とは合いません。
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問17
分野:機器の写真鑑別重要度 ★★☆
写真に示す機器の名称は。
イ.水銀灯用安定器
ロ.変流器
ハ.ネオン変圧器
ニ.低圧進相コンデンサ
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この問題は何を聞いているの?
「写真の機器の名前はどれか」を聞いている問題です。灰色の四角い箱の上に、白い出っぱり(端子)が3つ並んでいます。正面にはラベルが貼られていて、そこに書かれた文字と数字が、名前を当てる決め手になります。
コツ写真から読み取れる手がかり
ラベルの一番大きな文字:40 μF
ラベルの左側:三相 200V
上の端子:3つ
用語μF(マイクロファラド)とは?
コンデンサが電気をためられる量(静電容量)を表す単位です。「F(ファラド)」が単位で、「μ(マイクロ)」は100万分の1を表します。40μFは「40マイクロファラド」と読みます。
なぜ?なぜ「μF」と書いてあるとコンデンサだと分かるのか?
F(ファラド)は、電気をためる量を表す単位で、コンデンサの大きさを示すときに使うものだからです。このラベルでは、いちばん大きな文字で「40μF」と書かれています。機器の主な性能がμFで表されている、ということは、この機器そのものがコンデンサだと判断できます。
用語三相200V(さんそう200ボルト)とは?
工場などでモーターを回すのに使われる、3本の電線で送る200Vの電気のことです。端子が3つあるのは、この3本の電線をそれぞれつなぐためです。
用語低圧進相コンデンサ(ていあつしんそうコンデンサ)とは?
三相のモーターと一緒に取り付けて、電気をむだなく使えるようにするための装置です。「低圧」は600V以下などの低い電圧で使うもの、という意味です。
なぜ?なぜモーターにコンデンサを付けるのか?
モーターは、電気の一部を仕事に使わずに、電源との間で行ったり来たりさせてしまう性質があります。この行ったり来たりする分も電線を流れるので、電線を流れる電気が多くなり、そのぶんむだな熱も出てしまうのです。コンデンサをモーターの近くに付けると、行ったり来たりする分をコンデンサが受け持ってくれるため、電線を流れる電気が少なくて済みます。このように電気を効率よく使えるようにすることを「力率(りきりつ)の改善」といいます。
ラベルの「40μF(コンデンサの単位)」「三相200V」、そして端子が3つ。この3つの手がかりがすべて合うのは、三相のモーター用の低圧進相コンデンサです。正解はニです。
他の3つは、どんな機器か
用語イ 水銀灯用安定器とは?
水銀灯(体育館や街灯などで使われてきた、明るいランプ)を、安定して光らせるための装置です。ランプに流れる電気が増えすぎないように調整する役目があります。選択肢の中に安定器はありますが、写真のラベルでいちばん大きく書かれている40μFとは結びつきません。
用語ロ 変流器(へんりゅうき)とは?
大きな電流を、計器で測りやすい小さな電流に変える装置です。CT(シーティー)とも呼ばれる装置で、多くは、電線を通すための穴があいた輪の形をしています。写真のような端子3つの箱とは形がまったく違います。
用語ハ ネオン変圧器とは?
ネオンサイン(お店の看板などの光る管)を光らせるために、電圧をとても高くする装置です。ネオン管は高い電圧でないと光らないため、この装置で電圧を上げます。ラベルの「40μF(コンデンサの単位)」や「三相200V」とは結びつきません。
言葉で考える、答えの出し方
ステップ1 ラベルの一番大きな文字「40μF」に注目する。μFはコンデンサの単位。
ステップ2 選択肢の中でコンデンサはニの低圧進相コンデンサだけ。
ステップ3 念のため他の手がかりも確かめる。「三相200V」と端子3つは、三相モーターに付けて使う進相コンデンサと合う。
ステップ4 よって正解はニ。
覚えるこの問題の覚え方
μF(マイクロファラド)が見えたらコンデンサ。さらに「三相・端子3つ」がそろえば、モーター用の低圧進相コンデンサです。写真の問題では、ラベルの一番大きな数字と単位を最初に見るクセをつけておきましょう。
間違えた人が選びやすい選択肢
なぜ?なぜその選択肢を選んでしまうのか?
イ.水銀灯用安定器 … 安定器も四角い金属の箱の形をしていることが多いため、見た目だけで選んでしまいがちです。ラベルの「μF」を読めば、コンデンサだと判断できます。
ハ.ネオン変圧器 … 「危険」「感電危険」の表示から、高い電圧を作るネオン変圧器を連想する人がいます。しかし、感電の注意はコンデンサにも付いています。決め手はμFの単位です。
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問18
分野:測定器の写真鑑別重要度 ★★☆
写真に示す器具の用途は。
イ.三相回路の相順を調べるのに用いる。
ロ.三相回路の電圧の測定に用いる。
ハ.三相電動機の回転速度の測定に用いる。
ニ.三相電動機の軸受けの温度の測定に用いる。
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この問題は何を聞いているの?
「写真の器具は何に使うものか」を聞いている問題です。名前ではなく用途(使い道)を答える形になっています。写真には、丸い窓の付いた黒い本体と、そこから伸びる赤・白・青の3本のコードとクリップが写っています。
コツ写真から読み取れる手がかり
本体の丸い窓:R・S・Tの文字と、回る向きを示す矢印
コード:3本(赤・白・青)で、先にワニ口クリップ(電線を挟む洗濯ばさみのような金具)が付いている
用語三相(さんそう)とは?
3本の電線で送られる電気のことです。工場のモーターなどで使われます。3本の電線には、それぞれR・S・T(またはU・V・W)といった名前が付けられています。
用語相順(そうじゅん)とは?
三相の3本の電線の、電気の波がやってくる順番のことです。3本の電線には、少しずつタイミングをずらして電気の波が流れています。その順番が「R→S→T」になっているかどうかを、相順といいます。
なぜ?なぜ相順を調べる必要があるのか?
三相のモーターは、相順によって回る向きが決まるからです。3本のうち2本をつなぎまちがえて相順が逆になると、モーターが逆向きに回ってしまいます。ポンプや送風機が逆に回ると、水や空気が逆に流れて大きなトラブルになります。そこで、工事のあとに相順が正しいかを確かめるのです。
用語検相器(けんそうき)とは?
三相の電線の相順を調べるための器具です。写真の器具がこれです。3本のクリップを3本の電線に挟むと、丸い窓の中の円板が回り、その回る向きで相順が正しいか逆かが分かります。
なぜ?なぜ窓に「R・S・T」と書いてあるのか?
R・S・Tは、三相の3本の電線の名前です。検相器は「R→S→Tの順番になっているか」を調べる器具なので、その順番が窓に書かれています。R・S・Tの文字と矢印が見えたら、相順を調べる器具だと結びつけられます。
写真の器具は検相器で、用途は「三相回路の相順を調べること」です。正解はイです。
他の3つの用途は、どの器具の仕事か
用語ロ 三相回路の電圧の測定とは?
電圧は、電気を押し出す力の大きさのことです。電圧を測るときは、電圧計や回路計(テスタ)を使います。検相器は「順番」を調べる器具で、電圧の大きさ(何Vか)は分かりません。
用語ハ 三相電動機の回転速度の測定とは?
モーターが1分間に何回転しているかを測ることです。これには回転計(タコメータ)という専用の器具を使います。検相器で分かるのは回る向きの元になる相順だけで、回る速さは測れません。
用語ニ 三相電動機の軸受けの温度の測定とは?
「軸受け(じくうけ)」とは、モーターの回る軸を支えている部品のことです。回っているうちに熱を持つことがあり、その温度は温度計などで測ります。電線にクリップを挟む検相器とは、まったく関係がありません。
言葉で考える、答えの出し方
ステップ1 写真の窓に「R・S・T」と矢印がある。R・S・Tは三相の3本の電線の名前。
ステップ2 クリップが3本あるのは、三相の3本の電線に1本ずつ挟むため。
ステップ3 3本の電線の名前と回る向きを示す器具なので、調べているのは電線の順番(相順)だと分かる。
ステップ4 よって正解はイ.三相回路の相順を調べるのに用いる。
覚えるこの問題の覚え方
検相器=相順を「検」べる器具。「R・S・Tと矢印の窓、クリップ3本」が目印です。相順が逆ならモーターも逆回転、とセットで覚えておくと、なぜこの器具が必要なのかも思い出せます。
間違えた人が選びやすい選択肢
なぜ?なぜその選択肢を選んでしまうのか?
ハ.三相電動機の回転速度の測定 … 窓の中の円板が回ることや、回る矢印から「回転を測る器具」と思い込んでしまうパターンです。矢印が示しているのは回る向き=相順で、速さではありません。
ロ.三相回路の電圧の測定 … 「電線にクリップを挟んで測る器具」というと、電圧を測る器具を連想しがちです。電圧計やテスタには数値の目盛りや表示がありますが、この器具の窓にはR・S・Tと矢印しかありません。
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問19
分野:施工(電線の接続)重要度 ★★★
単相100 V の屋内配線工事における絶縁電線相互の接続で,不適切なものは。
イ.絶縁電線の絶縁物と同等以上の絶縁効力のあるもので十分被覆した。
ロ.電線の電気抵抗が10%増加した。
ハ.終端部を圧着接続するのにリングスリーブ(E 形)を使用した。
ニ.電線の引張強さが15%減少した。
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この問題は何を聞いているの?
「家の配線で電線どうしをつなぐとき、やってはいけないつなぎ方はどれか」を聞いている問題です。不適切なものを選ぶ点に注意してください。電線をつなぐときには、法令(電気設備の技術基準の解釈)で守るべき決まりが定められています。その決まりと選択肢を照らし合わせていきます。
用語絶縁電線(ぜつえんでんせん)とは?
電気を通す銅の線を、電気を通さないビニルなどで包んだ電線のことです。包んでいる材料を絶縁物といいます。
用語電線相互の接続(でんせんそうごのせつぞく)とは?
電線と電線をつなぎ合わせることです。「相互」とはお互いという意味。家の配線では、ボックスの中で何本もの電線をつなぎ合わせて、電気を部屋の照明やコンセントへ分けていきます。
なぜ?なぜ電線のつなぎ方に細かい決まりがあるのか?
つないだ部分は、配線の中でいちばん弱くなりやすい場所だからです。つなぎ方が悪いと、電気が流れにくくなって熱を持ったり、引っぱられて抜けたり、むき出しの部分に触れて感電したりするおそれがあります。火事や感電を防ぐため、つなぎ方には決まりがあるのです。
電線の接続で守る決まり
覚える電線を接続するときの主な決まり
①電線の電気抵抗を増加させないこと
②電線の引張強さを20%以上減少させないこと(=減るのは20%未満まで)
③つないだ部分は、絶縁電線の絶縁物と同等以上の絶縁効力があるもので十分に被覆すること
④接続には、リングスリーブなどの接続管(接続用の器具)を使うか、ろう付け(金属を溶かしてつなぐこと)をすること
用語電気抵抗(でんきていこう)とは?
電気の流れにくさのことです。抵抗が大きいほど電気が流れにくくなり、流れにくい所では電気が熱に変わります。
なぜ?なぜ接続で電気抵抗を「増加させない」決まりなのか?
つないだ部分の抵抗が大きくなると、そこだけが熱を持つからです。熱がこもると、まわりのビニルが溶けたり、最悪の場合は火事の原因になったりします。そのため、つないだ部分の抵抗は、つなぐ前より大きくしてはいけないと決められています。少しでも増えたら決まりに反する、と考えてください。
用語引張強さ(ひっぱりつよさ)とは?
電線を引っぱったとき、どれだけの力まで切れずに耐えられるかという強さのことです。
なぜ?なぜ引張強さは「20%以上減少させない」なのか?
電線をつなぐと、つないだ部分はどうしても元の電線より少し弱くなります。まったく弱くならないようにするのは難しいため、「元の強さの80%より上は保つ(20%以上は減らさない)」という基準が決められています。抵抗が「少しも増やさない」なのに対して、強さは「20%までの減少なら許される」という違いに注意しましょう。
4つの選択肢を決まりと照らし合わせる
ステップ1 イ「絶縁物と同等以上の絶縁効力のあるもので十分被覆した」→ 決まり③そのもの。適切。
ステップ2 ロ「電気抵抗が10%増加した」→ 決まり①は「増加させない」。10%でも増えたら決まりに反するので不適切。
ステップ3 ハ「終端部を圧着接続するのにリングスリーブ(E形)を使用した」→ リングスリーブは決まり④の接続管。適切。
ステップ4 ニ「引張強さが15%減少した」→ 決まり②は「20%以上減少させない」。15%は20%より小さいので適切。よって不適切なのはロ。
用語リングスリーブ(E形)とは?
電線どうしをつなぐための、小さな金属の筒です。つなぐ電線の先をまとめて筒に差し込み、圧着ペンチで握りつぶして固定します。電気工事用のものは「E形」と呼ばれます。
なぜ?なぜ「終端部」をリングスリーブでつないでよいのか?
「終端部」とは、電線の先の部分どうしを、同じ向きにそろえて重ねてつなぐ場所のことです。リングスリーブは、まさに電線の先をまとめてつなぐための接続管なので、決まり④にかなった使い方です。
覚えるこの問題の覚え方
抵抗は「ゼロ増加」、強さは「20%まで」。数字が出てきたら、抵抗の話か、強さの話かを最初に見分けます。「抵抗が増えたら熱が出るから、少しも増やさない」と理由ごと覚えておけば、10%でも5%でも迷わず不適切と判断できます。
間違えた人が選びやすい選択肢
なぜ?なぜその選択肢を選んでしまうのか?
ニ.電線の引張強さが15%減少した … 「減少した」という言葉が悪いことのように聞こえるため、こちらを不適切と選んでしまいがちです。引張強さは20%未満の減少なら許されるので、15%の減少は決まりの範囲内です。
ハ.リングスリーブ(E形)を使用した … 「終端部」「E形」といった言葉になじみがないと、よく分からない選択肢を不適切だと決めつけてしまいます。リングスリーブは電線どうしをつなぐための正式な接続管です。
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問20
分野:施工(屋側配線の工事)重要度 ★★☆
同一敷地内の車庫へ使用電圧100 V の電気を供給するための低圧屋側配線部分の工事として,不適切なものは。
イ.600V 架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(CV)によるケーブル工事
ロ.硬質ポリ塩化ビニル電線管(VE)による合成樹脂管工事
ハ.1 種金属製線ぴによる金属線ぴ工事
ニ.600V ビニル絶縁ビニルシースケーブル丸形(VVR)によるケーブル工事
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この問題は何を聞いているの?
「同じ敷地の中にある車庫へ電気を送るとき、建物の外壁に沿って配線する部分の工事として、やってはいけないものはどれか」を聞いている問題です。不適切なものを選びます。たとえば、母屋(住んでいる家)から少し離れた車庫に照明を付けたいとき、家の外壁を伝って電線を引いていく場面をイメージしてください。
用語低圧屋側配線(ていあつおくそくはいせん)とは?
建物の外壁など、建物の「外側」に取り付ける配線のことです。「屋側(おくそく)」とは、屋根の下の、建物の側面(外壁)のあたりを指す言葉です。「低圧」は、家庭で使う100Vや200Vのような低い電圧のことを指します。
なぜ?なぜ屋側配線では、使える工事の種類が決められているのか?
建物の外側は、雨や風、日差しにさらされる場所だからです。屋内と違って、配線がぬれたり、傷んだりしやすいので、法令(電気設備の技術基準の解釈)で、屋側配線に使ってよい工事の種類が定められています。
4つの工事を1つずつ見る
用語イ・ニ ケーブル工事(CV・VVR)とは?
ケーブルをそのまま、または保護しながら取り付ける工事です。ケーブルは、電線をさらにシース(外側の丈夫な覆い)で包んでいるので、外の環境にも比較的強い構造です。CV(架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル)もVVR(ビニル絶縁ビニルシースケーブル丸形)も、ケーブル工事として屋側配線に使えます。
用語ロ 合成樹脂管工事(VE管)とは?
硬いプラスチックの管(VE管)の中に電線を通す工事です。プラスチックは水でさびないので、屋外の配線にも向いています。屋側配線に使ってよい工事の1つです。
用語ハ 1種金属製線ぴ(いっしゅきんぞくせいせんぴ)による金属線ぴ工事とは?
金属線ぴとは、電線を入れる細長い金属のといのような部材で、壁や天井の表面に沿って取り付ける電線のカバーです。1種は幅の狭い、小さめの線ぴを指します。
なぜ?なぜ金属線ぴ工事は屋側配線に使えないのか?
金属線ぴ工事は、法令で屋内の乾燥した場所で使う工事とされているからです。雨にさらされる建物の外側は、その条件に当てはまりません。屋側配線に使ってよい工事の種類の中に、金属線ぴ工事は入っていないのです。
ケーブル工事(イ・ニ)と合成樹脂管工事(ロ)は屋側配線に使えますが、金属線ぴ工事(ハ)は使えません。よって不適切なのはハです。
言葉で考える、答えの出し方
ステップ1 設問は「不適切なもの」を選ぶ、と最初に印をつける。
ステップ2 「屋側配線」=建物の外壁に取り付ける配線。雨にさらされる場所だと考える。
ステップ3 ケーブル(シースで包まれて丈夫)と、合成樹脂管(さびないプラスチックの管)は屋外でも使える。
ステップ4 金属線ぴは、屋内の乾燥した場所向けの工事なので、屋側配線には使えない。不適切なのはハ。
覚えるこの問題の覚え方
金属線ぴ=屋内の乾いた場所専用。「線ぴは雨に弱い家の中の電線カバー」と覚えておきましょう。屋側(外壁)・屋外・湿った場所の問題で「金属線ぴ工事」が出てきたら、不適切の候補として真っ先に疑います。
間違えた人が選びやすい選択肢
なぜ?なぜその選択肢を選んでしまうのか?
イ.CVによるケーブル工事 … CVは太い幹線などに使う、ふだん家では見かけないケーブルなので、「車庫への配線には合わないのでは」と選んでしまう人がいます。CVもケーブル工事として屋側配線に使えます。
ロ.VE管による合成樹脂管工事 … 「プラスチックの管は外で使うと弱そう」と考えると迷います。合成樹脂管工事は、屋側配線に使ってよい工事の1つです。
👉 この分野をもっとくわしく【第二種電気工事士】工事の種類と使える場所|施設場所のルール【第13回】
📝 読んだあとは、解いて確かめる
令和4年度 下期 午前 第二種電気工事士 学科(全50問)を、1問ずつ解いて答え合わせ
全50問。選択肢を選ぶとその場で正解・不正解と解説が出ます。登録も料金もいりません。
ドリルで解く →
この記事のまとめ
問11〜20でおさえた内容を、1問1行でふり返ります。解き終わったあとにここだけ読み返すと、記憶に残りやすくなります。
まとめこの10問で持ち帰ること
問11 2号コネクタ … VE管をボックスにつなぐ部品。管どうしはTSカップリング、種類の違う管どうしはコンビネーションカップリング
問12 最高許容温度 … ふつうのビニル=60℃、HIV=75℃、CV(架橋ポリエチレン)=90℃。決めるのはシースではなく絶縁物
問13 工事と工具 … 金属管の切り口のバリ取り=リーマ+クリックボール。パイプベンダは金属管を曲げる道具
問14 周波数とモーター … 同期速度=120×周波数÷極数。60Hz→50Hzで回転速度は減少(4極なら1800→1500)
問15 高周波点灯形の蛍光灯 … インバータで「ちらつかない・省エネ・すぐ点く」。時間がかかるのは点灯管式
問16 EM-EEF … EM=エコ、E=ポリエチレン、F=平形、TAINEN=耐燃。表面の文字を読めば名前が分かる
問17 低圧進相コンデンサ … μFが見えたらコンデンサ。三相・端子3つでモーターの力率改善用
問18 検相器 … R・S・Tと矢印の窓、クリップ3本。用途は三相回路の相順を調べること
問19 電線の接続 … 抵抗は少しも増やさない、引張強さは20%以上減らさない。10%の抵抗増加は不適切
問20 屋側配線 … 金属線ぴ工事は屋内の乾燥した場所向けで、建物の外壁の配線には使えない
この10問は、計算よりも「知っていれば一瞬で解ける」問題が中心でした。そのぶん、覚えたことがそのまま点数につながりやすい分野です。
覚えるときのコツは、名前を単語として丸暗記しないことです。コネクタは「つなぐ部品」、クリックボールは「リーマを回す取っ手」、検相器は「相順を調べる器具」——名前の意味と、その物の仕事を結びつけておけば、写真を見ても選択肢の文章を見ても、用途が浮かびやすくなります。
また、この範囲では「適切なもの」を聞く問題と、「誤っているもの・不適切なもの」を聞く問題が入れ替わります。この10問でも、問13は「適切」、問15は「誤り」、問19・問20は「不適切」と向きが違っていました。設問の最後の一文に印をつけてから選択肢を読むようにすると、うっかりミスを減らせます。
出典
令和4年度下期第二種電気工事士試験(午前)
問題・図・写真・解答は一般財団法人 電気技術者試験センターが公表しているものです。
あわせて読みたい(第二種電気工事士 令和4年度下期 午前 全5記事)
▶ 問1〜10
計算のきほん(直流回路・電線の抵抗・電力量・交流回路・三相・電圧降下・分岐回路)
▶ 問21〜30
施工・検査・法令(工事の方法・特殊場所・絶縁抵抗・接地抵抗の測定・電気用品安全法)
▶ 配線図 問31〜40
配線図の前半(図記号の意味・工事の決まりの読み取り)
▶ 配線図 問41〜50
配線図の後半(使う材料・器具・工具の選び方)
学科のあとは、技能試験の準備が要ります
技能試験は40分で実際に配線を組み立てる試験です。工具と練習用の材料がないと1問も練習できません。通信講座は必要か、材料は買うか借りるか——実際の価格で比べました。
▶ 通信講座5社と工具・材料の費用を比較する